Japanese Curry Awards 2015に今年も参加します


こんばんは。

昨年に続きまして、今年もJapanese Curry Awardsの季節がやってまいりました。
2014年は手探りでのスタートで、関東のカレーブロガー11名でお店をノミネートして、議論して表彰しました。

※Japanese Curry Awardsとは何ぞや?という方はコチラをご覧ください。
※2014年のAwardsはコチラをご覧ください。


今年は昨年のメンバーたちに加えて、関西のカレーブロガーの皆さまにもご参加いただくことになりました。
以下のメンバー14名になります。

たあぼうさん(お気に入りのカレー屋さん700
エスニカンさん(◆毎日カレー◆と★タイ料理★
ノリさん(うまいものは宵に食え
しまじろさん(カレー401
ropefish(カレー細胞)さん(カレー細胞
ろなうどさん(CURRIHOLIC!!
三吉さん(三吉カレー日誌 ~あるいはカレーでいっぱいの海~
ひろこさん(東京無責任女の大冒険
ノムコさん(NOMCO CURRY MAP★NEW!
三嶋達也さん(『口癖はカレー』 主宰)★NEW!
K1郎さん(うまから手帖◆旨辛エスニックで行こう!★NEW!
TAKさん(かれおた -curry maniacx-★NEW!
みつおさん(Bicycle & Ethnic 2★NEW!
私(USHIZO)
※順不同

皆さますでにノミネートを提出済みで、来月中旬に「2015年のカレー文化に貢献したお店をカレー好きの面々で勝手に表彰する」アワードの選考会を開催予定です。
ropefishさんから聞いていましたが、関西のスパイスカレーって本当にものすごい勢力になっているんですね。
昨年以上にバラエティに富んだお店が集まっていて、とても興味深いです。

さて、私もお店をノミネートさせてもらいましたので、僭越ながら紹介させてもらいます。
皆さんお店の選出理由は様々ですが、私は
●ここでしかいただけないメニューがあるお店
●「○○カレー」のパイオニアであるお店
●基本的にいつでもいただける
(営業時間が誰でも普通に訪問できる時間帯で、特定のお客さんだけを対象にしていない)

という点を重視して選びました。
あと、今回は直近の約1年間に訪問したお店で選んでいます。
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【メインアワード】
ボンディボンディ(神保町)
欧風カレーの代表店。カレーと古本の街・神保町において、立地からして書店からそのまま訪問できる造りは、この街の象徴です。
おうちのカレーとはまるで違う、丁寧な仕事っぷりのソースで具材をいただく贅沢さと、食後のエスプレッソコーヒーは格別です。

共栄堂スマトラカレー共栄堂(神保町)
スマトラという名前は2005年の地震まで知りませんでしたが、大正13年創業には驚きです。
その当時海を渡って、カレーのレシピを現地で教わって日本に持ち帰ったというだけで、日本のカレー文化への貢献度は非常に高いと思います。
カレーは独特の味で、他のお店にはないタイプだと思いました。

エチオピアエチオピア(神保町)
辛さを上げても値段が上がらないのは嬉しい、独自のザラッとしたスパイス感のあるカレーがやみつきに。
ジャガイモがお替わり自由なのもうれしいです。
食後のコーヒーのおいしさもまた絶品で、何度でも足を運びたくなってしまいます。



中村屋新宿中村屋 マンナ(新宿)
インドと日本の政治的な関わりなどの歴史はもちろん、私のホームタウンの新宿を代表する老舗洋食店。
ここのカレーは昔からの秘伝のレシピといいますが、少しずつ改良しているとのことで、決して古さは感じさせず、現在でも遜色なくおいしくいただけました。
薬味が多いのも、カレーの楽しみを感じさせてくれます。

奥芝商店奥芝商店(八王子)
昨年のアワードで、スープカレー店は1店舗も選出されませんでした。
「関西でスパイスカレーが今アツい」というようなキーワードがあがっていますが、今後カレー文化として定着していくかという判断基準のひとつに、スープカレーが辿ってきた地域性とカレー文化の流れが挙げられると思います。
スープカレー店が選出されなかった理由は「比類ない、代表的なお店が浮かびにくい」からかなとも思います。
北海道の本店には訪問したことはありませんが、ここ奥芝商店は居心地のよさと古民家のような寛げる感じ、入店までの待ち時間をお客にただ並ばせるのではなく、きちんと明示化するなどハード面の充実が素晴らしいです。
もちろんスープカレー自体も絶品な上、きれいな水と地産地消の食材を用いているのは満足度も高かったです。
スープカレー店の中では一番印象に残っています。

