


透明「沢口さん


沢口「えっ


私の突飛な言葉に、正気を取り戻す・・・。
透明「そろそろ、自分の気持ちに正直に
生きてみない


沢口「そ、それって・・・

透明「先ずは、自分の目指すべきものを
求めてみよう

沢口「目指すべきもの・・・。」
透明「沢口さんは、今まで周りの人を優先して
きちゃったから、そろそろ自分の想う
通りに生きてみようよ

沢口さんの姿勢は、誰もが真似できる
ようなものじゃない

それ自体は、凄く大切で素晴らしい
生き方だと私は想う

だったら、それを壊さず変えず、
それと平行にもう一つの生き方を
模索することもよい勉強になるはずだよ

沢口「もう一つの生き方

透明「そう

誰のためでもない、自分のための
チャレンジをすること

沢口さんの強みは、今まで周りの人を
大切にしてきたこと

それだけに、周りの人も沢口さんを大切に
想ってくれてる

それはそれで、しっかりと自分の生きてきた証し
として大切に育んでゆけばよいと想う

それだけの信用と信頼を作ってこれた沢口さんが
もう一つの人生にチャレンジすると心に誓えば
周りの人も応援してくれるはずだよ

沢口「・・・・・。」
透明「安心して

かけないから、怖がらなくていいよ

沢口「は、はい


透明「大丈夫


沢口「


彼女の目の色が変わってきた

それはまるで、子供のような、純粋なる好奇心に
満ちた目だった

彼女の中で、くすぶっていた本当の自分が
顔を出した今だからこそ、それを引き出せる

夢の実現は、欲する強さから

欲の体現は、純粋なる好奇心から

昔、師匠から聞かされた言葉を想い出した

透明「それじゃ~

絞って行こう

沢口「はい

私は、沢口さんの中にある夢や希望の部分を
上手にくすぐりながら、沢口さんの強く求める
ものを引き出して行く

彼女は、やはりカウンセラーの夢が捨てきれない
でいるようだ

私は、彼女の初めてに近い欲求を満たすために、
今の生活と平行でカウンセラーへの夢を現実にする
方法を共に考え彼女のやる気に力を注いでゆく

沢口「


透明「お~し


沢口「はい


透明「うん



沢口「はい

透明「沢口さんは、これから夢を実現させるために
悩むこともあると想うけど、それは
決して無駄なことではなく、むしろ夢に
近づいたからこそ出てくるものだと
認識しておいて欲しいんだ

沢口「夢に近づくからこそ・・・

透明「人は夢を追うとき、必ず壁にぶつかるもの

でも、それは、そこまできたからこそ
現れるひとつの試験みたいなものなんだよ

その夢にどれだけの想いと情熱があるのか

試されているんだと思って欲しい

その壁を越えたとき、はじめて夢は現実と
なって、君を迎えてくれるものだから、
決して諦めず、乗り越えようね

壁はちゃんと、その人が越えられるだけの
高さになっているものだから

沢口「はい


透明「私も応援してるからね

どうしても、一人じゃ解決出来ないときは、
遠慮なしに、相談においで

今回みたいに、また一緒に考えよう

たまには人を頼るのも勉強になるものだよ

沢口「ありがとうございます

私、ちゃんと目標出来ましたから

透明「

沢口「いつか、私も先生みたいな人の心を救う
カウンセラーになって、沢山の人の力に
なりたいと思います

先生



沢口さんは、自分自身の夢と向かい合いながら
キラキラした目で鑑定室を後にした・・・



きっとこれから、彼女の中で悩みも出てくるだろう

しかしそれは、彼女にとって、はじめて生きている
実感を手に入れる行為に等しい

沢口さん



私は、心の中で応援していた

さて、次はっと

透明「・・・・・・ラーメン


食欲に勝てない透明先生・・・


は、恥ずかしい

で、でも、いいんだもん


透明「よ、よし


改めて、ラーメン屋さんに

レッツご「カラン



透明「(TTTOTTT)」
まだまだ、修行が足りないようだ・・・


完
ポチしてくれると励みになります

応援よろしくお願いします

↓ ↓


にほんブログ村ランキング
↑ ↑
応援ボタン2箇所

