年の締めくくりとお迎え準備・３

年の締めくくりとお迎え準備・３


透明「みなさ～んいかがでしたか

　　　今年もしっかりと締めくくり、

　　　来年には新たな年の気運を取り入れ、

　　　２０２２年を楽しい年にする為にも

　　　歳神様のお力をいただき、

　　　良い年を迎えましょうね～

　　　ということで、今年のブログはここまでです

　　　それでは、今後のスケジュールで～す

　　　１月１日には、新年挨拶と

　　 「問うや文言」をお伝えしますので

　　　是非そちらも楽しみにしていてくださいね～

　　　そして、新年最初の「富学占」は


　　　１月１２日から

　　　とさせていただきま～す

　　　ちょっと長いお休みになってしまい

　　　私としても寂しいかぎりなのですが、

　　　実は明日からちょこっと大変な作業に入る為

　　　しばらく留守になってしまいます

　　　そんなこともあり、皆さんにはお手数をかけますが

　　　今年もお留守番のほど、よろしくお願いしますね～

　　　ということで

　　　皆様今年も「占い師の日記」＆透明を

　　　支えていただき、感謝しております

　　　来年も全開バリバリ(ちょっと古い)で

　　　頑張って行きますので

　　　来年も何卒よろしくお願いしま～～～す

　　　それではみなさ～～～～ん

　　　良いお年をお迎えくださいね～～」




　　　　　　　　　　　　完

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年の締めくくりとお迎え準備・２

年の締めくくりとお迎え準備・２


透明「それでは実際に歳神様をお迎えする

　　　方法をお話しましょ～う」


黄光柱領 (こうこうちゅうりょう)

では、新たに歳神様をお迎えする方法を

お話ししたいと思います

この方法は今までとやり方は同じですが、

使う折り紙の色などが違うので、しっかり

説明を聞いておいてくださいね～

２０２２年も歳神様は常に土地を見回り、

私達に恩恵をくださいます

そういう意味では、今まで同様

お休みになれる場所を提供することが大切になり

その場所に強く恩恵をもたらしてくれます

もちろん、お休みになるかどうかは本来

歳神様次第なのですが、黄光柱領をおこなった方が

お寄りいただける可能性が格段に上がりますので

是非用意しておいてくださいね

それでは、やり方を説明しましょう


《材料》

　・榊 (コップなどに土を入れてさし立てる)

　・粗塩 (小皿に盛ってＯＫ)

　・お酒 (コップやお猪口１杯)

　・折り紙 (黄色と銀色)


《方法》

まず、家の西か玄関に黄色の折り紙と

銀色の折り紙を重ねて置きます

この時、銀色の折り紙を下にし、

角が北に向くようにしてください

次に黄色の折り紙をその上に置き、

黄色の折り紙は、北東・南東などの

四隅に向くように置いてください

次に榊を用意しコップなどに土を入れ、

さし立てておきます

(榊よりも効果が高いのは万年青(おもと)なので

　もし家に万年青がある場合は、そちらを

　折り紙の傍に置いておくと良いでしょう。)

