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占い師の日記

お客さんの鑑定の話や業界の裏話などを紹介♪
風水/パワースポット/富学占などお役立ち情報も(^O^)/

鬼人館・42

2025年06月12日 08時00分00秒 | 鑑定ファイル147(鬼人の宴)
鬼人館42


広間に入ると、何故か・・・


透明「土下座~~


土下座で私を待つ鴫さんが


 鴫「陽明様・・・この度は本当に本当に

   申し訳ありませんでした~


透明「お、おう


ちょっと面食らっている透明先生


 鴫「・・・・私は記憶だけの存在ですが、

   主人から、チャンスをいただきました

   図々しいお願いなのですが、どうかどうか

   生きることをお許しください


生きることを許せ・・・か・・・。


透明「何を言ってるんですか

   それは私に言う言葉じゃ無い

 鴫「

透明「あなたは、ずーっと前から生かされている

   それは、貴方に身体を与えた錺と、

   あなたの記憶を支えた、加耶の鬼気(想い)

   あなたが最初に許しを請うのは、

   あなたを、命を賭して想い続けた二人に

   だと思いますよ


 鴫「あああっ・・・加耶・・・・・・。」

透明「


鴫さんの目から涙があふれ出す


透明「(えっ核の無い鴫さんに感情が)」

六羽「あれ~っあのおじいちゃんの中に

   誰かいるよ

透明「


新しい鴫さんの身体の中には確かに淡い光が3つ

二つの大きな光は、小さな光を守るように

寄り添っている
・・・。


透明「(まったく・・・なんて奇跡を・・・)

