御霊喰らい・３

御霊喰らい・３


透明「あだっ」

「す、す、す、すいません」

透明「えっ」


目の前に転がっていたのは３０代前半くらいの

サラリーマン風の男性・・・。

しかし、不意を突かれたとはいえ、

背後からの接近に気が付かないとは・・・。


透明「だ、大丈夫ですか」

「は、はい本当に申し訳あっ

　　　し、失礼っします」


男性は急いで走っていってしまった・・・。


透明「えっと・・・」


急なことで、少し状況がわからない私が

その場で、ボーッとしていると・・・・。


「ビュ～～～～～ッ」

透明「うわっ」


物凄い突風が一瞬私の視界を遮った


透明「えっなになんだ」


風が止み、再び静寂が訪れる・・・。


透明「・・・・・・・・・。」


突然、透明先生が走り出す


透明「(まずいまずいまずい

　　　何かわからんけど、さっきの男性が危ない

　　　今の突風は、何かが眼の前をすごい勢いで

　　　通り過ぎたんだ
　　
　　　あの男性何かに追われている)」

なぜだか、このままではいけないと感じた私は

急いで男性が逃げていった方向へ走っていた



　　　　　　　　　　続く・・・。




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御霊喰らい・２

御霊喰らい・２


「・・・・・た・・・た・・す・・・」

透明「んっ何だ何だ

　　　よく聞こえないけど・・・。

　　　・・・・・・・行ってみるか」


少し先の角を右に曲がった当たりから

何だか騒がしい声や音がしているのが

気になり、少し覗いてみることに


角を曲がったところで見たものは


透明「あれ・・何もないし誰もいない

　　　・・・気のせいだったのか」


目の前には、薄暗い電灯に照らされた

一本道が伸びているだけ・・・・。



透明「ふむっ・・・まあ、いっか

　　　え～っと、そういえばこの道

　　　通ったこと無かったよなぁ～

　　　どこに繋がってるんだ

　　　・・・・まあ、こっちから行っても

　　　家には着くだろうし、たまには回り道して

　　　帰るのも面白いかもしれないな

　　　もしかしたら、隠れた名店とか

　　　見つかっちゃったりするかも知れないし」


そんなことを考えながら、初めて通る道を歩いてみる


透明「う～ん・・・何にもないなぁ～

　　　やっぱり、住宅街だからかなぁ

　　　おっアレなんだ」


少し明るいお店が見える


透明「あっそういうことね

　　　コインランドリーか～

　　　でもここにあるのが分かったのはデカいな

　　　どうしても乾かない日は利用するのもありか」


コインランドリーを後にし、先へ先へと進む。


透明「おおここって焼肉屋さんか～

　　　へぇ～この一角は少しお店がある

　　　全然知らなかった」


焼肉屋さん、蕎麦屋さん、クリーニング屋さん

数軒のお店が立ち並ぶ隣には、割りと大きな団地が

数棟建っている・・・。


透明「こんな身近な場所なのに、意外と

　　　知らないことも多いんだなぁ～

　　　さて、そろそろお腹も限界だから

　　　家の方向に向かって帰るか」


その時

「バンッ」

透明「あたっ」


何か大きなものが背中に突進してきた

　　　　　　　　　　続く・・・。




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御霊喰らい・１

御霊喰らい・１


みなさ～んおはようございま～す

といっても、今の時間は夜２１時

鑑定を終えて家路につく透明なのです

透明「はぁ～・・・腹減った～」


と孤独のグルメの井之頭五郎バリに

腹減りモードでほうけている私・・・


透明「今日は、何食べようかなぁ～

　　　流石に最近栄養も偏ってる気がするから

　　　今日は少し身体に優しい野菜中心で

　　　考えよう」


そんなことを考えながら、新しくできたスーパーへ・・・。


透明「おお～っ今日は大根が安いなぁ～

　　　きのこも補充補充」


ルンルンで買い物中の透明先生

野菜コーナーを過ぎ、鮮魚、食肉と通過した先に

眩く光るあるものを見つけてしまう


透明「な、なんだこの輝きは～～～～

　　　な、なんと～～～～

　　　ハイプロテイン入りの謎肉となもし～

　　　高タンパク&低糖質だと～

　　　な、なんだこの眩いばかりの謳い文句わ～

　　　こ、これは直ぐにでもお迎えしなければ

　　　ならない御神体なのでは～

　　　な、なに～～～～っ

　　　そ、そこの隣に控えているのは

　　　なかなかお目にかかれない最強の

　　　飲み干す一杯シリーズの横浜豚骨醤油

　　　こ、これは、なんと魅惑のコーナーなのだ～

　　　な、な、な、な、な

　　　麺神だと～～～～

　　　もう、名前からして神と言っているではないか～」


(注・決して宣伝案件ではありません。)


