


揚羽「や、やっと、思いだしましたか
」


透明「そういえば、今日はお前たちのメンテナンスを
するんだったね
」

揚羽「そうです
本来なら、術者が自分で覚えて

おかなければ、ならない事柄です

そうしなければ、ご主人は我らに喰われますよ
」

透明「あははっ
ごめん、ごめん
」



術式のメンテナンス・・・

通常の術は、対象が生き物ではない限りは、術式を
メンテナンスする必要はあまりない・・・。
しかし、式神
特に強力な式神ともなると、

定期的に術式をメンテナンスする必要がある

術式といっても、通常は約定書に近いこの術式は、
現代風に言えば、派遣社員の契約に近いもので、
ある程度の更新と約定の見直しをしなければならない

もし、その約定をこちらが破り、契約が破たんすれば、
術者もそれ相応の代償を払う義務があるのだ・・・。
特に、黒揚羽のような上位の鬼ともなると、その代償は
命をもって支払うほどの代償が必要になる・・・

その為、黒揚羽のメンテナンスは、2年に一度は
行わなければ危険を伴うということになる・・・。
透明「それじゃぁ、揚羽

後ろを向いて・・・・・。」
揚羽「YES BOSS
」

今日は、満月・・・

術式に必要な気が満ちている

そういえば、黒揚羽に忘れないようにお願いして
いたんだっけ
・・・何だか、悪いことしたなぁ




私は黒揚羽との契約を見直しながら、術式のメンテナンスを終え、
黒揚羽の頭に手をポンと置き、撫でてみる



揚羽「ひやっ・・・・・・
」

透明「いつも、ありがとうな
」

揚羽「・・・・・・・・
」


何だか、珍しく恥ずかしそうな黒揚羽・・・



透明「さてと、次は六羽
おいで
」


六羽「む~~~~~うっ
」

揚羽「あれっ
六羽先輩もメンテナンスですか
」


透明「せっかくだからね
六羽にも色々と面倒かけて

いるから・・・
」

なんだか、こういうのもいいなぁ~

まだ、夜が明けていない薄暗い中、
ちょっとした家族団らんのような気分だ・・・。
透明「よしっと
終了
」


六羽「む~っ
」

透明「お前もか
わかったよ
よしよし
」



六羽「むう
」

六羽の頭
を撫でてやる


揚羽「メンテナンスも終わったことですし、
次の約束も果たさなくてはいけませんね
」

透明「・・・・・・・
」

六羽「むっ
・・・
」


えっ 
っと、心の中で、かなりの動揺・・・



危なく六羽を握り絞めてしまうところだった・・・

透明「・・・・・あははははっ・・・
」

揚羽「・・・・・・・。」
やばい、本当思いだせない ・・・

続く ・・・。







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