   伊祁さんすこし急ぎましょう

   鴫さんの存在を維持するにも

   限界がありますから

伊祁「は、はい


この執壺の間(しゅうこのま)は、式神と契約者の

分離をおこなうことができる程の力場を持っている

その力場と霊力を使えば、式神の力を制御し

色々な術式を円滑におこなえるだろう


格上の鴫さんと伊祁さんの契約を結ばせるには

うってつけだ


私は伊祁の契約の儀を補佐しながら、

式神契約を結ばせてゆく




しばらくして・・・・。



伊祁「うううっ

透明「少しの間気持ち悪いかもしれないね

   いきなり2体との契約だから


結局、伊祁さんには、鴫さんとラジコン鬼の

シルピーと契約をしてもらい、シルピーには

異形の馬との契約を結ばせる


元々異形の馬は、ラジコン鬼でしか召喚できない

存在だったため、この方法をとらざるをえなかった。


透明「さてと、伊祁さん

   ・・・これからのことですが

伊祁「はい・・・式神とはいえ、罪は罪です

   契約者の私も罪を償わなければならないと

   理解しています

   私達はどのようにしたら、良いですか

透明「意外だったのですが今、視た感じだと

   今までは、それほど大きな罪は背負って

   いなかった
みたいですねまぁ人に迷惑を

   かけたりしていますから、それなりには

   罪を償う必要はありそうだけど


伊祁「は、はい

透明「まぁ今回の事が成功していたら、もっと

   大きな罪になっていたでしょうけど、

   未然に防げたということで、

   ラッキーだったかもしれませんね


   ということで、伊祁さん達には私の所属する

   御山に出頭していただき、罪を償って

   もらおうと思います


揚羽「えっ 御山

   あれ今回のお仕事は、御山からの依頼

   だったんですよね なのに伊祁さんは

   御山に所属していないんですか


透明「あれ揚羽、まだ気づいてなかったの

揚羽「

透明「私達は最初から鴫さんに騙されてたんだよ

揚羽「騙された・・・えっえ~~~~~っ



          続く・・・。



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鬼人館・41

2025年06月10日 08時00分00秒 | 鑑定ファイル147(鬼人の宴)
鬼人館41


 鴫「・・・・・まさか、本当に・・・。」

透明「鴫さん伊祁さんから話があるようです

   私達はあちらに行っていますので、

   しっかり話し合ってください

伊祁「・・・・・。」


私は、揚羽と六羽を連れてその場を離れる


揚羽「大丈夫なのでしょうか

透明「ん

揚羽「先ほどまで操られていた者と

   力を失った者があの場にいるとなれば、

   何かしら問題が

透明「大丈夫だと思うよ

揚羽「

透明「確かに、操っていた者、操られた者

   という関係で成り立っていた二人だけど、

   その前にもっと大切なつながりが

   あの二人にはある
と私は思っている

揚羽「そんなものですか

透明「くすくすお前が言ったんだぞ

   式神はそんなに複雑に考えていないって

   それにさっきの伊祁さんの覚悟をもった

   表情を見れば、おのずと答えは出て

   いるんじゃないかな

揚羽「ああ~確かに

六羽「うう~~~~っ

透明「んっどうした

揚羽「六羽先輩どうしました

六羽「ごしゅじんたま~

   お馬さん~~~~っ

透明「おっとそうだった

   心配しなくて良いよ

   さっき鴫さんの身体を再構成した時に、

   お馬さんとシルピーの契約は保留しているから

   伊祁さんの気持ちが決まれば二人とも改めて

   契約してもらえるように話してみるから

六羽「本当に、大丈夫

揚羽「確かにあの御仁、お馬の方を毛嫌いしてましたよね

   ちゃんと契約してくれるでしょうか

透明「うっ・・・確かに・・・・

六羽「う、ううう

透明「だ、大丈夫大丈夫

   もし契約してくれないなら、

   私がかわりに契約するから

   あの二人程度ならなんとかなるからね

六羽「ほんと~う

透明「本当本当

揚羽「良かったですね先輩

六羽「うん


しばらくして・・・・。



伊祁「陽明さん・・・。」

透明「・・・決まりましたか

伊祁「はい陽明さんや陽明さんの式神さんには

   申し訳ないのですが、やはり私は・・・

透明「さっきも言ってたでしょ

   うちの式神は気にしていませんし

   うちの子達が気にしないなら、

   主人である私も気にしません

伊祁「ありがとうございます

   ・・・私は父と契約したいと思います

透明「了解です

   それじゃぁ~始めましょうか

伊祁「えっ

透明「今の伊祁さんだと、一人で鴫さんと

   契約するのは難しいと思います

伊祁「・・・やはり・・そうですか・・・

透明「長年、召喚を維持してきたので、気力は十分

   育っています
ので、契約しても問題ない量は

   あるのですが、これだけ強い式神となれば

   契約の時の反動が強いので、失礼だけど

   術者としての自力が足りないと思います

伊祁「ううっ

透明「ですので、私がガイドをしますので、