気づけば小さな子どもが距離をとって通り過ぎている


透明「いかん、いかん、ここは厳かに」


そう言いながら、ショッピングカートは

神の威光でイッパイに


透明「いや～今日は何と良い日なのだ～

　　　新しいスーパーの店長を見つけたら

　　　次は握手を求めようではないか」

おいおい不審者確定だよ

そんなこんなで、ルンルン気分の透明先生は

暗い夜道を足取り軽く家路へ急ぐ・・・


「バタバタバタバタ」

透明「んっ」

何だろう、少し先の角から何か聞こえる・・・。



　　　　　　　　　　続く・・・。





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心精システム・２３

心精システム・２３


透明「それじゃぁ～話すけど

　　　陣は千日修行を知ってるよね」

　陣「うん」

透明「やることはその千日修行の簡易版

　　　みたいなことなんだけど」

　陣「げっ・・・ということは、

　　　千日間やらないといけないってこと」

透明「そうそうただ、この方法は、

　　　毎日おこない千日かけるものではなくて

　　　トータルで千日と考えてくれれば良い」

　陣「なんだ～ちょっとホッとした」

透明「とはいっても、あまり長い間時間を開けるのは

　　　無意味になってしまうから、最長でも一週間

　　　つまり７日はあけずにおこなう必要があるんだ」

　陣「でもトータルで千日だから週一だと・・・」

透明「まあ、もちろん時間がかかるから

　　　できるだけ間をおかずに続けた方が

　　　良いと思うけどね」

　陣「う～ん毎日でも三年近くかかるから

　　　一週間に一度だと・・・・うっ計算苦手」

透明「まあ、今までは治すことができなかった

　　　ものだから、時間を掛けてでも治せるなら

　　　おこなう意味は十分あるし、一生そのまま

　　　よりは良いでしょ」

　陣「そうだよね」

透明「さて、この器を修復するには精霊力が必要

　　　ということは前に言ってたでしょ」

　陣「うん」

透明「特に属性の器には主属性という全ての器に

　　　影響力を持つ器が備わっているから

　　　主属性の器に精霊力を充満させて

　　　時間をかけて精霊力を侵食させられれば

　　　器を修復することができるんだ」

　陣「でも精霊力って、そのままだと使えないんでしょ」

透明「それはあくまでも運気への変換ね

　　　器を構成しているのは精霊力に近い霊性

　　　だから、薬的に精霊力を器に吸収させる

　　　ことができれば治すことができる

　　　ただ、これも少しずつしか吸収できないから

　　　時間がかかるんだよ」

　陣「なるほど～」

透明「やり方はいたって簡単なんだけど、

　　　後は根気が試される」

　陣「」

透明「まず、自分の繭気属性の主属性をしっかりと確認して

　　　その属性の気質が集まる場所

　　　つまりパワースポットへ足を運び、

　　　そこで次のことをおこなって欲しいんだ」


属性の器の修復方法

やり方

自分の主属性のパワースポットに着いたら、

立ったまま自分の丹田(臍下三寸の場所)に

両手を重ね合わせ当て、空を見上げるように

少し上を向き、口からその場の空気を

取り込みます

呼吸としては、口から大きく空気を取り込み、

鼻から息を吐きます

これを３分ほどおこななって終了です



透明「ねっ簡単でしょ」

　陣「これだけでいいの」

透明「まあ、やり方はシンプルに精霊力の

　　　取り込みだから簡単なんだけど、

　　　後はこれを千日間おこなう

　　　というのが、かなり大変だと思う

　　　さっきも言ったように、続けることが

　　　結果を呼び込む最良の手札だから

　　　諦めずに頑張って欲しい」

　陣「でも、俺はこれ助かるかも」

透明「そうだよね

　　　お前の神社は陣の主属性だもんな」

　陣「これは壊れて無くてもやって良いんでしょ」

透明「もちろん」

　陣「おしそれじゃぁ～

　　　明日から朝一で始めよっと」

透明「まあ、朝一じゃなくてもいいよ

　　　この方法はあくまでも精霊力を取り込むだけで

　　　神社でお参りする必要はないから、

　　　夜でもできるし、都合の良い時におこなうことが

　　　長く続けられる秘訣にもなるからね」

　陣「わ、わかった」

透明「さて、そろそろ良いかな

　　　とにかく陣は、自分の運気の器をどうにかすること

　　　その上で、ちゃんと自分と向き合って理想を決めて

　　　そこに到達できるように努力する

　　　OK」

　陣「わかったありがとう透明」

透明「それじゃぁ～ご飯食べに行こう～」

　陣「あっそうだったお礼しないとね

　　　今日は好きなだけ食べてもいいよ」


そんなこんなで、長話を終え私達は

近くのファミレスへ・・・。


透明「はぁ～美味しかった～

　　　陣ごちそうさん」

　陣「うん

　　　え～っとお会計は

　　　・・・・・・・・・・・・。」

透明「んっどうした」

　陣「な、な、な、な、無い」

透明「はぁ」

　陣「さ、さ、財布がな～～～～～い～～～～」

透明「・・・・・」


結局、二人分の食事代を出させられる透明なのでした


皆さんも、理想の自分に近づく為に

　運をいっぱい育てて

　　使って行きましょうね～～～～



　　　　　　　　　　　　完





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心精システム・２２

心精システム・２２


透明「もうひとつの精神変化がもたらす

　　　心傷による弊害は、現代社会が抱える

　　　心の問題でもある」

　陣「心の問題」

透明「一昔前では考えられないくらい、

　　　今の時代は心の余裕が無くなっていると

　　　思わない」

　陣「あっそういう話か

　　　確かに、余裕がない感じするよね

　　　俺もそうだけど、何だか細かくなったと言うか、

　　　荒んでしまっているというか・・・。」


陣くん・・・細かさとは何ぞや



透明「ま、まあ、社会的風潮とも言われているけど、

　　　これも環境が便利になりすぎるたことで

　　　起こっている問題なのかもしれないね」

　陣「あっそれわかる

　　　今の時代は権利の主張とか強いし、

　　　保護下にあることが普通と考えているもんね」

透明「いや、直接ストレートすぎ」

　陣「えっそう

　　　今みたいに何でもあって、便利な世の中だと

　　　無いことが当たり前じゃなくなるし、

　　　上手くいかないと腹立たしくなることが多いもん

　　　権利主張もドンドン大きく拡大されてきてるし

　　　昔はこんなに便利じゃ無かったし、上手くいかない

　　　からこそ努力を惜しまなかったものだし、

　　　生活を便利にするため家族を守るため

　　　一方向を向いて必死に働いていた人が多かったから、

　　　そんなに細かいこと考えていられなかったよね

　　　それに俺なんか、この前お祓いしてたときに、

　　　「近づきすぎ」とか言われたり、

　　　大麻(おおぬさ)を振る時に、紙垂(しで)が少し

　　　当たっただけで「暴力だ」とか「雑だ」とか

