箱庭・28
そんなこんなで、私達は子ども達を連れ
出口に向かう・・・。
円「あっビシャカ
悪いんだけど、あの蜘蛛の番人達、
核石に戻ってると思うから、
あの核石だけ回収してきてくれる
あれ、結構貴重だからさ
出口付近で待ってるから」
幽鬼「うん・・・わかった・・・」
使役したとたん、扱いが荒い
ビシャカさんは、凄い勢いで森の中へ
透明「よいしょ」
子ども達は色々ありすぎたせいか疲れて眠ってしまい
私が2人をかかえ、円が1人をおぶっていた・・・。
円「しっかし、能力が使えるっていうのは、
あらためて便利よねぇ~」
透明「確かに・・・出口の位置も把握できるし
本当に力が戻ってホッとしてるよ
まあ、その話はいいんだけど・・・。」
円「ビシャカのことと、ここのこと」
透明「ああ」
円「まあ話せば長くなるから、かいつまんで説明すると、
アンタも生きてた時代、星読みの儀式が盛んでね
この世界が歪む時期っていうのが
何度やっても出ちゃったのよ」
透明「世界が歪む時期・・・。」
円「当時の呪術形態って、今と違って効率が悪かったでしょ
でもそのぶん繊細で、ちょっとした変化も読み取れたのよね
だから、この歪みが何なのかは分かんないけど、
世界が変貌することがあるって、都では大騒ぎ
かくして、当時優秀な陰陽師が選出されて、
龍脈の強いこの土地に、現存する幽世(かくりょ)を作り、
時の権力者の末裔が逃げ込める場所を用意したというわけ」
透明「幽世・・・永遠に変わらない神域ってことか・・・。
だから子ども達はこの場所に隔離されたってことか」
円「まあ、通りゃんせの歌通りね」
透明「昔はこういった神域に厄の年である子ども達を
隠す風習もあったらしいから、この子達は
この場所に呼ばれてしまったということか」
円「行き(生き)はよいが帰れないってね
神域は全ての悪いことも良いことも
平等になるように作られた場所が多いけど、
この場所は、通常の神域よりも途轍もなく
その意味が強い場所だから、本当の意味で
抜け出すことができなくなっちゃったのね」
透明「まあ、そのことに最初に気づけて良かったよ
力が戻ってから直ぐに、子ども達の厄を祓えたから
これで今後は変な事に巻き込まれなくてすむからね
ちなみに、さっき言っていた歪む時期は
いつか覚えてるのか」
円「う~ん前世の記憶だから定かじゃないけど
逆算すると・・・10年後くらいかなぁ~」
透明「マジか」
円「ま、まあ、当時の星読みだから、蓋を開けてみたら
実はたいした変化は無かったりすることもあるから、
あんまり、気にしなくて良いんじゃないの」
透明「今の円の見解ならいざ知らず、当時の円の見解なら、
放っておくのは得策じゃない気がする・・・。」
円「どういう意味よ~~~~」
透明「し~~~~~~っ
子ども達、起きちゃうだろ」
円「うっ」
透明「でも、当時の術式は凄いな
自分の魂の欠片を取り出して、幽鬼を作り出すなんて、
自爆行為もいいところだよ」
円「まあ、当時のあんたがやっていたことに比べたら
大したことじゃないけどね」
透明「うっそれを言われると・・・。」
円「とにかく今回のことは、私も思い出してみるから
何かわかったら伝えるわよ」
透明「了解私も独自で調べてみるよ・・・」
そんな話をしながら、出口付近まで着いた私達は
ビシャカさんを待つ・・・。
幽鬼「あるじ~・・・」
円「おっ帰ってきた」
透明「ええ~~~っこ、これ、いくつあるの」
幽鬼「・・・かず・・・よくわかんない・・・。」
円「多分、30くらいはあるはずよ」
透明「ひぇ~っ
じゃあ、蜘蛛はもっといたってことかよ」
円「まあね
でも、これってひと財産ね
よくやったわビシャカ」
幽鬼「ふふふ・・・。」
なんか、ビシャカさんが可愛い
円「それじゃぁ~、ビシャカ
外にでるから媒体に入ってなさい」
幽鬼「・・・うん・・・。」
そう言うと、ビシャカさんの姿が消え、
そこに大きな核石が残る・・・。
