占い師の日記

お客さんの鑑定の話や業界の裏話などを紹介♪
風水/パワースポット/富学占などお役立ち情報も(^O^)/

真夏の怪談・・・三話目(事故物件)・8

2022年09月29日 08時00分00秒 | 鑑定133(へんてこ神主)-鑑定134(霊能村長さん)-鑑定135(真夏の怪談)
真夏の怪談・・・三話目(事故物件)


しばらくして・・・。

私は電話のあった公園に到着し、

疲労困憊の二人と合流する



透明「大丈夫ですか

華原「先生・・・ごめんなさい・・・

久保「真奈美が謝ることないよ

   先生先日真奈美に憑いたものを

   祓ってくれたんですよね

透明「ええ

久保「でも、部屋の中には何だかわけの分からないのが

   何人も居たんですよ

   ちゃんと祓われて無いということですよね

華原「ゆ、由紀そんな言い方・・・

久保「だ、だって

透明「いやいや怖い思いしたのだから、そう言われても

   仕方がないです

   本当にごめんなさい

久保「えっ

華原「せ、先生

透明「いや、まさかあの人一人だけじゃないとは、

   思っていなかったよ

華原「どういうことですか

透明「まあ、行って見ないと何とも言えないけど、

   先日、華原さんに取り憑いたのは、

   その主体となっている霊で、主体の霊が

   いなくなったことで、他の霊が暴走し始めた

   と考えるのが正しい
かな

   つまり、事故物件ていうことかもしれないね

華原「

久保「や、やっぱり事故物件なんですか

透明「聞いた限りでは、その可能性が高いかな

久保「それって、不動産屋が最初に言わないといけない

   もの
じゃないんですか

透明「いやそうとも限らない

久保「えっ

透明「例えば、その部屋で事故が起こったとして、

   次に入居した人には情報開示義務が発生するけど、

   もし、事故が起こった後の人が、何かの理由で

   その部屋を出た場合、その人には何もなかった

   つまり一人前の人が無事なのであれば、

   そこは直接的には事故物件とはならないんだ

   もちろん、その次の入居者が過去にあったことを聞けば

   教えなければならないものだけど、華原さんが聞いて

   いなければ、教える義務は発生しないんだよ

久保「そ、そんな・・・。」

透明「まあ、今回あったことで、不動産屋さんを責めても

   意味がないから、眼の前のことを何とかしないとね

久保「・・・・。」

華原「あ、あの・・・また、あの部屋に行くんですか

透明「まあ、行かないと何ともできないからね

   もし、華原さんが行きたくないなら、

   私一人で行くけど・・・女性の部屋に一人で

   入るのは気が引けるんだけど・・・

   それでも良いならそうするけど

久保「私達も行きます

   どちらにしても、あの部屋に戻らないと、

   真奈美も困るだろうから

透明「了解それじゃぁ、行こうか


久保さん、かなり気丈な子だなぁ

見るからに足がガタガタ震えているのに、

友達の為にここまで感情的になれるのは、

今どき珍しいタイプだ


そんなやり取りをした後、私たちは華原さんの

部屋へ向かう・・・。

華原さんもかなり腰が引けている状態だが、

久保さんがいることで心強いのか、歩を進める

ことができた・・・。


透明「へぇ~っ良いマンションだね

久保「中も綺麗で新しめで、1LDKで6万ですよ

   完全に何かある値段ですよね

透明「安っ立地的にもその間取りなら、

   倍はするのに・・・。」

華原「そうなんですか

透明「確かにその時点で、怪しさ満点だね


そんな話をしながら、5階に到着する


透明「・・・・・・

華原「先生

久保「

透明「あそこの部屋だね

華原&久保「

久保「わかるんですか

透明「まあ、部屋の扉から顔だけが出ていて

   こちらを覗いているからね

華原「

久保「

透明「ちょっと待ってて


そう言うと、私は華原さんの部屋に近づいて行く・・・。




           続く・・・。



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真夏の怪談・・・三話目(事故物件)・7

2022年09月27日 08時00分00秒 | 鑑定133(へんてこ神主)-鑑定134(霊能村長さん)-鑑定135(真夏の怪談)
真夏の怪談・・・三話目(事故物件)


華原「はぁはぁはぁはぁ

久保「はぁはぁはぁはぁ


どれくらい走ったのだろうか

二人は見知らぬ公園にたどり着き

ベンチに座り込む・・・。


久保「な、な、な、なに・・あれ・・・


ガタガタと震える口で華原さんに問いかける久保さん


華原「も、もう・・・いや・・・だ・・・・


涙が止まらない華原さん・・・


二人はしばらく放心状態になり、

時間だけが過ぎてゆく


時刻は5時40分・・・。

日の光が差し込み、辺りが明るくなってきたことで

安堵感が広がり、やっと二人は今の状況を

冷静に考えられるようになっていた
・・・。


久保「真奈美・・・あの部屋、絶対

   事故物件だよ

華原「えっ事故物件


事故物件を知らない華原さんに久保さんが

事故物件のことを話して聞かせる・・・。


華原「・・・・・そういえば・・・・

   この前、先生に除霊してもらった・・・。」

久保「除霊

華原「うん・・・

   なんか急に体調が悪くなって

   仕事休んでた時あったでしょ

   その時、私が行っている占いの先生の所に

   行ったら、何か憑いてるって言われて

   祓ってもらったんだ
・・・。」

久保「それって、なんか胡散臭いんだけど

   全然、祓われてないじゃん

華原「でも、祓ってもらってからは、

   どんどん元気になって、具合が

   悪かったのがウソみたいだった
んだ。」

久保「じゃあ、その先生の所にも行ってみようよ

   ちゃんと祓ってくれてなかったんなら

   責任とってもらおうよ



(おいおいそんな話になってたんかい

 ひどい言われようだけど

 まぁ怖い思いした後だから仕方ないよな)