　　　パワハラまがいのこと言われたり大変だったんだから

　　　最近では何でも人のせい物のせいにして

　　　自分の人生なのに受け身でものを捉えているから

　　　本当に困ることが多い」


・・・・大分溜まってるなぁ～

まあ、面白いから最後まで聞いてみよう


　陣「この前だって」


思った以上に長かったので割愛します・・・


　陣「はぁはぁはぁはぁ」

透明「よく喋ったなぁ～少しはスッキリしたか」

　陣「えっあっうん・・・・ごめん」

透明「たまには良いんじゃないか

　　　ストレスを溜めても良いことないし、

　　　人や物に当たるよりは何倍もマシだしね」

　陣「そ、そうだね聞いてくれてありがとう」

透明「まあ、今の陣のように、最近はそういったことで

　　　人間関係や人との距離の取り方が難しくなっているよね

　　　取り巻く環境によって人の価値観や精神が変化して

　　　自分が思っている以上に自分を傷つけたり

　　　傷つけられたりすることが多くなった為に

　　　本来自分を構成する属性の器にも被害が

　　　及んでいることが、２つ目の理由なんだよ」

　陣「あっそっか

　　　心精システムは、心気との融合だもんね

　　　心が荒んだり傷ついたり傷つけたりすれば

　　　そういったシステムにも障害があるんだ」

透明「そういうこと

　　　まぁ、私がもっと語ろうとしていたことを

　　　陣が語ってくれたから、この話はここまでにしよう」

　陣「うっごめんね」

透明「いやいや良いんだよ

　　　さて、長くなっちゃったけど、早速

　　　壊れた器の修復方法を教えるね」


皆さんは、自分の繭気属性のパワースポットを

再度チェックして待っていてくださいね




　　　　　　　　　　続く・・・。




繭気属性を調べるオフの日・５





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心精システム・２１

心精システム・２１


　陣「教えてもらう前に、一つ聞いても良い」

透明「なに」

　陣「そもそも属性の器って、何が原因で

　　　壊れたりするものなの

　　　心精システムの中でも重要な場所だから

　　　本来は強いものだと思うんだけど、

　　　そんなに壊れやすいものなの」

透明「う～ん・・・それ聞いちゃう

　　　聞く以上は私も語ることになるけど

　　　覚悟しておいてもらうよ」

　陣「えっう、うん」

透明「陣の言うように、本来器は

　　　強いものだったんだ・・・。」

　陣「強いものだった過去形

　　　弱くなったってこと」

透明「いや、器の強さというのは今も昔も変わらない

　　　簡単に言うと、想定から外れた

　　　と言った方が正しいのかなぁ」

　陣「」

透明「神仏も人間が自ら器を壊してしまうとは

　　　想定していなかったんだと思う・・・。」

　陣「えっどういうこと」

透明「え～っとまずこの話をする前に

　　　間違えないで欲しいんだけど

　　　私は今の時代や人間のあり方を

　　　否定している訳では無いことは

　　　理解しておいてね」

　陣「えっう、うん」

透明「その上で話すのだけど・・・

　　　器が壊れる原因となった事柄は

　　　大きく分けて２つ

　　　１つ目は化学進化に伴う環境変化による弊害

　　　２つ目は精神変化がもたらす心傷による弊害

　　　とされている」

　陣「」

透明「これはたった数十年の間で起こったこと

　　　なんだけど・・・。

　　　１つ目の化学進化による弊害は

　　　陣も感じていることだと思うけど、

　　　簡単に言えば、放射能などの人体に

　　　悪影響を及ぼす物質が大量に地球環境に

　　　溶け込んでしまったことが大きい

　　　本来、放射能などは自然からも出ている

　　　自己浄化物質として存在していて、

　　　ある一定の放射線は、身体の自己再生力を

　　　高めたり、免疫システムを向上させたり

　　　してくれる謂わば人間にとっては

　　　ありがたい自然の恩恵だったんだ

　　　代表例で言えば、温泉などがこれに当たるよね」

　陣「温泉・・・気持ちいいよねぇ～

　　　でもそっか・・・確かに人間は凄いスピードで

　　　化学や技術を発展させてきたからなぁ～

　　　そういった弊害が起こってもおかしくないよね

　　　最近では、海洋汚染や大気汚染なんかも

　　　心配されているし、神仏がシステムを

　　　作り上げた頃には、人間が自ら環境を

　　　破壊するとは思っていなかったのかも

　　　しれないね・・・

　　　でも、考えたら凄いよなぁ～

 
　　　たった数十年でここまで変化したってことでしょ

　　　俺達が子どもの頃は、携帯電話ですら

　　　夢の技術と思っていたし、今の時代を

　　　子どもの頃の俺が見たら、きっと

　　　魂消るだろうなぁ～」

透明「そうだねこういった化学や技術の進化は

　　　今の時代には欠かせないものではあるのだけど、

　　　それに伴い地球環境が急激に変化したり、

　　　便利になりすぎることで、人間本来の強さが

　　　失われていってしまっていることもある・・・。」

　陣「そう言えば、５０年前と比べても

　　　昔なかった病気が今では当たり前になっているし、

　　　癌ですら俺達が子どもの頃は、耳にすること

　　　少なかったもんね　そう考えると

　　　自然と受け入れてしまっていることって

　　　本当に多いのかもしれない・・・

　　　うっちょっと怖くなってきた」

透明「まあ、便利な世の中になることは

　　　悪いことではないけど、それを当たり前に

　　　受け入れて生活しているのであれば、

　　　こういう弊害を理解し対応できるように

　　　自分自身で行動しないといけないということだよ」

　陣「う～ん、耳が痛い・・・」

透明「とにかく、自然環境を大きく変化させて

　　　しまったからこそ、変革期のようなことが起きて

　　　地球も昔の状況に戻そうとしているのだと思う

　　　まあ、困ったことにここでも自然放射線を使って

　　　浄化がおこなわれているから、生き物すべてが

　　　その影響を受けて壊れるはずのない器が

　　　破損してしまっているんだよ」

　陣「そっか～・・・何気なく現代社会の技術の

　　　恩恵を受けて生きている俺なんかからすると

　　　そういったことに普段は目が向かないから

　　　知ることの重要性がわかるよ

　　　もちろん知ったからって、その生活を

　　　受け入れている以上は、文句も言えないしなぁ」

透明「正直、私だって今の便利な世の中に

　　　ドップリハマっているからね

　　　ただ今後はこういった問題と向き合うことは

　　　必要だと思う

　　　まぁだからといって、これを覆す程の

>　　　変化を今すぐ起こせるわけじゃないから

　　　今はとにかく時代に対応できるように

　　　備えることが大切なのだと思う」

　陣「あっそういえば、もう一つの方は」



　　　　　　　　　　続く・・・。





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心精システム・２０

心精システム・２０


透明「ここで少しまとめてみようか」

