

私はモヤモヤした気持ちを抱いたまま
悠木さんに谷津根からの話をする・・・。
悠木さんに谷津根からの話をする・・・。
悠木「・・・・・
」


透明「大丈夫
谷津根は言葉にしたことは

絶対に曲げたりしないから

悠木さんを守ってくれますよ

ところで、そのコミュニティーを
運営している人とは会ったことあるの
」

悠木「は、はい

結構、若い男でした・・・。
掲示板に書かれた方法を詳しく教えて
くれたのもその人で
」

透明「ふ~ん・・・。」
悠木「あの~
」

透明「
」

悠木「・・・透明先生は、私のこと・・・
」

透明「んっ
ああ~
もちろん怒っていますよ
」




悠木「そうですよね
・・・すみませんでした
」


透明「悠木さん
勘違いしないでね


怒ってはいますけど、心配もしています
」

悠木「えっ
」

透明「あなたは、確かに霊感が普通の人よりも少し強い

それだけに、その能力を生かして仕事をし、
色々な方から感謝されたかったんでしょ

そのために、方法を求めた

あなたが霊能者として認めてもらいたくて
とった手段は褒められたことじゃないけど
とった手段は褒められたことじゃないけど

あなた自身は、感謝される方法として
人を助けることを選択したことには変わりない
じゃないんですか
」
人を助けることを選択したことには変わりない
じゃないんですか

悠木「
」

透明「まあ、性格は少しヨロシク無い面もあるけど

性根まで悪いワケじゃない

もし、悠木さんがちゃんとした師に恵まれ
見極める力と救う手法を手にしていたら・・・。
そう思うと、もったいない気がします

正しいことをしようと想っておこなったことが
逆に作用するものだと知らずに使っていたのなら
それは無知ゆえに起こした無謀

心で想う正義と現実に起こった悪を裁けるほど
私も賢者じゃないですから、あなたの中の正義は
否定できません
私も賢者じゃないですから、あなたの中の正義は
否定できません

だから、これからの悠木さんを考えると、少し
心配になるんですよ
」

悠木「透明先生・・・

先生
私のおこなった呪法は一体
」


透明「そうですね
説明しておいた方が良いかもですね


あの方法は、近くにいる霊を1つの媒体に集める
呪法です
呪法です

その媒体となったのが、隆太郎くんてことです

無造作に集められた霊達はその媒体を壊そうと
してもおかしくはないでしょ
してもおかしくはないでしょ

本来は封印した物を媒体として使う呪術だから
人を媒体にすることは、その人を生け贄に捧げる
行為に近いものです
」

悠木「
」

透明「それに、除霊となれば本来、その人に取り憑いて
しまった霊だけを誠心誠意説得することで
身体から出て行ってもらうことが主流ですから、
無理矢理術で縛るというのは人道的にみても
正しくはないと思います
正しくはないと思います

ましてや、近くの霊まで呼び寄せるなんてことは
霊自体にも失礼な行為になってしまいますからね
」

悠木「わ、私は、なんて非道いことを・・・
」

悠木さんは、自分のしでかしたことの意味を初めて知り
心の底から反省しているようにみえた・・・。
この後、私は隆太郎くんの身体をメンテナンスし、
本宮さんの心のケアや、悠木さんが敷いてしまった
間違いだらけの結界の後処理、空中に散布してしまった
呪法の除去などをおこなった・・・。
本宮さんの心のケアや、悠木さんが敷いてしまった
間違いだらけの結界の後処理、空中に散布してしまった
呪法の除去などをおこなった・・・。
悠木さんは、谷津根が迎えにこさせた弟子に連れられ
一路、谷津根の元へ・・・





まあ、彼女に任せておけば心配ないだろう

今回の鑑定は私にとっても、良い教訓になったのかもしれない

危険な呪法を知り使う者として、何が正しく間違っているのか

自分自身を振り返り、改めて知識を整理し、正しく使うこと、
伝えることの大切さを考えさせられた一日でした・・・。
伝えることの大切さを考えさせられた一日でした・・・。
数日後

「プルルルルルルル
ガチャッ
」


實香「透明すまん
コミュニティーは潰したが

主犯を取り逃がした
名前は


伊能 涼栄(いのう りょうえい)

もし、お前の周りでこの名を聞いたら
私に連絡してくれ
」

この時、私の人生の歯車が大きく動き出していたことは
私自身まだ気づいていなかった ・・・。
私自身まだ気づいていなかった ・・・。
完
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