原油価格が堅調である。この時間、WTIの1バーレル価格は78.03ドルである。一時期、70ドルを下回る価格で推移していたものが、約10ドル上がった。アメリカを含めて、世界の原油需要が堅調に推移するとの見方が相場を支えている。米石油協会(API)が公表した週間統計でも原油と燃料の在庫がどちらも減少し、需要の堅調さを示した。石油輸出国機構(OPEC)の発表でも、2024年の世界石油需要が前年比で日量225万バレル増、25年は日量185万バレル増えるとの従来見通しだという。もちろん、今は冬場と言うこともあるのだが、ヨーロッパのエネルギー不足と言う声も聞かなくなった。OPECの削減姿勢のトーンも低い。唯一、後押しとなっているのが、アメリカFRBの金利下げが6月にも行われるのではないかということだ。バイデン大統領が演説で、異例の介入を行ったのだ。秋と思われた利下げ開始が早まるのではないかとの観測だ。(くちなし亭、2024.03.13)
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