二人は幸い、消防隊を呼んだことで普段着を着ていて

華原さんのポケットには携帯が入っていた
ため

早速、不動産屋私のところに電話をする

当然、不動産屋さんは出るはずもない

そして・・・・。



~・~・~・~・~・~・~・~・~・~


プルルルルルルッ


事務所の電話が鳴り響き、転送サービス

私の携帯に繋ぐ・・・。


透明「んっこんな時間に

   ちょっと待ってて

邪霊「・・・・・


徹夜で邪霊を説得中だった私は

何故か、邪霊に気を使いながら

携帯をとる・・・。


透明「はいもしもし

華原「せ、先生よかった繋がった

透明「えっ・・・もしかして華原さん

華原「は、はいせ、先生・・助けて・・・


少し安心したのか急に号泣する華原さん


久保「ちょっと、変わります

   私、真奈美の友達で久保と申します

透明「は、はい


物凄い勢いで、久保さんが現状を話し出す

何か、ちょっと責められている気持ちになる

透明先生・・・


透明「う~ん・・・なるほど・・・。

   わかりました今からそちらに行きますので

   住所とか、わかるもの周りにありますか

久保「えっほ、本当に来てくれるんですか


少し驚いている久保さんは、公園の看板に

書かれている住所を伝えてくれた


私は急いで用意をし、車のエンジンを回す



          続く・・・。



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真夏の怪談・・・三話目(事故物件)・6

2022年09月25日 08時00分00秒 | 鑑定133(へんてこ神主)-鑑定134(霊能村長さん)-鑑定135(真夏の怪談)
真夏の怪談・・・三話目(事故物件)


華原「えっなに

久保「今、何か聞こえたよね

華原「・・・・・・。」

久保「・・・・・・。」


コツ・・・コツ・・・コツ・・・


華原&久保「


明らかにクローゼットの中に何かいる

二人は顔を見合わせるが、その顔は

恐怖に引きつっていた



久保「も、もしかして、虫とか

華原「そ、そうだよねもしかしたらGとか

久保「うわっそっちの方が嫌かも

華原「そ、そうだね


そっちの方が」・・・それ以外のことを

想像していた二人は、必死に恐怖を

誤魔化すしかなかったのかもしれない・・・。


ゴン


華原&久保「ビクッ


クローゼットから聞こえる音は明らかに

虫の類いでは出せない音へと変わってゆく。


久保「・・・開けてみる・・・。」


何を思ったのか

久保さんが変な勇気を振り絞ってしまう


華原「・・・うん


その提案に乗ってしまう華原さん・・・。


二人は念のため台所にあった包丁を取り出し

暗い中、慎重にクローゼットの方へ・・・。

久保さんがクローゼットの扉に手をかける


久保「・・・い、いい開けるよ

華原「はぁはぁ・・・う、うん


包丁を構えた華原さんが、覚悟を決めて

返事をする


バンッ


物凄い勢いでクローゼットの扉が開く

しかし、クローゼットが開いた時には

何故か二人とも目をつむってしまい、

中の状況を確認できない



久保「ど、どう

華原「ご、ごめん目が開けられない

   でも、今開けるから

久保「わ、わかった、私が携帯で照らすから

   一緒に見よう

華原「せ、せーの


二人は、合図と共に目を開ける・・・。


華原&久保「


目を開けた二人の目には、なんてことのない

ただのクローゼットだけが映っていた


久保「な、な~んだ何も無いじゃない

華原「はぁ・・・何でビビっちゃってたんだろ


特に何も変化の無いクローゼットを華原さんが閉める

すると、突然電気が復活する


久保「えっなに

華原「電気がついた


と、二人が突然ついた電気を確認するために

後ろを振り返ると


華原&久保「きゃぁ~~~~~っ


そこには、真っ黒な影のようなものが立っており、

その闇の奥には、ギョロギョロと動いている

目だけがハッキリと確認できる


そしてその横には子供くらいの大きさの

人間?が複数人こちらを覗き込んでいた



あまりの恐ろしさに二人はパニック状態となり

手に持っていたスマホも包丁も投げ出し、

一目散に玄関から外へ走り出した




          続く・・・。



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真夏の怪談・・・三話目(事故物件)・5

2022年09月23日 08時00分00秒 | 鑑定133(へんてこ神主)-鑑定134(霊能村長さん)-鑑定135(真夏の怪談)
真夏の怪談・・・三話目(事故物件)


消防隊員の聴取が終わり、現場を調べるため

部屋の中へ入る消防隊の人たち・・・。

しばらくして、一人の隊員が出てくる


華原「あ、あの、どうでしたか

消防「えっ、え~っと・・・もう一度

   確認させていただきたいのですが

   お風呂場がひどい状況とのこと

   でしたよね


華原「は、はい

消防「・・・・・。」


消防隊員は少し怪訝な顔をしながら・・・


消防「すみませんが、お二人ともお酒を

   召し上がっていらっしゃいますか


華原「えっ

久保「ど、どういうことですか

消防「い、いえ、ちょっと一緒に

   いらしてください
・・・。」

華原&久保「


そう言われ、二人は恐る恐る玄関をくぐる


華原「・・・・・

久保「・・・・・んっ


激臭を予想していた二人だったが、

部屋の中に入り、少しだけ臭いを確認した時

何も臭わないことに気がつく


華原「えっどういうこと

久保「な、なんで、臭くないの


部屋の変化に戸惑っていた二人だが、

きっと消防隊の人が何かをして、臭いが

消えたのではないかと、消防隊消臭隊

勘違いした考えを巡らせ、自分たちを

納得させていた・・・。

そして、風呂場の前に立った二人


華原「・・・えっもう、終わったの

久保「さ、さすがプロ


綺麗さっぱり、黒いドロドロが消えて

無くなっていたことに感動し、消臭隊

消臭力ばりの活躍を称賛していた

(一体、何と間違えているのやら)


