

強烈な生臭い匂いが鼻につく

暗がりから現れたソレは、体長10メートルは
軽く超える真っ白な大蛇

その瞳は赤く燃え上がり、鋭い牙を見せながら
こちらに近づいてくる・・・。
透明「(霊体

赤織「お兄ちゃん


透明「はい


そう言うと、赤織がさっきまでの強烈な気配を
消し、隠遁を行う・・・。
透明「お前、できるんじゃん


(それにしても、とんでもないな・・・。
一瞬にして、その場に誰もいなかったように
気配がかき消されている・・・。)」
そんなやり取りの中、当然大蛇の標的は私に絞られる

大蛇はその巨体を這わせジリジリと近づいてくる。
透明「おいおい

頭を押さえる方が大変なんだが

そういうのは若者がやるもんじゃないのか~


私は大蛇に意識させるように背中を向けて
走り出す


当然大蛇はスピードアップ

私の背を追いかけてくる・・・。
透明「(1・2・3・4・・・
・・・思ったよりも早いな・・・)」
逃げながら相手のスピードを把握する

50メートルほど走ったか

唐突に反転し、その場にしゃがみ込む透明

大蛇「シャァ~~~~~~ッ

透明「うお~っ


大蛇が私を丸呑みにしようと大口をあけて
飛びかかってくる

大蛇は私が身体をかがめた分、
低い姿勢で飛んでくるしかない

そのまま大きくジャ~ンプ

大蛇の頭上に位置取り成功

そのまま右手を大きく引き

透明「オン・バザラ・・・・・。」
大蛇の頭めがけて拳を叩き込む

大蛇「ジャ~~~~~~~ッ

透明「うわっ


霊体には効果が薄い打撃だが、
幽体には効果テキメン

大蛇はその場でのた打ち回る

赤織「お兄ちゃん


透明「

いつのまにか赤織は大蛇の腹の位置に

何をするつもりだ

続く・・・。







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