

透明「何かあったか
」


流奈「こっちには、何もないよ
」


透明「真面目にやばいなぁ~

穢の方は大丈夫か
」

流奈「あ、当たり前じゃぁない

あんたの方こそ、大丈夫なの
」

透明「う~ん
・・・もって、後20時間って

ところか
」

流奈「えっ
そ、そんなに
」


透明「んっ
」

流奈「そ、そうね
わ、私よりも少し短い
程度みたいね・・・
」

程度みたいね・・・


う~ん
・・・こんなときに強がれるのは

大したものだが、流奈の場合は、もって5時間
ってところか・・・。
ってところか・・・。
何とかしないと

透明「とにかく、何とか出なくちゃ
」

流奈「そ、そうね
」

それから2時間

透明「はぁはぁはぁはぁ



一体どうなってるんだ

壁を壊そうと、蹴っても殴っても
傷一つつかない・・・。」
流奈「と、透明、だ、大丈夫
」


透明「んっ
あ、ああ
大丈夫
」



しかし、これだけ古い建物であれば、物理的にも
簡単に壊せるくらいの力を与えているのだが・・・。
簡単に壊せるくらいの力を与えているのだが・・・。
やはり、原因はアレか・・・。
透明「・・・・流奈
」

流奈「な、なに
」

透明「アレ
壊していいか
」



流奈「
」

私は、穢れてしまっている結界を指差す

流奈「だ、駄目に決まってるでしょ~ 



アレを壊したら、修復するのに何年かかると
思ってるの
思ってるの

そ、それに・・・あれ程の結界を壊すって

あんた、また能力を使うつもりでしょう

それだけは、絶対に駄目
」

はぁ~
・・・自分の命がかかっているのに、

人の心配とは・・・流奈らしい



透明「それでも、ここで終わるのは無しだろ

まあ、わかっていて此処に私達を送り込んだ
のだから、責任は座主様ということで
」

流奈「と、透明
」

私は、結界の前に仁王立ちする

透明「さてと・・・。」
結界というのは、そもそも外からの障害を内側に
いれないことが本質・・・。
それが逆転して内から外へ出さないように
なっているのであれば、破壊する核はここだな

私は大きく深呼吸し集中する

身体の中心から力が全身に流れる感覚・・・。
「チリ~ン
チリ~ン
」


透明「
」

なんだ
今の鈴の音は・・・。

透明「・・・・・流奈
」

流奈「
」

流奈じゃない・・・もしかして

透明「流奈
そこの扉、もう一度開けるか


押してみてくれ
」

流奈「えっ
う、うん
」


流奈が先程まで開かなかった扉を押す

「ぎぎぎぎ~~っ
」

流奈「あ、開いた
開いたよ
透明
」




透明「・・・ふ~っ

よし
とにかく、ここから出るぞ
」


流奈「う、うん
」

私達は、一目散に廃社を抜け出した 







続く ・・・。







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