消防「・・・いえ我々は何もしていません

華原「えっ

久保「えっ、でも・・・。」

消防「私達が入った時から、この状態でした

   強いて言えば、部屋の電気がつかない

   ということだけでしょうか・・・。」

華原&久保「・・・・・。」


ここから先は、皆さんのご想像通り

この後二人は、酔っ払っていただけだろうと

消防隊の人にこっぴどく注意
を受け、

消防隊の方々は撤収していった・・・。

そして、部屋の残された二人は・・・


華原「・・・・どうなってるの

久保「なんで私達が怒られなくちゃならないのよ~

華原「確かに二人とも、あの黒いの見たのに・・・。

   それに、あの臭いも・・・。」

久保「真奈美この部屋絶対オカシイよ

   明日、私も付き合うから

   不動産屋に言いに行こう

   絶対、何かあるって

華原「う、うん・・・確かにオカシイ・・・

   電気もつかなくなっちゃったし


暗い部屋の中、スマホの明かりを頼りに

今日の行動を決めた二人は、すっかり

目が醒めてしまい
、色々な話をしながら

時間が経つのを待っていた・・・。


そして明け方の四時頃


少しうつらうつらしてきた二人

言葉が少なくなってきていた

・・・しかし、その時


コツ・・・コツ・・・コツ・・・。」


華原「

久保「んっ


クローゼットの中から、扉を叩く音がする



           続く・・・。



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真夏の怪談・・・三話目(事故物件)・4

2022年09月21日 08時00分00秒 | 鑑定133(へんてこ神主)-鑑定134(霊能村長さん)-鑑定135(真夏の怪談)
真夏の怪談・・・三話目(事故物件)


久保さんの異変から1時間・・・。

時刻は深夜2時30分


ゴポゴポ・・・ゴポポ・・・。


華原「うう・・・っ・・・うっ

久保「ゲホゲホッうっ


突然、深い眠りから引き戻される2人


華原「な、なに

久保「ゲホゲホ何、この臭い


部屋の中は、異臭に包まれていた・・・。


酔いが一気に冷めてしまった二人は

パニクりながら、換気しようと

急いで窓を開けてしまう


華原「はぁはぁはぁは~っ

久保「ごほごほっ・・・はぁ~~~っ


窓の外に顔を出し、深呼吸する二人


華原「なんなの何あの臭い・・・。」

久保「魚が腐ったみたいな・・・オエッ


二人は、えずきながらも冷静さを取り戻し、

鼻を手で覆いながら辺りを見回す・・・。


華原さんは、自分の家でこんなことが

起こってしまった責任感からか

久保さんに窓の側にいてもらい、

部屋の中を探索する・・・。


華原「(・・・おかしいなぁ

   どこにも異変は無いけど・・・)」


部屋を見回るが特に原因となるものが見当たらない

しかし、お風呂場の扉を開けた時

一瞬、意識が飛びそうになる


華原「きゃぁ~~~~~っ


華原さんの叫び声を聞き、

久保さんも華原さんの元へ・・・。


久保「真奈美大丈夫

華原「由紀あ、あれ


二人の眼の前には、排水溝から

ドロドロと湧き上がる黒い液体が


その液体からは時折り空気が泡状に弾け、

ものすごい臭いが撒き散らされていた



久保「ムリムリムリムリ何よあれ


久保さんは急いで風呂場の扉を締め、

華原さんを連れて、窓の方へ・・・。


華原「はぁはぁはぁはぁ

久保「はぁはぁはぁはぁ

   こういう場合、どこに連絡すればいいの

華原「わ、わかんないけ、警察とか

久保「警察・・・じゃ無いと思う・・・。

   あっレスキューだから119番じゃない


パニックになっていた二人は、

何故か119番に連絡

何を話したかわからない状態で、とにかく

消防隊の人に来てもらうことに
・・・。


しばらくして

二人は部屋の中で待つことを敬遠し、玄関の外で

消防の人が来てくれるのを待っていた。


華原「由紀・・・ごめんね・・・

   こんなことになるなんて・・・


久保「真奈美が悪いわけじゃないじゃん

   明日、すぐに不動産屋に連絡して

   何とかしてもらった方がいいよ

   あんなの人が住める環境じゃないし


久保さんは落ち込んでいる華原さんを庇いながら

不動産屋にキレていた・・・そこへ


消防「大丈夫ですか

華原「あっはいすみません

消防隊が到着

消防「確認させていただいても良いですか

華原「は、はい

消防「排水溝が爆発したという話でしたが

   怪我をされた方はいらっしゃいますか


慌てた二人は、何故か排水溝が爆発したという

ちょっと何言ってるかわかんない」状況を

作り上げてしまっていたらしい・・・


久保「大丈夫ですけが人はいません


堂々と消防隊員に報告する久保さん

この後、消防隊と一緒に部屋に入る二人は

思いも寄らない光景を目にすることとなる





         続く・・・。



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真夏の怪談・・・三話目(事故物件)・3

2022年09月19日 08時00分00秒 | 鑑定133(へんてこ神主)-鑑定134(霊能村長さん)-鑑定135(真夏の怪談)
真夏の怪談・・・三話目(事故物件)


