ふと気が付いたのだが、円とドルの為替が円とユーロの為替水準に極似してきたのである。1ドルは137.28円に対して、1ユーロは137.86円である。（2022/07/12 9:40 ）これまでなら、1ユーロは137.86円くらいが平均的な値であり、一方の1ドルは110円くらいが長く続いてきた値であった。と言うことは1ユーロが1ドルになっているといことだ。ドル高、ユーロ安が起こっているのだ。そう考えてニュースを見るとユーロドル、パリティを巡る攻防へという言葉が躍っている。パリティとは同等とか、同格とかの意味だが、ここでは1ユーロ＝1ドルを指す。アメリカでは6月の米消費者物価指数が相変わらず、高水準で、これに対応する形でFRBが積極的な利上げ姿勢を示している。一方で、ヨーロッパは足元、ロシアからのガスが止まる可能性もあり、ドイツは貿易赤字に転落している。このような中で、ECB が11年ぶりの利上げに踏み切れるのか、やや、微妙な情勢である。ヨーロッパは徐々に、ウクライナ戦争で、正義を獲るか、国民の利益を獲るかの選択に迫られ始めている。（くちなし亭へようこそ、2022.07.12）
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