次に折り紙の上に、粗塩とお酒を乗せ、

二礼二拍手一礼

特に呪文などはありませんが、

もし言葉をかけるのであれば、


「歳神様、どうぞよりどころとなさってください 」


とだけお伝えできればと思います

これを１月１日から１月３日までに置き、

３日が過ぎたらお酒と榊だけ下げていただければＯＫ

その後は、その状態を保ったままにするか、

月の１日と１５日に再度、粗塩だけを

供えていただいても良いと思います

１月３日が過ぎてしまうと、歳神様に

認識してもらえないので注意してくださいね



透明「みなさんどうでしたか

　　　やり方はシンプルだと思いますが

　　　１日～３日には家にいないという方は、

　　　お出かけ前にセットすれば大丈夫なので

　　　是非作っておいてください

　　　それと、法具の光瑠璃をお持ちの方は

　　　色紙も粗塩もお酒も必要ないので、

　　　年が明けてから、旧正月までに一度

　　　歳神様に手を合わせ、ご挨拶していただければ、

　　　必ず、光瑠璃を宿場としてくださるので、

　　　是非おこなっておいてくださいね」


～・～・～・～・～・～・～・～・～・～


注意事項

２０２１年に使った折り紙や榊/万年青などは

　年内に片付けておいてください


万年青を置く場合は鉢植えごと（庭に生えている場合は株分け）

　折り紙は、盛り塩とお酒が置ける大きさを使ってください


盛り塩とお酒の位置は、左右でも前後でも

　黄色の折り紙に乗っていれば、特に気にしなくてＯＫです


玄関を設置場所にした場合、玄関の方位は特に気にしなくて大丈夫


『護光聖霊金剛杵・光瑠璃 (こるり) 』を用いた場合のみ、

　　旧正月までにおこなえば良いのですが、榊や万年青の場合は

　　必ず１月３日までに設置してください


この記事の、歳神様の休憩場を作ってお迎えする方法と

　本（最高の開運58ページ～）に書かれてある

　旧正月に陽の気質を呼び込む方法は、

　意味合いが全く異なるので、ご了承くださいね


～・～・～・～・～・～・～・～・～・～

ご質問の回答

＞ポチさん
＞ルデラルさん

鉢植えの万年青は、元気に育っているなら

今までもこれからもお使いいただいて大丈夫

種類は何でもＯＫですよ～


過去の質問をチェック蒼光柱領

～・～・～・～・～・～・～・～・～・～

ご質問の回答

＞あこさん

今のお家でお正月におこなったものは

引っ越す際は、下げて処分してください

歳神様の宿場としての方法（黄光柱領）は

確かに１月３日までなのですが、引っ越し先に

入居した後、担当の神社さんに足を運び

引っ越して来たご挨拶をすることで、

土地神様が新しい入居者として気にかけて

くださいますので、そういった方法で

神様とのご縁を繋いでおいていただければ

良いと思います


～・～・～・～・～・～・～・～・～・～





　　　　　　　　　　　続く・・・。

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年の締めくくりとお迎え準備・１

年の締めくくりとお迎え準備・１


透明「みなさ～～～～ん

　　　今年も早いもので、もうじき２０２１年も終わります

　　　本当に早いですよね～

　　　そこで今回は、２０２２年を迎える際に

　　　以前にもお話ししたことがある

　　　歳神様をお迎えする方法を

　　　あらためておこなっていただこうと思います

　　　実は、前に歳神様をお迎えし宿場を作っていただいた

　　　龍の神様がお役目を終えることになりました

　　　そのため、来年からは新しい歳神様が

　　　いらっしゃるので、来年初めに新たな宿場を

　　　作っていただきたいと思っています

　　　２０２２年に歳神としてやってくる神様は

　　　雄々しき金獅子の神様です

　　　獅子の神が歳神となる年は・・・

　　　成長、破壊、再生、繁栄、変化といった

　　　良き意味と危険な意味の両方を兼ね備えた

　　　強い流れを生み出すことになります

　　　そしてこの獅子神様が担当となる年は、

　　　今までとは違い、直接的に時勢を巻き込む

　　　ことが多く、その流れの中で皆さんが

　　　良い意味での恩恵に乗ることができるように

　　　しっかりと準備を整えておくことが

　　　非常に大切となります

　　　時勢をも巻き込むほどの強い流れの中で

　　　しっかり自分の足場を固め恩恵を受け取る

　　　というのは、ある意味チャンスの大きい年

　　　ということでもありますので、今回は

　　　しっかりと準備をしておきましょうね

　　　・・・っと、その前に

　　　実は、もうひとつ大切なことがあります

　　　それは２０２０年から２０２１年をお守りくださった

　　　龍の神様へのお礼参りです

　　　龍の神様と獅子の神様は、礼節などを

　　　非常に大切にする神様なので、今回は

　　　きちんとした対応をして、新たな歳神様を

　　　お迎えしたいので是非おこなってください」



歳神謝礼

２０２０年～２０２１年を守ってくださった

歳神様は龍の神様

年始めに宿場を作り休んでいただく場所を

皆さんも作ってくれたと思います

そんな猛々しい龍の神様は、

１２月３０日をもって天界へとお帰りになり

１２月３１日の引き継ぎ日を経て

１月１日からは、獅子の神様が

この国を守ってくれることになります

そこで、まずはお世話になった龍の神様への

お礼参りをおこなっていきましょう


この方法は、初詣をする際にお礼参りをする方法

と同じなのですが、１２月３０日の午前中に

(日にちに注意です)

