可破家の御啓(かばかのごけい)
・19
賢木「神様の定義・・・。」
透明「これは、少しボヤかしてしかお話し
できませんが、少し想像しながら
聞いてください
」

賢木「神様の定義・・・。」
透明「これは、少しボヤかしてしかお話し
できませんが、少し想像しながら
聞いてください

皆さんも想像して読んでみてね

では、ここでひとつ質問です

「皆さんは、何でできていますか

はぁ

これは重要な質問です

この答えは、ブログで質問したトマトの件

大きなヒントにもなるので、しっかりと
考えてみてくださいね

賢木「えっ



・・・水とか骨とか内臓とか

透明「確かにそうですよね

ですが、賢木さんを構成しているものは
1つです

賢木「えっ



透明「この答えは、この世の全ても同じもの
なので、賢木さんだけを構成しているもの
ではありません

賢木「あっ



透明「その通り

この世界を構成しているのは全て
原子や分子です

ごく当たり前の知識ですよね

賢木「はい

透明「では、神様は何でできていると思いますか

賢木「えっ


透明「当然、人間と同じように、神様も何かで
構成されていると考えるのが普通です

賢木「うう~ん


・・・考えた事なかったですけど

やはり原子や分子といったものなのでしょうか

透明「確かに原子や分子はこの世界では
一番小さな粒子と考えられていますが
果たしてこの原子や分子が最小最強の
存在なのでしょうか

賢木「

透明「神様は人間を作ったとされる存在です

その神が人間と同じ粒子でできている
というのは少し違和感がありませんか

賢木「た、確かに・・・

透明「では、この世の成り立ちを少しだけ話します

賢木「は、はい




むか~し昔、あるところに仏様という尊い方が
仏界という場所に住んでおられたそうじゃ~

あるとき、仏様は考えたそうな・・・。
「私達の世界も永遠ではない・・・
では世代を交代できる新たな仏を
生み出さなければならない・・・。」
そこで仏様は、自分自身を構成している
仏粒子(ここではそう呼ばせてもらいます

新たな粒子である神粒子(これもここではそう呼びます

別の階層に新たな世界である神界をお作りになったそうじゃ

その神界では、神と呼ばれる仏様候補生が日夜修行をし
切磋琢磨をしていたのじゃが、ある時ふと考えたそうじゃ

「私達が仏になったら、この世界は
誰が引き継ぐのだろう

そう考えた神々は、仏様に相談し、神の世界を引き継ぐ
神を育てる世界をもう一つ作ることを考えたんじゃと

そこで作られた世界が人間の住まう人間界、
ここで使われた粒子が神粒子を使って作られた
新たな粒子である原子となったそうじゃ

こうして神々は安心して修行を続けることが
できたのじゃった

当時の人間界では、羽のある者、エラのある者、
しっぽのある者など、様々な種族が誕生したが
紆余曲折あり、今の人間の姿がとられるように
なった頃には、今の人間の姿をした者から
神となる存在が誕生し、徐々に人間界生まれの
神が誕生するようになったんじゃよ

そして、ここで意外なことが起こったのじゃ~


それは人間から直接、仏となるものが生まれたことなんじゃ

これには仏様も神様もびっくり仰天

仏様はその者に急遽役職を与え歓迎し、神様達も
それを祝ったが、もしこういった流れが頻繁に起こると
神界が手薄になってしまう可能性もあるため、
仏様と神様で人間の能力に制限(リミッター)を
かけることにしたそうじゃ

そして、人間から出た穢れなどを昇華する為の
階層もいくつか用意され、仏界が管理する
六道ができあがったという話じゃ

めでたしめでたし

(うわ~っ



透明「というわけです

陣「どういうわけだよ~

・・・って、全部喋っちゃってるし

透明「いやいや、概要だけでしょ

賢木「・・・・えっと・・・

透明「おっと、ごめんなさい

この概要を踏まえて、賢木さんの
質問にお答えしますね

賢木「あっ


続く・・・。











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