思い想いのたけくらべ・鑑定２６ー６

　思い想いのたけくらべ・６　

２時間後・・・

「カラン　カラン」

おっ　戻って来たかな

私は、扉を開けて入ってきた人を出迎える

阿蘇「・・・。」

透明「何も言わなくて良いですよ

　　　お待ちしていました　どうぞ」

阿蘇さんは、肩を落としながら鑑定室に入ってきた。

阿蘇「・・・先生・・・すみませんでした・・・」

透明「いいえ　私もキツイ言い方してしまって

　　　ごめんなさい」

阿蘇「」

阿蘇さんは、私が謝るとは思っていなかったのか

少しビックリした表情でこちらを見た

透明「阿蘇さん　心配しなくても、私はあなたの

　　　味方ですよ

　　　ただ、現実を見据えなければ取り返せないものもあります

　　　阿蘇さんが、怒っただけまだ良いと私は想っています

　　　怒るということは、自分にとって痛いところがあるということ

　　　自分の心のどかかで、ちゃんとわかっていなければ、

　　　怒ることすら出来なかったでしょうからね」

阿蘇「・・・す、すみま・・・せんでした・・・」


透明「さて　気を取り直して

　　　もう一度、目的をハッキリさせましょう

　　　阿蘇さんは、旦那様を取り戻す

　　　それには、旦那様の心を取り戻すと言うこと

　　　私の見解では、旦那様は会社にも家にも居場所が無かった

　　　それに、会社でも家でも色々と言われるだけで、

　　　心の置き場が無かった

　　　これが積み重ねてきた原因

　　　旦那様の想いです

　　　現実は、厳しいですが、しっかりと直視してください

　　　相手にも気持ちがあり、その気持ちや想いを

　　　癒し、救い、変えさせる

　　　これは、相手の立場に立ち

　　　相手の気持ちに立たなければ絶対に出来ないこと

　　　それには、阿蘇さんの価値観すら

　　　変えなければならなくなります

　　　それでも阿蘇さんは、旦那様との復縁を望みますか」

阿蘇「は、はい　お願いします

　　　私は、主人に居場所すら

　　　与えてあげられていなかったんですね

　　　私は・・・なんて自己中な・・・」

透明「はい　自分に入るのはそこまでです

　　　ここからは、具体的に行きます

　　　自己反省は大切ですが、それは旦那様が

　　　帰って来てから行動で取り返してください」

阿蘇「は、はい」

透明「さて　まずは、阿蘇さんのモノの考え方や感じ方の

　　　指針になることを教えますね」

阿蘇「お願いします」

透明「では、阿蘇さん　三慢(さんまん)って聞いたことある」

阿蘇「い、いいえ」

透明「これは、捨てなければいけないモノを言うんだけど、

　　　三慢には三つの種類があるんだ」

皆さんは聞いたことがありますか

この三慢は、人と触れながら生きて行く上で

大切な考えを教えてくれるものです

次回、生きて行く上で大切なものの考え方を

皆さんと一緒に考えて行きます


　　　　　　　　　　　　続く・・・。


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思い想いのたけくらべ・鑑定２６ー５

　思い想いのたけくらべ・５　　


さて、今までの阿蘇さんの想いを並べてみると・・・。

旦那様との別れに後悔を残しているようだ

その後悔には理由があるように思える

「何故あの時もっと努力出来なかったのか・・・。」

さっきそう言っていたと言うことは、それなりの心当たりが

あると言うことか

今、多感な時期の子供を抱えて、子供の気持ちや

これからの生活費用にも不安を抱えている・・・。

う～ん、なるほど、なるほど　なるほど・ザ・ワールド

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

（・・・い、痛い　完全にイタイ子だ）


透明「阿蘇さん　

　　　本当に旦那様と別れた理由に心当たりない」

阿蘇「・・・。」

透明「これは、大切なことだから、私には話してくれませんか」

阿蘇「・・・実は・・・。」

阿蘇さんの話では

１年前から旦那様の仕事の景気が悪くなり

旦那様が色々と悩んでいたのを知ってはいたが、

自分も家庭のことで悩んでいたので

聞いてあげることが出来なかったとのことだ

透明「なるほど、なるほど　な・・・。」

や、やばいやばい

さっきの頭で考えてた寒いことを言いそうになっちゃった

透明「コホンそ、そうですか

　　　でも、何故それが原因だと」

阿蘇「それは・・・。それしか思い当たらなくて

　　　でも、その辺りからなんです　主人がおかしくなって

　　　凄く喧嘩も多くなったのは・・・。」

透明「う～ん・・・　私の見解を言ってもいいかな」

阿蘇「は、はい」

透明「確かにその時期に喧嘩も多くなっているようですし、

　　　旦那様が会社で微妙な立場に立たされていたのも

　　　合致はします　でも、それが原因とはちょっと思えない

　　　のですが」

阿蘇「えっ　どういうことですか」

透明「旦那様って、会社の愚痴を家庭に持ち込む人でした」

阿蘇「・・・。」

透明「もともと旦那様の性格だと、会社では黙々と働き、

　　　家庭に不安を持ち込まない

　　　ような性格に見えるんですけど」

阿蘇「じ、じゃあ・・・。」

透明「う～ん、少し話を戻しますが、

　　　さきほど阿蘇さんの思いと想いを

　　　聞いてみて確信出来たことが一つあります」

阿蘇「」

透明「それは、阿蘇さんが本当の意味で

　　　旦那様を理解していないということです」

阿蘇「ど、どうして」

透明「キツイ言い方ですけど、阿蘇さんの今の想いは、

　　　自分のことや生活、立場を守る為に

　　　旦那様に帰って来て欲しいというのが見えてきます

　　　それはそれで、わかりますし、当たり前なのですが、

　　　その考えのままなら、旦那様が帰ってきても、

　　　同じことの繰り返しになる

　　　先ほど、阿蘇さんが旦那様が帰ってきたら

　　　お互いに気遣えると言っていましたけど、

　　　旦那様が気遣ってくれるかは旦那様しだいですし、

　　　上手くやってゆく為に、阿蘇さんが

　　　具体的に旦那様に何をしてあげられるのかも、

　　　想像出来ていないようにおもえます」

阿蘇「」

透明「阿蘇さん　自分から逃げてませんか

　　　どうして旦那様が別れを決意したのかも、

　　　原因は旦那様の仕事や気持ちにあると、

　　　旦那様側の理由を並べてしまっていて

　　　阿蘇さん本人にある原因を、一生懸命隠しているようにしか

　　　見えませんよ

　　　阿蘇さんに、原因はありませんでしたか」

阿蘇「・・・わ、私が悪いと言うのですか」

ワァオ～ッ　やっぱり怒っちゃったか～

阿蘇「わ、私だって家庭を守るのに必死なんです

　　　それなのに　私が悪いだなんて

　　　あなたに私の何がわかるんですか

　　　もういいです　帰ります」

阿蘇さんは、凄い勢いで荷物をまとめ、扉から出ていった

やれやれ

私は、阿蘇さんが怒るとはおもっていたが、

取り敢ず現実を叩きつけてみた

阿蘇さん自身が乗り越えなければいけない壁を

しっかりと見つめてもらう為に・・・。

さて・・・２時間後かな

彼女が戻ってくるまでに、私も色々とかたづけておかなくちゃ


　　　　　　　　　　　　　続く・・・。

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思い想いのたけくらべ・鑑定２６ー４

　思い想いのたけくらべ・４　


透明「それでは、まずやるべきことをお話する前に、

　　　少し阿蘇さんの思いと想いを教えてもらいます」

阿蘇「おもいとオモイ」

透明「そう　字で書くとこうです」

阿蘇「思いと想い・・・。」

透明「そうです　思いと想いの違いはわかりますか」

阿蘇「・・・何となく・・・」

透明「簡単に言えば

　　　思いは頭で考えること

　　　想いは心で感じること

　　　ちょっと安易な解釈ですが、この方がわかりやすいかな

　　　どちらも大切なことですが、阿蘇さんの思いと想いを

　　　聞かせてくださいね」

阿蘇「はい」

透明「それじゃあ、正直に答えてくださいね

　　　阿蘇さんは何故復縁を望んでいるんですか

　　　その理由を教えてもらえませんか」