今年、歳神様をお迎えした青と銀の折り紙の上に

おちょこを乗せ日本酒を注いでおいてください

おちょこに入った日本酒は後で身清めに使えるので

とっておいてくださいね

次に、日本酒の横に粗塩を一盛り置き、

二礼二拍手をし、次の文言を唱えてください

「かくも猛々しい(たけだけしい)龍の神様、

　御年(おんとし)をめぐりて、我が地を

　　長きに渡りお守りいただいたこと

　　　感謝しております。

　神様におかれましては、

　お帰りの際、ごゆるりとされますよう

　ご用意させていただきましたゆえ、

　　お召し上がりください。

　一族皆、感謝しております

　　　　　弥栄(いやさか)」


最後に一礼し終了です

龍の神様は言葉を重んじるため、心を込めて

唱えていただけたら、感動してくれると思います

ここまで終わったら、日が落ちた時点で

お酒や粗塩を下げ、両方をお風呂に入れて

つかっていただければ、一年の垢を落とし、

身を清めてくれますので是非つかってくださいね

ちなみに、今年使った折り紙が

「もう無～いよ～っ」という場合でも

新しい折り紙を家の東か玄関に置いておこなって

いただければできますので用意してくださいね

それでは次回は、新たな歳神様のお迎えの仕方を

お話ししま～す



　　　　　　　　続く・・・。



最後の記事(年の締めくくりとお迎え準備・３)まで

読んでも分からない点がありましたら、３の記事の

コメント欄に質問を入れていただけたらと思います

いつも通りご協力のほどよろしくお願いしますね～


～・～・～・～・～・～・～・～・～・～

ご質問の回答（2021年12月24日追記）

＞エリーゼさん

歳神謝礼は、光瑠璃を使う場合でしたら、

直接、龍の神様に繋がるので、年内であれば

時間や日にち、場所などは気にせずに

この文言を唱えていただければと思います

光瑠璃の場合は、粗塩・日本酒・折り紙は

用意しなくて大丈夫です

ただ、日本酒は身を清めるのに使えるので

光瑠璃前に置いておこなっていただけると

良いと思います

もちろん、ブログのやり方と、光瑠璃でのご挨拶

両方おこなっても、丁寧で良いと思います



＞ありんこさん

海外の場合は、現地の１２月３０日の午前中に

おこなっていただければ大丈夫です

この国を守ってくれる歳神様と書きましたが、

各国同じように、歳神様が担当されますので、

日本だからこの神様が強いということはなく

他の国でも、同じ種族である獅子の神様が

来年担当し、この世界を守ってくれますので

安心してくださいね

（やり方は皆一緒でＯＫです）



＞ムーミンママさん

帰省先でも、光瑠璃を使えば歳神様にお礼のご挨拶は

可能なので、年内に是非お礼参りをおこなってください

年が明けてからの黄光柱領（次のページの方法）は

光瑠璃の場合は、旧正月までにおこなえば

歳神様をお迎えする宿場になりますので、

ご自宅に帰ってからおこなえば大丈夫です


～・～・～・～・～・～・～・～・～・～

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おかえりなさい・・・。・１７

おかえりなさい・・・・１７


　怜「・・・お疲れ・・・。」

透明「ああ・・・なんとかなったね」

明穂「」

透明「さてと・・・。」

　怜「玄馬・・・そろそろ、自分の居場所へ

　　　・・・道は私が開いてあげるから・・・。」

玄馬「・・・・はい・・・。」

　怜「ヨナ」

ヨナ「ふ～っ・・・送り送りて・・・志気もくの・・・」


「・・・チリン・・・おかえりなさい・・・」


透明「」


鈴の音


今、何か聞こえたような

もしかすると・・・・。


　怜「・・・・・・・。」

透明「・・・・・・・。」

ヨナ「・・・プハァ～はぁはぁはぁはぁ」

　怜「・・・最初にしては上出来・・・」

透明「おおっあの怜が褒めた」

　怜「・・・なに・・・。」

透明「い、いや・・・それより

　　　ヨナちゃん凄かったよビックリした」

ヨナ「はぁはぁはぁはぁ

　　　・・・あ、ありがとうございます」

新保「あ、あの明穂は」

透明「もう大丈夫

　　　明穂ちゃんを起こしてあげてください」

新保「」


新保さんは明穂ちゃんのところへ駆け寄り

明穂ちゃんを抱きしめながら声をかける・・・。


新保「明穂・・・明穂・・・・」

明穂「んっ・・・マ・・マ・・・」

新保「明穂～～～～っ」


新保さんは大粒の涙を流しながら明穂ちゃんを

思い切り抱きしめ名前を呼び続けていた・・・


しばらくして・・・。


新保「先生方・・・本当に本当にありがとうございました」

明穂「・・・・」

透明「本当に無事でよかった

　　　明穂ちゃん・・・おかえりなさい」

明穂「・・・ただいま～～～」


可愛い声がこだまする


明穂「・・・おじちゃん、だあれ」

透明「おじ・・・。」


自分から言うのは意外と平気なのだが、

改めて言われるとこれほど抉られるものだとは・・・

　怜「くくくっ・・・おじちゃん・・・。」

透明「し、仕方ないだろ～こんな小さな子からすれば

　　　完全におじちゃんなんだから～～～～っ」

ヨナ「透明さんは、おじちゃんって感じでは

　　　無いですもんね」

透明「ヨナちゃ～～～ん

　　　あんた、ええ子やぁ～～～」

　怜「・・・ヨナ・・・甘やかさない」

透明「ええ～～～～っ」


なんだかバタバタな一日だったが 本当に

明穂ちゃんが無事に帰ってきてくれて良かった


人の想いは千里を越え、どこまでもどこまでも

優しくこだましてゆく・・・魂の成り立ち、

人生の意味、色々なことを感じさせてくれる

今回の鑑定でした


　怜「・・・おじさん・・・報酬・・・。」

透明「わかっとるわ～～～～～い～～～～」



　　　　　　　　　　　　完

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おかえりなさい・・・。・１６

おかえりなさい・・・・１６


透明「玄馬さん・・・。」

玄馬さんは、少しずつ自分の人生を

思い出しているようだ・・・。

先程視た玄馬さんの人生は過酷なものだったが

その中でも自分が幸せだったと思えることが

あるはず・・・だからこそ時間はかかれど

地獄門を抜け出し、霊界へ帰ることができた

今は、その想い出にかけるしかない・・・。


玄馬「・・・ワシは・・・幸せだった・・・

　　　妻や子に恵まれ・・・・。」

透明「・・・・・。」

玄馬「・・・いや・・・そうではない・・・

　　　妻や子に先立たれ・・・ワシは・・・ワシは」


ヤバい

人が一生を全うする際に大切になるのは、

その死に際に何を思うかが重要とされている

若い時期が幸せに満ちていたとしても

死を迎える瞬間に自分を不幸と思ってしまえば

幸せだった時期を思い返すことができないこともある・・・。

死の際に走馬灯が視えるのは、こういった

満ち足りた人生を思い出せるようにとの

仏様の配慮なのだが、玄馬さんが地獄門を

抜け出すのに時間がかかってしまったのは

死に際の不幸を強く想い、後悔してしまった

からなのかもしれない・・・。


玄馬「ワシの人生は・・・意味がな・・・」

透明「玄馬さん人生に意味の無いものなんて

　　　ありませんよ

　　　よく思い出してください・・・幸せだった日々を

　　　家族と睦まじく暮らしていた時を」

玄馬「しかし・・・その家族は・・・」

透明「玄馬さん・・・辛いこともあったと思います

　　　ですが、あなたが死を迎え、世を彷徨っていた時、

　　　あなたを迎えにきてくれたのは誰でしたか」

玄馬「」

透明「あなたを探して霊修(あの世で修行中)