   しっかりと契約を結んでください

伊祁「えっそんなことまで・・・。

   本当に・・・ありがとうございます

   よろしくお願いいたします




そう言うと私は、鴫さんの待つ先ほどの広間へ・・・。



          続く・・・。



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鬼人館・40

2025年06月08日 08時00分00秒 | 鑑定ファイル147(鬼人の宴)
鬼人館40


どれくらいの時間が流れただろうか

私は伊祁さんの気持ちをくみながら

彼の口が開くのを待っていた・・・。



伊祁「わ、私は・・・幼い頃から一人でした

透明「

伊祁「私の本当の父親は病を患い、産みの母は

   どこにいるのかも知りません

   そんな孤独な幼少期でも、彼がいてくれたから

   生きてこられました・・・。

   彼から教わったのは、式神に関すること

   だけでなく、一般教養もマナーも、

   全て養父である彼から教わりました

   ハハハッ・・・でもそれも、私の為でなく

   自身が化現する為に必要なことでしかなかった

   ということなんですよね・・・。」

透明「・・・・。」

伊祁「・・・・・でも・・・それでも

   私にとって、彼は本当の父だったんです

   悩んでいた時、苦しかった時、寂しかった時、

   いつも、傍に・・・いてくれたんです

   間違っていれば叱ってもくれました

   なのに・・・それは全部・・・・

揚羽「そうでしょうか

伊祁「えっ君は・・・。」

透明「私の式神、揚羽です

伊祁「・・・・・。」

揚羽「同じ式神として言いますが、私達は

   そこまで複雑じゃないですよ


伊祁「えっ


いや、それはお前だけじゃ


揚羽「私達式神は、命令が無ければ

   基本やりたいことしかしませんから

透明「

伊祁「やりたいこと・・・。」

揚羽「だって、面倒じゃないですか

   私達にとって人間の感情なんて関係ないし、

   そんなに嫌ならやめれば良いとしか

   思っていませんしね

透明「おい

揚羽「あっでも、私のやりたいことと、

   主様のやりたいことが一緒
なので

   問題なしです

伊祁「・・・仲が・・・良いんですね

   羨ましい・・・・・。」

透明「くすっそれを言うなら、伊祁さん達も

   同じに見えましたよ


伊祁「えっ

透明「なんだかんだでお互いを庇っていましたよね

伊祁「えっそ、そう・・でしたか・・・

透明「そうですよ だって式神が召喚者の

   傍にいないんですよ


伊祁「

透明「式神は召喚した者から常に気力をもらって

   行動しています

   そしてそれは、召喚者が近ければ近いほど

   供給が安定
し、式神の強さや賢さにも

   つながってくるんです

   それなのに、彼は私達と対峙する際も

   貴方を傍に置かなかった・・・。

   それは式神にとっては不利でしかない

揚羽「それ私も思いました

   鴫さんは、伊祁さんを危険な目に

   あわせたくなかったんじゃないですか


伊祁「・・・でもそれも感情ではなく・・・」

透明「そうですね感情ではないかもしれない。

   でも揚羽風に言うのであれば、鴫さんが

   そうしたかった
ということでもあるんでしょうね

伊祁「あっ・・・・。」


何かに気づいたのか少しの時間が流れる・・・。


伊祁「陽明さん・・・父と話せますか

透明「

伊祁「今は許せるかどうかは分かりません

   ・・・でも、やっぱり、私は

   陽明さん私がちゃんと彼と契約を結べば

   新しく核が生まれて感情が生まれる
んですよね

透明「はい それは間違いないと思います

伊祁「陽明さんお願いします

透明「わかりました


そう言うと私は、一時的に鴫さんの媒体に

霊力を与え、鴫さんを召喚する
・・・。



           続く・・・。



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鬼人館・39

2025年06月06日 08時00分00秒 | 鑑定ファイル147(鬼人の宴)
鬼人館39


伊祁「うう・・・えっあれ

   陽明さん・・・これは一体・・・。」


意識が朦朧としてるみたいだ・・・。


透明「伊祁さんさっきまでのこと、

   覚えていますか

伊祁「さっき・・・ハッ

   も、申し訳ありませんでした

   えっ何で、私はあんなことを・・・。」

透明「一応やったことは覚えているみたいですね

伊祁「は、はい

   ・・・本当に・・・もうしわけ・・・。」


少し記憶が戻ってきたかな

さっきの激情が戻ってきている・・・。


透明「ストップ取りあえず、

   感情にのまれないでください

伊祁「ハッ

透明「それと私は先ほどの事は気にしていないので

   冷静に話をしましょうね

   そこで一つだけ教えてください

伊祁「えっは、はい

透明「さっき、私に飛びかかってきた時、

   貴方はお父さんを守る為に必死でしたが、

   あれは本当に自分の意思でしたか

伊祁「えっそれはどういう

透明「私が貴方の式神を消滅させてしまうと思って

   我を忘れて飛び込んできた

