「餃子が美味しい店」として、先月は南小岩の浦江を紹介したが、
小岩で餃子と言えば、この店も欠くワケにはいかない。
【中華料理・永楽/北小岩5丁目16の2】
「アド街ック天国」「モヤモヤさまぁ~ず」などの情報番組でも紹介された有名店である。
店内には藤岡弘、さん(1号ライダー)や篠田三郎さん(ウルトラマンタロウ)といった
特撮好きには憧れの人のサインも並ぶ。藤波辰巳のサインもあるのがプオタにはうれしい
北小岩の片隅にあるお店は料亭のような外観。
ちょっと敷居が高そうに見えるが、決してそんなことはない。
カウンター・テーブル合わせて20席とこじんまりとはしているが、
家族連れ向けの中華料理店である。
1936(昭和11)年創業のお店の看板メニュー「たれなし餃子」(6個390円)。
満州(中国東北部)から引き揚げてきた初代店主が、現地の家庭料理を再現した。
日本の焼き餃子のルーツのひとつと呼べる一品である。
みっちり感満点のあんは、確かに調味料不要の美味しさ。
(ただし、しょうゆも卓上に置いてあるので、お好みで付けても問題なし)
なお、「たれなし」ではあるが、小皿もきちんと付いてくる。
というのは、小皿の上に置かないと、小籠包のような肉汁があふれ出て大変なのよ。
ワタシと2号のオキニであるニラレバ炒め(900円)。
最初の来店時に、日テレ「どっちの料理ショー」の対決に臨んだ一品と知って、
レバー苦手(熊本の馬レバ刺しを除く)にもかかわらず、好奇心から注文したところ、
全然クセがなく美味しく食べられたことに驚き、以来やみつきになった。
この店の一品料理には、無料で御飯セット(ごはん・スープ・香の物)を付けられる。
ニラレバを頼んだ際は、上の至福の「オン・ザ・ライス」がオススメである。
他の一品料理(特に唐揚げ)や麺類も美味しい。味付けがやや濃い目だが、
寒冷地・満州の味を反映しているので、冬場の現在はさらに美味しく感じるかもしれない。
営業時間:11時~14時半、17時~20時半。火曜定休。
(食材・スープ切れのために早じまいするケースも)
*アクセス・京成バス停留所「北小岩5丁目」徒歩1分
(JR総武線小岩駅近くの停留所「小岩駅北口」から京成小岩駅行きに乗るべし)
さて、当ブログの開設から、月1回のペースで記してきた「小岩を歩く」シリーズ。
年の暮れにちょうど10回目を迎えたところで、ひと区切りとする。
後半は名店ばかりの「グルメブログ」と化してしまった反省もあるが、
それでも、まだ紹介していない、つーか、紹介したくない「隠れ家」がけっこうあるかも。
JR総武線とフラワーロード商店街、そして千葉街道が形づくる半円状の一帯を、
ワタシは「小岩ハーフムーン」と呼んでいる。この素敵な半月の地にぜひ足を運んでほしい。