　　　である身でありながら危険をおかしてでも

　　　アナタを迎えに来てくれたのは誰ですか」

玄馬「・・・梅子・・・・。」

透明「あなたの人生に価値がなければ、

　　　梅子さんの想いも価値が無いことに

　　　なってしまいます」

玄馬「そうか・・・ワシは・・愛されて・・いた

　　　・・・そんなことにも・・気づけず・・・・」


通常、人が霊界へ帰る際には、守護霊様が

その手をとって導いてくれる

しかし、自分が終わりを迎えたことに気づかず

玄馬さんは、守護霊様の手を振り払って

現世に残ってしまっていた


そんな玄馬さんを、妻である梅子さんは

修行を後回しにしてでも探し回り、

導いてくれていた・・・霊修にとって

それはかなり危険なことでもある・・・。


透明「玄馬さん・・・あなたの人生に

　　　意味はありませんでしたか」

玄馬「・・・ワシは・・・幸せ者だった・・・・

　　　ワシの人生には・・・意味があったのだ・・・・

　　　・・・・幸せ・・だった・・・」


明穂ちゃんの木人図と繋がっていた玄馬さんの木人図が

サラサラと光の粒のように消えて行き、ヨナちゃんの

身体に入っている霊魂と融合してゆく・・・。

その光景を視て、私はあらためて人の魂の美しさに

触れた気がしていた・・・。


　　　　　　　　　　　続く・・・。

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おかえりなさい・・・。・１５

おかえりなさい・・・・１５


　怜「ヨナ・・・つなぐよ・・・。」

ヨナ「は、はい」


怜の霊気が研ぎ澄まされてゆく・・・。

今、怜は隠者の森で何十何百億もの中から

玄馬さんの木人図を探しているのだろう


これは、時間が・・・。


　怜「・・・・いた・・・ヨナ」


はやっ

ヨナ「いきます」


怜の視ている世界をヨナちゃんに共有し、

降霊術の精度を上げている

これなら初めてでも、ヨナちゃんが

失敗することはないはずだ


ヨナ「イーサのカム・・・ヨク・・いただきて・・・」

透明「これが、ヨナちゃんの力・・・」


ものすごい集中力と霊力の精度だ

これがまだ中学生だというのだから末恐ろしい


透明「おっと私もこうしてはいられない」


私は、明穂ちゃんの木人図の変化を常に

視てとれるようにチャンネルを合わせてゆく・・・。


三人が三人とも今できることを最大限まで高めてゆく


ヨナ「きます」

怜＆透明「」


ヨナちゃんの気質が、全く違うモノに変わった


ヨナ「・・・・・・。」

　怜「・・・後、よろしく」

透明「わかった・・・。」


私は、ヨナちゃんの手を取り話しかける

優しく・・・ゆっくりと・・・丁寧に・・・。


透明「玄馬さん・・・聞こえますか」

玄馬「・・・・う・・・うう・・・・。」

透明「大丈夫・・・ゆっくり・・・呼吸をして」

明穂「あああっ・・・・。」

透明「」

　怜「大丈夫・・・明穂は私が支えるから

　　　続けて・・・。」

透明「ふ～っ・・・玄馬さん・・・少しだけ

　　　目を開けていてください」

玄馬「・・・う、ううっ・・・眩しい・・・。」

透明「焦らず・・・ゆっくりと」


明穂ちゃんの木人図は・・まだ大丈夫そうだ

玄馬さんの木人図との距離は・・・さほど

変わってはいないみたいだが、焦ると

明穂ちゃんの木人図が折れてしまう・・・。


透明「玄馬さん・・・・。」

玄馬「・・・ここは・・・どこだ」

透明「おかえりなさい・・・ここは、

　　　あなたが生きていた世界ですよ。」

玄馬「・・・ワシは・・・そうか・・・死んだのか・・・。」

透明「・・・ええ

　　　ですが、あなたは今もココにいる

　　　死とは生への通過点でしかありません

　　　あなたは、しっかりと修行を終え、

　　　また新たな人生を歩んでいます」

玄馬「新たな・・・人生・・・。」

透明「あなたは今、明穂という可愛らしい女の子として

　　　転生しています・・・あそこにいるのが

　　　あなたの次の人生です」

玄馬「・・・・あれが・・・ワシ・・・。」

透明「」


明穂ちゃんと玄馬さんの木人図が離れ始めた

ここからが、本当の勝負


透明「はい・・・玄馬さん」

　　　少しお話を聞かせていただけますか」

玄馬「・・・なんだ」

透明「答えにくいことは答えなくてよいですからね

　　　あなたは、幸せでしたか」

玄馬「・・・・・ワシの・・・人生は・・・。」

透明「・・・・・()」


玄馬さんの木人図が、上の方から消えて

ヨナちゃんの方へ流れているように視える

やはり、霊魂である玄馬さんが、自ら記憶を

呼び起こそうとすることが明穂ちゃんの中に存在する

玄馬さんの木人図を元に戻す鍵になっているんだ

ただ、気は抜けない

もし霊魂である玄馬さんの感情が暴走すれば

明穂ちゃんの木人図を折ってしまう勢いで

玄馬さんの木人図が離れてしまう・・・

とにかくここは慎重に言葉を選ばなければ・・・。



　　　　　　　　　　　続く・・・。




 関連記事：鑑定ファイル２９(隠者の森)

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おかえりなさい・・・。・１４

おかえりなさい・・・・１４


　怜「・・・透明・・・机と椅子かたして・・・。」

透明「えっ働くって、肉体労働」

　怜「・・・違う・・・早く・・・。」

透明「わ、わかった」


そう言うと私は机と椅子を隣の部屋に片付ける


透明「これでいい」

　怜「・・・玄馬・・・真ん中座って・・・。」


よ、呼び捨て


明穂「お、おう」


何故か怜には反発しない玄馬さん・・・


　怜「新保さんは、そっちの部屋から見てて・・・」

新保「わ、わかりました」

　怜「・・・ヨナ・・・降霊術・・・。」

ヨナ「えっ？」

透明「降霊術お、お前、まさか」

　怜「・・・玄馬の霊を召霊する・・・。」

透明「し、しかし、今、玄馬さんは・・・。」

　怜「・・・・だから・・・。」

透明「どういうことだ」

　怜「今の明穂の身体には、霊界に残した魂部分は

　　　存在していない・・・意識が繋がっているだけ

　　　要するに、霊界に残っている魂だけを

　　　ヨナに受け入れさせる」



つまり、簡単に説明すると・・・

人は修行(一人生)を終えると、その時代に培った

知識や経験、情報・記憶を収納した魂の一部を

霊界に置いて、次の修行に向かうことになる

そこに残された魂が、玄馬さんという人生を司る

霊魂(レイコン)になるのだが、この霊魂を

降霊術で一時的に呼び寄せるとのこと・・・

・・・しかし・・・。


透明「これって、安全なのか

　　　玄馬さんの霊魂を呼び寄せても

　　　明穂ちゃんの木人図と繋がっている状態は

　　　変わらないんじゃないの

　　　いや、下手をすると無理やり引き剥がすことにも

　　　なりかねないんじゃ・・・」

　怜「だから、それは透明の仕事・・・。」

透明「えっ」

　怜「記憶の循環を正すには、霊魂と記憶の合致が必要」

透明「・・・・つまり・・・・」

　怜「透明にかかっているってこと・・・」

透明「お前・・・なんでいつもハードル

　　　高いものを設定するんだ」

　怜「くくくっ・・・でも、この方法しかない・・・。」

透明「くっ・・・わかったよ」


初めての試みだが、何とか成功させなくちゃ・・・。



　　　　　　　　　続く・・・。




 関連記事：鑑定ファイル１１６(判断の基準)

