市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

新型コロナに関する補正予算について

2020-05-21 | 財政
市の補正予算(第2弾)が専決処分されました。
歳入(収入)は、国や他団体からの補助が約4億4900万円。基金の取り崩し約1億1800万円。
合計約5億6600万円です。

因みに「専決処分」とはどういうことかというと、
本来であれば議会の議決を経なければ成立しないこと(予算は当然これにあたります)を、首長等が先に独断で決めてしまうというものです。
勿論、こんなことが安易に行われたら議会の意味は全くなくなってしまいますから、どんな場合ならそれが許されるのかは法律で厳しく縛られています。
その一つが、議会を招集する時間的な余裕がなく、特に緊急を要する場合。
例えば、昨年の台風のような大災害が起きて、大急ぎでお金を工面しなければならないというような時です。
今回の新型コロナ禍も、これにあたると言えるかもしれません。

あらためて今回の専決処分の中身を見ると・・・う~ん・・・一言では言い表せません。
まずは評価したい事業から。

障がい児・者の家族が新型コロナ感染で入院した場合、自宅に残された障害児・者の生活を支えるための補助 100万円
これはすごいでしょう!国の交付金を活用してますが、市の独自事業ですよ!
普段福祉サービスを受けている障害児・者であれば、こういう緊急事態にも施設を利用するなど何らかの手を打てるのですが、実際には何も利用していない方も、結構いらっしゃるんです。
この事業は、そういった福祉サービスの網目からこぼれるケースを救う目的がある、とのこと。
金額の多寡とか制度設計云々以前に、そのコンセプトに感動すら覚えました。

すべての妊婦さんへの消毒用品等の配布 800万円
対象者の見込みは3000人です。
必需品の買い物すらままならない妊婦さんへの支援。私たちの要望も少し効いているような気がします。
これもいいですね。

他にも、こんな事業が・・・
・医療機関や福祉施設、公共施設へのマスク・テント・非接触式体温計などの備品購入 3600万円
・市内中小企業の感染防止対策に係る費用の補助 2億4100万円
・飲食店を応援する活動への補助 300万円
・消防・救急への資材購入(防護服・マスク・患者搬送具など) 6600万円
・避難所での感染防止対策のための備品購入(パーテーション・非接触式体温計・マスク・消毒液など) 4300万円
・全小中学校のクラスに非接触式体温計購入 2000万円
・給食休止中の給食食材納入業者への支援 600万円

これらのほとんどは国からの補助金で賄います。
当然必要な措置だと思います。

それから独自事業でちょっと変わっているのが
・夏休みを返上して行われる授業のサポーターとして大学生を配置 2000万円
児童生徒の学習支援と大学生への経済支援、一石二鳥ともいえる事業です。
期間は16日間で96人を想定しているそうですが、さて、どのくらい応募があるかしら?

専決処分された予算には、まだ続きがあります。
ここからが疑問あり、です・・・。



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