遺伝
意伝
開放への道・
11透明「まず今書いた内容は、
ご両親や友人
だった方のものと捉えてもいいですか

」
高下「は、はい・・・

」
透明「今から話すことは、あくまでも
自分という
他人からみた視点で聞いてほしいのですが・・・。」
高下「つまり、自分を客観的に見ろということですか

」
透明「う~ん

確かに客観的に近いのですが、
客観的となると、外から自分を見るように
しているだけで、
まだ自分を他人のようには
捉えることはできなくて、感情的になって
しまう程度は繋がっていたりもするんです

ですので客観的とは違い、
もう一人の自分が
目の前にいる様な感じで認識してみてください

」
高下「もう一人の自分・・・難しそうですけど
やってみます

」
透明「では高下さんとは違う、一人の大人の女性
としてお話を聞いていただきますが、まず
前提条件として、
人間は最初に育ててもらった人の
意思や価値観を必ず共有しています
」
高下「

」
透明「落ち着いて聞いてくださいね

これは高下さんだけの話ではなく、
すべての人に言えることなので、
まずは飲み込んでください

」
高下「は、はい

・・・ふ~~っ

」
透明「人が生まれてまだ
言葉も知識もない状態で
学ぶということは、それだけ強い刺激を受けて
人の根底に残ってしまいます
これは、
知識というよりは感覚です

」
高下「感覚・・・。」
透明「この感覚は、物事を精査する時や
判断する時に
非常に重要な指標ともなり、
なかなか大人になっても変えることが
難しいものになります

」
高下「・・・・。」
透明「
初めて触った水が冷たいという認識は、
自分に冷たいと
教えてくれた人の価値によるもの
つまり、ぬるま湯でも冷たいと教えられれば
その認識温度が固定され、他の人がぬるいと
思う温度ですら冷たいと感じるようになると
言われています

」
高下「そ、そうなんですか

」
透明「ええ

それだけ最初に認識した価値というのは
その人の指標となりやすいものなんです

」
高下「そ、それじゃぁ~
人の善悪とかもそうですか

」
よし

少しずつだけど知識欲に意識が向いてきたぞ

透明「そのとおり

人が思う善悪の指標も
この
初めての感覚と、それを善や悪と
定義づけした人の価値観によるものが
強いものなんです

つまり、最初に覚えた
価値や価値観の指標は、
それがおかしいと
自分で指標を作り直す意思が芽生えなければ
そのまま当たり前として使われて行くもの なんです

」
高下「でも

私みたいにその事がおかしいと思って
反面教師的に相手と違うように生きようと
している人は変わるんじゃないんでしょうか
」
透明「もちろん、変わる人もいます

ただ本当に変わっているかは、
価値の指標を
自分に当てはめられた人だけだったりします

」
高下「

」
透明「例えば、
相手が操作的で、それが嫌で
反発したとしましょう
その操作的な言動を受けた時にそのことに
反応した人は、その
操作的な言葉と反対のことを
しようとして、相手にそれを認めさせなければ
気がすまなくなったりもします
つまり、その行動は同じく相手を自分の都合に
合わせようとする
操作的な思考でしかありません

」
高下「

」
透明「もし、そういった価値の指標を変えるのであれば、
反発ではなく、そのことを
分析し操作されないことは
もちろんのこと、自分も操作しないようにしよう と考えれば
《丁寧な無視》というのが
答えとなります

意外かもしれませんが、相手の嫌な所を
反面教師として認識すると、
最初は反発
という方向性になることが多くて、 同じことで対応してしまうケースが殆どです

しかし、よ~く考えてみれば、
そういった操作的なものに反発すると、
相手を上から操作しようという
意識していない
価値の指標に引っ張られてしまい、
自分が嫌だと思っていることを自分がする
ことになったりするものなんです

」
高下「あっ・・・。」
透明「本来、
反面教師と反発は全く違うものですからね

そのことに
過剰反応すれば、相手と同じことを
することに繋がり、自分が相手とそっくりに
なっていることに気が付かなくなることも多いんです

反面教師として自分が価値の指標を作り直すというのは、
決して荒々しいものでも感情的なものでもなく、
そのことを
冷静に分析して、自分が
そうならない為に何をするのか
を考えてから行動や言動を作り出すことが
新しい価値を自分の力で見出すことに繋がるんです

」
高下「・・・・そ、そうですよね・・・。
少し難しかったですけど、
先生の言うことは
何となくわかる気がします・・でも・・・」
透明「
どうやって変えたら良いか
わからないですか

」
高下「はい

・・・というか、何が悪いのかが
判断できていないというか・・・。」
透明「うん

それは今から一緒に考えて行きましょう

そのための
意伝チェックだったので

」
高下「えっ

」
透明「先程もお話しましたが、高下さんの人生には
高下さんの正しい価値観というものがあります

一般的な話をしても、意味がないでしょ

だったら、これから新しい価値の指標を
ここで一緒に考えて作ってみましょうよ


」
高下「は、はい

お願いします

」
準備は整ったかな
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
今日のポイント
・自分以外の自分を作り出す
客観的というのは、まだ自分という認識の範囲です

もう少し自分と切り離して考えられるようにすることも
時には大切になります
自分という他者を一人の人間として見ることは
新しい発見に繋がることが多いので、
是非皆さんも試してみてくださいね
・頭ごなしに結果を伝えるのではなく理由を先に立てましょう
悪い事も良い事も、
その理由を自分が知らなければ
変わることができないものです

そのための言葉は、相手に寄り添いながら
丁寧に紡いで
一緒に理解を深めてみてください
続く・・・。
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