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おかえりなさい・・・。・１３

おかえりなさい・・・・１３


　怜「聞こえてるでしょ・・・おいで・・・。」

透明「」


先程、寝袋のあった部屋の奥から誰かが出てきた


透明「えっ」

「お、お久しぶりです・・・。」

透明「ええ～～～っ

　　　ヨ、ヨナちゃん」


部屋の奥から出てきたのは、ソドムの怪物で会った

ユタのヨナちゃん

た、確か、怜の弟子になるとは聞いていたけど・・・。



　怜「今の話聞いてた」

ヨナ「な、何となく・・・。」

透明「いやいやいやいや

　　　ど、どうしてヨナちゃんがここにいるの」

　怜「・・・弟子だから」

透明「だから疑問文で返すな」

ヨナ「わ、私、今月からこちらの中学校に

　　　通うことになって・・・。」

　怜「・・・ナキおばー・・・帰ったから」

透明「・・・そ、そうだったんだ・・・」


あっだからか

怜が急に事務所を借りた理由

たぶん、ヨナちゃんの学校に近い場所に

仮住まいとしてココを用意したということか

新しい中学に入ったら色々揃えるつもりで

今は何もないと考えれば納得


透明「それにしても、全く気配感じなかった」

　怜「ヨナは常に自然と溶け込むように教わってきたから

　　　透明でも簡単に察知できない・・・。」

透明「さすがは、摂理のユタ・・・恐るべし」

ヨナ「し、師匠

　　　あの、初仕事って聞こえましたが・・・」

　怜「・・・働かざる者食うべからず・・・」

ヨナ「は、はい」

透明「(こいつ、こういうところだけは

　　　　厳しいんだよなぁ～)

　　　ところで、ヨナちゃんに何をさせるの」

　怜「・・・今から説明する・・・・

　　　もちろん、透明も働いてもらう・・・。」

透明「」


なんか・・・嫌な予感・・・。



　　　　　　　　　　続く・・・。




 関連記事：逸話の世界(ソドムの怪物)