透明「こ、これ、ビシャカさんの媒体」
円「そうよ凄いでしょ」
透明「凄いってもんじゃ」
円「まあ、時の権力者達が、財産叩いて集めた
ものだからね
まったく、あの当時は考えてなかったけど
今考えると馬鹿らしいわよね
さてと・・・それじゃぁ出ましょうか」
透明「ああそうだな
子ども達も帰してあげないと・・・。」
やっと、この不思議な空間から脱出する2人・・・。
この後、山を下り栄慶さんの待つ寺へ戻った私達は
子ども達のご家族に連絡してもらい、
子ども達を迎えに来てもらった
透明「ふ~っ・・・やっと一息つける・・・。」
円「ほんと」
その後、お茶をススリながら
今回の一連の話を栄慶さんに伝え、元・幽世の
扱いを御山と協議してもらうことに・・・。
そして・・・・。
栄慶「お二人と、改めましてありがとうございました
本当に、お二人がご無事で良かった」
円「ホント死ぬかと思ったわよ」
透明「こ、こら円」
円「透明あんたこの後どうする」
透明「どうするって」
円「私はとっとと帰りたいんだけど」
透明「えっ今から」
円「ビシャカもこのままにできないし、
それに・・・。」
透明「ああ~子ども達か~」
円「あの子達、目を覚ましたら私達を探すでしょ
まあ、今回の記憶は残っちゃってるだろうから
仕方ないけどあまり私らが側にいても
良いことないからね
ちゃっちゃと忘れてもらう為にも、
早めに帰るのが得策よ」
透明「(クスッ・・・本当は寂しいクセに・・・。)
まあ、そうだな
それじゃぁ~、帰りますか」
栄慶「ええ~っそんな直ぐに」
円「まだ、終電あるでしょ
ちゃっちゃと、送っていきなさいよ
もう、あの道歩きたくないから~」
栄慶「は、はい直ぐに用意します」
そんな訳で、仕事を終えた私達は家路につくことに・・・。
円「さ~て帰ったら、ビシャカの強化よ~~~」
新しい仲間が増えて
何だか楽しそうな円でした
完
そんなこんなで、私達は子ども達を連れ
出口に向かう・・・。
円「あっビシャカ
悪いんだけど、あの蜘蛛の番人達、
核石に戻ってると思うから、
あの核石だけ回収してきてくれる
あれ、結構貴重だからさ
出口付近で待ってるから」
幽鬼「うん・・・わかった・・・」
使役したとたん、扱いが荒い
ビシャカさんは、凄い勢いで森の中へ
透明「よいしょ」
子ども達は色々ありすぎたせいか疲れて眠ってしまい
私が2人をかかえ、円が1人をおぶっていた・・・。
円「しっかし、能力が使えるっていうのは、
あらためて便利よねぇ~」
透明「確かに・・・出口の位置も把握できるし
本当に力が戻ってホッとしてるよ
まあ、その話はいいんだけど・・・。」
円「ビシャカのことと、ここのこと」
透明「ああ」
円「まあ話せば長くなるから、かいつまんで説明すると、
アンタも生きてた時代、星読みの儀式が盛んでね
この世界が歪む時期っていうのが
何度やっても出ちゃったのよ」
透明「世界が歪む時期・・・。」
円「当時の呪術形態って、今と違って効率が悪かったでしょ
でもそのぶん繊細で、ちょっとした変化も読み取れたのよね
だから、この歪みが何なのかは分かんないけど、
世界が変貌することがあるって、都では大騒ぎ
かくして、当時優秀な陰陽師が選出されて、
龍脈の強いこの土地に、現存する幽世(かくりょ)を作り、
時の権力者の末裔が逃げ込める場所を用意したというわけ」
透明「幽世・・・永遠に変わらない神域ってことか・・・。
だから子ども達はこの場所に隔離されたってことか」
円「まあ、通りゃんせの歌通りね」
透明「昔はこういった神域に厄の年である子ども達を
隠す風習もあったらしいから、この子達は
この場所に呼ばれてしまったということか」
円「行き(生き)はよいが帰れないってね
神域は全ての悪いことも良いことも
平等になるように作られた場所が多いけど、
この場所は、通常の神域よりも途轍もなく
その意味が強い場所だから、本当の意味で
