ここへ来て、私の一番のお気に入りキャラクターだった呉王が退場。
悩みつつも時々見せる笑顔がとても素敵だった。武術も上手だった。当たり前のことを正直に言っている人だったのに、やはり権謀術数あふれる宮廷向きの人ではなかったのか。
長孫無忌らに阻まれて、思ったように皇帝の権力がふるえない高宗は、兄の呉王李恪に、1年後に長安に戻ってくる際に5000人の精鋭を連れて戻ってくるよう頼む。高宗と呉王で呼応して長孫無忌らを押さえつける予定であった。しかし、高宗は持病の中風がひどくなってきており、事を起こす前に深酒をするような脇の甘い人物。泥酔して高宗が寝室に連れ去られた後、武媚娘は呉王に詰問する。「謀反を起こそうとしているのではないか」と。ポーカーフェイスの武媚娘はとっても怖い。洗いざらい説明させられてしまう呉王。でも彼の口ぶりからはあまり怪しさは感じられず、さもありなん・・という内容ではあった。危険を察知した長孫無忌は自ら引退を申し出て引っ込んでしまう。高宗は腰砕けになり、呉王は5000人の精鋭兵たちは、地方に返しましょう・・と言った。だが呉王は、実際は長孫無忌を許せず、高宗のために長孫無忌を殺す気だった。兵たちを表向き帰すが、彼らに持たせた食糧は2日分。本当に帰すなら5日分以上必要だろう・・・という点にやはり謀反の匂いを察知する武媚娘。実際の黒幕は呉王の妹である高陽公主で、呉王は妹に捕らえられて精鋭を横取りされてしまう。高陽公主は感業寺に集まっている高宗や大臣たちに襲い掛かるが、武媚娘は高宗を守るために、中立を決め込んでいた李勣の妻子を人質にして、李勣の軍を動かし、高陽公主による反乱軍を鎮圧した。
呉王が捕らえられる場面や死ぬ場面はドラマに入っておらず、あくまでもナレーションで亡くなったことがわかる・・いわゆるナレ死というやつだった。なんかいろんな意味でかわいそうすぎる。関係者がすべて処刑された後、呉王李恪だけはのちに、武則天の治世の末期に、名誉を回復する。ここの高陽公主およびその夫の房遺愛による謀反事件は、史実では、高祖李淵の六男である荊王李元景を擁立しようとしたものであり、このドラマで描かれた内容とは違うのであるが、史実でも呉王は冤罪であり、逮捕された遺愛らが、呉王を警戒している長孫無忌の思惑を汲んで、呉王李恪も謀反に加担していたと偽りの自白をしたということらしい。ということで、信じていた妹や友人達に裏切られた呉王は本当に気の毒としか言いようがない。
さて、何年か経ち武媚娘は、高宗の皇后に昇格した。引き続き病に苦しんでいる高宗の代わりに、武媚娘が朝議に出たりしており、重臣たちの反発を買いまくっているが、高宗は逆によくやったと、武媚娘をほめちぎる。高宗の中風を治すために参内している明崇儼(めいすうげん)という道士・・なんか親しみのある顔だと思ったら、原田龍二にめちゃ似ている。皇太子李忠は、病弱な父親に代わって自分が皇帝になることにより、憎っくき武媚娘に死を与えることが出来ると考え、高宗を毒殺しようとする。しかしこれは武媚娘に察知され、脅され、皇太子を辞することになった。代わって、高宗と武媚娘の息子が皇太子になるのだが、今後息子たちと母の間の骨肉の権力闘争が始まるのだ。
武媚娘=武則天はのちに皇帝となって国号を周に変えるが、晩年には一度皇帝位を奪った子供に譲位し、唐王朝が復活する。ただ、楊貴妃との愛で有名な玄宗皇帝は武則天の孫なんだよね。彼女の野心は潰えたけれど、血筋はちゃんと唐王朝に残った・・という話ですな。
ということで、76話以降は、骨肉の争い編になりそうな気がするけど、最終的には高宗の血も武則天の血も守られるだ・・と安心して、残りを見ることにしよう。