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おかえりなさい・・・。・１２

おかえりなさい・・・・１２


私は、人数分のお茶を入れ、

新保さん達の前に置いてゆく・・・


透明「あ、あれ・・・私の椅子は・・」

　怜「・・・椅子無いよ」

透明「えっ」

　怜「ウチは、椅子３つ・・・。」

透明「・・・・・」


ええ～っ普通、椅子があるなら２脚か４脚組だろ

奇数って・・・・えっ私の価値観がおかしいのか

いやいや惑わされるな

こいつの価値観が普通じゃないだけだ

そんな自問自答を繰り広げている透明


そんなこんなで、怜の斜め後ろに立って

話を聞くことに・・・



　怜「う～ん・・・珍しい・・・。」

透明「怜から視ても珍しいんだ」

　怜「普通、過去世の記憶があっても

　　　現世の人格が優位の状態で、

　　　記憶だけが引き出せるもの・・・。」

透明「玄馬さん今、玄馬さんは

　　　明穂ちゃんの記憶を思い出せますか」

明穂「・・・いや・・この子の記憶は・・・」

新保「ううっ」

明穂「すまん・・・」

　怜「・・・・記憶の共有ができてない

　　　・・・・こ、これは」

透明「な、なに何かわかったの」

　怜「・・・リアル異世界転生」

透明「こら場をわきまえろ」

　怜「う～ん・・・でも、そんな状況でしょ

　　　全く違う世界に放り込まれた感覚・・・

　　　ただ・・・」

透明「ただ」

　怜「・・・チート能力は発動していない・・・。」

透明「おい」

　怜「・・・違う世界もしくは未来から来たなら

　　　生活・技術・知識など現世に無いものを

　　　持ち込めるから、強みになることもあるけど、

　　　過去の記憶は逆に現世が通ってきた道だから

　　　あまり役には立たない・・・・残念」

明穂「ううっ」


何でうちのキョウダイ達って、こんなのばかりなんだ～


透明「玄馬さんき、気にしなくて良いです

　　　それよりも、玄馬さんが意識的に

　　　明穂ちゃんの存在は認識できますか」

明穂「・・・い、いや・・・わからん」

透明「そうですか・・・。」

新保「ううっ・・・明穂・・・・」


新保さんの気持ちを考えると、いたたまれないのだが

玄馬さんや怜の温度差が激しすぎて、バランスが取れん


新保「先生・・・明穂は、どうなってしまうんでしょう」

透明「だ、大丈夫まだ間に合います

　　　こいつはこんな性格ですが、こういったことのプロ

　　　ですから、きっと方法があると思うんです

　　　ですから、新保さんは明穂ちゃんが

　　　戻ってくると信じていてください」

新保「うううっ・・・はい・・・。」

透明「と、とにかく怜

　　　ここからはオフザケ無しで

　　　真面目に対策を考えてくれ」

　怜「・・・私・・・真面目だけど

　　　・・・まあいいや・・・透明から視て

　　　木人図はどうなってる」

透明「えっえ～っと、明穂ちゃんの木人図に

　　　重なって玄馬さんの木人図が存在している

　　　感じに視えてる・・・。」

　怜「引き剥がせない」

透明「いや、無理に引き剥がそうとすると

　　　２つの木人図が繋がっている場所から

　　　折れる可能性がある」

　怜「・・・厄介・・・ふ～っ

　　　・・・仕方がない・・・。」

透明「」

　怜「・・・初仕事・・・出ておいで」



　　　　　　　　　　　　続く・・・。

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おかえりなさい・・・。・１１

おかえりなさい・・・・１１


流石に怜でも無理なのか・・・


透明「・・・できない・・・ってこと」

　怜「・・・いや・・・できるよ」

明穂「」

新保「」

透明「はぁ～～～～～っ

　　　お前、さっき無理って」

　怜「・・・今のままじゃね・・・。」

透明「どういうこと」

　怜「・・・私にメリット無い・・・。」

透明「そっちか～～～～～～っ

　　　何が望みだ～～～～～～っ」

　怜「ニヤリ」


そうだよなぁ怜が慈善事業するわけもなく


　怜「この前、円のところに持ち込んだ

　　　ドックタグみたいな鉱石・・・・。」

透明「・・・あっ

　　　そういえばユーチューバーの時のアレか

　　　アレって何なんだ」

　怜「・・・・ナイショ・・・アレ頂戴」

透明「・・・確かに円に調べてもらおうと

　　　持って行ったけど・・・。

　　　(ま、まあ、正体は気になるけど、

