いよいよモーツァルトの生家だ。
12年前、私はここへ来て何を見たのだろう?といぶかしく思うほど、以前の記憶を忘れている。若い頃はモーツァルト命だったはずの私が、この黄色い家の表と裏しか見た記憶がないなんて。中は撮影禁止だからそもそも写真は残っていないのだが、もしかしたら、そもそも中へ入らなかったのかも。「中に入っても大したものは売っていない」とかガイドさんに言われた記憶がうっすらと・・・。
ということで、今回はしっかり見て来た。新しい発見がいっぱい! ろくに音楽をやってなかった12年前と比べて、年輪を重ねた今は、物事をより深く見ることができるようになったようである。
今はモーツァルト博物館になっているこの建物は約500年前、16世紀に建てられている。モーツァルトが生まれたのは1756年。つい数年前が生誕250周年だったでしょ。でもモーツァルトがこの家で生まれた時、すでにこの建物は250年くらい経ってたわけだ。つまりモーツァルトの2倍古い建物なわけよ。
これは入口の右側にある呼び鈴。こっからレバーを引っ張ると上の階で音が鳴る仕組みになってたのか。原始的な仕組みだけど侮りがたし。
こっから先は撮影禁止だった。4階に肖像画や直筆楽譜、手紙やモーツァルト自身が使ったバイオリンが展示してある。そこまで登る石段はモーツァルト時代から特に手が入っていないので、モーツァルト自身が上り下りしていた階段を我々は登ったことになる。
廊下の天井には丸い鉄の輪がところどころに設置してある。これは火災防止のためにいつも水を入れた桶をひっかけていた跡だとか。台所もあった。今の台所との大きな違いは流しがないこと。ザルツブルグは雨が多いので、雨水を集めて生活用水につかっていたそうだが、排水施設がないことから、窓から直接道路にジャーっと捨てていた。そういう衛生状態の悪い中で育ったから、モーツァルトの兄弟7人のうち、育ったのは彼と姉ナンネルの2人だけだ。
天井は低いが、モーツァルトは身長152センチだったから、さほど苦ではなかったかもね。そして彼が使っていたバイオリンを目の当たりに出来たことがすごく嬉しくて。バイオリンとは縁もゆかりもなかった12年前に内部を見学しても、今回ほどには感激しなかったかもしれない。(そのバイオリンは、日本の皇太子もお弾きになったことがあるとか。)
モーツァルトは常に、古くて新しい人だ・・・ということを証明するかのように、去年もモーツァルトのが7歳の頃に作曲した曲が2曲発見されているのだ。その発見されたばかりの曲がここの売店で売られているというので、早速12ドルで購入。今現在ここでしか売られていない楽譜だということなので、中をお見せするわけには参りません。が、音符多いです・・・やたら。
直筆楽譜の写真と、今の楽譜に書き直したものが両方載っているが、直筆楽譜を見ると、ト音記号の代わりにソプラノ記号(ハ音記号の一種)が使われている。(私が不勉強で、バッハの平均律クラヴィーア曲集の原譜なんかもそうだということを今知った。)
ソプラノ記号は五線の一番下の線(ト音記号で言えばミに当たる音)がドを表現しているので、ト音記号で記譜された音符に比べて3度上に見えるんだね。だから原譜をト音記号感覚で読もうとすると、3度下を読んでく感じになるのかあ。
幸いにも、この2曲の音源を載せているブログを見つけた。どんな曲かはリンク先のページをご参照。
http://littledas.blog.so-net.ne.jp/2009-08-03
売店には他にも魅力的なものが色々あった。12年前のガイドさんは何を根拠に大したもの売ってないだなんて言ったのか? 私のツボにはまったのは円盤型のモーツァルトチョコレートのように見えて実はUSBメモリーという代物(12年前は売ってなかったはず)なのだが、ちょっと高かったんで買い控え。代わりにこんなのを買った。フィガロの結婚の伯爵夫人のアリア「楽しい思い出はどこへ」の一節が印刷されている紙ナプキン。今、練習してるヤツやん。
名残惜しくも下へ降りてきた。入口の脇に定番みやげのモーツァルトチョコレートのディスプレイが。(職場のおみやげに球形のモーツァルトチョコレートを買っていったら、「ゴールデンたまたま」と言って喜ばれたよ。)
モーツァルト生家の周辺の一画も、趣深い光景なんで、撮っておく。
この古~い感じがイイね!