   それで間違いないですか

伊祁「・・・・は、はい・・・。」

透明「ということは、今も式神がどうなったのか

   気が気でないという認識で良いですか

伊祁「そ、そりゃあ~

透明「おっと、気を荒立てないでくださいね

   最初に言っておきますが、貴方の式神

   つまり、育ての親である彼は無事です

伊祁「ほ、本当ですか

透明「ええ


伊祁さんは、心の底から安堵しているみたいだし

大丈夫そうだな


私は先ほどまでの伊祁さんの行動がどこまで

操られて起こしていたモノかを把握したかった


特に、鴫さんを守ろうとした行為が、伊祁さんの

意思なのか操られて身を挺した行動なのかで、

今後の対処が変わってしまうからだ・・・。


透明「よし伊祁さん、今までここで起こったこと

   全てお話しします

   その上で判断していただきたいことがあるので

   気持ちを静かに聞いてくれますか


真剣な面持ちの私に気づき、しっかりと目を合わせる伊祁さん


伊祁「聞かせてください何が起こっているのかを


私は今までのこと、伊祁さんが自分の式神と思っている

養父の正体
、そしてその行動の全てを話して聞かせることに・・・。

途中、かなり興奮気味だった伊祁さんだったが、

話が終盤にさしかかる頃には冷静さを取り戻していた


伊祁「・・・・・

透明「さて、ここまで話した上でお聞きしたいのですが

   伊祁さんは、貴方の式神、いや、

   貴方を操っていた鴫さんを許せますか

伊祁「


伊祁さんは、彼のことを父と呼んだ・・・。

その思いは本物だった・・・しかし、

真実を知ってなお、彼は鴫さんを

父と呼べるのだろうか


私は伊祁さんの答えをゆっくり待つことにした



           続く・・・。



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鬼人館・38

2025年06月04日 08時00分00秒 | 鑑定ファイル147(鬼人の宴)
鬼人館38


透明「喉仏に宿るもの・・・それは、

   生きた記憶

揚羽「記憶・・・。」

透明「とは言っても 記憶だけでここまで

   自由に思考して存在するのは、本来は

   あり得ないし、かなり難しいこと・・・。

   ただ記憶を使って、本当の魂がそこに存在

   するかのように作り上げる方法
があるとすれば、

   肉体を構成するもの、つまり器としての鬼が

   生前のその者を知り
、その人がどういった生き方をし、

   どういった考えを持ち、行動する人なのかを

   知っていなければならない

揚羽「そ、それって

透明「身体を再構成してわかったよ

   この媒体を守る鬼の身体は、錺の身体を

   使って構成されたもの
だったんだ

   もしかすると、こんな無茶な記憶の定着を

   実現できたのも、喉仏に染みこんだ

   錺の鬼気・・・想いだったのかもしれない

揚羽「なんか・・・切ないですね・・・

透明「そうだね・・・でも、だからこそ、

   鴫さんには加耶さんや錺の気持ちを

   ちゃんと引き継いでもらいたいんだ

揚羽「でも、この媒体と記憶だけの身体じゃ、

   本当の感情は生まれないんじゃ

透明「うん だから、伊祁さんに

   鴫さんとの正式な契約をしてもらう

揚羽「えっどういう

透明「鴫さんが契約をしていたのは、伊祁さんのお父さん

   つまり、鴫さんの本当の息子さんであって

   伊祁さんでは無いんだ

   息子さんが亡くなって、鴫さんは計画を

   実行するために依り代が必要だったから

   伊祁さんを形だけの召喚者として常に召喚

   持続させ、化現していた状態なんだよ

揚羽「えっ

   そんな不安定な状態で今までいたんですか

透明「本当に、おっかないよね

   私が初めて二人を見たときに感じた違和感

   この不安定な契約が原因だったんだと思う

   ただ、鴫さんと伊祁さんのこの契約に負けないくらい

   エグい
のは、最初の息子さんとの契約をさせた

   伊祁家の計画が鴫さんを狂わせてしまったのだと思う

揚羽「

透明「この時の契約として交わされた内容を

   私なりに想像してみたんだけど、多分この契約は

   式神である鴫さん優位で息子さんの魂を連結させ、

   式神の命令で力を行使させる主従逆転の契約


   結ばせていたのだと思うんだ

   つまり、式神優位の契約実験

揚羽「そ、そんなうらやまごほごほ

   人道から外れた方法を使うなんて


んっ何か聞こえたけど・・・。


透明「まあ、そんな非人道的な実験をしたため

   因果応報鴫さんに家が乗っ取られた

   形になったんだろうね

揚羽「はぁ~・・・アホですね


いや、そこまでバッサリ


伊祁「うう・・・・うううっ・・・。

透明「

揚羽「

透明「伊祁さん、そろそろ起きるかな

   それじゃ、最後の仕上げをしましょうかね

揚羽「ご主人



         続く・・・。



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鬼人館・37

2025年06月02日 08時00分00秒 | 鑑定ファイル147(鬼人の宴)
鬼人館37


透明「どうだ