この後、かなり飲んだ二人は、

そのまま寝落ちするように敷いていた

布団とベッドに横たわっていた
・・・。


ゴポゴポ・・・。」


華原「


排水の音に驚いたのか華原さんは

ビックリした様子で飛び起きる・・・。


華原「・・・なんだ排水か・・・ビックリした

   やっぱ、うるさいなぁ~・・・。」


ふと横を見ると、久保さんが

大きなイビキをかいて寝ている


華原「疲れてたのかなぁ凄いイビキ

久保「ぐごおおおおおおお・・・

華原「あははっ

久保「ぐごおおおおおおおおおお・・・

華原「えっ

久保「ぐごおおおおおおおおおおおお・・・


久保さんのイビキがありえないほど大きくなる

その音は、人が思いっきり叫んだ時のような

音量
だった


華原「ちょ、ちょっと、由紀

   もしかして起きてる

久保「ぐごおおおおおおおおお


華原「う、うるさい

   ゆ、由紀ちょ、ちょっと

   ふざけてるの


あまりの大きさに、久保さんがふざけて

やっていると思った華原さんは少しキレ気味

久保さんを起こそうとするが・・・。


久保「ぐごごごごご・・・ガッ

華原「えっ


突然、久保さんの目がカッと開き、

華原さんを睨みつける



華原「あっ、ごめん怒った

   で、でも、あまりにもウルサイから

久保「ぐごおおおおおおおお・・・

華原「えっな、何で、まだイビキの真似

   なんてしてるの

   ちょっと、怖いんだけど

久保「・・・・・・バタッ

華原「ヒッ


久保さんは、いきなり白目をむきながら倒れた


華原「ちょ、ちょっと、由紀由紀

久保「・・・・・・。」

華原「ゆ、由紀

久保「んっ・・・どうしたの

華原「えっ


今までのことが無かったように

久保さんが普通に起き、問いかけてくる


華原「えっ、だってえっどういうこと

久保「う~~~~ん・・・まだ眠い・・・おやすみ

華原「・・・・・。」


呆然としていた華原さんは、狐につままれたような

頭がパニック状態だった・・・。

しかし、まだ酔っ払っているのか

突然の睡魔に襲れ、電気だけ消してベットに戻る。


暗くなった部屋の後には、窓ガラスに映る影

押し入れから覗く複数の目だけが揺れていた・・・。



長い夜が始まる・・・。




           続く・・・。



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真夏の怪談・・・三話目(事故物件)・2

2022年09月17日 08時00分00秒 | 鑑定133(へんてこ神主)-鑑定134(霊能村長さん)-鑑定135(真夏の怪談)
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透明「う~ん・・・そろそろ出ていかない

邪霊「・・・・・いやだ・・・。」


数日後、華原さんに憑いていた邪霊を

説得していたのだが、なかなか成仏しようと

してくれなくて困っている透明先生
・・・


透明「だからぁ~これ以上だと、強制的に

   排除しなくちゃいけなくなるんだって


   わかろうよ~

邪霊「・・・いや

透明「はぁ~~~~っ


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~


一方、華原さんは・・・。


(ここからは華原さんの木人図で確認した情報です)



上司「華原さ~んこれお願い

華原「はい


すっかり元気を取り戻し、バリバリ仕事をしていた


華原「はぁ~っ・・・今日も疲れた~

久保「お疲れ~やっと終わったね~

華原「あっ由紀お疲れ~

   今日、家来るんだよね

   帰り何か買って帰る


久保さんは、華原さんの大学からの友達

部署は違うが同じ会社の同期らしく、

週末にお泊まり会をする予定だったようだ。


久保「う~ん・・・何か作るの大変だから

   今日はどこかで食べてから、その後

   真奈美の家で飲み直そうよ

華原「そうだね


二人は、会社帰りに食事に行き、その帰りに

お酒を買い込んで、華原さんの家へ・・・。

しばらくお酒を楽しみながら、

恋バナに華を咲かせる二人だったが
・・・。


久保「そう言えば、先月引っ越したばっかだったよね

   ここキレイだけど家賃高いでしょう

華原「え~っとねぇ~なんと6万円なんだ

久保「えっ

   だって、ここ都心で1LDKだよ

   ちょっと、それって怖くない

華原「怖いどうして

久保「だって・・・。」


どうやら華原さんはそういったことに疎いらしく

友達も余計なことを言わないように、気を使い

言葉を飲み込んでいた


華原「なんか大家さんが結構な年齢で、道楽で

   マンション経営してるらしくてさ~


   私みたいに若い人が入るなら

   応援してくれるってことで

   安くしてくれた
みたいなんだ

久保「へ、へぇ~っそ、そうなんだ


久保さんは、華原さんが元気な様子だったので

それ以上はその話を続けることはなかった・・・。


ゴポゴポ・・・。」


久保「

華原「あっごめんね~

   なんか排水が変で、うるさいよね

   マンション自体はキレイなんだけど

   築年数は結構経ってるから、

   水回りに不備があるのかも

   もしかしたら、それがあったから

   安く貸してくれたのかもしれないね

久保「そうなんだびっくりした

   これ、不動産屋に言った方がいいんじゃないの

華原「一応言っておいたよ

   ただ不動産屋さんも古いからとか言ってたし、

   直らないかもしれない

   まあ、音はうるさいけど、排水が

   上がってくることはなさそうだから

   あんまり気にしてないけどね

久保「そっか

   あっ次どうする

   ワインあけちゃう

華原「いいねぇ~今日はトコトン飲んじゃおう~


ゴポゴポゴポ・・・。」



          続く・・・。



透明&昴の凸凹日記・2022年9月寄付金のご報告UPしました



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真夏の怪談・・・三話目(事故物件)・1

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ある日の鑑定・・・


カランカラン


透明「いらっしゃ・・・

華原「先生・・・助けてください・・・。」


華原さんは、高校生の時にお母様に

連れられて来たお嬢さんで、今では26歳

元気で活発な印象の子だったのだが、

その日の彼女はそんなイメージが吹き飛ぶほど

痩せ細り、血の気の引いた顔をしている



透明「だ、大丈夫 顔真っ青

   とにかく、中に入って

華原「は、はい・・・。」


力なくゆらゆらしながら鑑定室に入る彼女・・・。

私は急いで彼女の症状を抑えるために

ハーブティーを入れる



(ハーブティーのレシピは後で公開しますね)



