トンイ・・引き続き頑張ってみてます。
この回は、トンイの過去が明るみになり、宮廷を追われ、6年後にまた宮廷に返り咲くまでのお話です。
トンイの父と兄は剣契(コムゲ)というの秘密結社を作っており、特に父は首領であったが、両班の重要な役職についている者を殺した濡れ衣を着せられ、他の剣契メンバーと一緒に殺されている。トンイは父と兄の無実を晴らし真犯人を見つけるために宮廷に入ったのであるが、そこで王様に見初められてしまったのである。一方トンイの幼なじみであるケドラは、幼い頃は大変情けなく頼りない男の子だったが、生き延びて、ずいぶんイケメンになった・・・という話はともかく、ケドラは剣契を再結成。それはかつての殺生を禁じた剣契ではなく、率先して両班を殺す殺人集団になっていた。殺す標的としてトンイは狙われるが、ケドラと再会。逆にケドラを匿う側に。
その間、トンイは幼い頃見た両班のダイイングメッセージである手の動作から、父と兄を嵌めた真犯人を見つけ出す(清の商人の数の数え方と十二音律を組み合わせて暗号を解いた)。しかしその真犯人はケドラの目の前で殺され、ケドラは犯人にされてしまう。つまり昔の剣契と同じ罠にはまったのである。ただ、昔と比べ幸運だったのは、王様が捜査に不信を抱き、牢の中のケドラと対面。昔、剣契の罪とされていたものがぬれぎぬであったことを知る。
なので、トンイの罪は罪人の娘ということではなく、新生剣契の首領を一瞬かくまったことのみになるのだが、王様がいくら真実にたどりついても、フェイクニュースに踊らされた民衆や、儒者の炎上には耐えきれず、泣く泣くトンイを宮廷から追放する。ここらへんのくだりは長々と続く。王様がトンイに「嘘を貫く」よう指示するが、トンイの回りの罪のない宮女がみな捕らえられてしまっては、トンイも白状するしかなかった。逆に王様に王の道を外れてほしくないという思いも強かったのである。
王様を演じるチ・ジニは、チャングムの夫として出ていた時より、表情筋を4倍ぐらい使って、顔芸にいそしんでいる。トンイを失いたくない王様はまるで駄々っ子のようであり、そんな王様は見たくないと、トンイでなくても思うだろう。
トンイの心を宮廷につなぎとめていた、生まれたばかりの王子もはしかにかかって死んでしまった。亡骸を抱きしめて嗚咽するトンイ。その赤子の亡骸の手は微妙に動いていた。・・ま、赤子に動くなという演技は無理だから、せめて映さなきゃいいのにね。
で、追放されたトンイには二度と会わないと宣言した王様、その舌の根も乾かないうちに、泥酔状態でトンイの前に現れる。そしてトンイと一緒に部屋に入ったら、二言三言交わした程度で、トンイの膝の上で熟睡モード。・・・それだけのことで何故かトンイは再度妊娠し、王子を生む。これがのちの英祖になるのだ。
6年経って、少年に成長した王子は、宮廷に侵入。追い払われ、泣いていたところで、何と王様に見つかってしまう。身分を隠したい王様は、王子様に頭を下げ、王子様のいうことには何でも従ってしまう。できもしない相撲を取ったり、裸になって冷たい川で冷水浴したり・・ここのくだりは喜劇的で楽しい。
だが、王様がトンイの家の近くまで行き、王子にも会っていることをチャン・ヒビンの母が知ってしまい、人を使ってトンイの家に放火。トンイも王子も王様が陰ながら派遣していた軍官たちに救出され、結局宮廷に戻ることになる。ここらあたり、ヒビン派が打つ手がどんどん裏目に出、トンイたちに資する結果になっていく。
ちなみに王子ヨニングンは極めて優秀。「小学」だけでなく、「中庸」「大学」も暗唱。「大学」は科挙を受ける人でも難しいとされる本らしく・・そんなものを子供ながらにして暗唱してしまうヨニングンのような人は、天才ではなく仙才と呼ばれるようである。大学を暗唱するヨニングンを見て目を細める王様の立派な衣装の上を、一匹の大きな蟻が這っていた・・・。
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あのねぇ・・・私はこのドラマ好きなんですよ。色々突っ込んでるのは、いいドラマなのに、なんでそういうところに手を抜いているのか、残念に思っているんですよ。
ドアップになっている場面で、死んだはずの赤子の手が動いたり、王様の衣装上を蟻が這ったりしていても、撮りなおさないんですかね? 韓国のドラマ撮影スケジュールが本当に過密スケジュールであることは、今まで何作か見て、知っているつもりなので、撮り直したくても撮り直す時間的余裕がないのかもしれませんね。そこは許してよ・・っていう世界なのかも。オトナじゃない私はつい突っ込んでしまいましたが、そこは忘れて、これからも見続けようと思います。