

透明「殺されたって・・・誰に


友子「・・・たぶん・・・ははおやに・・・。」
透明「お、お母さん

それに、多分って


友子「わたしにも・・・よくわからない・・・。」
透明「思い出せる範囲でいいから、
話を聞かせてくれないかな

友子さんは、当時中学3年生

どこにでもいる、普通の女子中学生だった。
家も中流家庭で弟と両親、友子さんの4人家族

特に目立ってトラブルもなく、平穏な毎日を
過ごしていた・・・。
しかし、彼女にはひとつだけ悩みがあった

それは、母親の口の悪さ・・・。
長女ということもあり、母親は友子さんには
厳しく教育を課していたようだ

そして、事ある事に言う言葉が・・・。
「あんたなんて、いなくなればいいのに

もちろん本気でないにしろ、言われた友子さん
には、心に深く傷が残ったに違いない

そんなある日・・・。
家族で出かけた行楽地で、知り合いの家族と
合流した友子さんは、キャンプ場の夜

母親同士の会話をたまたま聞いてしまう

母親「まったく、女の子っていうのは
言うことも聞かなくて、本当に
嫌になる

友達「うちもそうよ

男の子は素直でいいのにね~

母親「本当


その言葉を聞いた友子さんは、突然

混濁する感覚にとらわれ、意識がハッキリした
ときには、キャンプファイヤー用に用意された
灯油を頭からかぶり、火の中へ

友子「わたしは、死ぬ気持ちなんて
なかったの・・・でも、気がついたとき
全身に、火がまわって・・・ううっ

透明「友子さん


深呼吸


また、苦しい想いをしなくちゃならないから

友子「は、はい・・・。」
透明「しかし・・・多分それは、言の葉ばしりだね

友子「ことのはばしり


言葉の力・・・。
次回、言の葉ばしりを説明します

続く・・・。
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