華原「あ、ありがとうございます・・・。」

透明「とにかく、一口くちをつけて

   多分、少し楽になると思うから


それを聞き、華原さんはハーブティーを

一気に飲み干す


透明「どう少し落ち着いた

華原「・・・・あっ・・・は、はい

   なんだかお腹が温まってきて

   少し楽になりました

透明「よかった

華原「あ、あの・・・私・・・。」

透明「大丈夫

   詳しい話は後で聞くから、今は

   華原さんの状態を引き起こしている

   ものの排除
を優勢させてもらうね

華原「えっ


そう言うと、私は華原さんの後方に回り込み、

背中に左手を当てる


透明「華原さん深呼吸して

   目をつむってくれるかな

華原「は、はい

透明「(さてと・・・なんでこんな

   凶悪な霊に取り憑かれたのかは

   わからないが、とにかく一度

   私の中に入れ込んでしまおう。)」


華原さんの現状を引き起こしているのは、

間違いなく取り憑いている邪霊によるもの

通常であれば、その場で説得するのだが、

こういった輩は、説得するにも何日も

時間がかかる
ため、一度私が引き受けて

徐々に昇華してゆくようにしている

・・・まあ、これも結構な負担になるが

このままだと華原さんの命に関わるため、

今は仕方がない・・・。



透明「よしこれで大丈夫だろう

華原「せ、先生 私もしかして

   何かに取り憑かれていたんですか

透明「そうなるね

   とりあえず、憑いていた者は取ったから

   これで体調も徐々に良くなると思うよ

華原「あ、ありがとうございます

   何だか、すごく身体が軽くなりました

透明「ところで、最近何か特別な場所とかに

   行った記憶とかある

華原「えっ

透明「いや、今取り憑いていた霊って、

   かなり凶悪なものだったから

   どこからか連れてきてしまったのかなぁ

   と思ってね

華原「い、いえ・・・

   特に特別な場所に行ったことは・・・。

   旅行とかも行っていませんし・・・

透明「そっか・・・。

   (う~ん・・・華原さんは

   霊感が強いタイプでは無いし、

   守護霊様も強い方
だから、

   あまり取り憑かれることは

   無いと思うんだよなぁ

   ・・・何か解せない・・・。

   まあ偶々が重なって、町の中ででも

   憑いてしまったのかもしれないから

   深く考えなくても大丈夫かな)」


そんなこんなで除霊も終わり、少し話をした後

元気になった華原さんは帰っていった・・・。



しかしこの後、思いも寄らない自体が華原さんを襲う




           続く・・・。



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真夏の怪談・・・二話目(人形の家)・7

2022年09月13日 08時00分00秒 | 鑑定133(へんてこ神主)-鑑定134(霊能村長さん)-鑑定135(真夏の怪談)
真夏の怪談・・・二話目(人形の家)


私は元凶となる物にアタリをつける

マナブくんのいる部屋に戻り、マナブくんを

おぶって家を出る
・・・。


透明「さて・・・。」


50年前・・・ここに住んでいた初老の男性は

人形収集家として有名な人
だったらしい。

しかし、今日のような暑い日の夜・・・。

不審火により家は全焼男性と人形も

全て犠牲となってしまったらしい・・・

焼け跡から見つかった男性は、人形を抱えるように

うずくまった状態で発見された



透明「ここには本来、家は無いはず

   人形の主はこの家を人形の為に建てた

   のかもしれないな・・・

   悲しい話だけど、ちゃんと記憶と共に

   あるべき場所に返してあげなくちゃ


私は、マナブくんを背負ったまま

右手を家の壁にそえ、詠唱を始める・・・。


透明「オン・アボキャ・ベイロシャノウ

   マカボダラ・マニ・ハンドマ・ジンバラ

   ハラバリタヤ・ウン・・・・・・・・

   どうか、悲しきこの魂の欠片と想いを

   お導きください・・・・



家全体が淡く光、泡のように徐々に姿を消してゆく

消えた家の中心には小さな小さな光の欠片が残り、

ゆっくりと空へと導かれてゆく・・・。


透明「もう、大丈夫そうだな・・・


この後、私はマナブくんを両親の元へ届け、

念のため病院へ・・・

ご両親には、マナブくんは隠れんぼ途中に

寝てしまっていた
ということにしてもらった

現実で、あの体験を受け止められるほど、

この子の心は強くない
という判断での

配慮なのだが・・・。



住職「おかえりなさい

   学くんのご両親から今連絡がありました 

   本当にありがとうございました

透明「いえいえ取り敢えずあの場所は

   もう災いをもたらすことは無い

   思いますので、安心してください

住職「えっ土地の浄化までしていただけたのですか

透明「いえ・・・実は・・・。」



私はあそこであったことを全て住職に話す・・・。



住職「・・・・なるほど・・・そんなことが・・・

透明「人形の主は、あの土地に執着していたわけではなく、

   自分と人形が静かに暮らせるあの家に執着して

   いたのだと思います
・・・それが焼け落ちてしまっても、

   彼の想いの中にはずっとあの家が鮮明に存在し続けて

   いたのかもしれませんね・・・

住職「・・・悲しい話ですね・・・

透明「まあ、その想いもちゃんと成仏したと思いますから

   後はご住職におまかせします

住職「本当に、ありがとうございました


そんなこんなで、依頼を終了した私は

家路につくのでした



~・~・~・~・~・~・~・~・~・~


透明「人の想いというのは時として大きな爪痕を

   現世に残してしまえるだけの力があります


   人が現世からあの世へ旅立つ時、

   何を現世に残して逝くのか

   残されたものを幸せに導けるもの・・・。

   災いをもたらしてしまうもの・・・。

   人の生き方は様々ですが、私も生きるという

   意味を考えさせられた事案でした


   さて、いよいよ真夏の怪談ラストを飾るお話です

   (あははっ長くなりすぎて真夏は過ぎちゃいましたけど)

