識の世界・２３

識の世界・２３


谷津根「可能性として考えられるのは、

　　　　第六チャクラの疲弊

　　　　つまり、第三の目の能力を

　　　　使いすぎているのではないか」

透明「げっ」

谷津根「通常、能力が有る無しに関わらず

　　　　感を司る第六チャクラは、眠っている時間や

　　　　緊張状態が緩和した時に、自然と閉じるもの

　　　　もし、お前が常に能力をONの状態に保ち、

　　　　休ませることなく使い続けていたなら、

　　　　丹田にある気質が枯渇してチャクラの

　　　　オーバーヒートが起こる可能性がある

　　　　そうなれば、普段第六チャクラを経由していた

　　　　世界の言葉は、第六チャクラに侵入できなくなり、

　　　　その近くである第七チャクラを経由する方法を

　　　　とった・・・ということなのではないか」

透明「ううっ・・・心当たりがありすぎて

　　　反論できない」

谷津根「この第六チャクラの能力は、普段の生活でも

　　　　知らない内に使われている大切なチャクラだ

　　　　直感や感覚的に何かを考えるときにも

　　　　このチャクラが気質を使いエネルギー循環を起こすから

　　　　人の不思議な能力が何となくでも使えてしまう・・・。

　　　　もちろん、こういったチャクラを使っている時は
　　　　
　　　　緊張状態となるため、普通は集中力が途絶え、

　　　　非常に疲れた感覚になり、ストッパーがかかる

　　　　チャクラの限界値は人それぞれだが、

　　　　いくら鍛えたお前と言えど、人である以上は

　　　　必ず限界があるはずだ

　　　　それを超えて使っていることは驚愕に値するが

　　　　それは単なる自爆行為としか思えん」

透明「ううっ耳が痛い・・・。

　　　最近、結界の仕事とか、異常に能力を

　　　使い続けなければならないことが多かったから、

　　　いつでも使えるように、スイッチを切り忘れて

　　　いたかもしれないそれに私の場合、

　　　能力の常時発動が癖になっているから」

谷津根「そうか・・・お前は視力が・・・。

　　　　視力のカバーで能力を随時発動しているとしても、

　　　　眠る時間などでスイッチを切ることもできただろう

　　　　それに、お前ほどの器があれば、視力を維持する程度の

　　　　能力維持ではオーバーヒートは起こらなかったろう

　　　　そう考えても、お前は能力を使いすぎなんだよ」

透明「(い、いや寝る時間も無いくらいだったんだけど

　　　でも、心配してくれている谷津根ちゃんには言えないな・・・。)

　　　ご、ごめん以後気をつけるよ」

谷津根「まったく」

透明「でも今の話で、こういった事象の防ぎ方は

　　　なんとなく分かったよ」

谷津根「」

透明「最近多い、心身症や統合失調症のような病気も、

　　　この第七チャクラが大きく関わっている可能性が高い

　　　谷津根ちゃんの言っていた仮説は、確実に合っていると

　　　思うから、あとは今後そういった被害にあう人を

　　　減らす為の方法を考えないといけない

　　　今回のことにチャクラが関わっているとなれば、

　　　能力の有る無しに関わらず、人間である以上、

　　　被害が広がる懸念は避けられない・・・。

　　　近年、世界や国内の情勢が悪化して、

　　　人心も乱れていることが多いから

　　　常に感覚が緊張状態にある人は多くなっている・・・

　　　そう考えれば、今回のような世界の言葉が

　　　起こす弊害がこれからどんどん増えてゆく

　　　可能性も高くなるからね」

谷津根「はぁ～・・・自分のことよりも人のことか・・・。

　　　　まあいいとにかく原因がわかったのであれば

　　　　お前は、これにこりてチャクラの扱いを

　　　　１から考え直せ」

透明「わかったありがとうね」

谷津根「しかし・・・まさか、ここで

　　　　世界の言葉の弊害を体感するとは・・・

　　　　逆に言えば、この事が手遅れになる前に

　　　　気づけたのは良かったのかもしれんな

　　　　私も帰ってから、皆にこのことを伝えて

　　　　対処するように勧告することとしよう」

透明「うんそうだね

　　　あっ谷津根ちゃんまだ時間大丈夫」

谷津根「」

透明「ついでに今回のような事に対しての対応策

　　　一緒に考えてくれないかなぁ」

谷津根「ふん・・・まあ良いだろう」


次回、今回の事象をまとめてみます



　　　　　　　　　　　続く・・・。

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