

いきなり強く肩を叩かれた私は
後ろを振り向いてみる・・・

透明「えっ

後ろを振り向いてはみたものの
眼の前には誰もいない・・・

透明「(・・・ナニ


結構強く叩かれたんだけど


ピンポンダッシュ的な

肩たたきダッシュ


何がなんだか




透明「

いきなり耳の奥で声がする

その声をよ~く聞いてみる・・・

透明「・・・・・。」
~・~・~・~(・~・)~・~・~・~
駅のホームには、沢山の人がごったがえしていた

通勤のための列は、幾重にも重なり
皆、電車が来るのを心待ちにしている・・・。
しかし、その中で一人列をはみ出し
電車の線路を凝視している男性がいた

彼は、電車を皆とは別の意味で待っている・・・。
駅のアナウンスが流れ、いよいよ
電車がホームに入ってくる


その時

先ほどまで死んだ目をしていた男性が
キラキラした目で線路に向かってジャンプする

「きゃ~~~~っ

咄嗟に周囲の人がその行動に気づき悲鳴を上げる

「きゃ~~~・・・・あぁ


先ほど線路にダイブした男性が
何故か白線の内側に横たわっている

何が起こったのか

男性が無事なのを見て、そそくさと到着した
電車に飛び乗る・・・。
その後、電車は何事もなかったように
走り去っていった・・・


平澤「はっ


線路に飛び込んだと思っていた男性は
慌てて周りを見渡す


透明「ごめんね~~

襟を引っ張っちゃって

痛くなかった

平澤「






これが平澤くんとの初めての出会いだった

続く・・・。







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