

その日、珍しく母様から呼び出された私は、
急いで師匠の自宅の門を叩いた

母様「透明、いらっしゃい

待っているから、行ってらっしゃい・・・。」
透明「



明らかにいつもと違う母様の言葉に、少し戸惑っていた

母様「いいっ

駄目よ

透明「


ポンと背中を押され、私は師匠の部屋を叩く。
透明「トントン


師匠「おおっ


透明「失礼します

驚いた

その瞳はいつもの様に優しく力強いが、周りを取り囲んでいる
気質が黒い

透明「



私の中でどんどん嫌な予感が膨らんでゆく・・・。
師匠「まあ、座れ

私は、動揺を隠しきれないまま、師匠の前に座った

師匠「もう、わかってると思うが・・・。」
予感よ、当たらないで

私はずっと、心の中で叫びつづけた。
師匠「もう、時間切れみたいだ


私の予感は、当たってしまった・・・。
透明「いやです・・・。」
師匠「

透明「駄目です


師匠「・・・。」
透明「何でですか


師匠「透明



大切なことだ、よ~く見ておけ

これが力を使い切った者の末路なんだよ

透明「

力を使い切った


透明「でも、おかしいです

先生は、沢山の人を助けていただけなのに
何で、先生が



現実を受け入れられなかった・・・。何が正しくて、何がいけないのか

そんなことより、師匠だけが苦しい想いをしていることが、
理解出来なかった

師匠「透明


視て感じろ


透明「

今まで師匠の木人図を視たことはなかった

正確に言うと、常にベールがかかっていて、
みせてもらえなかった

私は、言われるまま、師匠の木人図を視る。
そこには、人が想像出来ないほどの苦しみと悲しみ、
優しさと強さがぎっちり詰まっていた

そして、その先には、何をしてももう人生の先がない
一本の大木が立っていた・・・。
師匠「ありがとうな

透明「

師匠「私は、幸せ者だよ

こんなに可愛い子供達に愛してもらえた

透明「○△*~◇×~






私は、何を言ったか覚えていないほど、声にならない声で泣き崩れた。
師匠はそんな私に近づき、そっとその大きな手で頭を撫でてくれた。
師匠「透明


透明「ぐっ・・・ばがりまぜん・・・。」
師匠「私は、はじめてわかったよ


透明「



師匠「私は、人に惜しまれるほどの人生を
歩んだんだな~って、今感じるよ

人が生きるっていうことは、人から惜しまれるほどの生き方を
出来るかどうかなんだと今になって気がついたんだ

私は、やっぱり幸せ者だよ

透明「それでも、それでも、嫌です

わがままでも、いいから先生いなくならないで

まだ、先生に何も出来てない

恩返しくらいさせてください

おねがい


師匠「もう、恩返しはしてもらったよ

透明「ぐすっ





師匠「おまえは、ちゃんと期待に応えてくれた

ちゃんと立派な大人に成長してくれた

おまえの成長が何よりの恩返しなんだよ

ありがとう

御礼を言いたいのは私の方だったのに、
結局私は、師匠の側で泣くことしか出来なかった・・・。
享年49歳・・・。
早すぎる死に、師匠を慕う人達の列は後を絶たなかった。
私が、22歳の時でした

・
・
・
・
透明「さ~て




(先生?
私は先生の様に生きていますか?
先生の様に笑えていますか?
いつかきっと・・・。)
今日もいい天気だ~~~~っ



これで多くの人が悩みを解決できるかもしれません

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