阿蘇「えっ・・・え～と・・・

　　　一番の理由は、後悔です」

透明「(想い・・・。)」

阿蘇「ハッキリとした理由もないのに、別れてしまって」

透明「(思い・・・。)」

阿蘇「何故あの時もっと努力出来なかったのか・・・」

透明「(んっ・・・想い・・・。)」

阿蘇「もちろん、まだ主人のことは好きですし」

透明「(思い・・・。)」

阿蘇「もう一度やり直せれば、お互いに気遣えると・・・。」

透明「(思い・・・。)他にはないですか」

阿蘇「他には・・・　正直、子供にとっても両親そろっている

　　　方が良いですし」

透明「(想い・・・。)」

阿蘇「子供の成長を主人にもみてもらえますし・・・。」

透明「(思い・・・っと)お子さんは今、何歳ですか」

阿蘇「今、１７歳です」

透明「そうですか～　一番難しい時期ですね」

阿蘇「はい・・・」

透明「お子さんは、離婚に対して何か」

阿蘇「最初は、かなり動揺していました。

　　　その後は、少し落ち着いてくれましたが、

　　　あまり話さなくなってしまって・・・」

透明「う～ん　そうですか・・・。

　　　ところで、不躾でごめんなさいね

　　　お子さんの養育費はどうしているんですか」

阿蘇「はい、一応必要な分は払ってくれてます・・・」

透明「・・・不安ですか」

阿蘇「はい・・・　

　　　子供もこの先、大学に進みたいでしょうから

　　　お金もかかりますし、生活費や色々考えると、

　　　不安はあります」

透明「(これは、大切だな　想いっと)」

阿蘇「で、でも　だからって復縁したいわけではないんですよ」

透明「(クスッ　思いっと)」

阿蘇「今は、主人の大切さを凄く理解しているつもりです

　　　本当に早く復縁出来たらと想っています」

透明「よ～くわかりました　ありがとうございます」


少しイヤらしいやり方に見えるかもしれませんが、

思いと想いの振り分けは、大切です

人と話す時、人はどうしても状況や体裁を考えてしまい、

時には真意すら隠してしまうこともあります


思いは頭で考え、その場の自分の立場や体裁を

取り繕ってしまうことも多い

ですが、その中には

想いという心に取り残された真意が隠れている


こんな仕事をしていると、その真意をしっかりと引き出して

導かねば間違った方向に進めてしまうことになります

本当の意味での真意をとらえ、

その中で進める方向を導き出す

これは、自分を見極める方法でもあります

そして、もうひとつ

見極めなければならない大切なことがあります

それは・・・



　　　　　　　　　　　　　　　　続く・・・。


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思い想いのたけくらべ・鑑定２６ー３

　思い想いのたけくらべ・３　


透明「う～ん・・・」

阿蘇「どうですか」

透明「確かに、これと言った理由があるわけではないですけど

　　　ちょっとした事の積み重ねが尾を引いているみたいですね」

阿蘇「積み重ね・・・。」

透明「阿蘇さんは、離婚を言われた時に、色々溜まっていたと

　　　言っていましたけど」

阿蘇「はいいつも仕事のことばかりで、ロクに話も出来なくて

　　　私自身もストレスが溜まっていて・・・。」

透明「喧嘩をしたりは」

阿蘇「よくしていました　特に別れるちょっと前は・・・」

透明「う～ん・・・どんなことが原因で」

阿蘇「やはり、子供のことや、生活のことが多かったような」

透明「なるほど～　では、正直な話をさせてもらいますね」

阿蘇「は、はい」

透明「今の段階で、旦那様との復縁は難しいです」

阿蘇「・・・そうですか・・・」

透明「但し　阿蘇さんが、これから自分自身を変える覚悟が

　　　あるなら、話は別です」

阿蘇「　ほ、本当ですか」

透明「ただ、そこまでのリスクを背負ってまで、

　　　復縁を望むかどうかですけど」

阿蘇「リスク」

透明「そうですもし、復縁を望むのなら、阿蘇さん本人が

　　　今ある価値観を見直し、実行し

　　　時間をかけてゆかなければ上手く行きません

　　　その期間は他のことに意識は向けられないと

　　　認識してください」

阿蘇「・・・ど、どれぐらいの時間が」

透明「早くて、５年」

阿蘇「ご、５年」

透明「その時間をかけてでも、旦那様との時間を取り戻したいと

　　　想うのであれば、協力しますよ」

阿蘇「・・・。」

阿蘇さんは、少しの時間考えている。

確かに５年の歳月は少し長く感じるかもしれないが、

縁を失ったものをもう一度つなぎ合わせるには、

必要な時間である


阿蘇「あの～」

透明「」

阿蘇「何をしなければいけないのかを、

　　　聞いてから決めてはいけませんか」

透明「あははっ　そうですね

　　　ここで答えを決めるより、話をしてからの方が、

　　　決めやすいですものね

　　　(本当は、即決して欲しかったけど・・・)」


阿蘇さんは、まだ迷う意思の中にいるようだ

迷えるうちは、人の生き方は自由である

しかし、迷いをはらい進むべき道を決めれば、

自由は失われその事に向かって突き進むしかない

どちらが良いのかは、阿蘇さん次第だが、

即決出来ない迷いは、

生きる意味での弱さにもつながってしまう

さて、阿蘇さんにとって、何が幸せなのか

私自身もしっかりと見極めなければ・・・。



　　　　　　　　　　　　　続く・・・。


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思い想いのたけくらべ・鑑定２６ー２

　思い想いのたけくらべ・２　

透明「いったい、何があったんですか」

阿蘇「・・・２ヶ月前、突然夫から離婚をしてくれと言われ、

　　　その時は私も色々と溜まっていたこともあり、

　　　離婚を承諾しました・・・

　　　でも、何故あの時もっとしっかり考えなかったのか

　　　自分でも後悔していて・・・。」

透明「そうですか・・・

　　　阿蘇さんは、これからどうしたいんですか」

阿蘇「私は・・・出来れば、復縁を望んでいますけど、

　　　正直、それが正しいのかもわからないし・・・

　　　どうしていいのかも・・・」

透明「う～ん・・・。離婚の原因はわかっているんですか」

阿蘇「・・・多分、お互いのすれ違いがあったのかと・・・。」

透明「多分

　　　具体的には、何か言われたりしなかったんですか」

阿蘇「はい・・・」

う～ん、困ったな～

聞いてる範囲では、離婚の原因を阿蘇さん本人がまったく

気づいていないみたいだ・・・。

それとも、気づいていて見ないようにしているだけなのか

どちらにしても、埒があかないな～

透明「阿蘇さん何にせよ、少し阿蘇さんと旦那様のこと

　　　視させてもらいますね」

阿蘇「お、お願いします」

さて　木人図にアクセス

阿蘇さんと旦那様との結婚から、この現状に行き着くまでの

課程を視ながら、離婚の原因を紐解き、

阿蘇さんの今後の道を模索してみます

透明「(こりゃ～少し時間がかかりそうだぞ)」

いったい阿蘇さんの離婚の原因は何なのか

復縁の道はあるのか

次回、木人図から割り出した道を見定めます



　　　　　　　　　　　　　　続く・・・。


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思い想いのたけくらべ・鑑定２６ー１

　思い想いのたけくらべ　


恵那「先生　私結婚するの～」

透明「何～ぃ～っ　だ、だ、だ、誰と」

一馬「テンちゃ～ん　ボク、恵那ちゃんと

　　　結婚するんだ～　へへへっ」

透明「えええええ～っ　ち、ち、ち、ちょっと

　　　は、早すぎませんか～～～っ」

恵那＆一馬「それじゃ～ね～」

・・・・・・・・・・・・・・。

透明「う～ん　うう～っ　はっ

　　　・・・・・・ゆ、夢か～っ

　　　び、びっくりした～っ　

　　　しかし、なんちゅ～夢ですか」


お早うございます　透明です

最近暑さのせいか、今朝は思いっきり変な夢を見て

うなされてしまいました

透明「さ～て、気を取り直して今日もがんばっぞ～っ」



鑑定ファイル２６

阿蘇さん・４７歳・女性・主婦(元？)


