今日は3月11日である。大震災から3年の年が過ぎた。復興は進まず。記憶は薄れる。今日のニュースで、仮設住宅の地を提供した地主には一文の金も出ていないことを知った。当初はすべて、多くの人の善意で、進められたのである。しかし、おかしい。巨大な防潮堤造りには、莫大なお金が使われている。ある意味、日本の経済復興のための需要創造と言う面にしか物事を見ない人がいる。だが、彼らの多くは東京に本社を持つ巨大企業だ。巨大防潮堤と言えども、今後起こる津波のすべてに対応できるとは限らない。逆に何十年、何百年の日常生活の不便をきたし、海を見るという私たちの心の故郷を奪うことになる。そんなことにお金を使うのなら、善意で、土地を貸してくれている人たちに、せめて,地代くらいは払うべきである。彼らはこの土地の人だ。彼らが使うお金は間違いなく、地元に落ちる。目を福島に転じれば、3年も経ても、いまだ、災害を受けたままの大地がある。福島原発事故の影響で、本来なら、力強く復興のつち音を響かせるはずの土地が荒野のままだ。そして、この荒野には冷たい風が吹いている。
Y-FP Office Japan
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