ポニピリカポニピリカ(下北沢)
2店舗目のスープカレー店は、カレーの街・下北沢からポニピリカです。
数年前にスープカレーブームが起きたときに下北沢にあったスープカレー店も、マジックスパイスと心だけになってしまいました。
新たに現れたポニピリカは、内装からワクワク感を演出してメニューも記入式で考える楽しさもあります。
スープカレーは魚介と海老のスープがたまらなくおいしかったです。
ごはんもおいしく、お替わり無料なのもうれしいです。
お手洗いがとても清潔で、歯ブラシやマウスウォッシュがちゃんとあるのは女性客にも嬉しいところです。
下北沢のスープカレー文化を牽引していってほしいと願います。

東京ドミニカ東京ドミニカ(新宿三丁目)
3店舗目のスープカレー店は、新宿三丁目の東京ドミニカです。
北海道に本店、現在は銀座にも支店がありますが、ここ新宿の開店日は2011年3月11日。
日本人なら誰もが忘れることができない東日本大震災です。
オープン初日から大変な事態になりながら、スープカレー店が定着しない街・新宿から、撤退せずに残ってくれたことに深く感謝したいです。
新宿に今後もスープカレー文化を定着させてほしいと思います。

バンタイバンタイ(新宿)
歌舞伎町に古くからあるタイ料理店。政府認定タイ・セレクトにも含まれています。
ここはシェフにお店の味を教えこむのを徹底しています。
そのため、いつ行っても味にブレがなく安心していただけます。
日本におけるタイ料理黎明期から、その歴史を眺めてきたお店は外せませんし、このお店がなければ今日の日本におけるタイ料理店のシェアも違っていたかもしれません。



夢民インド式カレー夢民(お台場)
言わずと知れた1975年生まれの老舗カレー店です。
早稲田にあった本店が惜しまれつつ閉店し、FCから独立したインド式チャオカリーの店舗数も少なくなり、寂しさを感じていましたが、2015年10月にダイバーシティ東京内のフードコートで復活となりました!
CAMPなどの炒めカレーの元祖といってもいい夢民のカレーがまたいただける日が来るとは、こんなに嬉しいことはありません。
これまでの貢献度と復活祝いで、諸手を上げて推薦します。

るいすけwine no Ruisuke zeRo(西新宿※2015年11月にリニューアルで店名変更)
西新宿で有名な素揚げ鶏肉のバーの3店舗目です。
知覧鶏の炭焼きカレーは歯ごたえある九州の地鶏を炭焼きで調理して、赤ワインっぽいカレーソースと合わせていただくと、非常においしかったです。
ランチメニューにもありますが、夜のお酒と鶏肉料理のシメにいただけるカレーライスとしては、かなり素晴らしかったので、お薦めします。

【新人賞】
マレーアジアンマレーアジアンクイジーン横浜店(関内)
渋谷にあるマレーシア料理店の支店が、2015年7月に中華街でオープンしました。
渋谷店と同様に、ハラール対応で豚肉料理などはありません。
ここは渋谷店と比べて客家料理の流れをくんだメニュー構成で、独自色を出しています。
(写真はおでんのようなマレーシア料理の醸豆腐(ヨントウフ)を、ラクサのカレースープと合わせたカレー醸豆腐です)
和のテイストも盛り込んでいて、軍艦巻きの一口サイズのナシレマ(ココナッツミルクで炊いたごはん)が予約メニューであったり、楽しめます。
中華街近辺で、気軽に行かれるカレーやエスニック料理店の選択肢ができたことも、嬉しいです。

【名誉賞】
ナイルレストランナイルレストラン(東銀座)
日本最古のインド料理店。
日本とインドの歴史の関わりなど新宿中村屋と甲乙付け難く、どちらを名誉賞にするか最後まで悩みました。
決め手になったのは「店員の顔が見えるお店」「ここでしかいただけない一皿」です。
お店の佇まい、席に着いてオーダーの確認もそこそこに運ばれてきて解体されるムルギーランチ。
オンリーワンの料理でありながら、これははたしてインド料理なのか?と思わずにはいられません。
全てを混ぜていただき、完食したらまたすぐ食べたくなってしまいました。
日本のカレーを食べて「ご飯に肉と野菜が乗ってて、これ1皿で完全食なんだぜ!」って大喜びしたというニューヨークタイムズの記者に、ムルギーランチを食べさせたいです。
これぞ完全食。
駅から近くで迷わないし、お店でもメニュー選びで迷わないから楽で、その上おいしく1皿で完結する潔さは素晴らしいです。
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以上です。
昨年と重複したお店が1つくらいしかなく、ちょっとガチガチに選びすぎたかな?という気もしますがf(^^;)
最終的には皆さまのノミネートされたお店とで、バランスよくなると思います。

今年のアワードに興味を持っていただけましたら、ぜひ審査員の皆さまのブログで紹介されると思われるお店もご覧になってください。
全然かぶってなかったりで、楽しめると思います。

それでは、失礼します。
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