透明「さてと、準備が出来た　今日のお客さんは」

「タタタタタタタタッ　バン」

透明「げっ」

一馬「おはよ～う　テンちゃん」

透明「お、おはよう　か、一馬くんどうしたの」

一馬「あのね　外にいたらテンちゃん見えたから

　　　これから遊園地にいってきま～す」

透明「そ、そっか～っ　夏休みだもんね

　　　いってらっしゃい　気をつけてね」

一馬「うん」

「タタタタッバン　タタタタタタタタッ」

透明「は～っ今朝の夢のせいで・・・どうかしているな」


１０分後・・・・・。


恵那「おっはよ～っ」

透明「びくっ」

ハアハアッ　心臓が・・・

今日はどうなってるんだ

透明「あれ　今日は恵那ちゃんの鑑定だっけ」

恵那「違うよ　今日来る阿蘇ちゃん、私の友達だから

　　　よろしくね」

ま、またですか～　あれ　

透明「恵那ちゃん　今日は鑑定付き合わないんだ」

恵那「そ、そうなんだ　今日は予定があって」

透明「　まさか　遊園地では」

恵那「はぁ～っ　何それ

　　　今日は、施設の子供達と一緒に

　　　動物園に行かなくちゃなんないんだ

　　　それに、今回は恵那がいない方が良いと思ってね

　　　まっそう言うことで　よろしくね～っ」

透明「」

しかし、今日は変な日だな～っ　夢に振り回されてるぞ

恵那ちゃんが帰った後、すぐに今日の鑑定の方が入って来た

恵那ちゃん　君の友達の幅は、どれだけあるんですか

それに、いったい何処で知り合うんだ

ゆっくりと入って来た阿蘇さんは、４７歳

恵那ちゃんとはかなり歳が離れている・・・。

阿蘇「すみません・・・。お忙しいのに・・・。」

透明「いえいえ　こちらこそ、お越しいただいて

　　　ありがとうございます　ところで、今日は何を視ましょう」

阿蘇「・・・私は、生き方を間違えてしまったのでしょうか」

透明「」


今回は冒頭からバタバタで始まりましたが・・・

いったい阿蘇さんに何があったのか

次回明らかになります



　　　　　　　　　　　　　　　　　　続く・・・。


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人狂わすはカミなり・鑑定２５ー１０

　人狂わすはカミなり・１０　

透明「小池さん　結局、木工玩具の仕事を

　　　してるんですか」

小池「はい　最初は、前の会社のツテを使って

　　　各国の木のおもちゃを集めて、

　　　インターネット販売からスタートさせたら、

　　　徐々にお客さんがついてくれて

　　　そこからは、色々なイベントや卸してくれる先を探しながら、

　　　営業をして直接お客様と触れる機会が多くなりました

　　　今ではお客様と話をしたり話を聞いたりすることが楽しくて

　　　本当に先生の言った通り、人との縁が何よりも大切で、

　　　私は人に生かされていたんだということが

　　　今では痛いほど感じられるようになりました

　　　本当にありがとうございました」

透明「いいえこれも全て、小池さんの力ですよ

　　　私は所詮口を出すだけ

　　　実際に行動し結果を出したのは

　　　小池さん本人の力ですから　まさに、人間力ですよ

　　　自信を持ってください」

小池「は、はい」

透明「しかし、小池さんが初めて来たときから驚きの連続

　　　ですね　正直、３年でここまで変われるのは大した

　　　ものですよ」

小池「私の方が、驚きの連続ですよ

　　　先生に初めて会ったとき

　　　私は先生を脅そうと思って入って来たのに、

　　　私の方が怯える羽目になるとは思わなかったですよ」

透明「あははっそう見えましたか

　　　あの時内心では、ドキドキでしたよ」

小池「え～っ本当ですか」

透明「本当ですよ～　

　　　でもね、あの時小池さんの守護霊さんが・・・。」

・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・

守護「この子は、あなたを脅かしてお金を要求しようとしています

　　　でも、信じてあげてください　

　　　この子は決して人を傷つけられるような子ではないので、

　　　断わってさえくれれば、諦めると思います

　　　普段は、家族想いの優しい子なのです。

　　　本当に迷惑をかけてしまいますが、

 　　　どうか許してあげてください」

・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・

透明「小池さんの守護霊さんは、あのとき

　　　本当に小池さんを心配していましたよ」

小池「・・・私は沢山の人に守られているんですね

　　　その事に気がつけなかった自分が情けないです

　　　私の守護霊さんて・・・」

透明「あなたの、お母さんのお母さん　

　　　要するに小池さんのお祖母さん

　　　子供の頃から小池さんのことを

　　　いつも心配してくれていたでしょ」

小池「ばあちゃん・・・

　　　子供の頃、私の両親は共働きで、

　　　いつも祖母の家に預けられていて・・・。

　　　私は祖母に色々なことを教えてもらったり、

　　　遊んでもらったりしていました・・・

　　　私にとって祖母は親以上に大切な大好きな人でした」

透明「今でも、いつも小池さんの側で

　　　小池さんを守ってくれていますよ」

小池「・・・ぐすっ・・・ばあちゃん・・・。」

透明「これからは、側にお祖母さんがついていることを忘れずに、

　　　お祖母さんに恥ずかしくない

 　　　　　　　心配をかけない生き方をしてくださいね」

小池「はい必ず」

この後、小池さんの仕事の話を聞き、小池さんの考えや

これから先のことを少し相談し、小池さんは帰っていった

私はいつも気づかされます

人は、自分の人生を嘆き悲しんでいる時には、まだ余裕があり、

自分の人生を本気で立て直そうと必死に生きている時は

 本当の意味での底力が発揮されるのだと

私も、愚痴を言う時も多々ありますが

その時には今はまだ余裕があるのだなと想い、

自問自答しています

これが本当に自分の本気なのか

まだ頑張れるんじゃないのか

まだ使える力があるのではないのか

まあ、ガムシャラに生きている時に、

自問自答している余裕なんて本当は

無いのかもしれないですけどね

今回は、私も小池さんに大分教えられました

本気になれば、人間は凄い力を発揮できる

素晴らしい人間力が備わっていると

私もまだまだ　日々精進です

　　　　　　　　　　　　　　　　　完

～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～

