占い師の日記

お客さんの鑑定の話や業界の裏話などを紹介♪
風水/パワースポット/富学占などお役立ち情報も(^O^)/

箱庭・22

2021年06月30日 08時00分00秒 | 鑑定127(住職・乗代さん)-鑑定128(箱庭の主)
箱庭22


生きるための闘いが始まる・・・。


ビシャカさんは、スグに目の前の大蜘蛛を

倒そうと猛攻を仕掛ける

しかし、蜘蛛自体も知性があるため、

ビシャカさんの間合いに入ろうとせず

かわしている


透明「くっこれじゃぁ・・・。」


蜘蛛達はお互いに連携しているようにも見える

私は変な違和感を感じ始めていた・・・。


透明「(もしかして、こいつらが狙っているのは)

   ビシャカさん気をつけて

幽鬼「


ビシャカさんも、何かに気づいた直後

蜘蛛達が一斉にビシャカに糸を噴射する


幽鬼「

透明「し、しまった


こいつらは、ビシャカさんさえ押さえれば

私達に負けることがないことを知っている



ビシャカさんは、蜘蛛の糸に絡まれて

身動きができない状態にされてしまった


 円「ど、ど、ど、どうするの

透明「炎だ

 円「だ、だから~私も魔法が

透明「これならどうだ


そう言うと、何かを持った手を高らかに上げて見せる


 円「そ、それは

透明「知性があるのは、あいつらだけじゃない

   私が蜘蛛と闘ってから、何も考えていないなんて

   思うなよ


私の手には、念の為に持ってきていたターボライター


 円「やるじゃん


そう言うと、円は私の側に駆け寄り、

自分で用意していたであろう魔法符を

ライターの炎で燃やす



 円「根源たる炎よ集え


円の周りに炎が踊るように回転しだす


 円「自らの魔法力で炎を呼び出せないから

   使えなかったけど、火種と自然元素を増幅させる

   魔法符さえあれば、こっちのもんよ


   回れ廻れ、流転の炎よ

   我、炎の主にして理を破壊する者

   ルーベ・シーグ・〇〇〇〇



蜘蛛の糸は炎に弱い

円から放たれた炎は、ビシャカさんを捉えてる

蜘蛛の糸だけを焼き尽くす

糸から自力で抜け出せるようになったビシャカさんが

目の前の蜘蛛を叩き潰す


透明「これだけの炎気があれば、私でも炎は扱える

   臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前

   浄化の炎よ我に従い、目の前の敵を焼き尽くせ

   ナウマクサマンダ・バザラ〇〇〇〇


 円「いけ~~~っ


私と円の操る炎が、大蜘蛛を取り囲み燃やし尽くす


蜘蛛「ギ~~~~~~~ッ


もの凄い声が森にこだまするが、その声も

次第に静けさに変わってゆく・・・。


幽鬼「お、おまえ・・・すごい・・・あるじみたいだ

 円「当然よ~


凄い嬉しそう・・・


透明「(しかし・・・今、ビシャカさん主って・・・。)」

幽鬼「お、おまえ・・・なまえは

   お、おで、ビシャカ・・・。


 円「そうビシャカね私は世界最強の魔女

   円さま~よ~おほほほほほっ

幽鬼「まどかさまー・・・

透明「いや、ビシャカさん

   それだと、円の夏みたいになっちゃうから

   円だけでいいんだけど

 円「そう円様よ

幽鬼「おお・・・まどかさまー

   りかいした・・・
。」

透明「・・・・・

 円「子ども達~~~っ無事ね

子供達「キラキラ

透明「あ、あれな、なんか、子ども達の

   円を見る目がキラキラしてるんですけど

 円「さあ、みんな

   この円様についてきなさ~い


完全に調子に乗ってる


とにかく私達は一旦、理想郷にある

小屋へ移動することに・・・。



         続く・・・。




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箱庭・21

2021年06月28日 08時00分00秒 | 鑑定127(住職・乗代さん)-鑑定128(箱庭の主)
箱庭21


思っていたよりも、子ども達の足は早く

小回りがきく
ためか、大きな体の大人や幽鬼は

子ども達に追いつくのに時間がかかってしまい、

子ども達が番人である大蜘蛛に遭遇する

リスクが高まっていた



透明「英守~~~~止まってくれ~~

 円「ゆのちな待ちなさ~~~い

透明「だ、だめだ、聞こえてない

   ビシャカさん

   私を投げ飛ばせる

幽鬼「・・・お、おで・・・とうめいなげる

   わかった・・・
。」

そう言うと私を走りながら抱え、思いっきり

投げ飛ばすビシャカさん


透明「のわ~~~~っ


10数メートル先にいた子ども達の目の前に

転げる透明先生


子供達「

透明「ス、ストップも、もう、大丈夫

子供達「お、おじちゃん

透明「(ガ~ン)」


何故か1人、心にダメージを負いながら、

子ども達の足を止めることに成功した透明先生


透明「ハァハァ・・・ふ~っ

   怖かったねでも、あの巨人は味方だから、

   怖がらなくてもいいよ

柚野「グスッ・・・ええ~~~~ん

英守「・・・う、うわ~~~~ん

知奈「ええ~~~~~んえ~~~ん


しばらくして、円が追いつく・・・。


 円「はぁはぁ・・・よく頑張ったわね、あんた達

子供達「グスッお姉ちゃん~

透明「(不公平だ~~~っいやいや

   今は、そんなこと言っている場合じゃない)

