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さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

100分で名著の「アルプスの少女ハイジ」が面白くてたまらない

2019-06-04 23:00:35 | 映画・番組等、各種鑑賞録

先月の平家物語も面白くてたまらなったが、今月も面白いぞ~。第一回目にして、「やられた」と思うほどの面白さ。

アルプスの少女ハイジって、私が子供の頃はアニメは放映されてなかったんで、確か小学校3年生ぐらいだったな・・同学年全員体育館に集められて映画を見せられたのよ。水色の服を着たクララが立った時嬉しくて嬉しくて大興奮。さっそく本を買おうと思ったんだけど、・・私は今もそうだけど、子供の頃はもっとバカだったんで、映画を見た後も「ハイジ」っていう名前が正確に脳みそに入ってこなかったのだ・・要するに人間の名前として認識できなかったのだろう。「アルプスの少女」までは認識できたんだけど、次何だったっけ・・と友人数名に聞きまくった。表するに「ハイ爺」としか聞こえなくて、なんで少女なのに爺さんなのかっていうのを腹落ち出来なくて、聞きまくったんだなぁ。ようやくハイジだとわかり、本屋へ行って本を買おうとしたら、背表紙に「アルプスの少女ハイジ スピリ」とある。うっそ~、ハイジの下にまたよくわかんない三文字がある。スピリがついてるハイジと、単なるハイジがあるんじゃないかとさんざん悩んだが、立ち読みしてみると確かに映画で見た内容と重なるので思い切って買ってきた(っていうかお金持ってないはずだからねだって買ってもらったんだと思うが)。スピリとは作者の名前であったことを買ってから知る。で、その本だけでなく、図書館や学級図書なども見て、いろんなバージョン(訳者・出版社違い)の「アルプスの少女ハイジ」を読み比べた。ところがペーターと書いてあるバージョンとペーテルと書いてあるバージョンがあることに気付く。ああどっちが正しいんだろう。映画ではどっちだったっけ? でもペーターの方が多いからこっちのが正しいのかな・・・・・・・・・・

かくかくしかじか、今から考えると本当に馬鹿みたいなことを思い悩んだものだ・・っていうか、はっきり言って馬鹿だよね。

いろんな思い出があるけど、去年シュトゥットガルトでお世話になった声楽の先生は、アニメ版のアルプスの少女ハイジに出て来るおじいさんみたいな人で、最初は強面だったんだけど、最後に一緒に写真を撮った時、私のことを娘みたいって言ってくれた。ちょっとハイジになった気分よ。で、今年は生まれて初めてスイスに足を踏み入れ、アルプスの山々とすそ野に広がる素晴らしい景色を堪能した。帰国してから、いろんなところで引き続きスイスとの出会いが続いていて感動しているが、これもその一つだな。

で、ようやくこの番組の話に戻ると、そもそも原作は「アルプスの少女ハイジ」っていう名前じゃないんだな。「ハイジの修業時代と遍歴時代」と「ハイジは習ったことを役立てることができる」の二部作なんだそうな。え~、なんだそのゲーテっぽい題名は・・・。

さらにガツンと頭をかち割られたのはおじいさんの過去。ナポリで傭兵をしていたとか、人を殴り殺したとか・・。おじいさんは物語の冒頭で、暗い、得体のしれない人物として、噂の中で登場するが、そんな過去があったら暗くなるの当たり前だよね。今ではお金持ちの国として知られるスイスが貧しかった頃の話だな。ルイ16世を最後まで守ったのはスイス傭兵だった・・ということが知られているように、昔のスイスの貧しい人は傭兵として海外へ出て行ったのだ。・・・そこまでは今の私なら時代背景がわかるのだが、さらにそのスイス人傭兵達ははげしいホームシックにかかったことから、ホームシックはかつてスイス病と言われていた・・なんという周辺情報までこの番組からいただけるとあっては・・もう、観るしかない!

幼い頃、知ったつもりになっている話というのは、原作を読み返すと、当時の時代背景とかがわかって、より深い内容に迫ることができるんだな。

初めて小学校の体育館で映画を見た時とはまた違った感動が得られそうで、次回以降がとっても楽しみ。

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