　陣「う、うん」

透明「心精システムの流れとして最初に大切になるのは、

　　　自分が気質を補充する土地や家をしっかりと選び、

　　　不備があれば風水などをおこない、少しでも

　　　より良い環境を作り上げる

　　　まあ、これは陣の家では問題がなかった

　　　次に大切なのは気質を受け取る属性の器

　　　これは壊れていないことが条件だけど、

　　　使いたい運に振り分ける気質が多い方が

　　　良いから、器を成長させることで潤沢に

　　　運気が使えるようになる

　　　まあ、これも陣の場合は大丈夫と

　　　最後に運気の器これはとにかく

　　　バランスが大切になってくるから、

　　　しっかりと欲しい運を自分で理解し、

　　　その運気の器が成長するように

　　　目的意識をしっかりと持って

　　　行動し続けることが大切 だよね

　　　陣の場合は、ここに問題があったから

　　　運が憑いて来なかったと視るのが正しいかな」

　陣「ううっ・・・これからはちゃんと

　　　意識して行動するよ」

透明「ちなみに、こういう話を知っているか」

　陣「」

透明「今回みたいに、そのことの重要性を認識した人

　　　つまり学ぶことでそのことを「やろう」と

　　　思った人が１００００人いたとするよね」

　陣「うん」

透明「では、実際に行動に起こす人は何人いると思う」

　陣「えっそ、そりゃ～・・・う～ん

　　　・・・５０００とか」

透明「これは一般的な統計論の話なんだけど、

　　　１００００人中、行動に移せるのは多くても

　　　１０００～１５００人と言われている

　　　もちろん学んだ相手にもよるかもしれないけど

　　　大体がそんな感じ」

　陣「そ、そんなに少ないの」

透明「そんでもって、そのことを長年続けられる人って

　　　何人だと思う」

　陣「えっそ、それじゃぁ～・・・１００人くらい」

透明「残念ながら１人と言われている」

　陣「ええ～～～～～っ」

透明「人間は頭で分かっていることでも、

　　　行動となれば理由をつけて

　　　動けなくなることがある

　　　そして、それを続けることが正しいと

　　　理解していても、数度おこなうと

　　　飽きてしまったり、言い訳をしたりして

　　　続けられないことが大半なんだ

　　　ただ逆に考えれば、そのことを知った陣は

　　　成功する道筋が見えているということでもある」

　陣「どういうこと」

透明「１００００人の中の１人になれるということだよ

　　　物事の重要性を理解したならば、

　　　それが人生を成功させる近道だということにも

　　　気づいたということ

　　　その上、多くの人が続けることを諦めるから

　　　上手く行かなくなるということも理解できる

　　　それならば、自分の人生をより豊かに

　　　楽しくしていくためには、そのことを

　　　《続ける》という簡単な方法を実行し続け

　　　諦めなければ良いだけだということもわかるだろ」

　陣「確かに・・・」

透明「人生というのは本当に簡単に良くすることができる

　　　それは、自分を信じて諦めないことで

　　　実を結ぶようにできているんだ

　　　もちろんそれを続けることの苦しさもある

　　　かもしれないけど、忘れてほしくないのは

　　　心精システム然り、この世界は自分自身で

　　　切り開ける可能性を沢山はらんだ世界なんだよ

　　　後は、自分の人生としっかりと向き合い、

　　　理想の自分を構築する為の継続をおこなえば

　　　必ずそこに行き着くことができるんだ

　　　陣の運気も生活も、お前自身の手に

　　　委ねられていることを忘れなければ、

　　　陣が思う人生を体現することができる

　　　ということを覚えておいてくれ」

　陣「わかった何となくだけど、理解したよ」


ここまで力説させて、何となくと言える陣がスゴい


透明「ま、まあ・・・何となくでも

　　　わかってくれれば良かったよ

　　　さて、後は何となくではどうしようもない

　　　器の修復方法を話しておこうか」




　　　　　　　　　　　　続く・・・。





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心精システム・１９

心精システム・１９


透明「ワンちゃん達は人につくと言ったよね」

　陣「うん」

透明「普通は、ワンちゃんを大切にして

　　　ワンちゃんからも大切にされることが

　　　目的意識の同調と思いがちなんだけど、

　　　犬の意識はそこには無いんだ」

　陣「どういうこと」

透明「もともと人に従順な犬は主を守ることや

　　　主が幸せになることを最優先に考える

　　　だから、主人が悲しい時や苦しい時には

　　　心から心配するし、主の危険を身を挺して

　　　救ったという話もよく聞くでしょ」

　陣「確かに」

透明「つまり、ワンちゃん達の意識に

　　　刷り込まれているのは主人の幸せとなり、

　　　主人がワンちゃんを大切にする以上に

　　　主人自身が自分を大切にすることが

　　　目的意識の同調を呼び込むことに

　　　なるんだよ」

　陣「・・・・・」

透明「んっどうした」

　陣「ぐすっ・・・なんか、泣けてきた・・・」

透明「あ～・・・まあ、お前は

　　　その手の話に弱いもんなぁ」

　陣「ワンちゃん、いいヤツだなぁ～」

透明「そ、そうだね続けてもいいかな」

　陣「う、うん」

透明「ワンちゃんが外付けの力を得ると、

　　　対人面や恋愛面などの外付けの器となって

　　　そこでも主人を助けてくれるようになるんだ」

　陣「俺もワンちゃん飼おうかなぁ～」

透明「こら茜ちゃんにチクるぞ」

　陣「ハッあかね～～～

　　　今のは冗談だよ～～～～」


どこに向かって叫んでんだか・・・


透明「それじゃぁ～続けるけど

　　　次に鳥は名声に目的意識をもっている

　　　これは鳥がテリトリーなどを重んじている

　　　本能によるものが大きいんだけど、

　　　外付けの力を得ると、人気やカリスマ的な

　　　才能に関する器になってくれることがある

　　　鳥ちゃんの場合は、主人も自身の名声や

　　　カリスマ性を向上させようと努力することで

　　　目的意識が同調するから、仕事などで

　　　評価を得ようとする行動で外付けの力が

　　　付与されることになるんだ

　　　最後に亀ちゃんや蛇ちゃん、他にも

　　　カエルちゃんのような爬虫類の子は、

　　　富に対して外付けの力が構成されることが多い

　　　よくお守りとかでも「お金がカエル」

　　　「蛇の革を財布に入れる」

　　　「カメの形のお守りを持ち歩く」とか

　　　神社などでもこういった爬虫類の子達を

　　　モチーフにしたお守りを作ったりするのは

　　　この子達が持つそういった能力を反映

　　　させたものだったりするんだよ」

　陣「おお～っ確かに」

透明「ただこの子達の場合、他の子と少し違うのは、

　　　目的意識というよりは存在としての意味が

　　　こういった力を及ぼしているんだけど、

　　　元々この子達は肥沃な土地や富の気質が

　　　強い場所に住み着く本能があって、