   とにかく、ここから離れよう

英守「お、お兄ちゃんだいじょうぶ

透明「(はうっえ、英守ええ子や~~~)

   心配してくれてありがとう

   ボロボロに見えるけど、お兄ちゃんは

   全然、大丈夫だよ

そこへ恐る恐る近づいてくるビシャカさん


幽鬼「とうめい・・・おそかった・・・。」

透明「


子ども達のことに気を取られすぎていて

周囲の気配に気づいていなかった


 円「完全に、囲まれてるわね・・・

透明「1・・・2・・・3・・・。」

幽鬼「く、くる・・・とうめい・・・こどもまもれ



背の高い草むらから、一体、二体と

大蜘蛛が姿をあらわす


透明「(予想通り三体・・・まったく・・・

   現実というのは上手く行かないものだ

   いくらビシャカさんが強くても、これだけの数が

   いると、対応しきれないだろう・・・
。)

   子ども達を頼む

 円「はぁ~・・・何格好つけてんのよ

   あんた1人じゃ無理でしょ

   三対三で丁度いいじゃない

透明「し、しかし

 円「あんた、私のことなめてんの

   少しは信用しなさいよ

透明「・・・・くすっわかった

   私は目の前のをやる

 円「それじゃぁ~私は後ろね

透明「ビシャカさん右のを頼みます

幽鬼「うん・・・すぐにたおす・・・そ、それまで

   じかん・・・かせげ・・・
。」

透明&円「了解


無謀な闘いが始まる・・・。



        続く・・・。




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箱庭・20

2021年06月26日 08時00分00秒 | 鑑定127(住職・乗代さん)-鑑定128(箱庭の主)
箱庭20


しばらくして・・・

・・・森の中で悲鳴がこだまする


 円「ぎゃ~~~~~~っ

   なんで見つかったのよ~~~


事情を知らない円さんは、子ども達を小脇に抱え

1人をおぶりながら、全速力で走っていた


 円「ぐぬぬぬぬっだ、ダメだ

   追いつかれる~~~~っ


ビシャカさんの影になってしまい、

後ろからビシャカさんを追っている

私が見えていない円さん・・・


しかし・・・円が子ども達を必死に

守ろうとしている姿にちょっと感動


あいつも、師匠の弟子なのだなぁ~

と感慨深い透明なのです


 円「も、もう、ダメ・・・


急に走るのをやめた円・・・。


 円「こ、子ども達 た、多分だけど

   このまま真っ直ぐいけば、出口が

   あると思うとにかく走って

柚野「い、嫌だ~~~ぁ~~~あ~~~ん

知奈「お姉ちゃんお姉ちゃん

   え~~~んお姉ちゃんも一緒~~

英守「わぁ~~~~ん

 円「・・・あんた達・・・

   英守あんた、男の子でしょ

   お姉ちゃん達を守るのは、英守

   あんたしかいないの

   さっきみたいな勇気をここで見せなさい

   ・・・頼んだわよ

英守「うぐっ・・・ひっく・・・。」


何と英守がお姉ちゃんの手を引っ張って

走り出した


一方、円は幽鬼に向かって構えている


 円「はぁ~~~・・・仕方がない

   たまには透明のマネでもするか・・・。」


覚悟を持った良い顔つきだしかし・・・


 円「さあ、来なさい


ビシャカさんが、円の前で止まる

ちょっと、困惑しているビシャカさん

そのすぐ後ろから、私も追いつく


透明「

 円「えっ・・・・はい

透明「詳しい話は後

   子ども達を追って

   ビシャ・・・この幽鬼は味方だ

 円「はぁ~~~~~~っ


ビシャカさんが、また走り出す


透明「ちょ、ちょっと待った

   ビシャカさん


ビシャカさんが後を追えば子ども達が

恐がってしまう


といっても、もう止まらないビシャカさん


透明「ああ~~~もう~~~

   とにかく、円ついてきて

 円「ど、どうなってるのよ~~~~っ


私は、走りながら経緯を説明する・・・


 円「・・・わ、私の覚悟を返せぇ~~~


円さんの叫びが森にこだまする


幽鬼「・・・・・まずい・・・ばんにん

   あつまってくる・・・


透明「


ビシャカさんが何かを察知したようだ



        続く・・・。




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箱庭・19

2021年06月24日 08時00分00秒 | 鑑定127(住職・乗代さん)-鑑定128(箱庭の主)
箱庭19


透明「・・・・・

幽鬼「・・・・・


かなり動揺している透明先生

幽鬼が自分の名を

いやいや

ここの奴らは一体どうなってるんだ

普通、幽鬼は知性が無いはず・・・。


幽鬼「・・・だ、だいじょうぶ・・・か

透明「も、もしかして、助けてくれたの

幽鬼「・・・んだ・・・。」


あれあれどういうこと

このビシャカという幽鬼は、始めから

敵じゃなかったってこと


ちょっと、頭がついていかないんだけど・・・。


透明「さ、さっきの蜘蛛は、仲間じゃ・・・

幽鬼「・・・あいつら・・・ばんにん・・・。」

透明「番人・・・そ、それじゃぁ、君は

幽鬼「おで・・・かんりする・・・

透明「管理者・・・そうか

   理想郷が美しいままなのは、ビシャカさんが

   管理していたからなんだね

幽鬼「・・・んだ・・・・。」

透明「あれちょ、ちょっと待って

   今、大蜘蛛のこと・・・あいつって・・・。」

幽鬼「

透明「も、もしかして、番人って他にもいるの

幽鬼「・・・いるど・・・。

   ばんにん・・つぶしても・・・いちにちで

   もどってくる・・・おで・・・ばんにん

   すきじゃない・・・
。」

透明「ま、まずい

幽鬼「

透明「ビシャカさんさっき、小屋の方へ

   子どもを連れた女性が向かったんだけど

   会ってない

幽鬼「・・・あってない・・・

透明「ヤバイ大蜘蛛が他にもいるのであれば

   子ども達が危ない

幽鬼「・・・・おまえ・・・なまえ・・・。」

透明「あっわ、私は透明と言います