　この記事を最初から読むには

　　鑑定２５(転身自営業さん)人狂わすはカミなり

～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～

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人狂わすはカミなり・鑑定２５ー９

　人狂わすはカミなり・９　

透明「そういうわけで、コミュニケーションはそれを踏まえて

　　　行うようにしましょうね」

小池「はい　何だか、自分の足りない部分が見えてきた

　　　気がしました」

透明「じゃあ、最後に金銭を追うのではなく、祿(ろく)を追うこと

　　　についてお話しますねちなみに、小池さん祿ってわかる」

小池「祿ですか・・・すみません」

透明「じゃあ、例えば　小池さんのご飯茶碗があります

　　　この茶碗には、２００グラムのご飯が入ります

　　　でも小池さんは、３００グラムのご飯が食べたいです

　　　小池さんはどうしますか」

小池「えっご飯ですか

　　　え～っと２００グラムを食べ終わって

　　　から、後１００グラム入れて食べます」

透明「くすっ小池さんらしいですね」

小池「」

透明「もし、お茶碗にお米をよそうことが出来るのが、一回だけ

　　　だったらどうしますか我慢しますか」

小池「え～っ・・・場合によっては」

透明「もし小池さんがどうしてもお腹が減って３００グラム

　　　食べたいと思ったら」

小池「う～ん・・・。茶碗を大きくします」

透明「うん　それが正解です」

小池「」

透明「いいですか　人にはそれぞれ器というものが存在します

　　　その器は人それぞれ大きさが違い、

　　　その人の器に合わせたものが、そのつど、そのつど

　　　供給されるように出来ているんです

　　　これは、お金にも恋愛にも対人にも健康にも言えることで、

　　　占い師として言わせてもらえれば、それに関連する

　　　運そのものも、器の分しか入ってこないんです」

小池「」

透明「ですから、小池さんがいくら頑張ってお金を稼ごうとしても

　　　その器が大きくならなければ、入ってくる分量はいつも

　　　その器分しかないんです　ですから、

　　　根本的にその器を広げ

　　　入ってくる分量を上げることが重要になるんです

　　　簡単に言えば、器には百万円しか入らないのに

　　　１億円の宝くじを買っても一億円は、入らないから

　　　当たらないということです」

小池「」

透明「少しはピンと来ました」

小池「は、はい」

透明「ですから、先ずはお金にばかりとらわれずに、祿を広げ

　　　入れられる器を広げる必要があるんです」

小池「ど、どうすれば広げられるんですか」

透明「それじゃあ祿を広げられる方法を教えましょう」

小池「お、お願いします」

透明「本当は、一番正しいやり方として

　　　徳を積むことが一番なのですが、

　　　これは、心の余裕が無いと出来ないことだと思うので、

　　　もうひとつの方法を教えます

　　　それは、断食をすること」

小池「断食ですか」

透明「この断食は必ず３日間行い、

　　　口に入れていいのは水かお茶のみです

　　　このやり方は強行的ではありますが

　　　自分と向き合い己の心を鍛え我欲を断ち

　　　人としての器そのものを

　　　　　　　　　　広げてくれるものと思ってください」


断食のやり方

１・３日間行うこと

２・口にして良いものは、水・お茶(コーヒー・紅茶は不可)のみ

３・断食終了後、すぐに固形の食品を摂取せず、

　　少し流動的な食品で胃をならすようにしてください。

４・断食の最中は、なるべく自分の想い、目的を明確にし、

　　一日一度その運を呼び込める器を作るイメージを

　　持っておくと効果的です

５・器を作るイメージは、丹田というオヘソから指三本分下あたりに

　　意識を置いておくと良いでしょう


小池「わかりましたやってみます」

透明「人によって今現在の器の大きさはまちまちですが、

　　　一度行えば、今の１．３倍は大きくなると思います

　　　ですが、この器は自分自身が精進を怠り、

　　　自分に甘くなればまた元に戻ってしまいますから

　　　注意してください」

小池「断食は何度も行って良いんでしょうか」

透明「小池さんの場合は、３回ほど行ってください

　　　但し、立て続けに断食を強行しないで、

　　　半月ほど空けてから、また行うようにしてくださいね

　　　身体が第一ですから　決して無理はしないでくださいよ」

小池「はい　ありがとうございます」

私は、この後小池さんに今の現状を少しでもカバーする方法を教え

鑑定室から見送りました

そして３年後に戻って・・・。


　　　　　　　　　　　　　続く・・・。

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人狂わすはカミなり・鑑定２５ー８

　人狂わすはカミなり・８　


小池「す、すみません　取り乱しちゃって」

透明「少し落ち着きましたか」

小池「はい」

透明「お話続けてもいいですか」

小池「お願いします」

透明「それじゃあ、次に仕事のスタンスを見直すこと

　　　なんですが、今までの小池さんの仕事のスタンスは

　　　間違ってはいません

　　　但しそのスタンスは、まだ完成されたモノではないことを

　　　理解してください！」

小池「きっとそうなんですよね

　　　だからこそリストラにあったんでしょうから・・・

　　　やはり、人とのコミュニケーション不足なんでしょうか」

透明「ハッキリいえばそうですね

　　　でも、ただコミュニケーションをとれば良い

　　　訳ではないんですよ」

小池「」

透明「小池さんは、人が好きですか」

小池「・・・実は、あまり・・・嫌いとかいうより

　　　苦手というか」

透明「なるほどでも、それは小池さんだけではないんですよ」

小池「」

透明「今、人が苦手とか、人付き合いが煩わしい

　　　という人が凄く多いんです

　　　最近は、昔ほど人の気持ちも単純ではなくて

　　　精神的にも凄く複雑にモノを考えるように

　　　なってしまったようで

　　　人と人との付き合い方も手探りをしながらする時代に

　　　なってしまっているように想えます

　　　でもね、思い出して欲しいんです

　　　人間社会は、人と人が折り重なって出来ているため、

　　　一人では生きて行けないんです

　　　今、完全に一人で生きて行こうと決めても、

　　　必ず人に行き着きます

　　　色々な経験を経て、人との付き合いでの

