宇宙に最も多く存在する水素を新しいエネルギー源にする試みはあるところでは推進され、あるところでは頓挫している。水素自動車などは現状、電気自動車に押されている。現在、多くの水素は天然ガスから作られている。それなら、天燃ガスによって、電気を作っても同じではないか。むしろ効率が良いのではないかという議論に押されてもいる。当然、天燃ガスを燃やせば、二酸化炭素も排出され、地球の温暖化は推進される。そのような中、カナダのチームが油田の中に酸素を送り込むことで、水素を分離し、水素だけどを取りだすことに成功した。二酸化炭素もメタンも地中の中に残る。その上、生産価格も原稿のⅠキロ当たり20ドルに対して、0.1ドル程度まで下げることができ、カナダだけでも向こう330年間の電力を生み出す事が出来るとしている。この技術の注目すべきところは、既存の油田を利用する所だ。これまで、新エネルギー開発にはアメリカ等の石油メジャーの抵抗が強かった。今回の技術は彼らにも利益が生まれる。ある意味、積極的に参加するかもしれない。中東の石油産油国も賛同し、行動するかもしれないのだ。(くちなし亭、8月22日)
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