幽鬼「・・・とう・めい・・いえでまってろ・・・

   おで・・・つれてくる・・・


透明「えっ


そう言うと、もの凄い勢いで小屋の方向へ

走り出すビシャカさん


呆気にとられている私もあることに気づく


透明「あっやばい

   ビシャカさんが敵じゃないこと、

   円は知らないじゃん

私も慌ててビシャカさんを追う


次回、大変な展開に・・・



         続く・・・。




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箱庭・18

2021年06月22日 08時00分00秒 | 鑑定127(住職・乗代さん)-鑑定128(箱庭の主)
箱庭18


思ったとおり、もの凄い気配

近づいてくるのが分かる・・・。


蜘蛛「ギギッ

透明「


突然、慌てたように蜘蛛が襲いかかってくる


透明「おいおい何を慌ててるんだ

   まだ、役者がそろってないぞ

   (流水演舞・・・。)」


力押しで来る相手は扱いやすい

私は、ゆっくりとした動きで相手の攻撃を

いなして行く
・・・。


透明「(スピードは、まだついて行ける

   何故かわからんが、冷静さを失ったコイツなら

   対応できるが、あっちの幽鬼が来たらどうなるか

   とにかく、逃げるスキを見つけなければ・・・
)」


10手20手と蜘蛛の攻撃をいなし隙を窺うが


ドッ

透明「


は、早い

もうそこまで



小屋にいた幽鬼が肉眼で確認できるほどの

場所まで迫ってきている


透明「(こりゃ~、流石にマズイ

   逃げるどころか、挟み撃ちされる・・・。


   はぁ~・・・・・円達は逃げられたかなぁ)」


少し、遠い目をしている透明先生・・・。

目の端には、巨大な幽鬼がジャンプして

こちらを殴りつけようと落下してくるのが

スローモーションのように見えていた・・・。


ドバンッ


隕石でも落ちたような、もの凄い破裂音が

山にこだました


透明「・・・・・・・・えっ


私の目の前には、見るも無残な状態の大蜘蛛が・・・。


透明「(ど、ど、ど、どういうことだ

    落ち着け、考えろ

    ・・・・あっもしかすると、獲物(私)を

    横取りした・・・ということか

    しかし・・・。
)」


相手が大蜘蛛から巨大な人の形をした幽鬼に

変わったということだろうけど、どう考えても

まだ、大蜘蛛の方が可愛い気がしてしまう


私は満身創痍の中、最後まで抵抗しようと

構えを変える


透明「はぁ~・・・・全て出し切る


そう言って構える私を見下ろす幽鬼・・・。


幽鬼「・・・・・・・・・。」

透明「お、

幽鬼「お、お、お、おお・・・。」

透明「お、おう


何だこれ


幽鬼「・・・おで・・・。」

透明「おで


あれっさっきまでの闘気が感じられない


幽鬼「・・・おで・・ビシャカ・・・。」

透明「ビシャカ・・・えっ自己紹介


驚いたことに、幽鬼が名乗った



        続く・・・。




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箱庭・17

2021年06月20日 08時00分00秒 | 鑑定127(住職・乗代さん)-鑑定128(箱庭の主)
箱庭17


こちらの隙を突こうとジリジリと嫌な動き

近づいてくる大蜘蛛・・・。


先手を取らせまいと、間合いを守り続ける透明


膠着状態がしばらく続く・・・。


透明「(さてどうする

   さっきの蹴りでもビクともしていない

   ところを見ると、自分の攻撃が効く

   気がしない・・・。
)」

蜘蛛「ジジッ・・・ギッ・・・。」

透明「くっ


徐々に間合いが詰まってゆく・・・。

次の瞬間大蜘蛛が視界から消える


透明「う、上


大蜘蛛は、その巨体からは考えられない程の

スピードで空へ飛び、私に覆い被さろうとする

私はそれを間一髪かわして、蜘蛛の額に

拳を叩き込むが
・・・。


蜘蛛「ギギッ・・・。」

透明「あれでも、効かないのかよ

   完全にカウンターで入ったのに・・・。」


イヤな汗が背中を伝っていく・・・


透明「ふ~っ

   (こうなったら、一撃必殺を狙うしかない)」


私は、身体の関節をねじ切れんがばかりに捻じり

力を溜める



それに呼応したのか

やれるものならやってみろとばかりに

蜘蛛は正面から突進してくる


透明「(喰らえ~~~っ)」


私の周りの空気が捻じれと共に風を巻き込み

蜘蛛の顔面にねじ込まれてゆく


蜘蛛「ギィ~~~~~~ッ


流石に効いたのか

蜘蛛が後方へ吹き飛ぶ


透明「どうだ

蜘蛛「ギ・・・ギギッ・・・。」

透明「う、嘘だろ


流石に、発勁の衝撃は残っているようだが、

蜘蛛が倒れることも、引く気もないようだ


透明「いくらなんでも、頑丈すぎるだろ


そう叫んだ瞬間

私の身体が、後方へ吹き飛ばされる


透明「ガハッ


すごい勢いで突進してきた大蜘蛛に

吹き飛ばされたようだが、その姿を

確認することができなかった



透明「ゲホゲホッ・・・こ、こいつ

蜘蛛「ギギギッ・・・・。」

透明「・・・笑ってるのか

   くっ


衝撃で足がふらつくが、いつまでも

倒れていられない・・・。

私は無理やり身体を起こし、また

蜘蛛に向かって構え直す



透明「(こいつ、遊んでやがる

   今の攻撃、偶然じゃないとすれば

   私の見えない目の方から入ってきた

   つまり、こいつは本能だけでなく

   
知性があるということ・・・。

   こりゃ~、詰んでるなぁ~
 
)

   ・・・・ふ~~~っくくくっ

   あはははははっ

蜘蛛「ギッ

透明「こりゃ~分が悪い

   こうなったら、覚悟しないとな

   ということで、私は私のできることをしようか

蜘蛛「


私は、フラフラと重い体を引きずり、

乱立している石燈籠に手をかける


蜘蛛「

透明「どうせなら、アイツも呼んで遊ぼうや

   (そしたら、あいつらも逃げやすいだろ)

