

揚羽「ど、ど、ど、ど、どういうことですか~

透明「あははっ


鴫さんは、揚羽という素材を見つけて
時間をかけて私達の記憶に少しずつ
情報を与えていたんだよ

つまり今回の依頼は、御山からのもの
じゃなかったってこと

揚羽「ええ~~~っ

透明「いや~っ

すぐに確認しないなんて、私にしては
おかしかったんだよねぇ~

揚羽「そうですか


透明「それに途中からおかしいと思ったんだよねぇ~

御山からの依頼にしては全てが漠然としていたし、
長年私も御山の手伝いしてるけど、伊祁家が
御山と協力関係にあるとは聞いたこと無かったから
ちょっと疑ってたんだよねぇ~

揚羽「疑ってたんだったら、私達にもちゃんと
言ってくださいよ~


透明「いや~っ

なかなか手の込んだ作戦だったから
途中から好奇心の方が勝っちゃって

揚羽「えっ

透明「うん


揚羽「うわあああああっ


貧乏なご主人にとって、
死活問題じゃないですか~

これが一番の罪

万死にあたりますよ~


透明「やめろ~~~

そ、そんなに貧乏じゃな~~~い


そんな不毛なやりとりをしつつ私は御山に連絡

事情を話し、伊祁さんを受け入れてもらうことに。
伊祁さんを迎えに来た使いに伊祁さんを任せ、
私達も家路につくことにする

帰りの車中



透明「はぁ~っ


揚羽「本当に疲れましたよ~

・・・なのに、ただ働きって

六羽「

透明「まあまあ、珍しい体験できたし

揚羽「はぁ~っ

透明「しかし、今日の揚羽は大活躍だったね

揚羽「えっ



そ、そうでしょ~


特別に大事にしても良いんですよ~

そうですね~

揚羽様最高~って

叫んでも良いですよ~

まったく~

何もできないんですから~


もっと、もっと、私を大切にしなくちゃ
いけませんねぇ~~~~

透明「・・・・・。」
揚羽「んっ

透明「・・・・・

揚羽「・・・・・

透明「・・・揚羽様


揚羽「うわぁぁぁぁぁっ



真顔で言わないで~~~~~~っ

六羽「んんっ



揚羽「うわあああああっ



クスクス

この数年後、私達は伊祁さん、鴫さんと
大変な仕事で共闘することに・・・
その話は、またの機会に

鬼人の宴、かなりの長編でしたが
最後までお付き合いくださり、
ありがとうございました~


完







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