

私は怜に、千手様からの言葉を伝える・・・。
怜「・・・そっか・・・響が・・・

透明「それでコンは救われる・・・どうかな

怜「・・・うん・・・お願い・・・

怜は怜なりの理解をし、コンの依代を響に渡す

響「えっ


透明「今から響には、コンを召喚してもらう

響「えっ


透明「この中で、コンを使役できるのは
響だけなんだ

響「えっ


透明「多分それは、響のもつ観似手が関係
しているのだと思うのだけど、今
コンを助けられるのは響しかいない

やってくれるか

響「ぼ、僕で良いの


本当に優しく育ってくれた・・・。
透明「怜も納得してる

響「・・・わかった・・・やってみる

私は響の手を取り、召喚の呪文を詠唱する。
響「

響の手の中にあった依代が跳ね出し、
今までのコンのような姿に変わってゆく・・・。
コン「きゅっ

響「コン・・・僕と一緒にいてくれる

コン「きゅきゅっ

コンの身体から響の身体に
光の塊のようなものが入ってゆく・・・。
千手「これで契約が成されましたね

後は、私がこの子の存在を
認証すれば大丈夫

透明「千手観世音菩薩様、
本当にありがとうございました

千手「どういたしまして

・・・この子は今、幻獣として
確立した存在となっているから、
しっかりと育ててあげてね

透明「げ、幻獣


千手「そう


だけど、今回は特例・・・他の仏には
私からその旨伝えておくから安心して

幻獣名はフェンリル

成長することを期待していますよ

そう言うと、千手観世音菩薩様は姿を消してしまった

透明「幻獣・・・フェンリルって・・・
・・・マジか

幻獣の中でも最高位の神獣・・・いや、
まだそこまで成長していないから
フェンリルの幼体ということか

どちらにせよ、トンデモないことになったぞ


円「仏様・・・帰った


美莉「なに怯えてるのよ

円「べ、別に怯えてなんてないし

わ、私のカッコいい登場が台無しにされたから
お、怒ってるのよ~~~


瑠璃「流石に円でも仏様には強く出られないんだね


円「うっ

怜「普段、悪さばかりしてるから・・・
・・・ビビってた・・・。」
円「そ、そんなわけないでしょ~~~


透明「とにかく、これでコンは大丈夫

響には迷惑かけるけど、きっと響の
力にもなってくれると思うよ

(なんせ、神獣の幼体だからね・・・

そんなこんなで響には使役したコンとの繋がりと
意思疎通の仕方、コンのエネルギーとなる
気力の話をしっかりと話す・・・まあ、
瑠璃がいるから色々と教えてくれるだろう

しばらくして・・・・。
美莉「はぁ~~


円「あんた、楽観的すぎ

瑠璃「そうだよ~


怜「・・・瑠璃、美莉、透明・・・響・・・
今日はありがとう・・・

円「ちょっと

私のこと忘れてな~~い~~


怜「・・・・。」
円「・・・・。」
怜「・・・・んっ・・・あんがと・・・。」
円「軽い~~~~っ

はぁ~


でも本当にいいの


怜「うん

響のところにくるから・・・。」
円「・・・そっ

怜「・・・んっ

なんだかんだで、円が一番怜を心配しているのかもな・・・。
美莉「さ~てと


瑠璃「ええ~っ


透明「美莉、明日からロスだろ

気をつけてな

美莉「うん


円「そう言って、連絡してきたことないし

美莉「そうだっけ

でも今度はちゃんとする

コンちゃんの成長も気になるしね

透明「そうだな


キョウダイがこれだけ揃うのも中々ないこと

名残惜しいが、また会える日を楽しみにしていれば良い・・・。
響とコンの外伝は又の機会にお話しするとして
皆さんには長々とお付き合いいただき感謝しています

この世界は確立された世界・・・。
そこには多くのルールと魂の繋がりがあります

皆さんの中でも気になっているAIの問題なども
こういった確立された世界の中では、
さほど大きな問題にはならないのかもしれません

いつの日か、この世界の真理と皆さんとの関係も
お話しできたらと思う透明なのでした

完







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