   一石二鳥ってやつだ

蜘蛛「ギ~ッ



         続く・・・。




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箱庭・16

2021年06月18日 08時00分00秒 | 鑑定127(住職・乗代さん)-鑑定128(箱庭の主)
箱庭16


しばらくは、特に何事も無く進めている・・・。


 円「はぁ~

   この山って、こんなにデカかったっけ

   結構歩いてるのに、いっこうに

   下ってる感覚無いんだけど


透明「まあ、こうなるわな

 円「なにあんた何か知ってるの

透明「まあ、もう少しで円にも理解できる場所

   着くと思うよ

 円「


それから、少しして・・・。


 円「なっ

透明「はぁ~・・・思ったとおりか・・・」


私達は、いつのまにか幽鬼に追いかけられた

石燈籠の乱立した場所
へ導かれていた


 円「・・・・はぁ~・・・そういうこと

   どちらにしても、この箱庭の構造は、

   私達の感覚を狂わせる仕掛けが

   盛りだくさん
ってことね・・・


原理としては、私が畑の道を迷ったものと

似ているものだと思うが、それよりも厄介なのが

常に危険の無いと思われる場所を選べば

抜けられない
ようにできていること・・・。


 円「これって、やっぱり危険な方へ行かないと

   抜けられないってこと

透明「う~ん・・・取り敢えず、

   注意しながら、理想郷へ戻ろう

   幽鬼がいるかもしれないが、小屋に

   近づかなければ、通り抜けることが

   できるかもしれないから

 円「了解


私達は、危険を承知で理想郷へ向かう・・・。

その途中


柚野「あっ


柚野ちゃんが、小さくつぶやいたのに気づかず

私達は歩みを進めてしまった


柚野「いや~~っわあぁぁぁぁぁ~


透明&円「


振り向いた時、柚野ちゃんがいないことに

瞬時に気がつく

後方の柚野ちゃんの目の前には、大きな蜘蛛が


英守「わ~~~~ん

   おねぇちゃ~~~~ん



透明&円「


いち早く飛び出したのは、柚野ちゃんの弟

英守くんだった



柚野「た、助けて~~~っ

   えええ~~~ん


プッチン


私の中で何かが切れる音がする

能力の使えない中、火事場の馬鹿力

とでも言うのか

一瞬にして、間合いを詰め大蜘蛛を

殴りつける



透明「

 円「わかってる


円も珍しく火事場の馬鹿力が出たらしい

既に、柚野ちゃんの元へ駆けつけていた


透明「はぁ~~~~~っ


私は呼吸を整え大蜘蛛に向かって構え直す


透明「(何故蜘蛛がここに)」


私は大蜘蛛から視野を外さないように

辺りを探る・・・一瞬だが、

何かが光ったように見えた


透明「(・・・こ、これは、蜘蛛の糸

   いつの間に、こんなに糸が・・・)」


柚野ちゃんは、歩いている時、蜘蛛の糸に

引っかかっていたようだ
・・・。

それを振り払おうとしていたのに、

それに気づかず置いて行っていたなんて

本当に、自分に腹が立つ

その怒りが私の体温を上昇させる


透明「子ども達を連れて理想郷へ走れ


 円「わかった


走り出した円達に蜘蛛が反応する


透明「いかせねぇ


私は、蜘蛛の脇腹につま先をめり込ませる


蜘蛛「ぎぃぃぃぃぃぃ

透明「やっと、こっちを向いたな


透明対大蜘蛛はたして・・・・。



        続く・・・。




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箱庭・15

