真夏の怪談
・・・三話目
(事故物件)・8
しばらくして・・・。
私は電話のあった公園に到着し、
疲労困憊の二人と合流する
透明「大丈夫ですか
」
華原「先生・・・ごめんなさい・・・
」
久保「真奈美が謝ることないよ
先生
先日真奈美に憑いたものを
祓ってくれたんですよね
」
透明「ええ
」
久保「でも、部屋の中には何だかわけの分からないのが
何人も居たんですよ
ちゃんと祓われて無いということですよね
」
華原「ゆ、由紀
そんな言い方・・・
」
久保「だ、だって
」
透明「いやいや
怖い思いしたのだから、そう言われても
仕方がないです
本当にごめんなさい
」
久保「えっ
」
華原「せ、先生
」
透明「いや、まさかあの人一人だけじゃないとは、
思っていなかったよ
」
華原「どういうことですか
」
透明「まあ、行って見ないと何とも言えないけど、
先日、華原さんに取り憑いたのは、
その主体となっている霊で、主体の霊が
いなくなったことで、他の霊が暴走し始めた
と考えるのが正しいかな
つまり、事故物件ていうことかもしれないね
」
華原「
」
久保「や、やっぱり事故物件なんですか
」
透明「聞いた限りでは、その可能性が高いかな
」
久保「それって、不動産屋が最初に言わないといけない
ものじゃないんですか
」
透明「いや
そうとも限らない
」
久保「えっ
」
透明「例えば、その部屋で事故が起こったとして、
次に入居した人には情報開示義務が発生するけど、
もし、事故が起こった後の人が、何かの理由で
その部屋を出た場合、その人には何もなかった
つまり一人前の人が無事なのであれば、
そこは直接的には事故物件とはならないんだ
もちろん、その次の入居者が過去にあったことを聞けば、
教えなければならないものだけど、華原さんが聞いて
いなければ、教える義務は発生しないんだよ
」
久保「そ、そんな・・・。」
透明「まあ、今回あったことで、不動産屋さんを責めても
意味がないから、眼の前のことを何とかしないとね
」
久保「・・・・。」
華原「あ、あの・・・また、あの部屋に行くんですか
」
透明「まあ、行かないと何ともできないからね
もし、華原さんが行きたくないなら、
私一人で行くけど・・・女性の部屋に一人で
入るのは気が引けるんだけど・・・
それでも良いならそうするけど
」
久保「私達も行きます
どちらにしても、あの部屋に戻らないと、
真奈美も困るだろうから
」
透明「了解
それじゃぁ、行こうか
」
久保さん、かなり気丈な子だなぁ
見るからに足がガタガタ震えているのに、
友達の為にここまで感情的になれるのは、
今どき珍しいタイプだ
そんなやり取りをした後、私たちは華原さんの
部屋へ向かう・・・。
華原さんもかなり腰が引けている状態だが、
久保さんがいることで心強いのか、歩を進める
ことができた・・・。
透明「へぇ~っ
良いマンションだね
」
久保「中も綺麗で新しめで、1LDKで6万ですよ
完全に何かある値段ですよね
」
透明「安っ
立地的にもその間取りなら、
倍はするのに・・・。」
華原「そうなんですか
」
透明「確かにその時点で、怪しさ満点だね
」
そんな話をしながら、5階に到着する
透明「・・・・・・
」
華原「先生
」
久保「
」
透明「あそこの部屋だね
」
華原&久保「
」
久保「わかるんですか
」
透明「まあ、部屋の扉から顔だけが出ていて


しばらくして・・・。
私は電話のあった公園に到着し、
疲労困憊の二人と合流する

透明「大丈夫ですか

華原「先生・・・ごめんなさい・・・

久保「真奈美が謝ることないよ

先生

祓ってくれたんですよね

透明「ええ

久保「でも、部屋の中には何だかわけの分からないのが
何人も居たんですよ

ちゃんと祓われて無いということですよね


華原「ゆ、由紀


久保「だ、だって

透明「いやいや

仕方がないです

本当にごめんなさい

久保「えっ

華原「せ、先生

透明「いや、まさかあの人一人だけじゃないとは、
思っていなかったよ

華原「どういうことですか

透明「まあ、行って見ないと何とも言えないけど、
先日、華原さんに取り憑いたのは、
その主体となっている霊で、主体の霊が
いなくなったことで、他の霊が暴走し始めた
と考えるのが正しいかな

つまり、事故物件ていうことかもしれないね

華原「

久保「や、やっぱり事故物件なんですか

透明「聞いた限りでは、その可能性が高いかな

久保「それって、不動産屋が最初に言わないといけない
ものじゃないんですか

透明「いや


久保「えっ

透明「例えば、その部屋で事故が起こったとして、
次に入居した人には情報開示義務が発生するけど、
もし、事故が起こった後の人が、何かの理由で
その部屋を出た場合、その人には何もなかった

つまり一人前の人が無事なのであれば、
そこは直接的には事故物件とはならないんだ

もちろん、その次の入居者が過去にあったことを聞けば、
教えなければならないものだけど、華原さんが聞いて
いなければ、教える義務は発生しないんだよ

久保「そ、そんな・・・。」
透明「まあ、今回あったことで、不動産屋さんを責めても
意味がないから、眼の前のことを何とかしないとね

久保「・・・・。」
華原「あ、あの・・・また、あの部屋に行くんですか

透明「まあ、行かないと何ともできないからね

もし、華原さんが行きたくないなら、
私一人で行くけど・・・女性の部屋に一人で
入るのは気が引けるんだけど・・・

それでも良いならそうするけど

久保「私達も行きます

どちらにしても、あの部屋に戻らないと、
真奈美も困るだろうから

透明「了解


久保さん、かなり気丈な子だなぁ

見るからに足がガタガタ震えているのに、
友達の為にここまで感情的になれるのは、
今どき珍しいタイプだ

そんなやり取りをした後、私たちは華原さんの
部屋へ向かう・・・。
華原さんもかなり腰が引けている状態だが、
久保さんがいることで心強いのか、歩を進める
ことができた・・・。
透明「へぇ~っ


久保「中も綺麗で新しめで、1LDKで6万ですよ

完全に何かある値段ですよね

透明「安っ

倍はするのに・・・。」
華原「そうなんですか

透明「確かにその時点で、怪しさ満点だね

そんな話をしながら、5階に到着する

透明「・・・・・・

華原「先生

久保「

透明「あそこの部屋だね

華原&久保「

久保「わかるんですか

透明「まあ、部屋の扉から顔だけが出ていて
こちらを覗いているからね
」
華原「
」
久保「
」
透明「ちょっと待ってて
」
そう言うと、私は華原さんの部屋に近づいて行く・・・。
続く・・・。
昴と透明先生のお店
Guardian Jewelry Access
是非ごらんください

https://guardian-jewelry.com/

華原「

久保「

透明「ちょっと待ってて

そう言うと、私は華原さんの部屋に近づいて行く・・・。
続く・・・。







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