市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

バリアフリーは当たり前!

2012-05-17 | 障がい者
前回紹介した、「第3次市原市障がい者基本計画」のSPコードについて。

今日もたまたま障がい者支援課の方とその話になり、「ところで、あのSPコードは素晴らしい配慮ですね!」と改めてお伝えしたところ、
その方は「いえ、そうじゃないんです」とおっしゃるんです。

「今の時代、パソコンでも音声読み上げソフトの普及など、バリアフリーの取り組みは当たり前です。
ましてや行政が市民の皆さんに向けた刊行物なのですから、
どんな方にも理解していただけるためにはSPコードを付けるなんてごく当然のことです」

・・・そう、そうですよね。
そう考えればこのSPコードは、障がい者に関する計画だけでなく、高齢者支援計画も、防災計画も、都市整備計画も、そして総合計画も、
庁内すべての部署が作成時にこのような意識を持って取り組むべきなのですね。

目からウロコでした。ぜひ他の部署にも広がってほしいと思います。


さて、今日の午前中は、市民ネットの福祉部会の活動として、
特別支援学校にお子さんを通わせているお母様方と一緒に、千葉市にある「NPO法人 みらい工房」さんを見学させていただきました。



昨年の6月に開設されたばかりのまだ新しい事業所で、
生活介護(障がい者が日中に捜索活動や生産活動などをして過ごすためのサービスの提供)、自立訓練(障がい者が地域で生活できるように生活訓練や労働体験を提供するサービス)、障がい児のための放課後等デイサービス、ケアホーム(共同生活住居)
といった事業を行っています。

私を含め、参加者が特に注目したのはやはりケアホーム
市原市内では、辰巳台の8部屋あるアパートを一棟まるまる借り上げ、7部屋を居室に、1部屋を共同スペースに活用しています。
区分6という最重度の障がいを持つ方も2名、ここで生活されています。
保護者の皆さんは、「うちの子はもう入所しかないと思っていましたが、地域で暮らせる道もあるんですね」と驚いた様子で熱心に説明に耳を傾けておられました。

障がい者に関する国の政策も、世の中の意識も、現在どんどんと変化している真っ最中です。
このような背景がある中で、昔のように「行政の福祉課にお願いすれば、施設を紹介してくれる」という時代ではなく、当事者や家族が自らの道を自らで探し選択しなければならないので、今や「知らなければ損」のしんどい時代と言えるでしょう。

でも、障がい者でも多様な生き方を選択できるという方向性は間違いではないと思います。今日の訪問が、参加された皆さんのお役に少しでも立てれば嬉しいことです。
私も先週訪れた札幌の施設に続き、よい勉強になりました。


実は、
みらい工房さんは、今年高等部を卒業したうちの長男もよく利用させていただいておりました。
おかげで母は安心して仕事ができました・・・。

写真は、長男がお気に入りだった場所。ここでいつもジャージャーと水を流して過ごしていたそうです(^_^;)

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