2021年06月16日 08時00分00秒 | 鑑定127(住職・乗代さん)-鑑定128(箱庭の主)
箱庭15


洞穴の出口付近には、先程の蜘蛛の気配は

無いように感じる
・・・。


透明「(さて、この感覚を全面的に信じてよいのか

   迷うところだけどこのままだとここから

   子ども達を救い出すことはできないからなぁ~

   とにかく、少し出てみるか・・・。
)」


私は、恐る恐る洞穴から出てみることに



一般的に蜘蛛は、自分の巣を作りながら

テリトリーを広げてゆく
・・・。

そう考えれば、蜘蛛の巣が無い場所を通れば

蜘蛛に捕まることは無い・・・と思うのだが

はてさて、その生態系の常識が通用する相手なのだろうか

それに、もし今度アレに見つかった場合、

幼い子供の足で、逃げ切れるのか

う~~~~ん


現状把握分析可能性の模索・・・

能力の使えない制限下で、できることを

フル回転でおこなう


しばらく考えた後・・・。


透明「お~い円~

 円「はぁ

透明「お前・・・何やってるの

 円「えっ魔法陣の作り方を教えてるんだけど

透明「い、いやお前そんなの・・・。」

 円「このおじちゃんが、ココまでだって

女の子達「ええ~~~~っもっと聞きたい~

透明「ええ~~~っ

 円「チッチッチッあんたも、まだまだねぇ~

   女の子は、いつだって魔法に憧れるものなのよ

透明「えっそ、そういうもの

 円「ねぇゆのちな

柚野「うん楽しい~

知奈「もっと、教えて欲しい~

英守「・・・・・。」

透明「英守は引いてるじゃないか~

 円「英守も楽しいわよねぇ~

英守「う・・・うん・・・


いや、流石に英守くんには難しいだろ


透明「とにかく、そろそろ動くぞ

 円「大丈夫なの

透明「少し、考えがあるそれをやるには、

   日の光がさしている今しかない

 円「・・・OKそれじゃぁ~子ども達

   この大魔女である円様にしっかりと

   付いてくるのよ~



でたよこいつは・・・。


女の子達「は~~~い


え~っいつの間にか、円信者が量産されとる


そんな訳で私達は洞穴の外へ出る。

私は、まだ小さい英守の手を引きながら

辺りを警戒しつつ歩を進める
・・・。


 円「あれさっきと逆に向かうの

透明「ああ多分だけど、この方向で合ってる

 円「


私の推測が正しければだが


 円「あっそっかべつにこの箱庭は

   無限に続いているわけじゃないもんね

   別のところから下山できればいいのかぁ~


まあ、そうは上手くいかないと思うけどね


        続く・・・。




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箱庭・14

2021年06月14日 08時00分00秒 | 鑑定127(住職・乗代さん)-鑑定128(箱庭の主)
箱庭14


 円「いた~~~いぃぃぃ

   何なのよココ~~~

   狭くて暗くてジメジメしてる~~~っ


よく咄嗟に、そこまで悪態つけるなぁ~


透明「・・・いた

 円「


薄暗い洞穴の奥に、小さな人影が3つ・・・。


透明「良かった

 円「ど、ど、ど・・・コホン

   こ、子ども達~この美しい円お姉様が

   助けに来たわよ~~~



お前は、どのテンションでその言葉を言っているんだ


子供達「・・・・・。」

 円「・・・・あ、あれ


当然だ子ども達は完全に怯えきっている・・・。


透明「円、少し黙って

   みんな大丈夫よく頑張ったね

   お兄さん達は、君達を迎えに来たんだ


 円「(お、お兄さん)」

透明「(う、うるさい)