これはモーツァルト生家の裏側。表側とデザインが違うということで、ここはバッチリ記憶に残っていた懐かしい風景だ。
12年前、私はここへ来て何を見たのだろう?といぶかしく思うほど、以前の記憶を忘れている。若い頃はモーツァルト命だったはずの私が、この黄色い家の表と裏しか見た記憶がないなんて。中は撮影禁止だからそもそも写真は残っていないのだが、もしかしたら、そもそも中へ入らなかったのかも。「中に入っても大したものは売っていない」とかガイドさんに言われた記憶がうっすらと・・・。
ということで、今回はしっかり見て来た。新しい発見がいっぱい! ろくに音楽をやってなかった12年前と比べて、年輪を重ねた今は、物事をより深く見ることができるようになったようである。
今はモーツァルト博物館になっているこの建物は約500年前、16世紀に建てられている。モーツァルトが生まれたのは1756年。つい数年前が生誕250周年だったでしょ。でもモーツァルトがこの家で生まれた時、すでにこの建物は250年くらい経ってたわけだ。つまりモーツァルトの2倍古い建物なわけよ。
これは入口の右側にある呼び鈴。こっからレバーを引っ張ると上の階で音が鳴る仕組みになってたのか。原始的な仕組みだけど侮りがたし。
こっから先は撮影禁止だった。4階に肖像画や直筆楽譜、手紙やモーツァルト自身が使ったバイオリンが展示してある。そこまで登る石段はモーツァルト時代から特に手が入っていないので、モーツァルト自身が上り下りしていた階段を我々は登ったことになる。
廊下の天井には丸い鉄の輪がところどころに設置してある。これは火災防止のためにいつも水を入れた桶をひっかけていた跡だとか。台所もあった。今の台所との大きな違いは流しがないこと。ザルツブルグは雨が多いので、雨水を集めて生活用水につかっていたそうだが、排水施設がないことから、窓から直接道路にジャーっと捨てていた。そういう衛生状態の悪い中で育ったから、モーツァルトの兄弟7人のうち、育ったのは彼と姉ナンネルの2人だけだ。
天井は低いが、モーツァルトは身長152センチだったから、さほど苦ではなかったかもね。そして彼が使っていたバイオリンを目の当たりに出来たことがすごく嬉しくて。バイオリンとは縁もゆかりもなかった12年前に内部を見学しても、今回ほどには感激しなかったかもしれない。(そのバイオリンは、日本の皇太子もお弾きになったことがあるとか。)
モーツァルトは常に、古くて新しい人だ・・・ということを証明するかのように、去年もモーツァルトのが7歳の頃に作曲した曲が2曲発見されているのだ。その発見されたばかりの曲がここの売店で売られているというので、早速12ドルで購入。今現在ここでしか売られていない楽譜だということなので、中をお見せするわけには参りません。が、音符多いです・・・やたら。
直筆楽譜の写真と、今の楽譜に書き直したものが両方載っているが、直筆楽譜を見ると、ト音記号の代わりにソプラノ記号(ハ音記号の一種)が使われている。(私が不勉強で、バッハの平均律クラヴィーア曲集の原譜なんかもそうだということを今知った。)
ソプラノ記号は五線の一番下の線(ト音記号で言えばミに当たる音)がドを表現しているので、ト音記号で記譜された音符に比べて3度上に見えるんだね。だから原譜をト音記号感覚で読もうとすると、3度下を読んでく感じになるのかあ。
幸いにも、この2曲の音源を載せているブログを見つけた。どんな曲かはリンク先のページをご参照。
http://littledas.blog.so-net.ne.jp/2009-08-03
売店には他にも魅力的なものが色々あった。12年前のガイドさんは何を根拠に大したもの売ってないだなんて言ったのか? 私のツボにはまったのは円盤型のモーツァルトチョコレートのように見えて実はUSBメモリーという代物(12年前は売ってなかったはず)なのだが、ちょっと高かったんで買い控え。代わりにこんなのを買った。フィガロの結婚の伯爵夫人のアリア「楽しい思い出はどこへ」の一節が印刷されている紙ナプキン。今、練習してるヤツやん。
名残惜しくも下へ降りてきた。入口の脇に定番みやげのモーツァルトチョコレートのディスプレイが。(職場のおみやげに球形のモーツァルトチョコレートを買っていったら、「ゴールデンたまたま」と言って喜ばれたよ。)
モーツァルト生家の周辺の一画も、趣深い光景なんで、撮っておく。
この古~い感じがイイね!
これはモーツァルト生家の裏側。表側とデザインが違うということで、ここはバッチリ記憶に残っていた懐かしい風景だ。
それにしても素敵なご旅行(?)でしたね!!
風景も青空も、まるで雑誌かガイドブックかのように綺麗!
わたしもいつか行ってみたくなりました!まずは音楽の勉強しよっかな・・・
今回はたまたま天気に恵まれまして。
ヨーロッパは紫外線が多いから、写真はくっきり撮れる反面、肌もくっきり焼けますよ。顔と腕に日焼け止め塗っても、首を忘れてて、首が腫れたりして・・・。
それにしても、昔のように、旅行のたびにイラストを描くような気力も余裕もなくなってしまいました。