マレーシア料理屋特集 vol.2 馬来西亜マレー

こんばんは。

右の画像を見て、どこの商店街か分かる人は
かなりの物知りか円谷マニアだと思われます。
今回は小田急線の祖師ケ谷大蔵駅で降りました。
初めて降りましたが、駅改札の真横には
小田急ケーブルとエクセルシオールカフェの提携で
ネットカフェがあったりと、なかなか便利そうでした。
ウルトラマンの街、祖師谷侮りがたし。

駅を出てすぐ聴こえてきたのがアコギの音です。
駅前で誰かが弾いているようです。ヨメが見に行きましたが
そこから動きません。
見に行くと奇麗な子が弾いて歌ってました。



深谷えりさんというアーティストです。
一カ所で固まってないで、いろんな方向を向いて歩きながら弾いて、
たくさんの人に聴いてもらおうと歌っていたのが印象的でした。
ヨメはその場でCDを買って、DM希望の住所も書いてました。
雰囲気としてはKOKIA矢井田瞳に近い曲調でした。
アーティストの街、祖師谷侮り(略)

私がここに来るという事はウルトラマンでもアーティストでもなく
お目当ては当然カレーな訳ですよ。
小田急線カレーラリー的には祖師ケ谷大蔵ははまのさんが
そしがやカレーガラムマサラに訪問済なので特別取り上げなくても
良いのですが、今回はマレーシア料理店の為にやって来ました。

駅改札を出て右折して、ウルトラマン商店街をまっすぐ行きます。
途中でそしがやカレーの場所に着きますが、我慢してまだ歩きます。
「本当にこっちで道合ってるんか?間違ってるんちゃうか?」とヨメが
しびれを切らしだした頃に目的のお店に到着しました。

 

馬来西亜マレーというお店です。
初老の夫婦2人でやっていらっしゃるお店で、テーブル席で20席くらいです。
はっきり言って、完全な穴場です。
駅から遠い上に商店街から左折してさらに歩くので、住宅街の
中にありますし、ちょっとガーデニングに凝ってる民家みたいな
外観なので、見落としがちです。

夜に訪問したので電飾が少し点灯してましたが、昼間は点灯していない
そうなのでますます気付かずに通過してしまってもおかしくありません。
お店の斜め向かいにパーキングがあるので、お車で訪問しても大丈夫です。

サイトにはあまりメニューが載っていないので、マレーシア料理という
以外はわかりません。
写真集のようなメニューを見ていますと、お店のおばさまがすごく丁寧に
説明してくださいました。
元々は雑貨屋や彫金の仕事をしていたご夫婦がマレーシアに魅せられて
マレーシア料理屋を2年ほど前に併設して始められたそうです。
お料理は日本人向けにアレンジしたり、創作しているそうです。
今は料理屋の方がメインで雑貨は規模を縮小しているとか。

マレーシアの屋台で見かけた肉骨茶とは、読み方分かりませんでしたが
バクテーと読むらしいです。お肉などをスパイスでじっくり煮込んだ
スープをご飯にかけていただくマレーシア庶民の料理です。
これがこのお店の一押しらしいです。
ヨメに薦めようと思いましたが、写真には椎茸がどっさりと入ってます。
極度の椎茸嫌いのヨメは頑に拒否しました。

バクテーが一押しですか。マレーシアのカレーはないんですか?と思って
読み進めていくとカレーのメニューがありましたよ!(・∀・)イイ
以下のようになります。

レッドカレー:690円
グリーンカレー:690円
イエローカレー:790円
プタイ・カレー:790円
マラッカ・カレー:840円
イスパハーニ・カレー:950円
カチャン・カレー:1050円(ライス付)
サンダカン・カレー:1050円(ライス付)
※ライス付と記載の無いメニューは単品の値段。
 ライス付で200円増しくらい。他にもチャイ付などのセットもあり。


タイカレーが一部混ざっていますが、タイ料理とマレーシアのニョニャ料理を
融合させたようなカレーになっているそうです。これは興味深いです。

私は迷いましたが、創作カレーの王様と書いてあるプタイ・カレーを注文。
ヨメはカレー以外で辛くないメニューを考えて、お店の方が絶対辛くない、と
仰ってくださったトムヤム・ソーセージ(単品950円、ライス付1160円)に。
他に前菜としてマレーシアはペナン風味(550円)も注文しました。
プタイとはマレー半島のジャングルに自生している木の実だそうです。
写真を見る感じだと枝豆みたいでした。どんな感じなんでしょう。楽しみです。