　　　その本能が目的意識と繋がっているんだ

　　　だからこの子達が外付けの力を得ると、

　　　主人は富の得られる場所へ自然と導かれる

　　　とされていて、財や富を得やすい運の外付けとなる

　　　もちろん主人も自ら財や富を貯めようと

　　　行動する必要があるから、こういう行動に

　　　同調が生まれて外付けの力が発揮される

　　　ということになるんだ」

　陣「なるほど～～～～

　　　しっかし俺なんかこんな仕事をしているのに

　　　知らないことが多すぎてビックリするよ

　　　透明は常にこんなこと考えてるの」

透明「まあ、占い師・・・というよりは

　　　運命学者として、こういったことの流れや

　　　理由を検討して、確証をえて多くの人の

　　　人生に役立てる方法を考えたり、人生を

　　　より豊かにする方法を模索したりするのが

　　　楽しいというか、性分というか・・・。

　　　まあ、単純に好きなんだろうね」

　陣「う～ん・・・俺にはできないなぁ～」

透明「まあ、人には性分というものがあるから

　　　陣には陣のやることがあるし、あまり深く考えず

　　　知らないことは知っている人から学ぶ

　　　というので良いんじゃないか」

　陣「そ、そうだね」

透明「さてと、それじゃぁ～・・・」



　　　　　　　　　続く・・・。





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心精システム・１８

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透明「さて、そんなわけで外付けとなる器が

　　　物であった場合は、こんな感じで

　　　その物の存在理由と目的、使用者がその物を

　　　大切にする気持ちや、同じ目的を抱いた

　　　行動を続ける年月によっては付喪神などの

　　　幸運を招く外付けの器が構成されるのは

　　　わかったよね

　　　それじゃぁ～生き物の場合はどうか」

　陣「待ってました～」

透明「生き物、つまり感情や念といったものを

　　　持っている存在の場合は物とは違い

　　　一方的な感情は通じない

　　　その子によって思っていることが違うから

　　　そこを読みとって目的意識を合わせるのは

　　　なかなか難しいところではあるよね」

　陣「そっか物は作られた時に目的意識が

　　　ハッキリしているけど、生き物は

　　　その時その時で感情が違うから

　　　常に合わせるのは大変なのか」

透明「ただ、動物によっては、目的意識が

　　　わりと本能と近い子もいるから

　　　それを紹介するね」

　陣「ね、猫もお願いね」

透明「わかったわかった

　　　一般的に猫は家につくと言われているのは

　　　知っているよね」

　陣「うん」

透明「まあ、ペットちゃんとして飼われている子を

　　　対象に説明するけど

　　　うさぎやネズミのような小さい子は、食や物に

　　　猫は家や土地に犬は人に鳥は名声に

　　　亀や蛇は富に憑くとされているんだ」

　陣「へぇ～っそれぞれ違うんだねぇ～」

透明「まあ、全ての子がこれに固執している

　　　わけじゃないだろうけど、本能的にみると

　　　そこういったものがの子達の意識に

　　　刷り込まれていることが多い

　　　ウサギちゃんやネズミちゃんの食や物

　　　というのは、物質的な運や食べ物との関係から

　　　健康などの運の器になってくれることがある

　　　この場合は、主人である人が物に対する愛着や

　　　コレクターばりの愛情を持っていたり、

　　　美食家的な考え、健康に対する高い意識

　　　などを持っていると、目的意識が同調して

　　　その子達が器となってくれることがあるんだ

　　　次に、猫だけど

　　　猫ちゃんは殆どが家や土地を重んじていて

　　　主人が家に対して住みやすい環境を作る意識を

　　　常に持っていたり、土地に対して守ってゆこう

　　　という気概があると、不動産に関する運や土地が

　　　良くなったり、その土地で商売などをしていれば

　　　土地を守る力が働き、商売繁盛に繋がったりするんだ」

　陣「なるほど～招き猫とかは、そういう意味があるんだね」

透明「だから陣がただ単に茜を可愛がるだけでは

　　　茜が外付けの力を発揮することはできなくて、

　　　陣も茜のいる環境をより良くしようとしたり

　　　その場所を守ろうとすれば、目的意識は

　　　同調するようになると思うよ」

　陣「うっ可愛いだけじゃ駄目なのね・・・」

透明「次に犬だけど

　　　この子達は少し他の子と違うんだ」

　陣「」




　　　　　　　　　　　　続く・・・。





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心精システム・１７

心精システム・１７


透明「茜ちゃんは・・・・」

　陣「ドキドキ」

透明「・・・・・・・・・」

　陣「・・・・・・・・・」

透明「ざんね～～～～～～ん」

　陣「ズコ～～ッ

　　　ここまで引っ張っておいて、

　　　残念なのか～い～」


ズコ～ッって、久しぶりに聞いたぞ


透明「あははははっごめんごめん

　　　まあ、なかなか外付けの器というのは

　　　出会えないものだし、外付けの器に

　　　なれる子も少ないんだよ

　　　ただ、茜の場合、まだ外付けの力が

　　　宿っていない可能性があるから

　　　諦める必要は無いと思うよ」

　陣「えっどういうことですか」


そのキラキラした目


透明「実は私も、こういう外付けの器に関して

　　　研究したんだけど、外付けの器となりえる

　　　存在というのは、ある一定の共通点が

　　　あるんだよ」

　陣「共通点」

透明「例えば、商売に特化した外付けの器があるとする

　　　その器は、外付けの力が宿るまでの経緯があって

　　　そこにはそのモノとそれを扱う者の意識が

　　　合致して起こる奇跡というものが存在するんだ

　　　つまり共主同行(きょうしゅどうこう)というやつ」

　陣「共主同行って、主と共に常に寄り添い行動するってやつ」

透明「そうモノに付喪神が宿ることを鑑みても、

　　　そこには共通の目的意識や行動理念というのが

　　　存在していて、その単念がモノの意味合いと合致して

　　　小さな魂が宿るという奇跡が起こることがある

　　　よく聞く「福を呼び込む招き猫」なんていう話も

　　　最初から外付けの器であったわけじゃなくて、

　　　主となる者が、お店の商売繁盛にと招き猫を置いて

　　　その招き猫と一緒に商売を盛りたてようと努力し、

　　　その努力の方向性が招き猫が本来持つ意味
　
　　　つまり人を招く、お金を招くという《呼び寄せ》

　　　という目的と一致していたことで、その単念が

　　　年月を経て、招き猫に小さな魂を宿らせ

　　　付喪神として、その目的が持つ器を一緒に

　　　盛りたててくれる外付けとしての力が宿る

　　　ことになったという流れがあるんだ」

　陣「へぇ～っ

　　　でもそれって、物に宿るという話で、

　　　動物とかはちょっと違うんじゃないの」

透明「まぁ慌てなさんな順番に行こう

