春の嵐 ・12
泰蔵さんのお店に帰ってきた私達は、
箱の中から指輪を出す
透明「渦眼出ておいで」
ルビーの指輪から、渦眼が出てくる
透明「この中に、逆眼がいるんでしょ
さっき、この指輪を視たとき、かすかに
妖気を感じたから」
触手が伸びてくる・・・。
渦眼「・・・うん・・・はや・・・く・・・。」
透明「早く」
渦眼「さ・・かめ・・・だ・・して・・・。」
透明「えっさ、逆眼って、勝手に出てくるんじゃ
ないの」
渦眼「・・・さ・か・・め・・・よわ・・て・る・・・。」
透明「マジか
でも、どうやって・・・。」
渦眼「・・・あげ・・て・・・あ・・げて・・・。」
透明「あげるって・・・そうか気が足りないって
ことかでも、妖気と上手く反応するかなぁ~
まあ、やってみないとわからんか」
私は、逆眼がいるであろうサファイアの指輪に気を当てる
透明「・・・・・。」
逆眼「・・・・・。」
透明「・・・ダメか」
逆眼「・・・・ズズッ」
透明「のわ~っ何か出てきた~ 」
サファイアから出てきたそのモノは、渦眼と同様の容姿をし、
身体の色だけキレイな青い色をしていた・・・。
もともとルビーとサファイアは、同じコランダムという鉱石、
やはり、そこから産まれたものは、同じ形態をして
いるのか~ちょっと、お勉強になったぞ
透明「この子が、逆眼」
渦眼「・・・う・・ん・・・。」
そういうと、逆眼に寄り添うように、渦眼がピッタリと
逆眼に張り付く・・・その瞬間
渦眼の中から、何かが逆眼に注がれて行く
そして、逆眼の方からは、泰蔵さんの方へ白い糸のような
モノが入って行った
モノが入って行った
透明「(もしかして、あれって渦眼がとってしまった
タイさんの寿命)」
タイさんの寿命)」
タイ「」
キョトンとしている泰蔵さんを見て、安心する透明先生
渦眼「・・・あり・・が・とう・・・」
それから、渦眼と逆眼は、仲良く指輪に入っていった
中間さんの指輪から産まれた付喪神達
きっと、想いの強さが生んだ奇跡なのかもしれない
同じ時を、同じ道を、同じ人生を歩むことを約束した
願いという純粋な念は形となり、二人を産んだ
のだと感じることができた
のだと感じることができた
透明「はぁ~」
何だか、力が抜けてしまった・・・
これで、泰蔵さんも大丈夫だろう
タイ「お、おいどうしたんだ
どうなったんだ」
透明「タイさん 終わったよ
これで、タイさんの寿命も戻ったし、
夢を叶えられるね」
タイ「そ、そうか
いや~よかった、よかった
一時はどうなるかと思ったぞ
って、何でお前が俺の夢を知ってんだ」
透明「ええ~っさっき、俺はまだ死ねねぇ~
夢があるんだって、言ってたじゃん」
タイ「お、俺がそんなこと、言うわけねぇ~だろ~
特におめぇ~には、絶対に言わねぇ~はずだ~」
透明「・・・おいおい
ちょっと、ボケちゃったんか
自分で言ってたじゃんか~」
タイ「言ってねぇ~し、ボケてねぇ~~~~っ」
駄目だこりゃ・・・
これじゃぁ~、タイさんの夢の話を
聞かせてもらえるとも思えん
私は、泰蔵さんの身体の状態を調べてから、
今後の食事の約束を取り付け
泰蔵さんのお店を後にする・・・・。
泰蔵さんのお店を後にする・・・・。
次回、ファイナル
もうひと仕事、終わらせておきますか
もうひと仕事、終わらせておきますか
続く ・・・。
昴と透明先生のお店
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