


私は、和尚の話を頭の中で繰り返していた

和尚の生い立ち、残留思念としての想いと目的
そして、和尚の気持ち・・・。
全てが繋がったとき、私のやるべきことが
ハッキリした

透明「和尚は、ここで兼造さんが陶芸をつくって
くれているからこそ、この土地が浄化されていると
言いたいのですね
」

和尚「うう~~むう・・・
」

炎の妖精は、浄化の炎の化身

そして、ここは寺であった場所・・・。
霊場として成り立つということは、明確だ

その上、ここには病で亡くなった多くの人が
未だに眠っている可能性がある・・・。
和尚は、この場所を守り災いを鎮めるために
いるような存在なのかもしれない・・・。
いるような存在なのかもしれない・・・。
昴はそのことを知っていたのだろう

もちろん、兼造さんが引退してしまえば
昴もこの場を浄化しにくることは考えて
いるのだろうけど、その準備には何年も
かかってしまう・・・。
かかってしまう・・・。
昴は、私が兼造さんの心の支えになり
陶芸をやめないように説得できないか
期待しているということか

それに、和尚もそれを望み、兼造さんに
直接アプローチしようとして結果、
兼造さんに恐れられてしまい、どうして良いのか
分からなくなっているみたいだ
分からなくなっているみたいだ

さて、どうすればいい 

透明「和尚
そのお役目、私に一度任せて

いただけないでしょうか
」

和尚「
」

透明「和尚の気持ちは十分理解しました

この土地が荒れれば、周辺の住民にも
何らかの影響がでることも理解しました

和尚は、この寺と一心同体です

この寺が取り壊されれば、和尚の存在も
消えてしまう
消えてしまう

和尚の本懐を遂げられなくなることは
避けますので、どうか猶予をいただけませんか
」

和尚「うううむう・・・たのむ・・・
」

透明「
」

そう言うと、和尚の姿は透けはじめ、夜の闇に
とけ込んでいった・・・

透明「う~~~~ん

ある意味、和尚の説得よりも
兼造さんの説得の方が大変かもしれない
」

私は、窯の裏で縮こまっているであろう兼造さんの元へ
戻っていった ・・・。
戻っていった ・・・。
続く ・・・。







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