揚羽「大丈夫そうです

透明「そのまま、そっと手を外していって

   六羽もゆっくり外に出てきて

揚羽「は、はい

六羽「は~い


六羽と揚羽の手が鴫さんの身体に入ったまま

封印を発動してしまうと、六羽も揚羽も

一緒に封印してしまう


二人は術式に衝撃を与えないように

ゆっくりと身体から出てくる・・・。


揚羽「ふ~っ

六羽「ただいま~っ

透明「二人ともよくやったねありがとう

   さて今度は私の番だ


私は鴫さんの身体に埋め込んだ封印を発動する為

霊力を両手に溜め、遠隔で体内の封印を発動

身体に定着するように、細部まで術式を

張り巡らせる


しばらくして・・・。


透明「ふ~~~っ終了

揚羽「お疲れ様でした

六羽「おつかれたま~っ

透明「さて一度媒体に戻すよ



私は鴫さんの式神としての術式を書き換えたので

いつでも鴫さんを媒体に戻すことができるように

なっていた


透明「・・・・・パン


柏手を鳴らすと、鴫さんの身体はゆっくり

消えて行き、後には鴫さんの媒体だけが残る


揚羽「これって・・・骨

透明「喉仏だね

六羽「のどぼとけ

透明「そう喉仏は軸椎という骨で、中心が

   空洞になってるでしょこの独特な形が

   仏様が座禅を組んでいる姿に似ているから

   喉仏と言うんだ

   昔から、人は亡くなると仏様になるという

   考え方から、仏様の形に似ている喉仏の骨を

   大切に扱うようになったんだよ

   それに亡くなった時、喉仏の骨が綺麗に残ると

   その人は極楽浄土に行ける
と言われていて、

   喉仏の骨が美しく残った人は、生前の行いが

   善かった証拠
ともされているんだ

揚羽「へぇ~っ

   ということは、この骨を使って媒体を作ったから

   魂が固定できたということですか

透明「いや・・・揚羽も気づいたでしょ

   この身体に核がないこと

揚羽「あっやっぱりですか

   何かおかしかったんですよねぇ~

   媒体はあるのに、魂の代用となる核

   どこにも無くて驚きました

   もし、魂を定着させているなら、

   核が無いとおかしいですよね

透明「そうだね私も初めは驚いたよ

   一瞬、媒体の中に魂が封じられて

   いるのかも
とか無茶苦茶な仮説

    立てていたんだけど、この骨を見て

   確信したよ

揚羽「

透明「喉仏という骨には、生きてきた証

   刻まれていると言われているんだけど、

   ただこれは魂が宿るようなものではない

   魂を封じることも不可能なんだ 

   つまり、ここに魂は存在しない

   だけど、喉仏には唯一宿るとされている

   ものがある
それは・・・。」



          続く・・・。



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鬼人館・36

2025年05月31日 08時00分00秒 | 鑑定ファイル147(鬼人の宴)
鬼人館36


六羽「ごしゅじんたまぁ~包んだよ~

透明「ありがとう

   今から、外側の鬼の身体を少しいじるから

   そのまま包んでいて

六羽「は~い

透明「揚羽伊祁さんは今、呪がとけて

   すぐには動けないだろうから、

   そのままにして、こっちに来てくれ

揚羽「はい


黒揚羽が私の隣に来る


透明「お前にも視覚情報を共有するから、

   この鬼の身体を書き換えるのを

   手伝ってくれ

揚羽「あれこの鬼・・・核が無いんですね

透明「そうだねたぶん、特殊な方法で

   外側だけ鴫さんと入れ替えた感じだね

   大元の鬼の核は失われているし、

   操作能力に関しては鴫さんのものだから、

   身体だけ乗っ取った形になっているみたい

揚羽「う~んそれでも少しおかしい所が・・・」

透明「揚羽にもわかる

   この身体、鴫さんの媒体は存在しているけど・・・。」

六羽「ごしゅじんたまぁ~はやく~はやく~

透明「おっと、ごめんごめん

   包んでいる状態もキツいもんね

   揚羽今からこの鬼の身体に封印を施す

揚羽「封印ですか

透明「うんこの鬼の身体を結界にして、

   操作能力を封印する

揚羽「そんなことして大丈夫なんですか

透明「大丈夫 元々こんな能力があるから

   鴫さんも伊祁さんも狂ってしまうんだよ

   それに、この能力のせいで、鴫さんの

   身体は徐々に崩れてきてる
・・・

   こんな能力無い方がいいからね

   それにこの封印は、身体の外に能力が

   出ないだけであって普段の生活はできるし、

   式神としての最低限の仕事はこなせるだろうから、

   ラジコン鬼としての能力を奪った状態で、

   二人のこれからを考えて行けば良いと思うんだ

揚羽「なるほど~さすがご主人

   ずる賢いですねぇ~


いや、揚羽くんそれは悪口

わざと・・・じゃなさそうだな・・・

もう少し言葉の使い方を教えないと

毎回、心えぐられるって


透明「ご、ごほん

   とにかく、始めるぞ

揚羽「御意


鬼の身体をいじるには、鬼の手が必要

人間の手を入れてしまえば、

身体が崩壊する可能性がある

私は黒揚羽に作った封印を託し、

鴫さんの身体に封印を施す
・・・。



