

泰蔵さんのお店に帰ってきた私達は、
箱の中から指輪を出す

透明「渦眼
出ておいで
」


ルビーの指輪から、渦眼が出てくる





透明「この中に、逆眼がいるんでしょ

さっき、この指輪を視たとき、かすかに
妖気を感じたから
」

触手が伸びてくる・・・。
渦眼「・・・うん・・・はや・・・く・・・。」
透明「早く
」

渦眼「さ・・かめ・・・だ・・して・・・。」
透明「えっ
さ、逆眼って、勝手に出てくるんじゃ


ないの
」

渦眼「・・・さ・か・・め・・・よわ・・て・る・・・。」
透明「マジか



でも、どうやって・・・。」
渦眼「・・・あげ・・て・・・あ・・げて・・・。」
透明「あげるって・・・そうか
気が足りないって


ことか
でも、妖気と上手く反応するかなぁ~




まあ、やってみないとわからんか
」


私は、逆眼がいるであろうサファイアの指輪に気を当てる

透明「・・・・・。」
逆眼「・・・・・。」
透明「・・・ダメか
」


逆眼「・・・・ズズッ
」

透明「のわ~っ
何か出てきた~ 
」



サファイアから出てきたそのモノは、渦眼と同様の容姿をし、
身体の色だけキレイな青い色をしていた・・・。
もともとルビーとサファイアは、同じコランダムという鉱石、
やはり、そこから産まれたものは、同じ形態をして
いるのか~
ちょっと、お勉強になったぞ


透明「この子が、逆眼
」

渦眼「・・・う・・ん・・・。」
そういうと、逆眼に寄り添うように、渦眼がピッタリと
逆眼に張り付く・・・その瞬間

渦眼の中から、何かが逆眼に注がれて行く

そして、逆眼の方からは、泰蔵さんの方へ白い糸のような
モノが入って行った
モノが入って行った

透明「(もしかして、あれって渦眼がとってしまった
タイさんの寿命
)」
タイさんの寿命

タイ「
」

キョトンとしている泰蔵さんを見て、安心する透明先生

渦眼「・・・あり・・が・とう・・・
」

それから、渦眼と逆眼は、仲良く指輪に入っていった

中間さんの指輪から産まれた付喪神達

きっと、想いの強さが生んだ奇跡なのかもしれない

同じ時を、同じ道を、同じ人生を歩むことを約束した
願いという純粋な念は形となり、二人を産んだ
のだと感じることができた
のだと感じることができた

透明「はぁ~
」

何だか、力が抜けてしまった・・・



これで、泰蔵さんも大丈夫だろう

タイ「お、おい
どうしたんだ




どうなったんだ
」

透明「タイさん
終わったよ


これで、タイさんの寿命も戻ったし、
夢を叶えられるね
」

タイ「そ、そうか

いや~
よかった、よかった


一時はどうなるかと思ったぞ

って、何でお前が俺の夢を知ってんだ
」


透明「ええ~っ
さっき、俺はまだ死ねねぇ~


夢があるんだ
って、言ってたじゃん
」



タイ「お、俺がそんなこと、言うわけねぇ~だろ~



特におめぇ~には、絶対に言わねぇ~はずだ~
」

透明「
・・・おいおい


ちょっと、ボケちゃったんか

自分で言ってたじゃんか~
」

タイ「言ってねぇ~し、ボケてねぇ~~~~っ
」


駄目だこりゃ・・・

これじゃぁ~、タイさんの夢の話を
聞かせてもらえるとも思えん

私は、泰蔵さんの身体の状態を調べてから、
今後の食事の約束を取り付け
泰蔵さんのお店を後にする・・・・。

泰蔵さんのお店を後にする・・・・。
次回、ファイナル
もうひと仕事、終わらせておきますか

もうひと仕事、終わらせておきますか

続く ・・・。







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