

少し重い空気が流れていた・・・。
私達は帰る道の途中で小さな公園が
あることに気づく

円「あれ~

あったっけ

透明「いや


陣「俺達が小さかったころは、
ここに古いアパートみたいなのが
あった気がするんだけど

円「ああ~っ


時代は変わるんだね~

透明「あははっ



千鶴「・・・・。」
円「千鶴


千鶴「えっ

円は千鶴ちゃんの手をとり公園へ入ってゆく

円「とうめ~い


透明「

私は、円達のところへ近づく・・・。
円「千鶴

力を使った魔法陣結界を作ってごらん

千鶴「えっ

円「いいから早く、早く

千鶴「は、はい

千鶴ちゃんは公園の土地に木の枝で魔法陣を
描いて行く・・・。
千鶴「・・・ザレ・ペテロ・・・ザレ・・・。」
千鶴ちゃんの描いた魔法陣に力が注ぎ込まれてゆく

透明「へ~っ


陣「うん


千鶴ちゃんが照れくさそうにはにかむ・・・。
円「どう


透明「うん

大したモンだよ

陣「確かに


千鶴「もじもじ・・・。」
くすくす


円「さ~て、私の弟子の力も見せられたし
このままにしておけないから・・・。
透明


透明「



もったいないけど、仕方がない

千鶴「えっ



円「まあ、見てなって

私は、魔法陣の前に立ち軽く人差し指を
差し出す・・・。
透明「・・・風よ・・・・。」
人差し指が法陣の範囲に触れると同時に
つむじ風のような風が吹き、一瞬にして
土に描かれた魔法陣が崩れ去る・・・。
千鶴「


円「どう


千鶴「す、すごい


円「素直でよろしい


やってのけるわよ

千鶴

出来るように頑張ってごらん

そうやって、他の先生にも協力して
もらいながら己を高めてゆきなさい

今はまだ、力の差は歴然だけど、
きっと貴女なら私達を越えられると
私は信じているから

千鶴「先生


私、頑張ります


夜風が気持ちの良い帰り道
それぞれが家路に着いたとき
携帯のメール音が鳴り響く

透明「円から

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
透明へ

今日はありがとうね

悪役かわせて本当にメンゴでした~

千鶴も反省出来たみたいだから、
これからも色々協力してやってね~

後日、みんなにはご飯でもおごるからさ



~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
円へ

良い師匠してるじゃん

がんばれよ


透明より

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
弟子か・・・。
明日も楽しい一日が待っていますように

完
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