市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

金の切れ目が縁の切れ目

2013-03-26 | お知らせ
議会でアウトプットした後は、たっぷりインプットしなければ・・・ということで、
4月・5月は、できるだけ様々な勉強の機会を持ちたいと思っています。

昨日参加したフォーラム、
『生活困窮者に対する支援の本質を考える』も、非常に参考になりました。



パネリスト陣は、困窮者支援の現場で苦労しながらも独自の取り組みで着実に成果を上げている方々ばかり。
印象に残る言葉が、たくさん飛び交いました。

いくつか拾い出すと・・・

*生活困窮者への支援は、単なる自立支援では終わらない。人生支援と捉えよ。

*生活困窮は、経済的困窮と社会的孤立が複合化したもの。俗にいう「金の切れ目が縁の切れ目」は真実をついている。

*生活保護問題は、決して個人の特殊な問題ではなく、社会の問題。重い病や離婚、高齢化などをきっかけに、簡単に貧困スパイラルに陥るのが社会の現実。

*諸外国に比べ、日本の生活困窮者は困窮状態が固定化されがち。社会保障制度の入り口・出口、双方をもっと広げて、制度を流動化させることが必要。(利用しやすく、抜け出しやすいように)

*生活保護制度は、「治安」という側面を持ち、消費に与える影響も大きい。マクロな視点でとらえることが必要。


このほか、具体的な取り組みでは、滋賀県野洲市の取り組みが参考になりました。

障がい者、高齢者、母子家庭など、通常縦割りが常の相談窓口を一本化し、ワンストップで対応。
さらに、各課と連携して税金・水道料など役所に払うお金の滞納はもちろん、不動産会社とも連携して家賃滞納から相談・支援へとサービスにつなげています。
職員が自分の領域以外の仕事に関心を持ち、踏み込んで「おせっかい」する精神が大事、とのことでした。



私はちょうど先の議会で、子どもの貧困問題について取り上げました。

生活保護基準の引き下げが、子どもの就学のための援助費(修学旅行費、給食費、学用品費など)にも影響を与えることが懸念されます。これらの支給基準は、生活保護基準と連動した仕組みになっているのです。

貧困の世代間連鎖を食い止めるためにも、特に子どもへの対策はしっかり行わなければなりません。

皆さんの応援が励みになっています


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