   第三話目・事故物件・・・。

   ちょっと怖い話なので、なるべく

   マイルドにお話して行きましょ~う




              続く・・・。



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真夏の怪談・・・二話目(人形の家)・6

2022年09月11日 08時00分00秒 | 鑑定133(へんてこ神主)-鑑定134(霊能村長さん)-鑑定135(真夏の怪談)
真夏の怪談・・・二話目(人形の家)


人形が一斉に襲いかかってくる

次々と私に覆いかぶさろうとする人形達を

避けたり殴ったりしながら避け続けるのだが、

物を大切にしている私としては、なんだか

心苦しさの方が募って行く
・・・


透明「ああ~~~っもう

   いい加減にしろ


   人形に愛情を沢山持っていたんだろ

   人形を武器にするのは、本当の愛情じゃ

   ないだろう


人形を操り、場を構成しているものに声を届かせる

この人形達は各々が意思を持っている訳では無い

この人形を操っている何者ががいるはず・・・。


「・・・・。」「・・・・。」「・・・・。」


その声が届いたのか

人形たちはピタリと動きを止める


透明「やれやれ


私は、とにかくマナブくんの安全を

確保する為に、直ぐに部屋を出る。

先程部屋の前で倒れていたマナブくんの肉体

隣の部屋に移動させていた為、隣の部屋に入り

直ぐにマナブくんの魂を肉体に戻すように

術式を構成させる



御霊移し(みたまうつし)


古い仏壇などに施すこの技法は、法力や念法の

強さによっては、一時的に人間の肉体から

魂の欠片を切り離し移してしまうことすらできる


これだけの力を有するとは、ここの主は

人形への思い入れが異常な程に強かった

のかもしれない・・・。


透明「マナブくん少し目をつむっていてくれる

 学「・・・・(う、うん)。」


声は聞こえないが、何となく感覚で伝わって

いることを感じた私は、儀式を始める


透明「(・・・天・・華・・光精・・・オン・・・。)」


人形からマナブくんの魂が切り離され、

元の肉体へ移動して行く・・・。

魂が定着したのを確認

これでマナブくんも元に戻るだろう

寝ているマナブくんを囲うように結界を張り、

私は一人、人形の部屋に戻る・・・。


透明「さて・・・どこだ


私は元凶となっている力の元を探すため、

人形一体一体を探ることに・・・。


透明「首を飛ばしてしまって子が

   一番大切にされていた気がするけど

   ・・・・違うんかい


物に魂が宿り付喪神となる・・・

これも元は御霊移しと同じ原理なのだが、

この子達が付喪神程の力を持っている訳では無い

ところを視ると、どこかにこの子達を

操っているモノがいるはずなのだが・・・。


透明「どいう事だどこにもいない・・・。」



ということは、やはり・・・。



          続く・・・。



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真夏の怪談・・・二話目(人形の家)・5

2022年09月09日 08時00分00秒 | 鑑定133(へんてこ神主)-鑑定134(霊能村長さん)-鑑定135(真夏の怪談)
真夏の怪談・・・二話目(人形の家)


 学「・・・人形がいっぱい・・・

   なんか、みんなコッチ見てる気がする

   ううっ・・うううっ・・怖い・・・

   扉は・・・

   あ、あそこだ

   んんんっ・・・身体がまだ動かないよ~



マナブくんの目には隅々に置かれている人形と

斜め左にある扉が映っていた・・・。


クスクス・・・。


 学「


突然マナブくんの耳に何かが聞こえてくる


クスクス」「クククッ」「クスクス

クスッ・・・」「アハハッ

クククククッ


 学「


人形達が一斉に笑い出す・・・その声は

どんどん大きくなり、マナブくんの精神を

へし折ろうとする



 学「(や、やめてやめてよ

   怖いよ~~~~っええ~~~~~ん

   うううっ・・・・・
)」


恐ろしい声の合唱を浴びせられる中、

マナブくんの目にあるものが目に入る

そこには一枚の大きな鏡が自分の方を映していた


 学「(えっ)」


そこに映るマナブくんの姿は、なんと

この部屋に置かれている西洋人形そのもの

自分が人形になってしまっていることに混乱し

絶望するマナブくんは、言葉も思考も失いかけていた


カチャカチャ


 学「


そんなパニック状態のマナブくんの目に

追い打ちをかけるが如く、

恐ろしい光景が目に飛び込んでくる
!!


