ふくろたか

札幌と福岡に思いを馳せるジム一家の東京暮らし

小岩を歩く⑩中華料理・永楽

2012年12月19日 | 小岩を歩く

「餃子が美味しい店」として、先月は南小岩の浦江を紹介したが、

小岩で餃子と言えば、この店も欠くワケにはいかない。

【中華料理・永楽/北小岩5丁目16の2】

「アド街ック天国」「モヤモヤさまぁ~ず」などの情報番組でも紹介された有名店である。

店内には藤岡弘、さん(1号ライダー)や篠田三郎さん(ウルトラマンタロウ)といった

特撮好きには憧れの人のサインも並ぶ。藤波辰巳のサインもあるのがプオタにはうれしい

北小岩の片隅にあるお店は料亭のような外観。

ちょっと敷居が高そうに見えるが、決してそんなことはない。

カウンター・テーブル合わせて20席とこじんまりとはしているが、

家族連れ向けの中華料理店である。

1936(昭和11)年創業のお店の看板メニュー「たれなし餃子」(6個390円)。

満州(中国東北部)から引き揚げてきた初代店主が、現地の家庭料理を再現した。

日本の焼き餃子のルーツのひとつと呼べる一品である。

みっちり感満点のあんは、確かに調味料不要の美味しさ。

(ただし、しょうゆも卓上に置いてあるので、お好みで付けても問題なし)

なお、「たれなし」ではあるが、小皿もきちんと付いてくる。

というのは、小皿の上に置かないと、小籠包のような肉汁があふれ出て大変なのよ。

ワタシと2号のオキニであるニラレバ炒め(900円)。

最初の来店時に、日テレ「どっちの料理ショー」の対決に臨んだ一品と知って、

レバー苦手(熊本の馬レバ刺しを除く)にもかかわらず、好奇心から注文したところ、

全然クセがなく美味しく食べられたことに驚き、以来やみつきになった。

この店の一品料理には、無料で御飯セット(ごはん・スープ・香の物)を付けられる。

ニラレバを頼んだ際は、上の至福の「オン・ザ・ライス」がオススメである。

他の一品料理(特に唐揚げ)や麺類も美味しい。味付けがやや濃い目だが、

寒冷地・満州の味を反映しているので、冬場の現在はさらに美味しく感じるかもしれない。

営業時間:11時~14時半、17時~20時半。火曜定休。

(食材・スープ切れのために早じまいするケースも)

*アクセス・京成バス停留所「北小岩5丁目」徒歩1分

(JR総武線小岩駅近くの停留所「小岩駅北口」から京成小岩駅行きに乗るべし)


さて、当ブログの開設から、月1回のペースで記してきた「小岩を歩く」シリーズ。

年の暮れにちょうど10回目を迎えたところで、ひと区切りとする。

後半は名店ばかりの「グルメブログ」と化してしまった反省もあるが、

それでも、まだ紹介していない、つーか、紹介したくない「隠れ家」がけっこうあるかも。

JR総武線とフラワーロード商店街、そして千葉街道が形づくる半円状の一帯を、

ワタシは「小岩ハーフムーン」と呼んでいる。この素敵な半月の地にぜひ足を運んでほしい。


小岩を歩く⑨餃子専門店・浦江

2012年11月27日 | 小岩を歩く

3カ月連続で小岩の名店を紹介。小岩はラーメンが美味しい店が多いと先述したが、

それに比例してか、餃子が美味しい店も多いと思う。

今回は「麺えどや」の近所にあるこの店を紹介。

【餃子専門店・浦江/南小岩7丁目18の3】

「浦江」と記して「プーチャン」と読む。かつては大型スーパー「オリンピック」がそばにあったが、

今年夏に取り壊しになった。跡地にはタワーマンションができる予定。

周りの環境が移り変わっても長く続いてほしい。

おすすめは11時~15時のランチタイムの定食。4種類の餃子定食がある。

上の写真は大根餃子定食。

大きめの餃子6個にごはん・スープ・サラダ・フルーツが付いて、ごはんのお替わり可。

このボリュームで500円は安い

このほか、春雨餃子(600円)、えび餃子(800円)、ミックス餃子(650円)も。

最もあっさりめの大根餃子だが、あんの食べ応えは十分。

もっとガッツリ食べたい人には、プリプリのエビが詰まったえび餃子をどうぞ。

いずれの餃子もニンニクを使っていないので、女性客も安心である。

営業時間11時~翌1時。第1・3火曜定休。

*アクセス・JR総武線小岩駅南口から徒歩5分

(フラワーロードを南下し、100円ショップ・ダイソーそば)


