市川海老蔵さんの事件がテレビで長々と放送され、多少うんざりしているのだが、彼の記者会見を見て、思うことが二つあった。そのひとつはバンクーバーオリンピック、スノボード・ハーフパイプの国母和宏選手の記者会見だった。空港に現れた彼の服装がだらしが無く見えたということでの謝罪会見中に、「うるせーな!」という声が漏れたというあのことだ。確かに、うるさい記者たちであったのだが、“それを言ちゃあいおしまいよ”という評論家のやり取りが私には笑えた。今回の海老蔵さんの記者会見はそのような手抜かりは全くなかったのだが、たぶん海老蔵さんも国母選手も、その根っこのところで、共通の感覚があるように思えた。若い世代の感覚に変化がに起こっている証ではないかと感じるのである。昨今は、大人の私たちには理解できない言葉を女学生達が使う時代になっているのである。もうひとつは市川宗家の初代団十郎である。彼の出身は諸説あるのだが、私はその祖先は甲州武田家の能役者で、武田家滅亡後、下総成田に逃れ、その後、歌舞伎役者として、江戸に出てきた人と見ている。歌舞伎役者である以上、として、浅草弾左衛門の支配下に置かれる身分なのだが、一方で、武田旧臣として、徳川家の庇護を受けるという微妙な立場にあったのではないかと推測されるのである。
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