　　　失敗や挫折を繰り返し、自分を守ることを覚え、

　　　情報やニュースなどで人の怖さを知り

　　　自分の殻をより固いものにしてしまっている人が多い

　　　私も沢山の人を鑑定してきて、そう思う気持ちは、

　　　重々わかるんですけどね」

小池「・・・。」

透明「ただ、正直言って勿体ない」

小池「」

透明「この世は人とのつながりで成り立っています

　　　そこには、家族や友人、恋人など多くの人との

　　　つながりや、仕事の関係でのつながりなど様々な

　　　人が折り合いながら生きています

　　　それを否定し蚊帳の外で生きて行こうとしても

　　　それはただの独りよがりに見られてしまう

　　　嫌な人と上手く付き合えとか、人を好きになれとかまでは

　　　言いませんけど、少し人と向き合い、認められる部分を

　　　認め、どんな人でも必死に生きていることを

　　　感じてみてください

　　　人間、意外と人のことは見えていないものです

　　　それと、仕事でもそうです　自分の仕事をやっているから

　　　それでいいわけではありません

　　　会社の仲間はさておき、会社に利益をもたらしてくれるのは、

　　　人ですよ

　　　お金も要は人が運んで来てくれるものです

　　　人は人によって利益を得、徳を得、学びを得る

　　　自分しか見えていない人はそれを忘れてしまう

　　　人ってそんなに怖いものでも嫌なものでも無いですよ

　　　ただ、自分のスタンスと合わないからと言って、

　　　否定を繰り返せば、その時点で人としての成長は

　　　止まってしまうもの

　　　残るのは孤独感だけです

　　　少しずつでいいんです　心を開いてみてください

　　　自分の心を開けば相手も心を開いてくれます

　　　私が今あなたにしているように　

　　　　　　　小池さんも出来るはずですよ

　　　それが必ず自分の自信にもつながって行きますから」


心を開くことは、怖いこと

そういうふうに想う人は多いのかもしれません

確かに、心を開いて裏切られ、傷つけられることもあると想います

それでも、否定を繰り返せば、何故裏切られたのか

何故傷つけられたのかすら

真実が見えなくなるものです

私も、沢山裏切られたり、傷つけられたりしてきましたが、

それでも否定することはしないようにしています

それは、私も人だからです

まあ　偉そうなことは言えないんですけどね

自分も知らないうちに人を傷つけてるかもしれないし

さて、次回はいよいよ最後の３つ目

ここは、皆さんにもかなり有益なお話になると想うので

是非読んでみてくださいね


　　　　　　　　　　　　　　続く・・・。



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人狂わすはカミなり・鑑定２５ー７

　人狂わすはカミなり・７　


透明「それでは、３つの約束です」


１・金銭に対する価値観を変えること

２・仕事のスタンスを見直すこと

３・金銭を追うのではなく、祿(ろく)を追うこと

透明「書けました」

小池「は、はい」
透明「それじゃあ説明しますね

　　　先ずは、価値観を変えることから始めましょう

　　　これから、ごく当たり前の話をしますが、

　　　最後まで聞いていて下さいね」

小池「はい」

透明「小池さんは、月にお金を何に使っていますか」

小池「えっ　え～と

　　　食費と光熱費、後、家のローンに

　　　学費、税金、交通費、保険料、

　　　後は、色々と雑費が・・・。」

透明「なるほど　今上げてもらった中で

　　　人が生きる為に必要な費用って

　　　どれくらいあると思いますか」

小池「・・・うちは、あまり贅沢をしている方では無いと

　　　思うので・・・これ以上の切り詰めは・・・。」

透明「いえいえ　別に切り詰める話じゃないんです」

小池「」

透明「少し、考え方を修正したいだけなんです

　　　いいですか　人が生きると言うことには、

　　　今の生活の中で必要とされている費用を

　　　ほとんど使いません」

小池「」

透明「究極の考えですが

　　　人は一日にお米三合と水、塩、後は

　　　雨風を凌げて横になれるスペースがあれば

　　　生きて行けるんです

　　　兎角この不景気の中で、生活に追われ

　　　明日生きて行けるのか

　　　なんて心配している人が多いですが、正直

　　　ただ生きて行くだけなら

　　　身体が動けば、誰でも生きては行けます

　　　この国は、そういう国です

　　　もちろん、子供の学費や家のローンみたいに

　　　必要と思われるものもあるとは思いますが

　　　正直家族の命を守ること生きて行くことだけなら、

　　　小池さんの頑張りで十分守れるんですよ」

小池「」

透明「何を捨てても良いじゃないですか

　　　家族を守る為なら、地べたをはってでも

　　　守り抜こうと想ってください

　　　今は、家族に我慢をさせてでも、本当の意味で

　　　家族を守ることが先決　生きてさえいれば、

　　　やり直すことなんて、いくらでも出来るんです

　　　小池さんあなたがムチャをして、

　　　家族と会えないようなことがある方が

　　　大きな問題なんですよ」

小池「くうっ・・・ぐすっ・・・ううっ・・・」

少しは、価値観に響いてくれたかな

私は、涙する小池さんの耳にも入るように、

ゆっくりと言葉を続ける・・・。

透明「お金は、あればあるで人の欲をかき立て、

　　　生活のベースを高めてくれます

　　　ですが、そこに慣れてしまうと人の本質である

　　　生きる本能を鈍らせてしまうこともあります

　　　忘れてはいけないのは、所詮お金は人間が作った道具です

　　　お金の創造主たる人間がその道具に振り回されるのは、

　　　愚の骨頂

　　　安直に考えれば、人を狂わす紙なんて笑えませんか

　　　もちろんお金は大切なモノだとは思いますが、

　　　それは、欲求を刺激して、より人として

　　　自分を高めるために使う道具だと、

　　　もう一度考え方を修正してみませんか」

小池「ううっ・・・そうですよね・・・生きてさえいれば・・・

　　　うううっ・・・体裁なんてどうでも」


私の言っていることは、綺麗ごとなのかもしれません

確かに、お金によって守れる幸せもありえますが、

私は人、一人一人の人間力が大好きです

人はそんなに弱くないものです

どんな逆境でもそれを乗り越え吸収して前に進める力を得て行く

私はそんな人の力を信じています

皆さんはどうですか

さて小池さんが落ち着き次第、次の項目に入らなければ


　　　　　　　　　　　　続く・・・。

　　　