          続く・・・。



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鬼人館・35

2025年05月29日 08時00分00秒 | 鑑定ファイル147(鬼人の宴)
鬼人館35


鴫さんの頭に置いた私は、式神としての

彼の媒体を探す・・・。


透明「(・・・やはり・・・。)」


媒体を確認した私は、手に霊気を集め

それを一気に打ち出す



老人「・・・ありがとう・・・。」


鴫さんは、やっと解放されたような表情で

私に礼を言い、床に倒れた・・・。


揚羽「・・・さよなら・・・。」


揚羽がそっとつぶやく

同じ鬼の式神として思うところが

あるのかもしれない
・・・。


透明「っておいおい

   まだ終わってないのだが

揚羽「えっ

透明「ここからが大変なんだから、

   手伝ってくれ

揚羽「えっえっ

透明「何を呆けてるんだよ

   私がこんなエンディング

   望むワケがないだろう

揚羽「えっ

   ヤッちゃったんじゃないんですか


言い方


透明「そんなわけないだろ鴫さんも伊祁さんも

   どっちも救うぞ


揚羽「・・・くすくす・・・はい

   何を手伝いましょうか

透明「まずは、六羽を起こしてくれ

   さっきので疲れて眠ってるから、

   媒体の中から出してやって

   私は今、鴫さんの媒体を掴んでいる

   状態だからそっちに力を割けないんだ

   二人の力を借りないと、鴫さんの方は

   救えないから

揚羽「あっそういえば

   せんぱーーーいおきてくださ~~い

六羽「ふわ~~っ・・・むにゃむにゃ

揚羽「せんぱーいおきてくださ~い

   おやつですよ~

六羽「はっ おやつ~

   ・・・・あれおやつは~

透明「六羽おやつは後であげるから、

   先にこっちを手伝ってくれるか

六羽「はーいあっお馬ちゃん、

   動かなくなってる

透明「大丈夫お馬ちゃんも後で

   ちゃんと治してあげるから

六羽「あれおじいちゃんどうしたの


何事にも興味津々な六羽ちゃんなのです



透明「六羽今から、私が見ている視点を共有

   
するから、おじいちゃんの身体に入って

   媒体を包んでくれるか

六羽「は~い


六羽は、何となく状況が理解できたのか

鴫さんの身体である鬼の身体に入ってゆく・・・。

この芸当は半精霊である六羽にしかできない


さて、ここからが大変だ



         続く・・・。



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鬼人館・34

2025年05月27日 08時00分00秒 | 鑑定ファイル147(鬼人の宴)
鬼人館34


老人「うううううっ・・・わああああああっ


先ほどとは打って変わって、子どものように

手足をバタつかせ抵抗する鴫さん・・・。


透明「(感情の暴走・・・処理が追いつかなく

   なったのかもしれない・・・。
)」


老人「うわあああああっ


全てにおいて、冷静で狡猾だった

先ほどまでの姿が嘘のようだ


伊祁「お父さんお父さん

   お前達・・・お父さんから離れろ~


老人「うわあああああっ

    言うな言うなぁ~

伊祁「お父さん


良心の呵責・・・今まで操ってきた伊祁さんの

「お父さん」という言葉が、鴫さんの罪意識に

突き刺さっている


伊祁「お、おと

老人「やめろ

伊祁「

老人「すまなかった・・・もう、やめてくれ・・・

   ・・・〇△*・・・。


そう言うと、鴫さんは伊祁さんに向かって

小さく呪を発する・・・。


伊祁「・・・・・。」


突然、床に倒れ込む伊祁さん


揚羽「BOSS

透明「大丈夫術が解けただけだから

老人「・・・はぁ・・・もう、終わりだ・・・

   好きにしてくれ


全てを諦めたように、頭を垂れ裁きを待つ鴫さん

私はその言葉に呼応して鴫さんの頭に手を乗せる



         続く・・・。



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鬼人館・33

2025年05月25日 08時00分00秒 | 鑑定ファイル147(鬼人の宴)
鬼人館33


伊祁「それはこちらの台詞だ~

   何をしているんだ

   父から離れろ~~~


私を襲ったのは、目を血走らせた

伊祁さんだった


揚羽「何をしているか聞きたいのは

   こちらです


なんか、鴫さんの確認よりも先に、

おまえ、本当に揚羽か

と聞いてしまいそうになるくらい

大活躍の黒揚羽さん


透明「揚羽悪いが、もう少しだけ

   伊祁さんを拘束しておいてくれ

揚羽「YesBOSS


・・・真実を知った鴫さんの反応が、

私にはどうしても納得が出来なかった

鬼は人間とは違う

これは私達人間からすれば、異形の存在として

当たり前に芽生える感情になるのだが、

その実、鬼は人間から産まれるため、

人間と遜色ない能力を保有している

つまり・・・。


鬼は泣く」  のだ


下手をすると、人間よりも感情が豊かで

喜怒哀楽が激しいことが多い

(泣鬼と呼ばれる感情をむき出しの

鬼も存在していたりもします。
)

