唐沢寿明主演の「杉原千畝 スギハラチウネ」を見た。
思い起こせば、私の学生時代、こういう方がおられたなどという話はどこでも習わなかったが、前世紀末あたりに、実はこういう方がおられたのだ・・という話を聞き知ったような気がする。
でもあまり詳しいことは知らなかった。
任地のリトアニアがソ連に併合されることになり、領事館も閉鎖されることが決まった2週間ぐらいの間隙をついて、ユダヤ人宛の大量のヴィザが発行されることになったらしい。逆にそういうタイミングでなければできなかったかもしれないね。
杉原千畝はもともとロシア語が堪能であったが満鉄関連の事件からソ連に疎まれるようになり、望んでいたモスクは赴任はできずに、付近の国に行ってソ連関連の情報を得るためにリトアニアへの赴任を命じられたのだが、そこで出会ったのは親日のポーランド人。独ソに分割されてポーランドは一時消滅、国を失ったポーランド人が、杉原に運転手として雇われながらも情報を提供し、代わりに杉原から情報を得ようとする。
ナチスドイツが当時の日本の思っていたような国ではないことを切々と訴えるが聞いてもらえない。ナチスがソ連に攻め込めば、いかに同盟を結んだとて、日本は孤立し、アメリカと対戦せざるをえず、日本は負けると、・・・誰も聞く耳を持ってくれなかったが結局その通りになった。
異国の地で現地の人たちに愛される杉原氏。
映画としては綺麗にまとまりすぎていて、ここにはなかなか表現できないこともあったのではないかとは思われるが、これからも興味を持って杉原氏のことを勉強していきたい。