小岩を歩く⑧レストラン喫茶タクト

2012年10月25日 | 小岩を歩く

先月の「麺えどや」に続いて、今月も小岩の名店を紹介。

過去のエントリーでも少しふれた「メガ盛り」のお店について語る。

【レストラン喫茶タクト/西小岩3丁目5の22】

某メガ盛り本では「豚のジュージュー焼き定食・ごはん大盛」(1080円)を

紹介していたので、当ブログは「チーズハンバーグ定食・同」(1050円)を紹介する。

ボリューム十分のチーズのせハンバーグをメーンに味噌汁、冷奴、香の物、そして・・・

何と言っても、この大盛ごはんが圧巻。オバQの世界に登場するような盛り具合を見よ

隣のウーロン茶のグラスと高さを比べてほしい。

この大盛ごはんとハンバーグはかなりの難敵だが、

終盤にハンバーグ下から出現するナポリタンもあなどれない量がある

<なお、豚のジュージュー焼き定食の場合は野菜炒めが出現する

何とか30分あまりで完食。全てを平らげたワタシのアタマの中には

ロッキーのエンディング曲が流れた。けっこうな達成感を得られる。

タクトでこのようなメガ盛り定食が発展したのは、

近くに格闘技の道場・ジムが並び、食欲旺盛な若い男性客が多いことが一因だろう

<極真空手の小岩道場やボクシングの勝又ジム、総合のパラエストラ小岩などがある

そのためか、店内にも「タイガーマスク」「ジャイアント台風」

「はじめの一歩」「グラップラー刃牙」といった格闘技マンガが目立つ。

一方で、この店はあくまでも多種多様なメニューをそろえた「街のレストラン喫茶」である。

決していたずらに大食い客を目当てにした店ではない。

女性客の「ライス少なめ」「半ライス」といった注文にも応じてくれるのでご安心あれ。

営業時間10時~15時半、18時~21時。水曜定休。

ごはん大盛やドリンク類はそれぞれ定価プラス100円。

*アクセス・JR総武線小岩駅北口から奥戸・四ツ木方面に向かって徒歩10分


小岩を歩く⑦麺えどや

2012年09月28日 | 小岩を歩く

小岩に住んでよかったと思う理由のひとつに、美味しいラーメン屋が多いことがある。

大手チェーン店から地元の老舗・有名店まで、小岩駅界隈はなかなかの激戦区と考える。

つーか、東京とその近郊のJR駅周辺で、ラーメン激戦区じゃない場所などないだろうが

今回はそれらのラーメン屋の中でも、人気投票をしたら上位確実の店を紹介する。

【麺えどや/南小岩6丁目30の6】

商店街の路地にある小さなお店で、座席はカウンター5人と4人がけテーブルが2つ。

ラーメン評論家の石●秀×氏のオキニの店のひとつで、

氏が著した首都圏のラーメン本で紹介されているケースが多い。

ワタシの定番の「味玉子チャーシューラーメン」(1千円)<美味しそうに撮るのは難しい

ワタシと2号は九州暮らしが長かったせいか、都内によくある「濃厚魚介系」が全くダメで、

いろいろな有名店で「磯汁を食べに来たんじゃないのに」と嘆くことが多かった。

だが、この店は鶏ガラ・豚骨の動物系+煮干し・鰹節の魚介系をブレンドした

あっさり正油スープで、魚介の風味を残しつつも、しつこくなく、それでいてコクもある。

近場の店でこの味を見つけた時は、2号とそれは喜び合った。

また、甘辛く懐かしい味のメンマや、「黄金の半熟黄身」を誇る味玉子もかなり美味しい。

しかし、お肉大好きのワタシは、何と言ってもチャーシューがお気に入り。

口の中に炙りの香ばしさが広がる一方で、ホロホロと溶けるように崩れる食感がたまらん。

小岩を訪れた人々に、ぜひ立ち寄ってほしい店のひとつである

<営業時間11時半~15時半、18時~22時(またはスープが切れるまで) 。火曜定休

*アクセス・JR総武線小岩駅南口から徒歩5分

(フラワーロード商店街を南下し、サンクスから右折してすぐ)


小岩を歩く⑥栃錦像

2012年08月30日 | 小岩を歩く

今回は「小岩の玄関口」の最も有名な待ち合わせ場所を紹介する。

【名人横綱・栃錦像/南小岩7丁目24の15のJR小岩駅】

小岩で生まれ育った昭和の名横綱の雄姿である。

力強い雲竜型のせり上がりが駅の乗降客の印象に残る。

せっかくなので、大相撲第44代横綱・栃錦清隆の略歴を紹介。

178センチ・132キロ/1925年2月20日生~90年1月10日没

39年1月場所で初土俵。戦後間もない47年6月場所で新入幕。

51年9月場所で初優勝を遂げて大関に昇進。

54年9月場所で2場所連続&4度目の優勝を遂げて横綱に昇進。

幕内優勝10回(うち全勝優勝1回)・最多連勝24勝

この戦績はいわゆる「栃若時代」を築いたライバルの第45代横綱・若乃花幹士と同じ。

60年1月場所で、その若乃花との「史上初の全勝同士の千秋楽対決」に臨んで黒星。

同年3月場所で引退。その後は74年~88年に日本相撲協会理事長を務めた。

理事長在任中の85年には現在の両国国技館が落成し、還暦土俵入りを披露している。

なお、故郷ゆかりの小岩駅にこの像が完成したのは没後間もない90年12月。

青森県弘前市の名誉市民だった彫刻家の古川武治氏が手がけた。

ちなみに、93年8月に弘前市運動公園内の青森県武道館入り口に建てられた

若乃花像も古川氏の作である。

青森在住時に、若乃花像も何度か拝見する機会があったが、

若乃花像は土俵入りではなく、仁王立ちの姿で、はるか南の両国を見つめていた

<南向きなのは冬の風雪を考えたことでもあるだろうが

一方で、栃錦像は上の写真のように、改札口を向いており、

両国にお尻を向けた、一見失礼な格好になっている。

ただ、小岩駅は両国国技館から見て北東に位置しているので、

これはこれで相撲界への災いを食い止める「鬼門封じ」になるのかなと考える。

まあ、現実には栃若亡き後の相撲界は災いのオンパレードだが

*アクセス・JR総武線小岩駅のメーン改札口を出てすぐ