   と、とにかく、ここから出よう

子供達「うううっ・・・

    わぁあああああああん


そりゃそうだ

気を張っていた糸が一気に緩んだのだろう

3人共堪えていた気持ちが吹き出す・・・。


しばらくして・・・。


透明「よし怪我はなさそうだね

   みんな、お名前教えてくれる

柚野「わたし・・・ゆの・・・。」

透明「柚野ちゃんか~よく頑張ったね

   その後ろにいるのは弟くん


柚野ちゃんに隠れるように、小さな男の子が

こちらを覗いている・・・。


柚野「うんえいす

透明「英守くんか~カッコいい名前だねぇ~

知奈「あ、あたし、ちな

透明「知奈ちゃんも頑張ったね

   私は、透明と言います

   ついでに、このオバちゃんは円ね

 円「おばっあんた自分の時は

透明「はいはいそういうの良いから

 円「むき~~~っ

子供達「・・・クスクスッ・・・。」

透明「おっ笑えるようになったね

   笑うことは生きることにつながる

   良い傾向だって、ちょっと難しかったね

   さて、お水とご飯は食べた

子供達「うん


円が私に耳打ちしてくる・・・。


 円「(これからどうするのここを出ても

   さっきの蜘蛛がいるかもしれないよ
)」

透明「(確かに・・・少し考えたいから

   子ども達の相手しておいてくれるか
)」

 円「(ええ~っ私、小さい子のオモリなんて

   したこと無いんだけど
)」

透明「(なんか上手くやってくれよ頼んだぞ)」


そう言うと、私は洞穴の出口まで身を乗り出す・・・。


透明「(さて、どうしたものか・・・・。)」



次回、脱出です


          続く・・・。




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箱庭・13

2021年06月12日 08時00分00秒 | 鑑定127(住職・乗代さん)-鑑定128(箱庭の主)
箱庭13


私達は、安全を確認して木から降り、

子ども達の捜索を再開する


透明「はぁはぁ

 円「はぁはぁ

   ああ~っ何なのよこれ~

   なんか異常に疲れるんですけど~

透明「仕方がないよ

   幽鬼に気を配りながら、子ども達を

   探しているから、自然と身体が緊張して

   動きが悪くなっている
からな

 円「うう~もう子ども達はどこにいるのよ~

透明「それを私も思っていたんだけど・・・。

   足跡は理想郷で消えていただろ

   もしかしたら、あの建物の裏じゃなく、

   小さな小川の方へ向かったんじゃないか

 円「あっそっか

   私達は、幽鬼に気をとられて、子ども達が

   幽鬼から逃げるのに奥へ進んだ
と思っていたけど、

   もしかしたら水場を頼りに進んでいるかも

   しれないわね

   7歳ともなれば、それくらいは考えられる

   かもしれない・・・。」


考えを改め、私達は先程の理想郷へ一旦戻り、

小川の先を進むことに・・・。


 円「透明見て

透明「足跡だ


やはり、小川の上流へ来ていたんだ

足跡は、薄くなっているが着実に子ども達に

近づいている証を与えてくれた

私達もそれを見て、少し身体が軽くなったような気がした

しばらく歩くと・・・。



透明「そうか・・・ここが・・・

 円「この川・・・外から繋がっているんじゃ

   なかったんだ
・・・。」


私達の目の前には、幅5メートルほどの池が・・・。

そこから湧き出る水が、理想郷の小川へと

繋がっていた


透明「しかし、この水・・・異常に純度が高くないか

 円「確かに、綺麗すぎて怖いくらいね・・・。」


一体、この山は何なんだ


カサカサ


透明&円「


何かが、茂みの奥で動いている

円が、確信をもって茂みの方へ走り寄る


 円「子ども達~美しい円お姉さまが

   助けに来たわよ~



それ、毎回やらないとダメなんかい


 円「ぎゃ~~~~~っ

透明「えっ


突然、円がこちらに走ってくる


透明「な、何なんだよお前は

 円「く、く、く、く、く

透明「なに突然笑いだしてるんだよ

 円「笑ってるんじゃないわよ~~~

   く、蜘蛛蜘蛛が

透明「はぁ~山なんだから蜘蛛くらいいるだろ

   なに言って・・・んなっ


茂みの奥から出てきたのは、

体長1メートルほどの巨大蜘蛛

この蜘蛛も、幽鬼の類いのようだ

ジリジリと、間合いを詰めてくる


透明「いいか、合図したら走るぞ

 円「う、うん

私は、咄嗟に掴んでいた石を蜘蛛の後方にある



巨木に見えないように投げつける


ガコン


蜘蛛「


蜘蛛が、後ろを確認する


透明「今だ


私達はトップスピードで走り出す

その時


??「・・・え~ん・・・。

透明「


泣き声


透明「円あそこ

 円「


私が指差した先には、小さな洞穴のような

ものが・・・私達はそこに滑り込むように

入っていった



      続く・・・。




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箱庭・12

2021年06月10日 08時00分00秒 | 鑑定127(住職・乗代さん)-鑑定128(箱庭の主)
箱庭12


透明&円「はぁはぁはぁはぁ


先程の鬼が、もの凄い勢い

石燈籠の林を抜けてきていた

私と円は、逃げ切れないと判断し、

隠れることに・・・。


透明「(円・・・もし、見つかったら、私が

   あいつの相手をするから、お前はすぐに

   子ども達を探して逃げてくれ・・・。
)」

 円「(了解生贄作戦ね)」


い、いや、そこは・・・。

あんたを置いて1人で行けるわけない

とか言うところじゃない

まあ、百歩譲って合理的と考えたとしてもだ

こいつ生贄って言っちゃったよ


透明「(と、とにかく、任せたぞ・・・)」



相手は徐々に私達が隠れている場所に近づいてくる

その距離、7メートル・・・。


心臓の音がイヤに木霊して聞こえている