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人狂わすはカミなり・鑑定２５ー６

　人狂わすはカミなり・６　

透明「それじゃ、これ」

小池「」

私は小池さんに紙と鉛筆を渡した

透明「忘れるといけないので、必ず書いて下さい」

小池「は、はい」

透明「先ずは、小池さんの得意分野を紙に書いてください」

小池「得意分野ですか」

透明「はい　得意分野と言っても難しく考えるのではなく

　　　やっていて楽しいこと

　　　時間を忘れてやってしまうことなど

　　　自分の苦にならないことだけを書いてくれれば

　　　良いですよ」

小池「は、はあ・・・。」

小池さんは、少し考えをまとめながら紙に書き出す

透明「へ～ぇ、色々ありますね～」

小池「あははっ　でも、以外と難しいものですね

　　　自分のことなのに」

透明「いいえ　十分書けてますよ」

小池「でも、こんなものですかね」

透明「はい　お疲れ様でした

　　　じゃあ、この中で今、一番やりたいことって何ですか」

小池「えっ　い、今ですか　え、え～っと・・・。」

小池さんは、慌てて自分の書いたモノを見直す

かなり慌てていて、動きが変・・・可笑しい

しばらくして、小池さんの動きが止まる　何か決まったようだ

小池「こ、これでしょうか」

透明「木工玩具ですか」

小池「はい、私は小さい頃からあまり裕福ではなくて、

　　　おもちゃは、そこら辺に転がっている木片だけで

　　　それを色々な形に加工したりすることが楽しくて

　　　今でも、自分の子供のおもちゃを自分で作って与えたり

　　　元会社が輸入雑貨の会社で、おもちゃも扱っていたので

　　　その中の木工玩具を集めるのも好きでした」

透明「そうですか素敵なことですね

　　　じゃあ、次の仕事はそれで決定ですね」

小池「は、はい」

透明「小池さん独立して仕事をしてください」

小池「えっえ～っ　し、しかし」

透明「もちろん、今すぐは無理です　

　　　その為に必要な資金もノウハウも集めてからです　

　　　ノウハウの方は、今までの仕事でわかって

　　　いるみたいなので、心配していませんが、

　　　後は、資金だけですね」

小池「ち、ちょっと、ま、まってください

　　　確かに、やることは元会社のやり方をマネすれば

　　　出来るとは思いますが

　　　わ、私には、じ、自信が・・・」

透明「そりゃそうですよ　いきなり言われて、

　　　私自信あります

　　　なんて人はいないでしょう」

小池「じ、じゃあ」

透明「自信は、つけるモノです

　　　分野、分野によって、自信の付け方なんて違うと思いますし、

　　　経験していないモノを自信があるなんて人の方が

　　　信用出来ないですからね

　　　でも、小池さんの場合、それが楽しくて、尚かつその仕事の

　　　やり方まで知ってるとなれば、自信を付けるのなんて、

　　　容易いことだと思いますよ

　　　自信は、自分を信じるということ

　　　今までやってきた自分を信じることすら出来なくて、

　　　誰を信じるんですか

　　　それに、自分の心から楽しめることを仕事に出来るなんて、

　　　こんなに良いことは無いんですよ」

小池「で、でも、楽しいことを仕事にすると、それが楽しいとは

　　　想えなくなるって・・・」

透明「誰がそんなことを

　　　それは、ただ好きなことを仕事にした場合

　　　好きと楽しいは、大きく違うんです

　　　好きは自分の感じる好みの条件が割と多くて、

　　　その条件が崩されていくと嫌いになることも多い

　　　楽しいは個人的な感情から湧き出るモノ

　　　割とピンポイントな行動などで、それに携わっているうちは

　　　嫌いになることはほとんど無い

　　　ここに大きな違いがあるんです

　　　もし楽しいを仕事に出来れば

　　　苦労があってもそれに携わっているから

　　　乗り越えることを苦に思いにくいですが、

　　　好きなことで苦労があって、自分の感覚的好みから

　　　それが外れれば、好きなことじゃ無くなるのが道理です

　　　ですから、小池さんは楽しいを仕事にしてください」

小池「・・・な、なるほど」

透明「それと、小池さんには悪いですが

　　　このまま就職活動しても、

　　　３年以上自分の納得出来る仕事に

　　　就くことは難しいみたいですよ」

小池「え～っ・・・そ、そうなんですか」

透明「私を信じてくれるなら、そう出てます」

小池「じ、じゃあ、もし今からそれを目標に頑張れば、

　　　上手く行くんですか」

透明「今から言うことを守ってくれれば」

小池「・・・し、信じます

　　　　　　　　が、頑張ります」

透明「そ、それでは

　　　　　今から言う３つの約束を守ってください」


いよいよ本題です　私が出す３つの約束

次回明らかになります


　　　　　　　　　　　　　続く・・・。



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人狂わすはカミなり・鑑定２５ー５

　人狂わすはカミなり・５　

小池「・・・会社からは、私の仕事ぶりは良いのだけど、

　　　会社の業績の悪化が原因だと・・・。」

透明「そんなにちゃんとした理由を言われたのに

　　　どうしてあんなに荒れてしまったんですか」

小池「で、でも聞いてください　結局リストラされたのは、

　　　私を含めて３人だけなんですよ

　　　私の同期で、仕事をチャラチャラとやっている者は残って、

　　　私のように真面目に仕事をこなしていた者だけが

　　　辞めさせられたんです　おかしいじゃないですか」

透明「なるほど～それは荒れますよね

　　　でも、何ででしょう

　　　会社もそんな人達だけを残して真面目な人を切るなんて

　　　損でしょうに」

小池「きっと、取り入っていた上司にでも

　　　　ゴマすりでもしたのでしょう」

透明「う～ん、小池さんは仲の良い上司とかに

　　　口を利いてもらわなかったんですか」

小池「えっ　わ、私は・・・」

透明「んっ　どうしました」

小池「わ、私は、上司に取り入るようなマネはしたくなかったので、

　　　特に仲の良い上司はいませんでした・・・。」

透明「そうですか、それじゃあリストラの話が出たとき

　　　助けてくれる人いなかったんですね

　　　辛かったですね」

小池「あっ・・・はぁ・・・。」

透明「どうしたんですか」

小池「・・・占い師さん

　　　私は、会社にとっていらない存在だったのでしょうか」

透明「どうしてそう思うんですか」