　　　ここで大切なのは、目的を持った存在というのと

　　　年月の昇華というものがあるんだ」

　陣「」

透明「う～んと・・・簡単に説明すると

　　　モノには存在する目的というのが

　　　必ずあるよね」

　陣「うん」

透明「例えば、包丁とかは、切る、捌くという

　　　目的が存在する」

　陣「えっ包丁も魂が宿ることあるの

　　　えっと・・・切る、捌くっていう

　　　外付けの器って・・・あっ」

透明「気づいた

　　　もし包丁が外付けの力を持ってしまうと

　　　そのモノの存在理由がその運気がもたらす

　　　方向性へと付加されることになる

　　　つまり、運気を断ち切るという

　　　外付けの力が発生してしまうんだ」

　陣「ああ～っ

　　　だから長年使った針や包丁、ハサミなんかは

　　　供養する必要があるんだ」

透明「その通り

　　　まあ、こういうのも使い方次第では、

　　　凄く役立つアイテムになることもあるんだけどね

　　　まあ、こういったモノは、目的をもって

　　　存在している以上、それを使う者がその物と

　　　同じ目的を長い年月、共有し続けてしまえば

　　　外付けの力が宿ることがある

　　　もちろん全てがそれに値する訳ではないけどね」

　陣「えっどういうこと」

透明「こういった話はひと昔前に多かったでしょ」

　陣「そういえば、そうだね」

透明「今の時代は、大抵のモノが大量生産

　　　として工場で作られている

　　　そういったモノは、製作者から目的を

　　　与えられていないモノになるんだよ」

　陣「ああ～っなるほど～

　　　つまり昔みたいに、職人さんが１つ１つ

　　　丁寧に作った物には、職人さんの想いが

　　　込められて、そのモノの使命みたいな

　　　目的意識が備わっているってことか」

透明「そういうこと

　　　最近の物は、そういった目的意識が

　　　入っていないことが多いから、現代の品物が

　　　外付けの器となるのは難しいよね」

　陣「そう考えると、古い物、特に職人さんが

　　　丹精込めて作ったものが器になる

　　　確率が高いということか・・・・

　　　でも、ちょっと怖いよね」

透明「そうだね

　　　中には欲しくない器を満たしてしまう物も

　　　あるから、そのせいで呪われた品物と

　　　言われてしまうこともあるのだけど・・・。」

　陣「外付けの器となり得るモノの、

　　　何か簡単な判断方法とかはないの」

透明「一番簡単なのは、そのものが持つ存在理由と

　　　自分が持つ目的の意味合いが合致していて、

　　　なおかつ、直感的に惹かれてしまい

　　　目が離せないという出会いがあれば、

　　　それは間違いなく自分にとって

　　　器となりえるものだと思うよ

　　　それに存在理由と目的が合致していれば

　　　怖いことは起こらないからね」

　陣「よし探してみよう」

透明「ちょっと待った

　　　お前の場合、今は駄目だと思うよ」

　陣「えっ」

透明「散財運やらが上がっている時は、

　　　直感と言うよりは、欲目が強くて

　　　意味のないものを高く買ったりするから

　　　それこそ本末転倒だ」

　陣「うっ・・・・」


　　　　　　　　　　続く・・・。





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心精システム・１６

心精システム・１６


透明「外付けの器というのは、その人の器の

　　　どれかを補填してくれるもう一つの器

　　　というのが一般的な解釈かなぁ～

　　　例えば、古い家にある招き猫とか花瓶とか

　　　そういったものが外付けの器になっている

　　　こともあるんだけど、他にも宝石や形見の品、

　　　ペットちゃんが外付けの器としての存在に

　　　なることもあるんだ」

　陣「えっぺ、ペットも」

透明「まぁ順番に説明するけど、この器には

　　　規定的な形状というのは存在しない

　　　外付けの器というと、入れ物的に

　　　考えてしまうことが多いんだけど、

　　　生き物もこういった器としての存在に

　　　なることもあるんだ」

　陣「へぇ～っ」

透明「先ずは、外付けの器としての説明を

　　　簡単にするけど、運気の器というのは

　　　その人の木人図に描かれた人生にそって成長し、

　　　属性の器とは違い、成長上限が４０種類

　　　各々で違っているものなんだ

　　　まぁ元々人間は、木人図に描かれた人生を

　　　はみ出ないように構成されているから、

　　　描かれた人生に不必要なモノは制限

　　　されているのだけど、それでも唯一

　　　それを超えて良いと許されているのが

　　　外付けの器によるギフトとされている

　　　でもって運良くそういった外付けの器を

　　　手に入れたら、その人の運気の器が

　　　（外付けがもたらす特定の器が）

　　　倍使える状態になるというわけだ」

　陣「それって、最強じゃん」

透明「まあそうだね

　　　ただ、注意しないといけないのは、

　　　欲しくない器の外付けというものも

　　　存在するからね」

　陣「あっそうか・・・

　　　も、もし散財運の外付けが・・・

　　　・・・・ぶつぶつ・・・・。」

透明「お～い聞いてますか～」

　陣「お、おう」

透明「とにかく外付けの器は、自分の人生の

　　　可能性を一気に広げてくれる凄まじいもの

　　　だから、良い器と出会えれば人生が

　　　大きく変わることもある

　　　よく座敷わらしがいる家は繁栄する

　　　とか言われているでしょ

　　　アレは座敷わらしが付喪神として

　　　その家の何かに憑いていて、外付けの器と

　　　なってくれているから繁栄が起こるんだ」

　陣「そっか座敷わらしって付喪神だもんね

　　　ていうことは何かモノに宿っているってこと」

透明「そうだね

　　　宿っているものは家そのものだったり、

　　　古くから大切にされていた置物だったりと

　　　色々だけど、昔から繁栄している家には

　　　こういった外付けの器が存在している

　　　ことが多いんだ」

　陣「羨ましい～・・・ち、ちなみに

　　　ペットというのは・・・」

透明「ああ知りたいのは茜のことでしょ」

　陣「う、うん」

透明「茜ちゃんは・・・・。」

　陣「ゴクリッ」


さて、茜ちゃんは外付けの力を持っているのでしょうか



　　　　　　　　　　　　続く・・・。





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心精システム・１５

心精システム・１５


　陣「どういうこと」

透明「運気の器も、属性の器と同じように

　　　それに見合う行動をすれば成長し、

　　　最終的には進化して器を広げることが

　　　できるんだけど、実はそれ以外に

　　　ある条件が重なると、一時的に

　　　伸びることがあるんだ」

　陣「の、伸びるご、ゴムみたいに」

透明「そうこの条件というのは、

　　　その運の器によって違うみたいなんだけど

　　　よくあるのは想いが非常に強い状態で

　　　それを叶えるに値する行動を起こした時に、

