

「ぶちゅ~~~っ
」

千鶴「
兄様先生
何するんですかぁ~~~~っ 
」




透明「えっ
目覚めのキス
」



千鶴「だからって、何で私の頭を押さえて
キスさせるんですかぁ~~~~っ 
」


透明「だって、俺、やだもん
」


千鶴「そ、そうじゃなくて
」


透明「さすがに、夢の中でも触覚は生きてたかな

くすくす
円の顔が苦悶に満ちてるよ


それに、きっと今頃 円は、葛藤中だよ

何せ、自分の周りには千鶴ちゃんと私がいる
ことを知っているんだからね
」



円「うううううう~~~~~っ
」

千鶴「し、師匠
どうしたんですか


口なんか一生懸命拭いちゃって

師匠、早く捺印を
」

円「ううっ
わ、わかってる
で、でも
」




千鶴「さあ
は・や・・・・く・・・・。」

円「
」

夢の世界が崩れて行く 

ま、まずい、早く捺印を~~~~~~っ 





円「ガバッ 」
千鶴「あっ
し、師匠~~~っ
」


透明「おっ
お帰り~円~っ
」


円「お、お、お、お、お帰りじゃないわよ~~~~っ 
」


と叫んだ瞬間

透明の顔面に円の拳がめり込む



透明「ぐわ~~~~っ
な、何するんだ~~~っ
」


円「なにするんだ~~~は、こっちの台詞よ~~~っ 



さ、さっきのは、キ、キスよね

ど、どっち
どっち
」




千鶴「くすんっ
・・・私です・・・


私のファースト・キスが・・・・
」

円「ほっ
」


透明「ほっ
じゃな~~~~~~い





ちゃんと確認しててから殴れ~~~~っ
」


円「何言ってるのよ~~~~~~っ



私の世界征服の夢を返して~~~~ッ
」

透明「はい
・・・・やっぱりお前
」



円「だって、だって、もうちょっとで

捺印すれば終わったのに~~~~~~
」

透明「はぁ~
・・・そんなこったろうと思ったよ
」


円「な、なによ~~~っ
そんな
」



円がよろける・・・。
透明「よっと
ほらほら
ソファ~から落ちるぞ
」



円「さ、さわらないでよ



・・・・・・・・まさか・・・私、こんなに・・・
」

千鶴「師匠~~~~っ
よかった~~~っ
戻ってきてくれて~~~~っ
心配したんですよ~~~~~っ
」


戻ってきてくれて~~~~っ

心配したんですよ~~~~~っ


泣きじゃくる千鶴ちゃんを見て、自分の状況が分かったようだ

円は、千鶴ちゃんの頭に手を置き、千鶴ちゃんの頭を
優しく撫でる・・・

円「・・・千鶴・・・ごめんね

・・・・・・・・・・・・。」
透明「
」

円「・・・・・ごめん ・・・・。」
透明「くすくす
まあ、今回は師匠想いの千鶴ちゃんに

免じて許してやるよ

それで、どうだった

夢の中で、何か答えは見つかった
」

円「・・・・・やっぱり、世界征服は現実で行なわないと
ダメね
」

透明「くすくす
大切な者を残してつかみ取る

夢なんかに価値は無かっただろ
」

円「べ、別に・・・・・
」

円は、千鶴ちゃんを見ながら、照れくさそうに微笑んでいた

透明「 しかし、お前が夢魔なんかに身体を乗っ取られる
なんて、どうしちゃったんだよ
」

円「う~~~ん
・・・それが・・・心当たりが

ないんだよねぇ~

夢魔に関連するような仕事もしてないし、
確かに憑依体質だけど、さすがに夢魔程度に
身体を乗っ取られるまで気がつかないことなんて
無いはずなんだけど・・・
」


透明「まあ、とにかく無事でよかったよ

取り敢えず、千鶴ちゃんに感謝しておくんだよ

千鶴ちゃんがいなかったら、お前確実に
孤独死状態だったからな
」

円「千鶴・・・・ありがとうね
」

千鶴「いいえ
お帰りなさい師匠
」


円「ただいま
千鶴
」


それから、円は身体の回復をはかり、今回のことの
原因を調べ始めたみたいだ・・・。
しかし、円ほどの手練れが、夢魔程度に乗っ取られる
ことは考えにくい

私の頭の中には、ある人物の映像が浮かんでいた



円「みなさ~~~ん
ごめんねぇ~
せっかく透明のブログをジャックしたと

思っていたのに~~~~ぃ

でもでも、次は必ず
腕ずくでも
乗っ取って
見せるから、待っていてねぇ~~~っ


見せるから、待っていてねぇ~~~っ

みんな~~~~大好きだぞ~~~~~~っ
」

完







https://guardian-jewelry.com/
ポチしてくれると励みになります

応援よろしくお願いします

↓ ↓
にほんブログ村ランキング
↑ ↑
応援ボタン2箇所
ポチッとよろしくお願いします

