中国最大の民間投資会社「中国民生投資集団(中民投)が8月2日に償還を迎える5憶ドルの3年債について、元本や利子の支払いができないことを明らかにした。デフォルトである。もともと、この会社は今年の1月29日に、社債デフォルトを起こしていたのである。当初は技術的な問題だと説明していたが、結局、支払いは延期された。そもそも、この投資集団は民営企業と言っても、政府の全面的なバックアップを受けて、設立した会社である。2014年に、中国最大の民間企業商会の後押しを受け、大手民営企業59社が出資し、国務院の批准を受け、幹部は中央銀行などから派遣された人達で構成されていた。資本金は500億元。ただ、2018年の資本総額は3100億元を越えて、中国の成長を象徴するような会社であったのである。しかし、中身は自転車操業が続いていたようである。太陽光パネル投資に失敗し、企業買収で膨らんだ負債が足かせとなっていた。中国では去年から今年にかけて、社債デフォルトのラッシュである。社債デフォルト総額は2018年、43社で、118件、1200億元規模に膨らんでいる。しかし、今回の中民投のデフォルトは規模が違う。くちなし亭、7月20日)
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