抜け出すことができなくなっちゃったのね」
透明「まあ、そのことに最初に気づけて良かったよ
力が戻ってから直ぐに、子ども達の厄を祓えたから
これで今後は変な事に巻き込まれなくてすむからね
ちなみに、さっき言っていた歪む時期は
いつか覚えてるのか」
円「う~ん前世の記憶だから定かじゃないけど
逆算すると・・・10年後くらいかなぁ~」
透明「マジか」
円「ま、まあ、当時の星読みだから、蓋を開けてみたら
実はたいした変化は無かったりすることもあるから、
あんまり、気にしなくて良いんじゃないの」
透明「今の円の見解ならいざ知らず、当時の円の見解なら、
放っておくのは得策じゃない気がする・・・。」
円「どういう意味よ~~~~」
透明「し~~~~~~っ
子ども達、起きちゃうだろ」
円「うっ」
透明「でも、当時の術式は凄いな
自分の魂の欠片を取り出して、幽鬼を作り出すなんて、
自爆行為もいいところだよ」
円「まあ、当時のあんたがやっていたことに比べたら
大したことじゃないけどね」
透明「うっそれを言われると・・・。」
円「とにかく今回のことは、私も思い出してみるから
何かわかったら伝えるわよ」
透明「了解私も独自で調べてみるよ・・・」
そんな話をしながら、出口付近まで着いた私達は
ビシャカさんを待つ・・・。
幽鬼「あるじ~・・・」
円「おっ帰ってきた」
透明「ええ~~~っこ、これ、いくつあるの」
幽鬼「・・・かず・・・よくわかんない・・・。」
円「多分、30くらいはあるはずよ」
透明「ひぇ~っ
じゃあ、蜘蛛はもっといたってことかよ」
円「まあね
でも、これってひと財産ね
よくやったわビシャカ」
幽鬼「ふふふ・・・。」
なんか、ビシャカさんが可愛い
円「それじゃぁ~、ビシャカ
外にでるから媒体に入ってなさい」
幽鬼「・・・うん・・・。」
そう言うと、ビシャカさんの姿が消え、
そこに大きな核石が残る・・・。
透明「こ、これ、ビシャカさんの媒体」
円「そうよ凄いでしょ」
透明「凄いってもんじゃ」
円「まあ、時の権力者達が、財産叩いて集めた
ものだからね
まったく、あの当時は考えてなかったけど
今考えると馬鹿らしいわよね
さてと・・・それじゃぁ出ましょうか」
透明「ああそうだな
子ども達も帰してあげないと・・・。」
やっと、この不思議な空間から脱出する2人・・・。
この後、山を下り栄慶さんの待つ寺へ戻った私達は
子ども達のご家族に連絡してもらい、
子ども達を迎えに来てもらった
透明「ふ~っ・・・やっと一息つける・・・。」
円「ほんと」
その後、お茶をススリながら
今回の一連の話を栄慶さんに伝え、元・幽世の
扱いを御山と協議してもらうことに・・・。
そして・・・・。
栄慶「お二人と、改めましてありがとうございました
本当に、お二人がご無事で良かった」
円「ホント死ぬかと思ったわよ」
透明「こ、こら円」
円「透明あんたこの後どうする」
透明「どうするって」
円「私はとっとと帰りたいんだけど」
透明「えっ今から」
円「ビシャカもこのままにできないし、
それに・・・。」
透明「ああ~子ども達か~」
円「あの子達、目を覚ましたら私達を探すでしょ
まあ、今回の記憶は残っちゃってるだろうから
仕方ないけどあまり私らが側にいても
良いことないからね
ちゃっちゃと忘れてもらう為にも、
早めに帰るのが得策よ」
透明「(クスッ・・・本当は寂しいクセに・・・。)
まあ、そうだな
それじゃぁ~、帰りますか」
栄慶「ええ~っそんな直ぐに」
円「まだ、終電あるでしょ
ちゃっちゃと、送っていきなさいよ
もう、あの道歩きたくないから~」
栄慶「は、はい直ぐに用意します」
そんな訳で、仕事を終えた私達は家路につくことに・・・。
円「さ~て帰ったら、ビシャカの強化よ~~~」
新しい仲間が増えて
何だか楽しそうな円でした
完
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