そういう意味でも、真実を知り過去の自分が

切望していた自分の子を操り人形のように

操っていた所業を憂いている今の状態
であれば、

いかに式神化した鬼であっても、涙一つ

流さないはずが無いのだ


透明「鴫さん・・・貴方は悲しんでいるフリを

   しているだけで、悲しんではいない

   泣いているフリをしているが涙が出ていない

   そこに感情が存在していないんです・・・。

   もう一度聞きます

   あなた本当に鴫さんですか

老人「うううううっ・・わああああああっ

透明「



         続く・・・。



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鬼人館・32

2025年05月23日 08時00分00秒 | 鑑定ファイル147(鬼人の宴)
鬼人館32


当時の伊祁家にとって、式神となった

鴫さんの存在は珍しかったのだろう・・・。

式神からの申し出を受け、

呪術の特性を持つ鴫さんの息子を使い、

特殊な式神を宿させてみる

この方法なら伊祁家にデメリットが無いと踏んで

なかば実験のように扱ったのかもしれない

しかし、それが間違いだった

鴫さんの知識と鬼としての能力は、次第に

伊祁家を侵蝕し、操っていく・・・。

この屋敷を管理するに至った経緯を考えても、

手練れの呪術師一族を手玉に取る能力の高さは

脅威としか言えない・・・。


老人「わたしは・・・わたしは・・・加耶・・・。」


うなだれる鴫さんを見て、私の中に

疑問が広がってゆく・・・・。


透明「鴫さん・・・

揚羽「ご主人どうしたんですか

透明「・・・・・う~ん

揚羽「

透明「やっぱり、おかしい・・・。」

揚羽「えっご主人


泣き崩れる老人に近づいて行く・・・。


揚羽「ご主人危ないです

透明「大丈夫お前達は少し下がっていてくれ

老人「・・・・・か・・や・・・。」

透明「・・・・あんた・・・・・・

   ・・・・・本当に鴫さんか

老人「・・・・・。」

揚羽「えっ


私はあることを確認する為に、慎重に

鴫さんに近づき、背中にそっと手を置く


透明「・・・・・・。」

老人「・・・か・・・や・・・ざ・・り・・・。」

透明「


ドガッ


突然、私の後ろから何かが振り降ろされる


ガシッ

揚羽「何をするんです


それを片手で阻止する黒揚羽



         続く・・・。



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鬼人館・31

2025年05月21日 08時00分00秒 | 鑑定ファイル147(鬼人の宴)
鬼人館31


老人「お前は、何を言って

透明「気づいていないのか 伊祁さんは、

   あんたの本当の血縁者
なんだよ

老人「は、はぁな、なにを

透明「加耶さんと錺が貴方に託した想い

   それは貴方に自分の子を抱かせてやること

   だったんだよ


老人「


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

手記を読んでいたときに流れ込んできた

もうひとつの感情・・・。


加耶「ああ・・神様・・・どうか、この子だけは、

   この子だけは助けてください・・・。

   私はどうなってもいい・・・あの人に

   私達の子を抱かせてあげて・・・お願い・・・。



~・~・~・~・~・~・~・~・~・~


透明「病気を知り、絶望していたあなたと違い、

   加耶さんは最後まで子を守ろうとしていた

   なのに、貴方はもがくことを諦め自分だけ・・・

   全てを失った加耶さんは、鬼になってでも

   子を守り、その子を父親である貴方に

   抱いてもらおうと、必死だったんだよ


   錺もその想いをくみ、自分を犠牲にしてまでも

   あなた達に尽くしたんだ・・・。」

老人「そ、そんな・・・。」

透明「神の采配・・・なのだろうか・・・。

   加耶さんは、鬼になったことで猶予ができ

   お腹の子を産むことができた・・・しかし

   そこに貴方はいなかった・・・苦しかったと

   思うよ
・・・鬼となったとはいえ、

   病魔は確実に身体を蝕んでゆく・・・

   ・・・詳しい経緯はわからないが、

   一人になってしまう我が子を憂い、きっと

   加耶さんは断腸の思いでその子を当時の

   呪術家系である伊祁家に託したのだろう


   そして、最後に加耶さんは・・・。」

老人「ば、ばかな・・・そんなことが・・・」

透明「あなたは、意識が戻ってすぐに

   自分の主となれるものを探したはずだ

   式神が自ら主人を決めるには、

   よほど呪術に精通した器が必要だ

   奇跡なのか加耶さんの導きなのか

   貴方は偶然にも、自分の宿主として

   最高の相性をもつ契約者を見つけた。

   ・・・そりゃ~相性が良いわけだよ

   実の息子だったんだからね

老人「や、やめろやめてくれ

   それでは私は・・私のしてきたことは・・・」


鴫さんはその場に崩れ落ちるようにうずくまる

その悲しき背中に、かける言葉が見つからなかった・・・。



            続く・・・。



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鬼人館・30

2025年05月19日 08時00分00秒 | 鑑定ファイル147(鬼人の宴)
鬼人館30


老人の叫びに合わせて、黒揚羽が

目にも止まらぬ早さで動き出す


グボッ


老人「グエッ


黒揚羽の渾身の右拳が式神執事の腹に

突き刺さる


老人「ぐううううっ・・・な、なぜだ、黒揚羽

揚羽「隙ありですね~

   あっちなみに私は黒揚羽(こくちょう)じゃ

   無いですから

透明「クスッ

老人「そ、そんなはずは


何が起こったのか少し回想シーン・・・。



~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

揚羽「駄目です今は勝ち目がありません

   ここは一回引きましょう

   今、倒す必要はありません



透明「

   でかした黒揚羽(こくちょう)