悩みつつも時々見せる笑顔がとても素敵だった。武術も上手だった。当たり前のことを正直に言っている人だったのに、やはり権謀術数あふれる宮廷向きの人ではなかったのか。
長孫無忌らに阻まれて、思ったように皇帝の権力がふるえない高宗は、兄の呉王李恪に、1年後に長安に戻ってくる際に5000人の精鋭を連れて戻ってくるよう頼む。高宗と呉王で呼応して長孫無忌らを押さえつける予定であった。しかし、高宗は持病の中風がひどくなってきており、事を起こす前に深酒をするような脇の甘い人物。泥酔して高宗が寝室に連れ去られた後、武媚娘は呉王に詰問する。「謀反を起こそうとしているのではないか」と。ポーカーフェイスの武媚娘はとっても怖い。洗いざらい説明させられてしまう呉王。でも彼の口ぶりからはあまり怪しさは感じられず、さもありなん・・という内容ではあった。危険を察知した長孫無忌は自ら引退を申し出て引っ込んでしまう。高宗は腰砕けになり、呉王は5000人の精鋭兵たちは、地方に返しましょう・・と言った。だが呉王は、実際は長孫無忌を許せず、高宗のために長孫無忌を殺す気だった。兵たちを表向き帰すが、彼らに持たせた食糧は2日分。本当に帰すなら5日分以上必要だろう・・・という点にやはり謀反の匂いを察知する武媚娘。実際の黒幕は呉王の妹である高陽公主で、呉王は妹に捕らえられて精鋭を横取りされてしまう。高陽公主は感業寺に集まっている高宗や大臣たちに襲い掛かるが、武媚娘は高宗を守るために、中立を決め込んでいた李勣の妻子を人質にして、李勣の軍を動かし、高陽公主による反乱軍を鎮圧した。
呉王が捕らえられる場面や死ぬ場面はドラマに入っておらず、あくまでもナレーションで亡くなったことがわかる・・いわゆるナレ死というやつだった。なんかいろんな意味でかわいそうすぎる。関係者がすべて処刑された後、呉王李恪だけはのちに、武則天の治世の末期に、名誉を回復する。ここの高陽公主およびその夫の房遺愛による謀反事件は、史実では、高祖李淵の六男である荊王李元景を擁立しようとしたものであり、このドラマで描かれた内容とは違うのであるが、史実でも呉王は冤罪であり、逮捕された遺愛らが、呉王を警戒している長孫無忌の思惑を汲んで、呉王李恪も謀反に加担していたと偽りの自白をしたということらしい。ということで、信じていた妹や友人達に裏切られた呉王は本当に気の毒としか言いようがない。
さて、何年か経ち武媚娘は、高宗の皇后に昇格した。引き続き病に苦しんでいる高宗の代わりに、武媚娘が朝議に出たりしており、重臣たちの反発を買いまくっているが、高宗は逆によくやったと、武媚娘をほめちぎる。高宗の中風を治すために参内している明崇儼(めいすうげん)という道士・・なんか親しみのある顔だと思ったら、原田龍二にめちゃ似ている。皇太子李忠は、病弱な父親に代わって自分が皇帝になることにより、憎っくき武媚娘に死を与えることが出来ると考え、高宗を毒殺しようとする。しかしこれは武媚娘に察知され、脅され、皇太子を辞することになった。代わって、高宗と武媚娘の息子が皇太子になるのだが、今後息子たちと母の間の骨肉の権力闘争が始まるのだ。
武媚娘=武則天はのちに皇帝となって国号を周に変えるが、晩年には一度皇帝位を奪った子供に譲位し、唐王朝が復活する。ただ、楊貴妃との愛で有名な玄宗皇帝は武則天の孫なんだよね。彼女の野心は潰えたけれど、血筋はちゃんと唐王朝に残った・・という話ですな。
ということで、76話以降は、骨肉の争い編になりそうな気がするけど、最終的には高宗の血も武則天の血も守られるだ・・と安心して、残りを見ることにしよう。