残り3メートル・・・目視しようとすれば

ハッキリととらえられる距離だ


透明&円「・・・・・・。」


息を止め、気配をできるだけ消す・・・。


相手との距離・・・0メートル


透明「・・・・・。」

 円「・・・・・。」


・・・・・・・・・・・・・相手との距離

・・・12メートル・・・20メートル・・・。


透明「・・・・。」

 円「・・・・。」


透明&円「ぷはぁ~~~~~っ

 円「ビビった~~~

透明「流石に気づかれると思ったけど

 円「自分の頭上までは考えが及ばなかったみたいね


私達が隠れた場所

それは、生い茂った大きな木の上・・・。

幼い頃から修行で登らされていたため、

木登りはお手の物だ


透明「しかし・・・見たか

 円「う、うんあれは幽鬼(ゆうき)ね


幽鬼は幽霊や亡霊が集まり、一つの個を作り出した

いわゆる化け物だ


その中でもあれほど高密度の幽鬼は見たことがない

特にこの幽鬼は肉眼でもハッキリと見えるほど

濃度の高い霊気を持っている・・・。


 円「式神に近いけど、媒体無しでアレ

   ちょっと反則じゃない

透明「ああ・・・下手をすると、今まで相手を

   してきた中で最強
かもしれん・・・。」

 円「ちなみに、能力が使えるようになったとして、

   アイツに勝てる

透明「う~ん・・・勝てると言いたいけど、

   正直、無理かも・・・

 円「ま、マジで

透明「あれは、そういった類いのものじゃない

   下手をすれば、神獣や神の眷属に近いもの

   そんな存在と、闘おうとは思わんよ

 円「う~ん・・・・勝てれば神に近しい力って

   証明できるのかぁ~

透明「おいおいアホなこと考えるなよ

 円「わかってるわよ

   まあ、そんなら取る行動は一つね

透明「見つからないように子ども達を探して、箱庭から脱出

   御山が手を出せないでいたわけだよ



         続く・・・。




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箱庭・11

2021年06月08日 08時00分00秒 | 鑑定127(住職・乗代さん)-鑑定128(箱庭の主)
箱庭11


私の見える方の目に映ったものは、

体長およそ2メートルを超えた

筋肉隆々の大男
・・・いや、

それが、身体を小さくさせて

何かを夢中で食べている

私は目を凝らし、それが何なのかを

確認する


透明「・・・・


ソレが食べている床には、ボタボタと

赤い液体が滴り落ちている


確認をした私はそっと、その場を離れる・・・。


 円「ど、どうだった・・・

透明「・・・子ども達・・・じゃなかった

 円「はぁぁぁぁ~~~~~~っ

透明「たぶん、あれはザクロのような

   木の実だと思う・・・ただ・・・」

 円「ただ何よ

透明「鬼子母神の話でもわかるように、ザクロは

   人の肉に近い
と言われている・・・。

   それを食しているとなると、

   変な想像をしてしまう

 円「うっ・・・で、でも、

   子ども達はいなかったんだから

   まだ無事よね

透明「確かにそうだね

   とにかく、早く子ども達を探そう


私達は、謎の存在に気づかれないように

一旦、その場を離れる・・・。


理想郷と思われるその場所の奥には

幾つもの石燈籠のようなものが建ち並んでいた・・・。


透明「この石燈籠・・・何か意味があるのか

 円「確かに変よねぇ~普通、燈籠って

   道を照らすために作られているのに

   ここって規則正しく配置されてないどころか

   道の無い所にもあるし・・・。」

透明「くっ能力が使えないというのが

   こんなに心もとないとは・・・

   普段どれだけ能力に頼っていたのかがわかるよ

 円「そうかもね・・・さっきも思ったけど、

   スマホが使えないのと同じで、私達も能力を

   当たり前に捉えていたのかもしれないなぁ~

透明「せめて、この空間を把握できることができれば

   対処法もあるのだけど・・・。」

 円「もしかしてさぁ~

   この石燈籠・・・魔法陣だったりするのかなぁ

   それなら、この燈籠をぶっ壊しちゃえば

   能力使えるようになるんじゃない

透明「あ、相変わらず、過激だなぁ

   もし、この燈籠が魔法陣だったとしても

   分解するには順序があるだろ

   下手にイジって、魔法陣の構成が崩れたら

   何が起こるかわからないぞ

 円「あっそかう~ん


そう言うと、石燈籠をペチペチと叩く円さん


透明&円「


円の行動と同時に、もの凄い圧力を大気から感じる


透明「お、お、おい

 円「や、ヤバい


この圧力・・・確実に


透明「に、逃げるぞ


何がスイッチになっていたのか

先程の建物にいた何かが、私達を

追ってきたのだけはわかる
・・・。


私達は急いで石燈籠の林を後にした



          続く・・・。




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箱庭・10

2021年06月06日 08時00分00秒 | 鑑定127(住職・乗代さん)-鑑定128(箱庭の主)
箱庭10


風光明媚なその建物は、古くはあるが

腐ちている様子もなく、ただそこにあり続ける

作品のひとつ
のようにそこに存在していた。



透明「しかし・・・なんて美しいんだ・・・

 円「あれこの建物・・・。」

透明「どうした

 円「う~ん・・・なんか見たことあるような

   気がしてんだけど・・・気のせい・・・ね

透明「何だよ

 円「まあ、取り敢えず入るわよ


そう言うと、建物の戸を勢いよく開く円さん


バン


 円「子ども達~この美しい円お姉様が

   助けに来てあげたわよ~~~



バタン


早っ

勢いよく開けたかと思えば、電光石火で戸を閉めるとか、

何考えてんだ

それにこいつ、今なんて言った


透明「おい何やって