　　　拾い物だし、これで何とか出来るなら

　　　安いものか・・・。)

　　　よしわかったそれで手を打とう」

　怜「了・・・・まあ、立ち話も何だし・・・。」

透明「あっそ、そうだよね

　　　新保さん玄馬さん取り敢えず中へ。」


私達は、怜の案内で部屋の中へ・・・。


透明「おお奥はこんなに広いんだ」

　怜「・・・良いでしょ・・・。」

透明「う、うん・・・でも・・・・」


な、何も無いんですけど・・・

部屋には丸テーブルが一つと椅子がいくつかあるだけ

もう１つの部屋には、寝袋らしきものが見えているが・・・。


ここって、借りた意味あるのか


　怜「はい」

透明「んっ」

　怜「・・・ヤカン・・・お茶っ葉はソコ」

透明「(・・・私にお茶を入れろと・・・)

　　　・・・台所借ります・・・」

　怜「うむ」


そう言うと、怜は新保さんと玄馬さんを椅子に座らせ

状況を把握しようとしていた

私は取り敢えず言われたとおりに台所でお茶を入れる・・・。



透明「(しかし、頼っておいて何だけど・・・

　　　怜はこれをどうやって元に戻すんだ)」



　　　　　　　　　続く・・・。

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おかえりなさい・・・。・１０

おかえりなさい・・・・１０


幸い今日は他の鑑定が入っていないため、

すぐに動くことが出来る

私はある場所へ電話をかけ二人を連れて

車を走らせることに・・・


車中では、新保さんに今の状況を詳しく説明し

大泣きされてしまったのだが

私の知る限り、今の状況を何とかできるのは

アイツしかいない


透明「(はぁ～あまり借りは作りたくないが

　　　仕方がない・・・)」


そんなこんなで３０分・・・重苦しい雰囲気の

車中から抜け出し、私達はとあるビルの３階へ。


透明「ここか」


「ピンポ～ン」


「はーい・・・開いてる・・・。」


部屋の奥から聞こえる声に呼応して扉を開ける透明先生


透明「お邪魔～ってお前、なんて格好してるんだ」

　怜「ふぁ～・・・寝起き・・・。」


完全にパジャマ姿の怜さん登場

しかし何で、家じゃないのにパジャマなんだ


透明「お、お前、ここ家じゃないだろ」

　怜「ん・・・そう・・・・。」

透明「・・・・・」


相変わらず掴みどころが無い・・・


ここはどうも怜の職場らしい・・・。

今までは家で仕事をしていたのだが、突然

気分を変えたいと急遽古いビルの一室を

無理くり借りたらしいのだが・・・。


透明「お前、ここに住んでるの」

　怜「・・・・いや」

透明「何で疑問文で返しえしてくる

　　　聞いてるのはこっち」

　怜「今日は・・・そういう気分・・・」

透明「気分って・・・」

　怜「・・・・要件は」

透明「あっ」

怜のペースに巻き込まれて、本題を見失ってしまった


透明「あ、あのさぁ～・・・・実は・・・。」


私は、二人を紹介しつつ、今の現状を怜に説明する・・・。


透明「どうかな」

　怜「どうとは」

透明「いや、だから・・・何とかできるか」

　怜「・・・・無理・・・・。」

透明「」

明穂「」

新保「」


マジか

まさかの答えに、呆然と立ち尽くす・・・



　　　　　　　　　　　続く・・・。

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おかえりなさい・・・。・９

おかえりなさい・・・・９


明穂「わしは・・・・わしは・・・(え～ん)・・・」

透明「」


い、今、かすかに玄馬さんとは違う声が

もしかして、明穂ちゃんの記憶が目覚めようと

しているんじゃないのか


透明「玄馬さん頑張って

　　　思い出した事を教えてください」


皆さんからすれば、玄馬さんに直接

「あなたは死んだのです」

と言ったほうが早いと思われるかもしれませんが

記憶というのは、人から引き出されると衝撃が強く

今回のような場合だと、その言葉をキッカケに

玄馬さんの記憶が明穂ちゃんの記憶を打ち消す

ことになりかねない為、あえて玄馬さんには

自分の死を一度受け入れてもらう必要があります


「あれ何しようとしていたんだっけ」

と自分で記憶を探っている時に、自分で答えを

導き出せた時には、何かしらスッキリとした感覚に

なりますが、「あなた、これ探していたでしょ」

と教えられると、何となく釈然としないアレです


(表現下手か)


