Don't stop
my Love
・
3
透明「・・・・・。」
椎野「・・・・・。」
私は彼女の根本となる
深い深い記憶に
降りてゆく・・・
透明「(ここは、彼女が
3歳くらいの過去か
・・・へ~っ、昔はかなり
活発な子
だったんだな~

お次は・・・4歳
・・・5歳・・・んっ

あれっ
何だかここら辺からちょっとおかしい
・・・やっぱり、5歳の時から急に
静かになってオドオドしている・・・
少し細かく調べてみないと・・・

)」
私はさらに細かく木人図を刻んで視て行く・・・。
透明「(・・・

・・・・なるほど

そういうことか・・・それにしても・・・)」
私は、椎野さんが何故ここまで自信を失い
自分を押さえ込んでしまうのか
ようやく1つの答えとなるものを見つけた
椎野さん 5歳・・・。
この頃の椎野家は、お父さんの仕事も順調で
取引相手の
ご夫婦と家族ぐるみでのお付き合いを
週に一度はしていたようだ
椎野さんもそのご夫婦が大好きで、そこの子供達とも
仲良く遊んでいた・・・しかし・・・。
ある日、椎野家とそのお客様の一家で
バス旅行に行く
ことになり、椎野さんは相手の奥様と同席をする
こととなったようです
まだ小さかった椎野さんは、バスの中で眠ってしまい
奥様の肩にもたれていたところ、
突然耳に痛みを
覚え、半分意識が戻った
まだ起き立ての椎野さんは、目をつむったまま
何が起きたのか確認すると、驚くことに優しいはずの
奥様が、
椎野さんの耳を汚いものでも触れるかのように
指でつまみあげ、首を遠くへ追いやろうとしている
奥様は「
まったく、汚い
」と言いながら
椎野さんを追いやり、自分の肩をはらっていた
椎野さんは、眠ったふりをしたまま、状況が見えず
震えていたようだ・・・
その日を境に、この奥様の
椎野さんイジメがはじまる・・・。
普段はニコニコしている彼女も、椎野さんの親がいない
ところでは、椎野さんに
小さい声で
「
本当に、五月蠅い子
」「
可愛くなくてかわいそうね~
」
「
自己主張ばかりして、かわいげが全然ない
」
「
貴女は誰からも好かれてないのよ
」「
頭が悪いわね~
」
など、彼女のその時その時の行動にワザと心を傷つけるような
ことを吐き続けていた・・・
そんな中、
親の態度を察知した子供達も、自然と椎野さんを
いじめるようになり、耐えかねた椎野さんが自分の親に泣いて
訴えたところ、親は
相手が取引相手ということもあり
信じてもくれず、どちらかというと椎野さん本人を
叱るように諭してしまっていたようです
その後は、父親の仕事が変わり、そのご夫婦とも
上手く予定が合わなくなったせいか、あまり会うことも
なくなり、一安心ではあったのですが、
いつしか椎野さんは、
自分を出すことが
怖くなるようになっていったようだ
これは、椎野さんの
トラウマとなり、本人もよく覚えて
いない箇所になるのだが、今の人格形成には多大に
影響している
それからは、
自信の無さが色々なことを引き寄せ
自分への
明確なコンプレックスを形成し、
自己を追い込む癖がついてしまっている・・・。
透明「・・・なるほど~・・・。」
椎野「

」
透明「椎野さん、もういいよ

ありがとう

」
椎野「はい

」
透明「椎野さん、先生と少し話をしましょう

」
椎野「は、はい

」
彼女の
コンプレックス、そして
トラウマ
どちらにしても、ほおっておいては彼女の為に
ならない・・・。
ここはひとつ踏ん張ってみますか
続く・・・。
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