人形「・・・ズズッ・・・

 学「


中央の椅子に座っていた人形が、

いつのまにか椅子から降りている・・・。

そしてその右手には大きな裁ち鋏

人形はハサミを引きずりながら、徐々に

マナブくんに近づいてきている
のがわかる


 学「(こ、来ないで・・・

   ・・・来ないでよ~~~

   ええ~~~~ん

   うわ~~~~~ん
)」


これ以上無い恐怖に、我を忘れるマナブくん。

恐怖が限界に達しようとした瞬間


ドバンッ


物凄い音と共に、扉が吹き飛ぶ


 学「(ヒッ)」


カツカツカツ


何かがマナブくんに近づいてくる音がする。


透明「う~と・・・これかな


そういうと、マナブくん(人形)を抱え

マナブくんのガラスで出来た瞳を覗き込む



透明「うん間違いない

   学くん聞こえるもう大丈夫だよ

 学「・・・う、うわ~~~~~~~ん


自分の名前を呼んでくれた

マナブくんは、緊張の糸がプッツリと弾け

泣き出していた・・・



透明「さてと・・・

   いつまでも人形を抱えたおっさんというのも

   シュールすぎる絵面
だから

   さっさと片付けますか

人形「グググッ

   ・・・じゃ、邪魔を・・・するな~~~


突然、ハサミを持った人形が襲いかかってくる

飛んできた人形をヒョイと避ける透明先生


透明「あぶねっ何すんじゃい


人形「ググッキェーーーーーッ

透明「キェーーーッて達人かよ


奇声を上げて飛びかかってくる人形の首元に

右回し蹴りが深々と突き刺さっている


突き刺さった蹴りを振りきる透明先生

その威力で人形の首が吹き飛ぶ


透明「あちゃ~っ

   高そうな人形なのにもったいない


「・・・・。」「・・・・。」「・・・・。」


人形達が一瞬声を失ったようだが、その後は・・・。


「ギャーギャー」「キーーーッ

「殺してやるーーー」「キャーーーッ

「シネーーーーッ



物凄い奇声と罵声のオンパレード


透明「はぁ~・・・はいはい

   そういうの良いからこちとら早く

   このシュールな絵面から逃れたい
から

   そろそろお終いにするよ



          続く・・・。



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真夏の怪談・・・二話目(人形の家)・4

2022年09月07日 08時00分00秒 | 鑑定133(へんてこ神主)-鑑定134(霊能村長さん)-鑑定135(真夏の怪談)
真夏の怪談・・・二話目(人形の家)


 学「(ううっ・・・ハッ)」


意識が戻った学くんは先程の恐怖を思い出し

逃げようと身体を動かそうとするが

身体が全く動かない


 学「(だ、誰かーった、助けてーーっ)

   


身体だけじゃなく、声も出ていないことに気づく。


 学「(う、うわ~~~ん

   怖いよぉ~~~~~~

   ママ~~~っパパ~~~っ

   え~~ん助けて~~~っ
)」


悲痛な声も音として外には響かない・・・。

この時のマナブくんは本当に恐ろしかったと思う


しばらくして、泣きつかれたマナブくんは

自分が部屋の中にいることに気がつく

そこは先程、探索していたどの部屋とも違い、

西洋風な綺麗な部屋だった


 学「


少し冷静になったマナブくんは部屋の中央に

何かあることに気がつく・・・。



 学「(・・・人形・・・・。)」


そこには綺麗な白い椅子に座っているフランス人形

それ以外にも、壁を見渡すと至る所に

人形が置かれている


 学「(う、ううっ

   ・・・怖いよ~~~っ

   え~~~んえ~~~~ん
)」


その異様な光景に、マナブくんは気持ちが

抑えられなくなってまた泣き出してしまった・・・



~・~・~・~・~・~・~・~・~・~


透明「なるほど

住職「はい・・・

   家が焼け落ちたのは50年前

   今では何も残っていないのですが、

   その敷地に入った者は、何かしらの

   災いを受けることが多いため、

   この地域ではその場所を禁忌地として

   足を踏み入れないようにと

   子ども達にも教えているはずです

透明「しかし、そんな場所、よく御山が

   放っておきましたね

   誰かに頼んで、土地を浄化するなり

   神降ろしをするなり
しなかったんですか

住職「いえ、何度もおこなったと聞いています

   ですが、色々な方法を用いても

   そういった現象は一向に止まず、

   かえってひどくなっているような

   気さえするのです・・・。」

透明「う~ん・・・


今の話を聞く限り、原因は他にあるのかもしれないな



~・~・~・~・~・~・~・~・~・~


 学「ヒックッヒックッ


泣いていても仕方がない・・・。

小さいながらに勇気を振り絞り、なんとか

逃げ出す方法を必死で考えるマナブくん


そんなマナブくんは、怖い気持ちを押し殺し

人形の部屋を見渡してみる・・・。

しかし、この行為が返ってマナブくんを

追い詰めることになってしまう
・・・。



         続く・・・。



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真夏の怪談・・・二話目(人形の家)・3

2022年09月05日 08時00分00秒 | 鑑定133(へんてこ神主)-鑑定134(霊能村長さん)-鑑定135(真夏の怪談)
真夏の怪談・・・二話目(人形の家)


マナブくんは二階建ての家の散策を始める。

家の中はボロボロで足場も悪いため、

小さな子どもにはかなり危険で大変なものだった


一階には、リビングと2つの部屋、

トイレと風呂だった場所があり、

奥に倉庫のような小さな部屋があった



 学「よし一階は大体わかった

   ケホッケホッなんかホコリが

   あっここから上がれるぞ


歩くたびにホコリが舞い上がる中、

トイレの近くに階段がある

マナブくんは、床が抜けないか

警戒しながら二階へ上がって行った・・・。


 学「あれ2階は何かキレイ


不思議なことに、二階はあまりホコリもたたず

古いことには変わりがないが、一階ほど

ボロボロの状態ではなかった・・・。


 学「うわ~っなんか、ここなら

   みんなで遊べるかも~


そう言うと、二階にある部屋の扉を開けて回る。

二階には部屋が3つあるようで、一つ目の

部屋には古いベットが置かれていた・・・。

そして次の部屋に行こうとした時


ガタンッ


 学「わっ


何かが落ちたような大きな音が

一番奥の部屋から聞こえてくる


 学「・・・・・こ、怖くない怖くない

    ・・・なんかが落ちたんだ・・・きっと・・・



この時のマナブくんは、もしかしたら誰かが

奥の部屋に住んでいるのではないか

という怖さを感じていたらしい・・・。


 学「・・・・・・・・・


急に怖くなったマナブくんは、このまま逃げよう

と考えたが、せっかく見つけた秘密基地を諦め

皆から称賛されるチャンスを棒に振ることが嫌で

逃げ出せずにいた
・・・。


 学「(す、少し、中を覗くくらいなら・・・)」


秘密基地計画を諦めきれなかった学くん

足音を立てないように、奥の部屋へ進み

扉を少しだけ開け隙間から中の様子を探ってみる。


 学「(・・・あれ誰もいないぞ

   あれ奥になんかある・・・・・
)」


ガタンッ


いきなり学くんの背後から大きな音が

その音に驚き後ろを振り返る学くん

眼の前には、大きな黒い影が立っている

マナブくんは、一瞬にして恐怖に囚われ、

身体も呼吸も止まってしまう


 学「!!!!!


