楽しみなもの・・・

シュンラン［春蘭］（ラン科）
冬枯れの林の中を、シュンランの様子を見に行ってきました。
私が観察しているのは2株しかありませんが、どちらも無事に葉を茂らせていました。
そろそろ蕾ができているかと思って、株の根元を探ってみると、こんな芽を確認することができました。
恐らくシュンランの花芽です。
あと2か月ほどもすれば、花と出会うことができるでしょう。今年も楽しみな瞬間です。
今日で1月も終わりです。

開花前の蕾

１月下旬　横浜市内にて

もっと近くで・・・

ヤドリギ［寄生木］（ヤドリギ科：ビャクダン科[APG]）
北海道から本州、四国、九州に分布する、半寄生性の常緑低木。雌雄異株で葉は対生し、長楕円形～楕円状披針形で先は丸く、無毛で葉質は肉厚です。常緑広葉樹に寄生し、丸く繁茂します。
2～3月、黄緑色の小花を付けます。雄花序は3～5個付き、基部に2個の小さな苞があります。雄しべは4個で、花被片は4裂します。雌花序は1～3個付き、雄しべがなく、花被片は4裂し、雄花よりも小さいです。
果実は丸い液果で、果肉は粘液質です。
枝葉を乾燥させたものを「桑寄生（ソウキセイ）」といって、強壮や解毒、鎮痛に効果があります。
近所のお屋敷のケヤキにあるヤドリギです。この季節はケヤキの葉がなく、姿が目立ちます。
粘液質というこの実を一度味わってみたいのですが、手に届く所でなかなか出会うことができません。
花が咲く様子も小さすぎてこのヤドリギではわかり辛いのでしょうね。
一度花の様子も観察してみたいと思っています。

１月下旬　大和市内にて

赤い芽・・・

タブノキ［椨木］（クスノキ科）

林の中で、赤い冬芽を付けた木に出会いました。
まだ小さいですが、この鱗片の様子と色からタブノキの冬芽ですね。
タブの頂芽には、花と葉の入っている混芽と葉芽とがありますが、これは葉芽なのでしょうか。
もう少し生長しないと私にはわかりません。
混芽は生長してくると、丸くプックリとしてきます。花の咲く様子は賑やかでいいですよね。
このあと観察できるかわかりませんが、経過が気になります。

2010年の花

１月下旬　横浜市内にて

赤い実・・・ヤブコウジ

ヤブコウジ[藪柑子]（ヤブコウジ科：サクラソウ科[APG]）
先週の月曜日に降った雪がまだ残る林の中で、赤い実と出会うことができました。
この辺りの林では、普通に見られるヤブコウジですね。
赤く艶やかな実が、ふたつ付いていました。
冬枯れの林の中で、小さな実がとても目立ちます。表面には林の木立が写り込んでいますね。
同じような実をたくさん付けるマンリョウも見ることができますが、株の数ではヤブコウジの方が多いでしょう。
出会う機会は多いのですが、まだ花を観察したことがありません。
今年こそ、花の咲く様子を撮ってみたいです。

１月下旬　横浜市内にて

芽生える日は・・・

ケンポナシ[玄圃梨]（クロウメモドキ科）
一昨年の年末に出会ったケンポナシ、9月には果実をたくさん実らせていましたが、久しぶりにその下を通ってみました。
葉はすべて落ち、冬枯れの状態です。
ケンポナシの痕跡が残っていないか、足元を見ながら歩いているとこんな種子が落ちていました。
小さな種子、ケンポナシの種子です。すぐ脇には干乾びた感じの果実も落ちています。これからこぼれ出た種子でしょうか。
アスファルトに覆われた地面に落ちても、芽生えることはできません。以前にも別の所で同じような光景を見ていますが、多くの種子が無駄になりそうで悲しい気持ちになりますね。
ヒトの暮らしやすさは、暮らしにくさでもあるようです。

2015年9月の様子

１月下旬　横浜市内にて