く、来るな~~~っ ・9
千鶴「うう・・・くっ・・・ 。」
千鶴ちゃん・・・苦しそうだ・・・
私は、円に提案する
透明「円千鶴ちゃんの右に回って念を抑えて
私は、左から抑えるからくれぐれも、
千鶴ちゃんに見つからないようにね」
円「う、うんわかった」
二人は、千鶴ちゃんを挟むように陣を取り、
詠唱を始める・・・。
透明「オン・バ・・・・・。」
円「シリク・エード・・・・。」
二人の術師の詠唱で、徐々に千鶴ちゃんの意志が
勝ってゆく・・・
千鶴「ハァハァハァ・・・」
円「(千鶴頑張れ)」
透明「(もう少し・・・・。)」
深い霧が晴れるように、念の渦は収束してゆく・・・。
千鶴「ハァハァ・・・ふ~っ・・・」
よし何とか収まったみたいだ
私は、向こうに見える円に合図を送る
円は、堰を切ったように千鶴ちゃんの居る場所に
走りだす
円「ち、ちづる~~~~っ 」
千鶴「し、ししょう 」
透明「ゾクッ・・・」
円「千鶴大丈夫」
千鶴「・・・・・。」
何だ何故か嫌な予感がする
私も千鶴ちゃんの側へ・・・
透明「・・・・千鶴・・・ちゃん」
千鶴「く、来るな ・・・。」
円「えっ」
千鶴「く、来るな~~~っ 」
周囲にドス黒い気が立ち込める
私と円は、異変に気づきその場を飛び退く
千鶴「来るな来るな来るな~~~っ 」
円「千鶴落ち着きなさい」
透明「マズイ、一歩遅かった
さっきのは、収束じゃなく集束だったんだ」
円「そ、そんな」
透明「円気をつけろくるぞ」
一瞬、風が止む・・・。
魔導連結回路・風切(かぜきり)、千鶴ちゃんの観似手は、
風を基本とする魔術を自由に操る
風を基本とする魔術を自由に操る
一瞬でも気を抜けば、八つ裂きにされかねない
円「千鶴」
スパッ
円「」
円の服の一部が切り裂かれている
透明「ひえ~っ日本刀かよ~っ」
円「・・・・・ブチッ 」
えっ今、一瞬何かが切れたような音が・・・。
円「ち~づ~る~っ 師匠である私に刃を向けて
ただで済むと思っているのか~~~~っ 」
透明「おいおいおいおい」
何で、お前まで切れてんだよ~~~っ
さながら、怪獣大戦争・・・。
さ、流石に、このままじゃヤバイかも
続く ・・・。
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