彊呪巡りて呪濁せん
神意双児の星呼なり
・8
昴「こんにちは

お邪魔しま~す

」
透明「お~っ

待ってたよ~
すまないな、昴
助かるよ
」
修禅「神保さん

こちらは、透明さんのお仲間の
昴さんじゃ
」
神保「は、初めまして

神保です
この度はわざわざありがとうございます

」
透明「昴

こちら神保さん
星呼のお母様
」
昴「初めまして

昴です

」
透明「おっと、こうしちゃいられない
昴
縛鎖は
」
昴「ああ

持ってきたよ
ほれよっ
」
昴は、白い布に包んでいた縛鎖を私に渡す
もともと、
結界を張るにはその結界を持続するだけの
エネルギーを有する媒体が必要となり、
私はいつも
水晶などの力を借り媒体としている
しかし
彊呪はただの呪いとは違い
下手をすればとてつもない力を有する
呪縛の部類
自然の力を持つ水晶ですら許容量をオーバー
してしまうほどだ
その点、昴が持ってきた
縛鎖は、
とても珍しい鉱物を使い
特殊な錬金を施されているため、許容量も絶大
ある意味、縛鎖ほどの結界を壊せるものは無いだろう
そんなわけで
本邦初公開
チョットだけ
縛鎖を見せちゃいま~す
わ~ぁ わ~ぁ
パチパチ
昴「
おいおい
ダメだろ
お前何言っちゃってるの


」
透明「
あれ
ダメ
」
昴「
あ、当たり前だろ~

」
透明「(・・・う~ん・・・見たいよね

皆さん

)」
・・・
昴には内緒で
期間限定
5月13日限定アップ
透明「
これが縛鎖で~す

」






透明「
尚、5月14日になったら、この画像は
自動的に消滅する・・・

」
(
ちょっと、懐かしいフレ~ズ
)
さてさて、話は戻って・・・。
昴「ところで透明

お前ほどの術者が媒体を
潰すなんて・・・
彊呪っていうのはそれほど強力なのか
」
透明「う~ん・・・これ見てよ

」
昴「・・・
こ、これって
」
透明「想像通り
錬成水晶だよ

」
錬成水晶とは、結界用に作られた水晶で
純度が高く、天然の水晶が作られる過程と同条件の中
何十年もの歳月をようして作られる代物です
内在する力は、通常の天然水晶の
約数十倍ともいわれています
昴「こいつが砕けたなんて・・・

」
透明「さすがに驚いたけどね

まあ、仕方ないでしょ
相手がそれを上回ったっていうだけだよ
」
昴「そんな簡単に言うなよ~

これを上回るなんて、とんでもない相手だぞ

」
透明「あははっ

やっぱり

まあ、だからこそ昴に応援を頼んだんだけどね

」
昴「・・・確かにこれじゃあ、
縛鎖じゃないと
結界は張れないかもな
」
透明「まあ、とにかく

これで結界は張れるだろうから、
早速
結界を張りましょうか
」
修禅「そうじゃの~

」
昴「・・・・・・。」
私達は、星呼の元へ・・・。
神保さんに了解を得て
畳に縛鎖を4本打ち込む
準備完了
透明「それじゃあ~、始めるので下がっていて下さい

」
私は印を結ぶ
「
ガシッ
」
突然
私は印を結んだ手を潰された
透明「

」
昴「
ちょっと待て
」
印を潰したのは昴だった
透明「
お、おい
何すんだ

」
昴「
何すんだは、こっちの台詞だよ
」
透明「

」
昴「お前、さっき媒体が砕けて結界張れなかったんだよな

」
透明「・・・・・。」
昴「お前、ちょっと
服脱いでみろ
」
透明「

・・・
い、いや~ん
昴のエッチ~

」
昴「・・・・・
早くしろ
」
透明「
くっ
・・・わかったよ
でも、少しだけだから大丈夫だよ

」
「
ガバッ




」
いきなり昴に上着をまくられる

修禅「

こ、これは

」
昴「やっぱり

お前、
呪染(
じゅせん)したな

」
透明「呪染ったって、こんだけだから大丈夫だって


」
修禅「
呪染って

」
昴「呪染っていうのは、
術が上手くいかなかったときの
リスクみたいなものです
透明は一度、媒体の許容量が足りなかったために
結界を張ることが出来なかったことで、
今回の彊呪にかかった
星呼の症状を
一部頂いちゃったってことです

」
修禅「な、なんと

」
昴「・・・
胃の上に非道いタダレ・・・。
症状的には
水疱瘡みたいだけど、
大人の場合は、疱疹ってところか・・・

」
透明「大丈夫だってば

この子達の苦しみからすれば
こんなの屁でもないって

」
昴「・・・
とにかくお前は縛鎖を使うな
軽いにせよ呪染しているんだ
縛鎖を使うほどの気を使ってしまったら
症状も悪化しかねん
」
透明「・・・
ダメだよ
星呼には時間がない
こうしている間も症状がどんどん広がっているんだ
これ以上手をこまねいていられない

」
昴「
とにかくお前はやるな
俺がやる
」
透明「
えっ
昴
」
昴「元々、そのつもりで来たからな
縛鎖を使うってことは、結界が上手く張れなかったってことだろ
どうせお前の事だから、呪染しても誰にも言わんだろうし、
そんなのおかまいなしに続けるだろうからよ
縛鎖は俺が作ったものだからな
扱いはお手のものだよ
任せな
」
透明「
お、お前・・・。」
昴は私の代わりに、結界を張り始めた・・・。
続く・・・。
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