ふくろたか

札幌と福岡に思いを馳せるジム一家の東京暮らし

広島戦の展望

2018年12月01日 | コンサドーレ

ACL出場がかかる今季最終戦を迎えた。

リーグ制覇を逃し、12月に入っても順位が決まらず、

上位をうろつく広島は危険な「穴持たず」(注1)と言える。

注1・何らかの事情で冬眠に失敗したヒグマ。凶暴になる。有名な三毛別の人食い熊がコレとされる

これは獣と獣の殺し合いよ

相手はここまで33戦17勝5分け11敗。勝ち点56の2位。

わずか2敗で首位を走った前半戦がウソのように後半戦は大失速

現在は6連敗を含む8戦勝ちなしの不調にあえいでいる。

今季ホーム最終戦となった前節も名古屋に逆転負け。

引退する森崎和に白星を贈れなかった。

このトンネルは記録上、9月15日の鳥栖戦から始まったが、

きっかけは8月の川崎戦。2対1と逆転勝ちを遂げた直後に

憲剛が「広島攻略法」を発信してからともっぱらの評判である。

曰く「広島のプレスは2トップに中盤の1人が出てくる」

曰く「後ろ3枚で回しても同数で厳しいので、自分がヘルプした方がよい」

曰く「自分が落ちると、相手のボランチもくっつき、バイタルが空く」

曰く「そこでサイドの2人(阿部・家長)を中に入れて、SBを高く上げた」

当時は試合直後にこれだけの分析と言語化ができる憲剛の戦略眼に舌を巻いた。

同時に「コレは9月から広島戦を控える他クラブへの助言かも」とも思った。

「シックス・ポインター」の広島戦をモノにした川崎だったが、この時点ではまだ勝ち点6差あった

だとしたら、憲剛の狙いは見事に的中したと言える。

まあ、選手の能力もシステムも異なる札幌が、川崎の戦法を

そのままできるとは考えないが、ミシャの「アレンジ」に期待する。

ただ、あまりの長いトンネルに、広島がミラーゲームを試みるという情報も

<以前にも記したが、広島は「勝ち点1」で3位以上=ACL出場が確定

動きが少ないロースコアの展開に持ち込み、引き分け上等と考える。

現在の広島の苦境を思えば、ありえない話ではない。

だが、今季の積み重ねを捨て、付け焼き刃の急造システムに走るならば、

広島は戦う前から負けている、と強気に言わせてもらおう。

期待する選手は、ここまで来たらベンチも含めて全員だ

もちろんドームを埋め尽くすサポにも、雪を溶かす熱い声援をお願いする。