

透明「さてと、仕切り直し

先ずは、柄野さんに聞きたいことが
あるのだけど、良いかな
」

柄野「は、はい
」

透明「護法式って、知ってる
」

柄野「えっ
いいえ
」


やっぱり、知らないか・・・

透明「それじゃ~、最近、神社とか仏閣で
何か祈願をしたことはある
」

柄野「いいえ・・・
」

ということは

透明「最近、何か願掛けのようなことを
自分でしたことは
」
自分でしたことは

柄野「あっ
・・・・・もしかして・・・
」


透明「聞かせてくれるかな
」

柄野「は、はい
・・・昔、私のお婆ちゃんに

手鏡をもらったんですが・・・。
小さい頃、お婆ちゃんに手鏡に想いを
込めると願いが叶うって言われて・・・。」
込めると願いが叶うって言われて・・・。」
斑鏡呪巫(はんきょうじゅふ)か・・・。
透明「その時に、何を願ったか
聞いても良い
」


柄野「えっ
は、はい・・・。

私は、小さい頃から学校の先生になりたくて
夢が叶ったんです・・・でも・・・
」

透明「現実は違った
」

柄野「は、はい
・・・私はもっと・・・。」

透明「・・・・・なるほど・・・・
」

柄野「学校は、子供達と先生が日々学び楽しみ
人生において多くの学びを得ることができる
場所だと思っていました

でも、現実は違っていた・・・。
学校は、会社と同じ
お客様は子供達とその親御さん


先生は、子供達に気を使い、間違っていても強く
叱ることすらできない・・・
」

透明「まあ、確かに今の学校教育は、かなり過敏な
世界になっているとは聞いているけど・・・
」

柄野「私は、子供達に沢山のことを学んで欲しいんです

それが時として、厳しいモノでもそこから学べるモノは
人生にとって無駄になることは無いはずだと
」


透明「確かに、柄野さんの言っていることは正しいとは
思うけどね



私が学生の時なんか、先生達が竹刀もって歩いてたし
意味もなく挨拶程度にお尻を叩かれたりもしてたから、
今とは雲泥の差だけど
時代と共に、学校教育も

変わるから先生達も大変かもしれないね
」

柄野「・・・・・私・・・学校と生徒達に挟まれた状態で
どうすれば、上手くやって行けるのかわからなくて、
生徒達もこんな私についてはきてくれないと・・・
」

う~ん
・・・なるほどな~


透明「それで、手鏡に何を
」

柄野「強くなりたいと・・・私が強くなれば、生徒達を
しっかりと導いてあげられるし、学校側にも
もっと、自分の意見が言えると思って
」

透明「その時、何か自分を犠牲にするようなこと
言わなかった
」


柄野「あっ
・・・言いました・・・


強くなれるなら・・・今の自分を全て捨てても良いと
」

透明「あちゃ~っ
」


恵那「ちょ、ちょっと
向日葵ちゃん


それって、意味無いじゃん
」


柄野「で、でも、私は自分を変えたかったから・・・・
」

透明「鬼はそうはとらなかったってことか
」

柄野「
」

透明「その言葉は、聞きようによっては、自分を生け贄に
捧げるように聞こえるからね・・・。」
捧げるように聞こえるからね・・・。」
柄野「そ、そんな
」

さてと、理由はわかった 

しかし、上手く行くのかな~ 



続く ・・・。







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