       ズッバン


       by鬼人館・16参照

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~


揚羽「ちなみに、ご主人

   さっきのは何だったんですか

透明「んっ
 
   まあ、気にしなくていいよ

揚羽「


       by鬼人館・17参照


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~


てなわけで、異形の馬の感情が無くなっている

のに気づき、黒揚羽(くろあげは)を、わざと

こくちょう」と呼んでいた私・・・テヘペロ


老人「ぐうううううっ

   ・・・ま、まさか、ここまで

透明「鴫さん・・・貴方はラジコン鬼だ

   貴方自身は術式に特化はしているが、

   直接的に戦うのは苦手でしょ

   もう、あきらめませんか

老人「ゆ、許さない

   私や加耶、錺の想いを研究成果を認めない

   お前達術者を私は許さない


鴫さん感情と共に、霊圧がどんどん高まって行く

何かを仕掛けようとしている・・・。


透明「いい加減に・・・しろ~~~


鴫さんを上回る霊圧で、鴫さんの霊圧を吹き飛ばす透明先生


老人「なっ

透明「鴫さん何故わからない

   死をとして鴫さんを蘇らそうとした加耶さんや

   錺の想いを何故、正しく受け取らない

   何故、理解しない

   貴方は自分の理想を二人に押しつけている

   だけだろ 二人の本当の気持ちに

   いい加減、気づいてやれよ

   こんなの・・・悲しすぎるよ

老人「な、何を言っている・・・。」



加耶さんと錺の本当に気持ちとは・・・。



            続く・・・。



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鬼人館・29

2025年05月17日 08時00分00秒 | 鑑定ファイル147(鬼人の宴)
鬼人館29


にらみ合いが続く・・・。


老人「くくくっ美しい・・・この子は

   本当に美しいですなぁ~


   ・・・・・・・・・・・・・・・・・

   さて、私も忙しい身なので、

   そろそろ決断いただけませんか

透明「・・・加耶さん・・・。」

老人「ピクッ


やはり・・・。


透明「鴫さん・・あなたは揚羽の身体を使って

   加耶さんの魂を呼び戻そう

   考えているんじゃないですか

老人「

透明「鴫さん、あなたも術者だったはず・・・。

   残念ですが、それがいかに無謀なことなのか

   わかっているはずですよね

老人「は、はぁ何を言っているんだ

   私を見ろ

   加耶は錺の操鬼(ラジコン鬼)としての

   能力を取り込み、召喚した鬼に私の魂を

   定着させることに成功した


   目の前に成功した例があるにも関わらず、

   お前は他の術者と同様に私を否定するのか

   お前の目には、私の存在が

   視えていないのか



さっきまで静かな面持ちだった老人は

鬼の形相そのままに、感情を高ぶらせていた



透明「あなたはラジコン鬼としての能力をもった

   式神だ・・・今なら加耶さんが行き着いた

   呪法をおこなうことができるでしょう

   しかし、肝心の受肉させるための

   鬼の召喚は貴方にはできない


   だから主人である伊祁さんを操って

   鬼の召喚を試みた・・・しかし人型の鬼は

   高位の存在、伊祁さんの呪力では加耶さんを

   いれる理想の器は召喚出来なかった


老人「そうだ

   だから考え調べたよ現存する人型の式神

   強さと美しい女性の姿をもった式神をね

透明「はぁ~っ・・・執念か・・・恐れ入る

老人「お前ごとき、こわっぱに何が分かる

   大切なものを失った悲しみ

   己を犠牲にしてまで、私を復活させた

   加耶の錺の想いを


   もうよい黒揚羽

   お前の手で引導を渡してやれ



黒揚羽がものすごい勢いで動き出す



        続く・・・。



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鬼人館・28

2025年05月15日 08時00分00秒 | 鑑定ファイル147(鬼人の宴)
鬼人館28


老人「そうですなぁ~私もそろそろ

   飽きてきましたし本題に入りましょうか

透明「あなたの目的は、揚羽ですね

揚羽「

老人「ほう何故そう思ったのですかな

透明「六羽は、あなたでは操れないでしょ

揚羽「

透明「六羽は事象から生まれた精霊のような存在

   鬼である貴方では扱えない

老人「・・・・・。」

揚羽「えっえっ

   さっき、さらわれたのって

透明「あれは、六羽を引き離したかったんだよ

   鬼は精霊に弱いからね

揚羽「あっなるほど

老人「くくくっ・・・本当に貴方は・・・。

   しかし、もう遅いですよ

透明「

老人「時は満ちました

   この館の気質・・・いえ、私の気質を十分に

   吸い込んだ式神は浸食されていますからね

透明「し、しまった

老人「黒揚羽こちらに来なさい・・・。」

揚羽「・・・・・・。」


黒揚羽が一瞬固まるような素振りをみせ、

フラフラと式神執事の方へと歩いて行く・・・。



老人「くくくっ

   この館は私の気質で包まれている

   式神がこれを取り込んでしまえば、名で縛り

   式神を掌握することなど造作も無い


透明「なるほど、揚羽の調子が異常に良かったのは

   この気質のせいか・・・。

   しかし何故、揚羽の本当の名を

老人「おやおや、覚えていませんか

   貴方がラジコン鬼から逃げる際に一度だけ

   名をこぼしてしまったことを

透明「


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

揚羽「駄目です今は勝ち目がありません

   ここは一回引きましょう

   今、倒す必要はありません



透明「

   でかした黒揚羽

      ズッバン


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~


透明「あの時か

老人「残念でしたねぇ~

   貴方ほどの術者なら、自分の名も式神の名も

   隠している
とは思っていましたが、

   不用意でしたねくくくっ

   もう黒揚羽の制御は私に委託されました

   諦めて、契約の解除をオススメしますよ

   でなければ、貴方の大切な黒揚羽に

   貴方を始末させなければなりませんから


透明「くっ


黒揚羽は虚ろな目でこちらを見ている・・・。



         続く・・・。



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