小池「お恥ずかしいですが、今少し気づいたんです

　　　会社からすれば、私はその他大勢の中の一人

　　　だったんでは無いでしょうか

　　　上司との親密性が私にあれば、

　　　もしかしたらリストラは免れていたのかも

　　　上司や会社から見れば、中枢の人間と触れていない人は

　　　その人をよく知らない分、その他大勢にしか

　　　見えないのでは」

透明「なるほど　そうかもしれませんね

　　　凄いじゃないですか

　　　ここにきて、そんな冷静に判断出来るなんて」

小池「あははっ　でも、後の祭りですけどね」

くすっ　少し笑える余裕が出てきたみたいだ

小池「はぁ～　どうしてこんな簡単なことに

　　　気がつかなかったんだろう」

透明「良いじゃないですか

　　　今ここで気づけたことは、次につながる

　　　知識になるじゃないですか」

小池「そ、そうですよね」

透明「じゃあ、最後にもうひとつだけ

　　　小池さんにとって、生き甲斐ってなんですか」

小池「生き甲斐・・・ですか」

小池さんは、最後の質問を一生懸命に考えている

しばらくして、小池さんが口を開く

小池「すみません・・・正直生き甲斐と言われて、

　　　すぐ答えが出ません

　　　でも、しいて言うなら、やり甲斐のある仕事をして、

　　　お金を稼ぎ、子供達を独り立ち出来るように

　　　育てて行くことぐらいでしょうか」

透明「そうですか小池さんは本当に家族想いなんですね

　　　よ～くわかりました

　　　それじゃあ、小池さんが、これからどうしたら

　　　この状況を打開出来るのか　お話しますね」

小池さんの生き方は、間違ってはいないと私も想います

ですが、時としてたったひとつの歯車が噛み合わないだけで

動かなくなってしまうことも多々あるのだと思います

次回、小池さんの意識の歯車を動かします


　　　　　　　　　　　　続く・・・。

　　　
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人狂わすはカミなり・鑑定２５ー４

　人狂わすはカミなり・４　

少しの時間が経ち、小池さんが落ち着きを

取り戻しはじめる頃合いを見定め

私から質問をする。

透明「小池さんこの際なんで、率直に聞きますけど、

　　　小池さんの道は今２つにひとつだけですよ

　　　ひとつは、なりふり構わず生きることに執着して

　　　もう一度がむしゃらに前に進むか

　　　もうひとつは、ここから出て、もう一度

　　　成功しそうな場所で、刃物を振り回し、

　　　家族を苦しめ、小銭の為に残りの人生をぼうに振るのか

　　　その２つだけ　どちらを選びますか」

実際に、もし小池さんがこの場を去り放っておけば、別の場所で

同じ過ちを犯すだろう・・・

それだけ、彼は目先のお金に取憑かれてしまっている。

しばらくして、小池さんがあることに気づいてくれる

小池「わ、私のこれからは、その２つの選択肢しか無いんですか」

透明「私を信じてくれるのであれば、答えはYESです」

小池「・・・も、もし、最初の・・・生きることに執着すれば、

　　　何とかなるのですか」

透明「はい　成ります」

小池「う、占い師さん　ど、どうすれば

　　　やり直せるんですか」

ほっ　良かった少し呪縛から解放されたかな

もし、この場を立ち去ったらどうしようかと思った

透明「では、私の話を聞いてくれるんですね」

小池「私達を救ってくれるなら、鬼でも悪魔でも信じます

　　　ですから、どうすれば良いのか教えてください」

うわ～っ　鬼、悪魔ですか～

はぁ～　押さえて押さえて

透明「その方法を教える前に

　　　少し小池さんの考えを聞かせてくれませんか」

小池「」

透明「リストラされてからの、小池さんは、

　　　この先どうして行こうと考えていたんですか」

小池「・・・私は・・・私は、新しい就職先を得て、

　　　今まで以上に頑張って働いて

　　　家族を守って行こうと・・・。」

透明「うんうん　それから」

小池「えっ　そ、それから」

透明「んっ　それだけですか

　　　だって、就職先が無くて、困っていたのでしょ

　　　その後には、何も考えなかったの」

小池「えっ・・・え～っ・・・あっ

　　　アルバイトも探してみました

　　　でも、時給が安くて・・・・」

透明「でも、時給が良いバイトも無いですか」

小池「はい、確かにあるのですが・・・。」

透明「ふ～っ　変わりに言いましょうか

　　　勤務の時間が夜中だったり、肉体労働だったり、

　　　まったくやったことのない職種だったから自信がないとか、

　　　人には恥ずかしくて言えない職種だったから

　　　違いますか」

小池「・・・は、はい」

透明「私が言いたいことは、わかりますよね」

小池「はい・・・でも、この歳になると、体力的に無理が」

透明「確かにそうですよねでも、もし今回のことで、小池さんが

　　　留置所ないしは、刑務所に入ったら、もっと時間に縛られた

　　　制約の中で暮らさないといけないんですよ

　　　間違いなく体力的な無理はさせられますよね」

小池「」

透明「小池さん　確かに、状況はお察しします

　　　でも、もう一度考えてみてくれませんか

　　　自分ががむしゃらに生きていたのか

　　　これから、後どれくらいがむしゃらになれるのか」

私は、小池さんのこれからの為に必要な問答を繰り返して行く

小池「・・・そうですよね・・・私は、家族のためと言いながら、

　　　がむしゃらに生きることを怠ってきていたんですね・・・、

　　　何て、自分に甘いんだ」

透明「ストップ」

小池「」

透明「反省は大切だと思いますでもそこから先は、

　　　ただ自分の中に入るだけ何も生まれません

　　　反省して、学びを得たなら、それをどう使うのかです」

小池「は、はい」

どうにも慣れないな～　甘やかしてはいけないのは

わかっているのに、厳しくするのは苦手だ

透明「では、次に、小池さんはどうして会社をリストラされたと

　　　思いますか」

小池「・・・そ、それは」

もう少し問答は続きます

皆さん、もう少し小池さんに付き合ってあげてくださいね


　　　　　　　　　　　　　　続く・・・。



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【追記】2009/8/7

　今晩から、家族(対人・結婚)の法陣リクエスト受付開始です

　希望する運に投票してみてくださいね

　それから、健康の投票フォームに「無老運がないのはなぜ？」

　とコメントいただきましたが、先日４つ紹介したうちの１つが