 円「と、と、と、とう、透明

   で、でた

透明「はぁ何言ってんだ

   出たってナニ

 円「た、多分、ヤバイやつ

透明「はぁ~

 円「な、中にデカイのが

   そ、それに、な、何か食べてた

透明「

 円「も、もしかしたら・・・子ども達・・・」

透明「ば、馬鹿なこと言うな


珍しく円が震えている・・・。

円の青い顔を見るかぎり、中には何か

相当やばいモノが存在しているのはわかる

・・・それに・・・。


透明「な、何を食べていたか・・・わかるか

 円「わ、わかんない

   う、後ろ姿だけしか見えなかったから

透明「・・・・。」


一気に緊張感が増す・・・。


 円「と、透明・・・し、調べてきて・・・

透明「わ、わかった


私は意を決して、建物の戸をゆっくりと

少しだけ開けて中を覗き込む・・・。


透明「


次回、緊張が走る



          続く・・・。




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箱庭・9

2021年06月04日 08時00分00秒 | 鑑定127(住職・乗代さん)-鑑定128(箱庭の主)
箱庭


さっきから、ずーっとブチブチ言っている

円さんをよそ目に、私は自分の出来る範囲で

周囲の様子を調べてみる


すると私の目に小さな違和感が飛び込んでくる


透明「円

 円「な、何よ~~

透明「これ見て

 円「え~っ


ぶっきらぼうに言葉を吐き出しながら、

私の指差した方を確認する・・・。


 円「こ、これって

透明「うん足跡それも小さいのが複数

 円「本当に、この中にいるんだ

透明「箱庭には何年も人が入っていない

   ということだから、これは確実だよ

 円「はぁ~~~~っもう

透明「くすっ


円もちょっと吹っ切れたみたいだ


 円「とにかく、急いで探すわよ

透明「出口を探すのは、子ども達を見つけた後な

 円「わかってるわよ


そう言うと、私達は足跡を探しながら

箱庭の奥へと足を踏み入れて行く


しばらく歩くと、急に視界が開ける


 円「な、な、な、何これ

透明「うわ~~~~~っ


目の前に広がっている風景に一瞬息を呑む


 円「こんなに綺麗な場所が・・・。」

透明「これが、理想郷と言われる所以か・・・」


まさに理想郷、いや桃源郷とでも言うべきか

全ての配置が計算しつくされた見事な庭と草花

古いが風景にドハマリした小さな建物と、

それを嫌味なく強調している池が水をたたえ、

一枚の美しい絵のようにそこは存在していた。


 円「・・・・・。」

透明「・・・・・。」


この景色に浸っていたい

そんな想いが出る程その場所に魅了される二人


 円「・・・・・

透明「はっいかんいかん

   円ほうけてる場合じゃない

 円「あっそ、そうだった

透明「足跡はここで終わっている・・・つまり

   この庭のどこかに子ども達がいる可能性が高い

 円「そう考えれば、あの建物が一番

   可能性が高いんじゃない


透明「確かにとにかく行ってみよう


美しい庭を横目に、私達は庭の中央から

少しズレた場所に建っている建物を目指す




          続く・・・。




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箱庭・8

2021年06月02日 08時00分00秒 | 鑑定127(住職・乗代さん)-鑑定128(箱庭の主)
箱庭


私が呆気にとられていると、円さんの

蹴りが背中に刺さる



透明「あだ~~~っ

 円「くくくっとらえたわよ~~~

   覚悟なさ~い

透明「ちょ、ちょっと待て

   それどころじゃない

 円「はぁ

透明「能力が

 円「何よ~ 誤魔化そうったって、

   そうはいかないわよ~

透明「違うマジで能力が・・・使えない

 円「はぁ・・・・・・えっ

   ちょ、ちょっと待って何これ


円も周囲の気を探ろうと能力を行使したようだ。


透明「・・・・・。」

 円「・・・・・。」


どれも、効かない いや、どれも

発動しないと言ったほうが正しいのか


 円「ま、まずくない

   と、取り敢えず、一旦出ましょ


と振り向く円の目の前には、

背の高い竹林がそびえ立っている


 円「う、嘘でしょさ、さっきまで

   鳥居があったはずなのに・・・。」

透明「う~む

 円「う~むじゃないわよ~~

   どうしてくれるのよ~~

   やっぱりあんたが先に入って

   調べるべきだったのよ~



無茶苦茶言うな~


 円「ちょ、ちょっと

   黙ってないで何か言いなさいよ~

   あんたも能力が使えないだったら、

   ただのお荷物じゃないの~~~~~

はぁ~本当に酷い言われようだが、

確かに、私の場合、能力がなければ

片目がほぼ機能しない
・・・。

ここに入ったとたん視野が欠け始めたのを考えると

気づくべきだったのかもしれないけど


透明「言い過ぎだ~~~~~

 円「ビクッ


ちょっとビビらせるくらいで良いだろう


透明「ちょっとは、落ち着け

 円「お、落ち着いてるわよ~~~


どの口が言っているのでしょうか


はぁ~正直、円は気づいていないようだが、

実は私は、鳥居の位置をまだ把握していた

円からは見えないが、竹林は互い違いに生えていて

ある一定の角度からしか鳥居が確認できない

ようになっている

つまり私の位置からは、まだ鳥居を確認

できているのだが・・・黙っとこ


円の場合、鳥居の位置がわかった途端に

逃げ出すことが明白

どちらにせよ、能力の制限がある空間というのは

変わらないわけだから、とにかく目視で

子ども達を探さなければならない

つまり、目は多いほうが良いということだ


しかし、この空間は一体



         続く・・・。




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