と、とにかくここは玄馬さんにある一つの事柄を

思い出してもらわなければ、話が前に進まない

私は、玄馬さんの答えを待っていた・・・。


しばらくして



明穂「はぁはぁはぁはぁ・・・わしは・・・一度・・・。」

透明「・・・思い出しましたか」

明穂「ああ・・・何となくだが・・・

　　　・・・わしは死んでいたのか」

透明「はい」

明穂「わしは長いこと、誰にも気づかれなく

　　　家にただ呆然と座っていたんじゃ・・・。

　　　だがある日、亡くなったはずの妻が迎えにきて

　　　渡し船に乗せてくれたのじゃが・・・。」

透明「長い間、いくつもの門をくぐられたのですね」

明穂「ああ・・・・それから、やっと家に

　　　辿り着いたはずだったのだが・・・。」


家というのは、霊界のことか

そこまで思い出せれば、話は早いかもしれない・・・。

私は、今起こっている状況と玄馬さんが

明穂ちゃんという女の子に転生したことなどを

細かく説明する・・・。


明穂「そ、それでは」

透明「はい

　　　このままでは修行の継続不可能とみなされ

　　　強制送還される恐れがあります・・・」

明穂「わ、わしは、どうすれば」

透明「そこで今から、ある場所へ行こうと思います」

明穂「」

私は、明穂ちゃんの後ろで必死に祈っている

新保さんに声をかける・・・。

透明「新保さん、先程から状況が全くわからない

　　　と思いますが、道すがらお話しますので

　　　少しお付き合いください」

新保「えっは、はい」


こればかりは私でもどうすることもできない

はぁ～

・・・頼りたくは無いが仕方がない・・・。



　　　　　　　　　　続く・・・。

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おかえりなさい・・・。・８

おかえりなさい・・・・８


透明「(いやいや、落ち着け透明

　　　 少し情報を整理しよう・・・)」


明穂ちゃんは、頭を強く打ったことで、

あの世に残っている魂と何らかの理由で

リンクしてしまった・・・。

そのことで前世である玄馬さんの記憶が

逆流し、現世の明穂ちゃんの記憶よりも

玄馬さんの記憶の方が優位の状態にある・・・。

木人図上では、２つの木人図が重なっている

ところを視ると、明穂ちゃんの記憶は抹消

されているわけでは無いのだが、このまま

玄馬さんの木人図が明穂ちゃんの今世のルート

と認識されてしまうようなことがあれば

明穂ちゃんの人生はデリートされてしまう・・・。

確かに、玄馬さんの人生は壮絶なものだった為、

生まれて５年しか経っていない明穂ちゃんの記憶と

比べれば、かなり強い記憶が優先されてしまった

と考えるのが妥当なのかもしれない

その上、最初に玄馬さんに聞いた時に、

７５歳と言っていたが、木人図上では５６歳で

亡くなっているところを視ると、１９年の間

未練を持って彷徨っていた期間があるか

地獄門で情状酌量を得られずに、成仏まで

時間がかかった可能性が高い・・・。

そう考えれば、記憶に執着が存在しているため、

明穂ちゃんの記憶を凌駕してしまっているのも

頷ける・・・。


透明「(う～む・・・考えをまとめてみても

　　　やるべきことは明確なのだが・・・)

　　　玄馬さんとりあえず目を開けて

　　　いただいても大丈夫ですただ少し

　　　質問をさせていただいても良いですか」

明穂「なんじゃ」

透明「玄馬さんは、ご自分が今どこにいるのか

　　　理解されていますか」

明穂「・・・・う～む・・・ここは西洋か」

透明「やはり、今の現状を理解されていないですよね

　　　玄馬さんからすれば、信じられないかもしれませんが

　　　ここは玄馬さんが生まれた日本です」

明穂「」



今日イチびっくりした顔をする中身が玄馬さんの明穂ちゃん



透明「もう一つ、お聞きしたいのですが

　　　この世界に来る前にいた場所を

　　　玄馬さんは覚えていますか」

明穂「ここに・・・くるまえ・・・」

透明「思い出してくれませんか」


玄馬さんがフリーズしている・・・

この様子を見ると、やはりご自分が亡くなった

ことを思い出せないでいる可能性もあるな・・・。


明穂「わ、わしは・・・大怪我をして・・・。

　　　それからは、誰も私を見なくなって・・・。

　　　気がついた時には、渡し船にのってどこまでも

　　　どこまでも・・・歩いて・・・・。 」


やっぱり彷徨っていた期間があるみたいだなぁ

そこからは強制送還された形で、なかなか

情状酌量がもらえなかったとみて間違いないな



　　　　　　　　　続く・・・。

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