　無老運UPの法陣ですので、活用してくださいね～

　すでに紹介の法陣はこちらからダウンロード削られしモノ・７


　投票フォームが表示できない機種をお持ちの方は、

　削られしモノ・番外編(アンケート)ページのコメント欄に

　投票フォームからリクエストできない旨と、

　○○運に投票　ということを書いてくださいね

　そちらをみてちゃんと票をカウントさせてもらいます

　それではリクエスト待ってまーす

　　　削られしモノ・番外編(アンケート)

人狂わすはカミなり・鑑定２５ー３

　人狂わすはカミなり・３　

透明「さて、先ずは名前から教えてもらって

　　　いいですか」

小池「」

透明「大丈夫　別に、警察とかに行くようなことは

　　　しませんから、安心してください」

小池「・・・こ、小池です・・・。」

透明「小池さん　じゃあ、はじめましょうか」

小池「あっ、でも、私、別に、本当に占って

　　　もらおうと思っていた訳じゃなくて・・・」

透明「まあ、まあ、少し人に話を聞いてもらうだけでも

　　　気持ちが違うものですよ」

小池「・・・。」

小池さんは、自分のしでかしたことへの反省と、

早くこの場から立ち去りたい気持ちで一杯らしく、

かなり頭が混乱しているようだ

まあ、当たり前といえば当たり前か

透明「小池さんここまでしてしまったんなら、

　　　少し腹をくくりませんか

　　　私も、理由なく刺されるのは、嫌ですから

　　　小池さんに何があって、こうなったのかくらい、

　　　お話してくれてもいいんじゃないですか」

あははっ自分でも、かなり強引だと思うけど、

これで話してくれるなら・・・

小池「・・・私は、今年４９歳になる会社員でした・・・。」

おっ　話してくれそうだ今のうちに・・・。

木人図にアクセス

小池さんの現状と総体的な道筋を紐解きます

小池「先月、突然上司に呼ばれ・・・会社を辞めろといわれ・・・

　　　色々と手を尽くしたのですが、結局駄目でした

　　　まだ、家のローンも残っているし、子供達の学校や

　　　生活費のことを考えると・・・。

　　　どうして私が・・・　会社の為に一生懸命働いていたのに

　　　妻のパートだけではどうしようもないし

　　　このご時世働き口もままならない

　　　生活を支えるだけの収入を得られる仕事もないし

　　　私はいったいどうすればいいんでしょう

　　　お金がいるんです　お金が・・・。」

そう言うと、小池さんは頭を抱えながらさめざめと涙していた


最近でもリストラの話は多いが

丁度この当時が先駆けだったような気がします

小池さんをここまで追い込んだお金の問題

今回はここを中心に小池さんの鑑定が進んで行きそうです



　　　　　　　　　　　　　　続く・・・。

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【追記】2009/8/5

　今晩から、健康の法陣リクエスト受付開始です

　希望する運に投票してみてくださいね

　投票フォームが表示できない機種をお持ちの方は、

　削られしモノ・番外編(アンケート)ページのコメント欄に

　投票フォームからリクエストできない旨と、

　○○運に投票　ということを書いてくださいね

　そちらをみてちゃんと票をカウントさせてもらいますから

　それではリクエスト待ってまーす

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人狂わすはカミなり・鑑定２５ー２

　人狂わすはカミなり・２　


三年前・・・


透明「さ～て、休憩～　今日も働きまくり～っ

　　　よっこの働き者」

変な気合いを自分に入れ、昼休みを３時に取る私・・・。

っと、突然

「カラ～ンカラ～ン」

休憩時間なのに、お客さん　誰

も、もしかして

例の如くスケジュールミス

小池「あの～っ　ここって占いのお店ですか」

良かった　スケジュールミスじゃなさそうだ

この当時、私の事務所にも外から見える位置に、

看板がありました

透明「あ、はいそうですけど」

小池「あっ、それじゃあ、私のこと見てもらえませんか」

んっ　何か変な感じ・・・。

透明「す、すいません　実はここ、完全予約制で・・・。」

小池「少しでいいんです　

　　　あっ　ただ、今お金持ってないんで

　　　後で持ってきますので　お願い出来ませんか」

透明「う～ん・・・」

何だろう　この感じ・・・。

変な緊張感・・・

「ぼそぼそぼそっ」

突然、彼の守護霊さんが私に耳打ちをする

成る程～それで

さて、どうするか・・・

透明「わかりました　見ましょう」

「」　少し守護霊さんが、驚いている

ちょっと、笑える・・・

小池「本当ですか　あ、ありがとうございます」

私は、小池さんを部屋に入れると、

少し腰を浮かせて椅子に座った

椅子に座る小池さんの第一声はもう決まっていた

小池「かかね」

透明「金をだせ」

小池「」

小池さんが言おうとしていた言葉にかぶせて、

私が小池さんの代弁をする

面食らった小池さんは、片手に刃物をもったまま

呆然としていた

透明「え～と、まず刃物しまいませんか」

我に返った小池さんは、もう一度声を出す

小池「か、か、か、金をだ、だしてください」

ぷっ　何か、敬語まじりになってるぞ

透明「あの～っ　さっきも言いましたけど、私、その言葉

　　　言われるのわかっていて、部屋まで入れたんですよ

　　　それってどういうことか、考えてみてくれませんか」

静かな口調で、ゆっくりと相手を威圧する・・・。

小池「はぁ～～～～～～～っ」

小池さんは、気が抜けたようで、

刃物をしまい頭を抱えている。

透明「さて　時間も無いことですし、はじめましょうか」

何事もなかったように私が言葉をかけると、小池さんは

驚きの表情で、目をパチクリさせながら、私を見ていた

これが、私と小池さんとの初めての出会いです

いったい小池さんに何があったのか

次回明らかに



　　　　　　　　　　続く・・・。


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【追記】2009/8/3

　今晩から、金(勝負)の法陣リクエスト受付開始です

　希望する運に投票してみてくださいね

　【恋愛】と【仕事】のみなさんの投票、

　コメントも楽しんでみさせてもらってます

　【仕事】の頭脳運UPは、先日公開してありますので

　別の運に票を入れなおしていただいてもいいですよ

　　　削られしモノ・番外編(アンケート)