　　　それを叶えることができる運気の器に

　　　同じ運を司る器から気質を集められることで、

　　　一時的ではあるんだけど、その運気の器が

　　　風船のように肥大して集めた運を使うことがあるんだ

　　　まあ、俗に言う「火事場の馬鹿力」

　　　というのも、こういった運気の流れが

　　　可能にしているということなんだけどね」

　陣「な、なるほど～」

透明「そんでもって、そういった一時的な

　　　器の広がりは、数日で元に戻るんだけど、

　　　陣が広げてしまった情緒運や厄災運は

　　　この状態で使った時間の倍くらいの時間で

　　　元に戻ると考えておいた方が良いかもね」

　陣「げっ観似手を意識してた仕事って

　　　３日間くらいだったから・・・」

透明「今日を入れて後５日は大人しく

　　　しておいた方が良いかもね」

　陣「ま、まじか・・・・んっあれ

　　　さっき情緒運と厄災運って言ってたけど

　　　金産運と散財運は・・・・」

透明「ああそれは、ちゃんと成長しちゃってるから

　　　・・・・・どんまい」

　陣「ええ～～～っ

　　　ドンマイじゃなぁいよ～～～

　　　うそそ、それってどうすれば良いの～

　　　とうめ～～い～～～なんとかして～」

のび太くんですか

自分がドラえもんになった気分

透明「無茶言うなぁ～

　　　まあ、通常は成長してしまった器と

　　　反対と思われる行動を取って

　　　他の運気の器を成長させることで

　　　バランスとるのが一番良いと思う」

　陣「というと・・・」

透明「つまり、ストレスの発散の為に散財するのではなく、

　　　貯蓄に情熱燃やすとか、ストレスの発散方法を

　　　別のお金を使わないものにするとか色々あるだろ」

　陣「ううっ自信ない・・・」

自信ないんかい

透明「後は、さっき言ったみたいにお守りとかで

　　　気質を補填して金産運や散財運じゃない器にも

　　　気質を安定的に供給したり、外付けの器で

　　　蓄財などを補ってバランスをとるという

　　　方法もあるけど、とにかく一番良いのは、

　　　自分自身でそういったことを意識して

　　　望む器の配列を自ら作り上げて行くことが

　　　大切だと思うよ」

　陣「み、耳が痛い・・・

　　　でも、そういうことなんだよなぁ～

　　　わかっちゃいるけど・・・あっ

　　　ち、ちなみに、お守りって何個も持てば

　　　その分運気が供給されるの」

透明「そこはお前のほうが詳しいんじゃないのか」

　陣「い、いや、お守りをそういう目で視たことなくて」

透明「まあ、お守りを作った護符師さんの力にもよるけど

　　　お守りが司っている意味合いの運気８つに

　　　５くらいの気質が一年間補充されるという感じかなぁ

　　　ただ、同じ神様のお力をいただくとなれば

　　　同じ神社で同じ意味のお守りを複数個もっても

　　　供給量は変わらないと思う

　　　もしそういう方法で運気を補填したいのであれば

　　　別の神様を奉っている神社さんで同じ意味を司る

　　　お守りを貰ってきた方が意味があると思うよ」

　陣「それって、神様に失礼にならないかなぁ」

透明「まあ、お守りを頂くというだけでは

　　　失礼にはならないから大丈夫

　　　お守りを頂く際に、神様にお参りするのであれば

　　　お守りを頂きますとだけ伝えれば

　　　願いの重複にはならないからね」

　陣「そっか」

透明「ただ、注意して欲しいのだけど、

　　　お守りで全ての運気の器を満たそうとは

　　　しない方が良い」

　陣「えっ」

透明「陣もわかっていると思うけど、神様は

　　　人の成長を常に楽しみになさっているでしょ

　　　神様からの恩恵だけで楽して運気をあげようと

　　　沢山のお守りをかき集めてしまうと、

　　　自ら成長しようとはしていないように見られるから

　　　バチが当たることもある」

　陣「ひぇ～っそういえばそうだよね」

透明「まあ、お守りで運気の補填をするのであれば、

　　　最大でも２０くらいにおさめておいた方が

　　　良いと思うから、お守りは多くても４つくらい

　　　と認識しておいて」

　陣「わ、わかった

　　　ちなみに、さっきから言っていた

　　　外付けの器ってどういう仕組のものなの」


　　　　　　　　　　　続く・・・。





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心精システム・１４

心精システム・１４


透明「・・・・・」

　陣「えっ何何視てるの」

透明「やっぱり、バランス崩れとる」

　陣「えっどういうこと」

透明「陣の属性の器は、

　　　地８・水６・火４・風３・空６

　　　これが今の基本数値だね」

　陣「げっ思ってたより成長してない」

透明「いやいやよく成長させた方だよ

　　　ただ問題なのが観似手を気にしすぎた為か

　　　情緒運が異常に高いことと、

　　　金産運と散財運が成長していること

　　　それと、感覚を重視しすぎている為に

　　　厄災運が上がっていることかな」

　陣「えっ」

透明「たぶん最近仕事か何かで、自分の観似手を

　　　抑えなくちゃならないことでも

　　　あったんじゃないのか

　　　情緒運は心のゆとりを得る運だから

　　　お前の観似手を抑えるには大切な運では

　　　あるのだけど、そのせいで他の家族運や

　　　対人運である細かな運気の器に気質の供給配分が

　　　少なくなったと考えるのが正しいかもね

　　　カラスが攻撃的になったことや、人と意思疎通が

　　　上手く取れなくて、うどんがきたこと

　　　茜は・・・平常運転な気がするけど

　　　お前が普段と違うと感じたのであれば

　　　そういった家族運や対人運がバランスを

　　　崩していると考えるのが妥当だと思う

　　　特に動物とのコミュニケーションには

　　　相性運がものを言うから、そこへの供給も

　　　少なくなっていたんだろうな」

　陣「ううっそういえば最近、

　　　そんな仕事ばっかりあったような・・・」

透明「観似手を抑える為に感覚管理を意識しすぎた為に

　　　厄災運も上がっているし、そういった生活の中で

　　　ストレスが溜まっていた為に無駄遣いが増えて

　　　散財運や金産運が上がって、最終的なバランスどおりに

　　　水はかけられるは、財布は落とすは、

　　　散々なことが重なったんじゃないのか」

　陣「うわ～～っ

　　　なんか俺の生活見透かされているみたいで

　　　恥ずかしいからそれ以上はやめてくれ～っ」

透明「まあ人間ていうのは、こういったバランスで

　　　できているから、あっちを立てればこっちが立たず

　　　ということがザラにあるものだよ」

　陣「ううっでもどうしたら良いんだ

　　　俺、このままこんな人生なのか」

透明「いやいや、それは無いよ

　　　実は運気の器には、成長や進化というもの

　　　以外にも不思議な能力があるんだよ」

　陣「」


　　　　　　　　　続く・・・。





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心精システム・１３

心精システム・１３