暖かみのある店内でゆっくりくつろいでいると、まずは前菜の
マレーシアはペナン風味が運ばれて来ました。



シナモンロティとメニューに書かれていたので楽しみにしていたのですが
バケットをスライスしたシナモントーストでした。ちょっと拍子抜けです。
まぁロティ・チャナイは日本人の口に合うかどうか微妙ではあるから、
軽くつまむのにはこちらの方が向いているかもしれません。

揚げ卵にはタマリンドベースのソースがかかっています。
砕いたピーナッツに甘辛いタレが良く合います。これは美味しい!
そしてそれ以上に驚いたのがサラダの野菜。これがものすごく新鮮で
美味しかったです。
食材は良いものを使っているようで、後の料理への期待が高まりました。

あと細かい事ですが、スプーンが右利き、左利きと分けて用意されていて
小林工業LUCKYWOODのスプーンで使いやすいです。
細かいところにも気配りが効いていて、とても快適でした。

さて、先にヨメのトムヤム・ソーセージが運ばれてきました。



でかっ!Σ(゜Д゜;)

まるでスープカレー専門店かそれ以上の具だくさんさです。
ライス付の予定でしたが、あまりの量にライスはキャンセルしました。
ソーセージの大きさはなまら屋を軽く凌駕します。
しかも近くの自家製ハム・ソーセージのお店スモークハウスTERAという
お店から仕入れたものを使っているようです。
そういう意味では閉店しちゃいましたが伽哩人と同じニオイを感じました。

ヨメが食べて辛くないのかな…?大丈夫かな?と心配する中、ヨメが
いただきましたが大丈夫なようです。むしろすごく美味しいと喜んでます。
どれどれ、私も少しもらいました。
まずスープ。トムヤムと書かれてましたが、まるで上質なトマトスープ。
野菜とソーセージをそれで煮込んだようで、辛さはほとんどありません。
トムヤムクンのコクと酸味だけを持ち込んだような感じです。

ソーセージは肉汁があふれて、皮もパリっとしていてものすごく美味しいです。
そして野菜もニンジン、じゃがいも、ピーマン、キャベツ、しめじなどが
たっぷりごろごろと入っています。
スープカレー好きのヨメは大喜びで食べています。良かったです。

そうしていると、私のプタイ・カレーもやってきました。

 

豆が…すごくでかっ!Σ(゜Д゜;)

写真では枝豆くらいの大きさしか感じませんでしたがとんでもない。
空豆くらいの大きさの平べったい豆がたくさん入っています。
いったいどんな味がするんでしょうか…。おそるおそるいただきます。

うわ、今まで食べた事のない味です。
固めの歯ごたえの豆を噛んでいくと、若干の苦みと旨味がしてきます。
マレーシアから空輸したものだから香りはすっかり飛んでしまっている
そうですが、現地ではものすごく臭うようです。
現地ではそのまま食べるか、せいぜい炒め物に使う程度でカレーに
入れる事はありえない、との事です。こりゃ確かに創作です。

カレーは刻んだタマネギとひき肉の入ったもので、あとは刻んだ
おそらく醤油漬けにしておいたニンニクがたっぷり入っています。
かなりの旨味のあるスープです。辛さはあまりなく、スパイスは
クローブ中心に、少量のナツメグが入っているのかな?という感じ。

ライスは新潟のコシヒカリ「仙見米」を使っているそうで、
とても美味しいのが嬉しいです。
このお店は食材など、かなりコストがかかってるのではないかと
思いました。
店主は別のお仕事もやっていらっしゃるそうなので、このお店で
採算は考えなくても良いのかもしれません。

食後に店主とマレーシアの話をしましたが、非常に人当たりの良い方で
旅行前にとても有意義な体験をさせてもらいました。
ここのお店は大当たりでした!祖師谷大蔵に隠れた名店です。
何度も通いたいです。ホント。

しかし、これでカレー屋さんが3店舗ですか。
カレーの街、祖師(略)

それでは、失礼します。

【店鋪情報】

馬来西亜マレー
※30min.のお店ページはコチラです。

住  所:東京都世田谷区祖師谷4-21-1
     周辺地図はコチラ
電話番号:03-3484-0858
営業時間:11:30~15:00(LO14:30)、17:30~21:30(LO21:00)
休  日:火曜~木曜※2011.04.01より変更
コメント ( 17 ) | Trackback ( )このエントリーを含むはてなブックマーク