今年の税制改正で、一般の住宅で最高500万円の住宅ローン減税が実施されると大々的に宣伝されている。「あ、1000万円の家を買っても、500万円の減税を受けることが出来るのか。」と思われた方は早計である。うたい文句は素晴らしいのだが、実際に、この最高減税を受けることが出来るのは数が少ないのである。むしろ、どれくらいいるのだろうかと疑う話なのである。つまり、ローンを返済し続け、10年目もその残高が5000万円以上ある方に限られる。何年のローンを幾ら組むかどうかは別にして、少なくとも6000万円とか、7000万円とか、あるいは1億円とかのローンを組むことが出来る人でなければならない。よほどの年間所得がある人でなければ、この詠い文句ほどの恩恵は受けられないのである。そして、このよほどのお金持ちたちは自分のお金で十分に家を買う資力は持っているから、多分、この期に、家を買おうとは思わない人達なのである。もちろん、私たち、貧乏人にも、多少の恩恵はあるとは思うが、どうも私たちには効果の薄い税制改正のような気がしてならない。
Y-FP Office Japan
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