透明「ここまでは大丈夫かな」

　陣「う、うん」

透明「それじゃぁ～続けるけど

　　　さっきも言ったように、運気の器は

　　　属性の器と同様に、その人の経験や

　　　知識、体験など得てきたもので大きさが

　　　成長するようにできているんだ

　　　つまり元々１００リットル入るはずの器が

　　　成長して２００リットル入るようになる

　　　ということも珍しいことではないんだ」

　陣「へぇ～っ

　　　だから得意なこととは誰にも負けないけど

　　　その他のことは普通だったりする人もいるんだ」

透明「誰のこと言ってるの」

　陣「い、いや何となくそう思っただけ」

透明「・・・まあいいや

　　　つまり、この運気の器も器の大きさが

　　　まちまちということは、属性の器から

　　　供給される気質は、その日受け取った気質を

　　　均等割にするから、器に入る量にもバラつきが出る

　　　ということになるんだ」

　陣「んっんっど、どういうこと」

透明「属性の器に残っている気質が１００だったとして、

　　　２つの運気の器に均等に配分するとなると、

　　　片方が２００入る器でもう片方が１００入る器の大きさ

　　　とすれば、属性から配分される量は器に対して

　　　５０％ずつの均等割になるから、２つに振り分ければ

　　　２００入る器には２００の５０％である１００が、

　　　１００入る器には振り分ける気質が枯渇している為、

　　　供給量が０になることになるんだ」

　陣「えっちょ、チョット待って

　　　均等割なら２００と１００を合わせて３００で、

　　　１００を３００で割るから・・・６６．６６・・・と

　　　３３．３３・・・になるんじゃないの」

透明「実は、そういった器用な分け方ができないんだよ

　　　運気の器の配分量というのは、器の大きい方から

　　　配分されるようにできていて、配分量がなくなり次第

　　　他の器には運気は供給されないんだ」

　陣「ええ～っそ、そうなの」

透明「これだけは、心精システムのルールだから

　　　私でも変えられないんだ

　　　もちろん、属性の器が大きくて、

　　　全てを１００％満たせるだけの大きさがあれば

　　　無敵感ハンパないけど、そういった人は

　　　なかなかいないのが現状だからね」

　陣「ひぇ～っ

　　　もし自分が使いたい運気があったとしても

　　　他の器に運気が取られちゃって、

　　　使いたい運が無かったら上手く行かなく

　　　なっちゃうじゃん」

透明「そうだね」

　陣「それって、どうにかならないの」

透明「う～ん　打開策としては、

　　　自分が使いたい運気をアップしてくれる

　　　お守りとかモノを持ったり、外付けの器を作って

　　　別口で運気を溜めるという方法 があるかなぁ

　　　陣の神社でも扱ってるお守りとかも

　　　少しだけ運気を供給してくれるものだし、

　　　自分の願いに合う強い呪物、ラッキーアイテム

　　　と成りえる物を見つけられれば、それが

　　　外付けの器になって、外から支えてくれたりするから

　　　そういったものを見つける方法もあるけど

　　　一番は自分の使いたい器をしっかりと認識して

　　　自分自身で育てて行くことだと思うよ」

　陣「うっそ、そうだよね・・・」

透明「さて、いよいよ陣の運気が何故上手く

　　　回らなかったか紐解いてゆくけど

　　　覚悟はいい」

　陣「か、覚悟ってなに」


次回、陣くんの私生活と運気の器を丸裸にしちゃいます




　　　　　　　　　　　　続く・・・。





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心精システム・１２

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透明「それじゃぁ～少しわかりやすく

　　　数字で説明するね」

　陣「うげっ

　　　数字の方がわかりにくくならない

　　　俺、数字あんまり得意じゃない」

透明「大丈夫そこはわかりやすくするから

　　　例えば、属性の器が毎日１０００リットルの

　　　気質を溜め込めるとすれば、運気の器には

　　　１００リットルの運気が入ると考えてみて」

　陣「う、うん」

透明「この場合、運気の器は１つの属性につき

　　　８つ存在しているから、全てを満たした上で

　　　２００リットルの気質が余る計算になる」

　陣「そうだね」

透明「でも、この器の許容量はあくまでも理想で、

　　　例えば陣の属性の器のレベルが６だった場合は

　　　マックス６００リットル気質が毎日属性の器に

　　　溜まってゆき、その気質を運気の器に流すとなれば

　　　各属性に繋がっている運気の器は８つ有るため、

　　　全ての器に１００リットルの運気を供給することは

　　　できないとなるんだ」

　陣「えっそうなの」

透明「でも、これが普通のことなんだ

　　　まぁ、もちろん毎日全て１００％で運気を

　　　使えるようにする方法はあるけど、通常は

　　　属性のレベルによって供給される量が

　　　決まってくるから、運の強さというのも

　　　人それぞれで違ってくるんだよ」

　陣「でも運って無いとヤバいんじゃないの

　　　例えば、属性レベルが１とかだと、

　　　１００リットルを８つで分けるから

　　　１０～１１リットルしかないじゃん」

透明「う～んと・・・ちょっと例える数字が

　　　安易すぎたかなぁ～

　　　でも、日一日で１０リットルの運しか無いとしても

　　　トータルで１００リットルあれば、いざと言う時

　　　他の器の運がカバーしてその日を無事に

　　　乗り切ることはできると思う

　　　もちろん、自分から危険なことをすれば

　　　運が足りなくなるから注意は必要だけど、

　　　実際、運そのものの力というのは、

　　　本当に強いもので、少しでもあれば

　　　その場をしのげるようにできている

　　　つまり、１つの器が使われて運気が０になっても

　　　同じ属性の事柄を司る器にトータルで５０くらい

　　　残っていれば、危機的状況というのはなりにくいんだ」

　陣「でも、１０リットルじゃぁ、運が良いとは感じないでしょ」

透明「まあたしかに

　　　０～９は危険な量

　　　１０～２０は不安定な量

　　　２１～４０は安定の量

　　　４１～６０は少し強い量

　　　６１～１００は強運の量

　　　とか言われてる」

　陣「そう考えれば、やっぱり供給量は

　　　多いほうがいいよね」

透明「まあそりゃ～ね

　　　ただ、この供給量には、もう一つ

　　　忘れてはいけないことがあるんだ」

　陣「まだ何かあるの」

透明「うんこれが一番大事なこと

　　　この４０の運気の器もその人の人生で得た

　　　経験や体験などで、器の大きさが違ってくる

　　　ということ」

　陣「ひぇ～っもっと複雑になるの～」

透明「あははっ大丈夫

　　　わかりやすく説明するから」

　陣「うう～～っ」



　　　　　　　　　　　　続く・・・。






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