その影は、マナブくんに覆いかぶさり

マナブくんの意識は薄れてゆくのだった・・・。




           続く・・・。



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真夏の怪談・・・二話目(人形の家)・2

2022年09月03日 08時00分00秒 | 鑑定133(へんてこ神主)-鑑定134(霊能村長さん)-鑑定135(真夏の怪談)
真夏の怪談・・・二話目(人形の家)


(ここからは、マナブくんの記憶を辿った

 私の見解でお送りします・・・
。)


も~い~かい

ま~だだよ~~~


友達の声が裏山に響きたる・・・。


 学「康介くんは、あっちに隠れて

   僕は、あっちの方へ行くから

康介「うんでも学くん、

   あっちは行っちゃダメって

   お母さんが言ってたよ


 学「平気だよ

   ちょっと先にいくだけだし、

   僕は強いから


背伸びをしたことを言いたい盛りのマナブくん

大人に普段から行ってはいけないと言われていた

場所に近づいていってしまった・・・。


も~い~かい


遠くの方で、鬼の子の声が聞こえる

マナブくんは近くにあった草むらに隠れて


も~い~よ~


と大きな声で叫び返した・・・。


 学「ここなら鬼も怖がって探しに来ないだろう


少し自分の勇気が誇らしく感じていたマナブくんは

しばらく辺りの様子を伺っていた。

5分くらい経っただろうか


カサカサッ


 学「


少し先の方で、落ち葉を踏むような音がする


 学「やばい、こっちに来てる


その音にビビったマナブくんは、

身を低くしながらさらに奥へと進んで行く

・・・すると、ひらけた場所に辿り着く。


 学「あれこんなところに建物がある・・・。」


その建物はボロボロで誰も住んでいないのは

小さな子どもでも見て取れた


カサカサッ


 学「


こんな奥まで追ってきたのか

マナブくんは急いで隠れる場所を探すが、

辺りはひらけている為、隠れ場所が見つからない


そこで少し怖かったがそのボロボロの家の中で

鬼が諦めるのを待つことにする
・・・。


 学「うわ~っきたなぁ~い


ボロボロの家の扉は、半分外れていた為、

隙間から家に入ることに

しばらくその場で息を潜めていると

さっきの足音は聞こえなくなっていた


 学「よしいったかな

   でもこの家、本当にボロボロ・・・。

   そうだここのこと、みんなに教えて

   秘密基地にしよう


キシシッと悪巧みを考えた笑いをして

マナブくんは秘密基地の構想を頭に描いていた


 学「そうだ秘密基地にするなら

   家の中を見ておこっと

   全部知っておいて、みんなに自慢しないと


そう言うと、マナブくんは

  家の中を捜索することにした




          続く・・・。



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真夏の怪談・・・二話目(人形の家)・1

2022年09月01日 08時00分00秒 | 鑑定133(へんてこ神主)-鑑定134(霊能村長さん)-鑑定135(真夏の怪談)
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ある日の夕方・・・。

私はとある場所に呼ばれていた


透明「こんにちは~

住職「おお~わざわざ遠いところまで

   ご足労いただきありがとうございます

透明「いえいえ御山からの依頼なので

   ご住職は気にしないでください

   ところで、お話にあったマナブくんは

住職「はい、未だに見つかっていません・・・

透明「う~ん


御山からの依頼・・・。

その内容は、この町の地主さんの

お子さんが行方不明になっているため、

捜索のお手伝いをして欲しいとのこと・・・。

行方がわからなくなっている子の名前は


結月 学(ゆずき まなぶ)くん 8歳


警察にも捜索願いを出して探しているのだが

見つからず、すでに2日が経っているらしい

しかし通常であればまだ2日ともとれる

子どもが小さいとは言え、御山が動くとなれば

何か別の理由がある気がするのだが・・・。


透明「ひとつお伺いしても良いですか

住職「はい

透明「私が呼ばれたということは、

   警察では見つけられない可能性がある

   ということでしょうか

住職「・・・・は、はい・・・

透明「聞かせてもらえますか

住職「もちろんです


そう言うと、住職は一連の経緯を話し始めた・・・・。


2日前・・・マナブくんは近所の友達と共に

裏山で遊んでいたらしい・・・。

日も落ち始めた頃、子ども達が帰る合図になっている

町のチャイムが鳴り遊ぶのを中断した子ども達は

いつも通り一箇所に集まったのだが、

マナブくんだけが戻ってこなかったとのこと

流石におかしいと思った子ども達は、

マナブくんが戻ってくる可能性を考え

数人がその場に残り、その他の子が

大人を呼びに行ったのだが、結局マナブくんは

戻って来ず、山が暗闇に包まれて行く中、

大人達が急いで警察に捜索願いを出し、

皆で山を探し回ったとのことだ



透明「そんなに裏山は危ない所なんですか

住職「い、いいえ・・・そこは割りと

   平坦で崖などもなく、危なくは・・・。

   しかしその山には少し問題の場所が・・・。」

透明「


その後、一緒に遊んでいた子ども達から事情を聞いたところ、

その時は、範囲を決めて隠れんぼをしていたらしく、

マナブくんのと途中まで一緒に隠れていた子が

変なことを言い出した
・・・。

きっと、マナブくん・・・あそこに行っちゃったんだ・・・。」

それを聞いた大人たちは、青ざめたという・・・。


透明「あそこ

住職「じ、実は・・・・。」


マナブくんは一体どこへ



         続く・・・。




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