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化粧品原料ビジネスについての雑感(1)

表題の件、面白いなぁと思う。利益率は置いておいて、原材料原価は著しく低い。「付加価値」の最先端ではないのではないかと思われる。

 

ちなみに僕は薬品と食品は全く知らないし、化粧品原料も当事者ではない。あくまで外野としての印象論である。周辺人であるが。

 

1)脂肪酸系

そもそも脂肪酸は油脂からグリセリンを除去して精製すると理解している、(かなりあいまい)。その脂肪酸は界面活性剤原料として普及しており、東南アジア産のパーム油とかが原料となって石鹸等になっている。

一方で魚油から抽出(この表現が正しくないかもしれません)する脂肪酸が不飽和脂肪酸として食品・化粧品界隈で大人気である。DHAとかだ。

(原料については僕の視点で間違っている可能性は高いです=業界たれ込みではないです)

魚油やコラーゲンは海産物由来が多い、たとえば原料としての鮭である。北海道やノルウェイでの鮭の廃棄物はアラであり、具体的にいえば頭部であろう。鮭の頭部は集約的に調達可能であり(無料同等で調達できる=本来廃棄物であった)。原材料メーカーは原料費無料からエキスやコラーゲンなどを抽出できる。

純度が高いゴミから欲しい成分を取り出すのがメーカーの仕事というか飯のタネである。ゴミがあるところには商売がある。

 

2)植物オイル系

植物由来の化粧品原料の王道は「オリーブオイル」であろう。マニアは局方精製オリーブオイルを溶剤としてメイク落としに使っている模様。

先述のオリ-ブオイルを「肌に優しい成分」としても使われている模様。その他肌に優しいオイルを絶賛探し中である。

 

閑話休題。植物性オイルは不純物の許容度と肌疾患という問題があって、食品グレードと化粧品グレードで大きく異なる。食品グレードの方が「消化器のほうが肌より頑丈」なので、食品グレードの方が精製度は低い。「食べられる原料で作っています」系は化粧品メーカーとしては最悪である。

 

3)効能効果があるエキス

化粧品原料メーカは、大金を投じて商品が有効であることを化粧品メーカーに訴える。化粧品ブランドのコンセプトに合致すれば採用される。ただし、化粧品は法律的には「効能効果が無い」、効能があれば副作用を受忍する必要がある。「効く=副作用がある」なので化粧品は効能がそもそもないのである。

 

標題の件でまとめるつもりであったが、断念した。次回に続く。

 

 

 

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