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さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

【私のとっておき/イラスト】王家の谷(エジプト)

2006-09-23 22:39:25 | イラスト(エジプト)
再び、エジプト・ルクソールの思い出を書く。

10年くらい前にこの地でイスラム原理主義勢力によるテロがあったので、いまだに危険な場所というイメージが拭い去れないのだが、私が行ったのはそのテロのあった年の前の年である。

ルクソールというのはナイルをはさんで東岸と西岸に分かれており、西岸は「王家の谷」やテロのあった「ハトシェプスト女王葬祭殿」のある「死者の都」、東岸はカルナック神殿や、既に書いたルクソール神殿のある「生者の都」だ。

この、川が生と死の境目になっているという考え方は、「三途の川を渡ってあの世へ行く」にも通じる親しみやすさがあり、遠い異国の灼熱の砂漠の中に立ちながら、ある意味親しみやすさを感じた。

そして、「王家の谷」へ来た時には、「ああ、私はついにここへ来た」という感慨で胸がいっぱいになった。ツタンカーメン王墓の発掘にまつわる「ファラオの呪い」の話は、小学校の学級文庫の中にあったミステリー本で何度も何度も読んだ。時のアメリカ大統領がカーター大統領だったので、発掘者カーターの名前は忘れようもない。

上のイラストは、ペン画風に描けたので、なかなか気に入っているが、雲ひとつない青空の下に広がる肌色の岩と砂の世界を想像して欲しい。王墓の入口がコンクリートでそれぞれ固められているが、それを見て私はまるで高松塚古墳がいっぱいあるかのような錯覚を覚えたことを鮮明に覚えている。(高松塚古墳の入口もコンクリートだから。)

我々はここで、ラムセス6世の墓とツタンカーメンの墓を見学した。ツタンカーメンの墓は思ったよりも狭い。ここに詰まっていた宝物はすべてカイロの考古学博物館に持っていかれてしまったから、ほとんど空き家状態。(逆にこの狭いスペースにあれだけの宝物が詰まっていたのかと驚くほどなのだ。)

現在は人型棺だけが一つ残してあり、王のミイラはその中に眠っている。
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