
関 孝弘 (著), ラーゴ マリアンジェラ (著) /全音楽譜出版社
フェルマータはイタリア語でバス停のことだと知ってから、イタリア語にハマリ、当ブログの「つっこみ伊太利亜語」コーナーを始めたんだっけな。
記念すべき初回投稿は、果たしてコレだった。
▼伊太利亜語・事始~fermataって・・・
http://blog.goo.ne.jp/y-saburin99/e/a2ff3ad3556aa5f37e8bf1269b5ebd74
で、この「イタリア語から学ぶ ひと目で納得! 音楽用語辞典」にはそんなネタ・・っていうかもっと面白いネタが沢山詰まっているのだ。指揮の先生に教えていただいて、飛びつくように買って、飛びつくように読んでしまった。
たとえば、Accelerando(アッチェレランド)とStringendo(ストゥリンジェンド)は、両方ともだんだん速くなる表現だが、ニュアンスは異なる。Accelerandoの語源は自動車のアクセルと同じ。「すでに「動き」のある状態に、さらに速さを加える」「到達点を見極めた上で冷静に徐々にスピードを上げていく」のがAccelerando。一方、Stringendoはぎゅっと固く締め付けていくという意味を持っているので、音楽的にもじわじわと興奮して切迫した感じを出さねばならない。
逆に遅くなる方は、Ritardando(リタルダンド)とRallentando(ラレンタンド)、Allargando(アラルガンド)などがあるが、Ritardandoは時間に遅れる感覚、Rallentandoは速度が段階的に遅くなる感覚、Allargandoはゆったりと幅が広がっていく感覚だそうだ。
そもそもちいさい頃ピアノをやってて、社会人になってから合唱を始めて、そこそこ音学歴はあったつもりなのに、オケに入って初めて覚えた音楽用語は結構ある。(例えば、Stringendoなんてそうだ。)
その理由の一端がわかった。音楽用語はイタリアで発展したので、ドイツのバッハの原譜にはほとんど音楽用語が記されていないのに、同時期のイタリアのスカルラッティやヴィヴァルディの楽譜にはしっかり音楽用語が書き込まれているという。
そうか。前の合唱団では日本の現代作曲家の曲中心、今の職場合唱団ではバッハの宗教曲中心なので、音楽用語はシンプルにすまされているのだな。
・・・ということで、この本は素晴らしい本である。「今日からあなたの演奏が変わる!!」かどうかはわからないが、目からウロコであることに間違いない。
できればイタリア語編だけじゃなくてドイツ語編も作って欲しいなぁ。今、マーラーをやってるので、楽譜に書かれている音楽用語はドイツ語ばっかりなのだ。
P.S.
ちなみに、この本によれば、Bravoは14世紀に出来た言葉で、かつては貴族から雇われて、命令されたことはどんな悪事でも働く人をさす言葉だったんだって。意外〜!
フェルマータはイタリア語でバス停のことだと知ってから、イタリア語にハマリ、当ブログの「つっこみ伊太利亜語」コーナーを始めたんだっけな。
記念すべき初回投稿は、果たしてコレだった。
▼伊太利亜語・事始~fermataって・・・
http://blog.goo.ne.jp/y-saburin99/e/a2ff3ad3556aa5f37e8bf1269b5ebd74
で、この「イタリア語から学ぶ ひと目で納得! 音楽用語辞典」にはそんなネタ・・っていうかもっと面白いネタが沢山詰まっているのだ。指揮の先生に教えていただいて、飛びつくように買って、飛びつくように読んでしまった。
たとえば、Accelerando(アッチェレランド)とStringendo(ストゥリンジェンド)は、両方ともだんだん速くなる表現だが、ニュアンスは異なる。Accelerandoの語源は自動車のアクセルと同じ。「すでに「動き」のある状態に、さらに速さを加える」「到達点を見極めた上で冷静に徐々にスピードを上げていく」のがAccelerando。一方、Stringendoはぎゅっと固く締め付けていくという意味を持っているので、音楽的にもじわじわと興奮して切迫した感じを出さねばならない。
逆に遅くなる方は、Ritardando(リタルダンド)とRallentando(ラレンタンド)、Allargando(アラルガンド)などがあるが、Ritardandoは時間に遅れる感覚、Rallentandoは速度が段階的に遅くなる感覚、Allargandoはゆったりと幅が広がっていく感覚だそうだ。
そもそもちいさい頃ピアノをやってて、社会人になってから合唱を始めて、そこそこ音学歴はあったつもりなのに、オケに入って初めて覚えた音楽用語は結構ある。(例えば、Stringendoなんてそうだ。)
その理由の一端がわかった。音楽用語はイタリアで発展したので、ドイツのバッハの原譜にはほとんど音楽用語が記されていないのに、同時期のイタリアのスカルラッティやヴィヴァルディの楽譜にはしっかり音楽用語が書き込まれているという。
そうか。前の合唱団では日本の現代作曲家の曲中心、今の職場合唱団ではバッハの宗教曲中心なので、音楽用語はシンプルにすまされているのだな。
・・・ということで、この本は素晴らしい本である。「今日からあなたの演奏が変わる!!」かどうかはわからないが、目からウロコであることに間違いない。
できればイタリア語編だけじゃなくてドイツ語編も作って欲しいなぁ。今、マーラーをやってるので、楽譜に書かれている音楽用語はドイツ語ばっかりなのだ。
P.S.
ちなみに、この本によれば、Bravoは14世紀に出来た言葉で、かつては貴族から雇われて、命令されたことはどんな悪事でも働く人をさす言葉だったんだって。意外〜!
こんな素晴らしい本を書かれるなんて、叔父さん・叔母さんも素晴らしい方ですね。
多分プロの方にもよく読まれている本だと思います。私はもう一度読み返して勉強し直さなければ。
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佐分利さん!この本書いたの私の叔父と叔母です。
本の中で、木の上に登ってる写真、私です笑。